
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
> むしろ、全部エンジンが止まって、油圧がおそらく死んでいる状態でも冷静に操縦できるパイロット
はて?なんの話でしょうか?
A320 は FBW の機体です。電気、もしくは、油圧が死んでしまってはどんなパイロットでも操縦することは不可能です。「かつてよき時代」には油圧がなくても人力で操縦できたこともありますが、最新鋭の機体はそのような設計をしていません。油圧に関しては4重以上から7重程度、電気に関しては10重ぐらいの冗長性を持っていて、「油圧、電気が死んでしまうことはない」というのが設計の根幹になっています。車の設計をするときに「高速走行中にタイヤとホイールが離脱しても大丈夫かどうか」などと考えないと同じです。「そういうことは起こらない、と看做す」というのが当たり前なのです。
今回の事故は意図的にハドソン川に突っ込んでいますから、「油圧や電気が死んでいた」という可能性はゼロです。古い知識による思い込みだけを元に語る「評論家」がアテにならない、と言ったのはこういうことです。「プロペラ機のほうが安全」というわけのわからない話も、これに準じると思っていいでしょう。
正直なところ、「質問箱」レベルで正しい回答ができるほど、日本人が航空事故に詳しいとは期待していませんが、ここまでひどいとさすがに看過できませんね。
No.6
- 回答日時:
ちょっと別方面から。
エンジンというものは、どんどん高性能になってきています。燃費向上、高速化、軽量化、は常に航空機エンジン開発に際しての課題であります。
で、これらを追求していくと、エンジンは性能がよくなる代わりに、デリケートになっていきます。部品が軽くなれば、なおさらです。
そこで、今回のハドソン川の事例がおきました。エンジンが鳥を吸い込んだらこわれた。
プロペラの飛行機だったら、多分こんなに簡単には止まらなかったでしょう。コンステレーションやDC3あたりだったら、あ、鳥をはねたな、くらいで終わると思います。
エンジンを頑丈に、は、もうできない相談です。なので、ミグ29がやったみたいな、吸気方法に工夫をする、もしくはエンジンの前に金網でもはる、位しかハードでは対応できないでしょう。
エンジンが多ければ、どれか止まってもだいじょうぶ、という発想はたしかにありました。エンジンの性能もひくかったので、こうなるのは成り行きで、1920年代の飛行機は、双発、3発、4発、また、その配置を工夫したりと、あれこれやっています。でも、双発でも多発でも、どれかエンジンが止まれば、異常なことが発生します。それがどういうものになるかは、それこそ天候、高度、場所、パイロットの練度、などの要素を加味した「何か」であるとしか言いようがありません。唯一言えるのは、双発の場合、死んだエンジンの側に、飛行機が回り込み始める事が多い、ということだけです。
人間のする一番ムチャは、空を飛ぶことです。まだまだ課題は多いのだと思います。
No.5
- 回答日時:
4発だとその分、エンジン故障の確率が高まったり、メンテナンスコストが高くつき燃費が悪くなります。
B747の引退が急速になったのも、これらが原因でもあります。むしろ、全部エンジンが止まって、油圧がおそらく死んでいる状態でも冷静に操縦できるパイロットがいたというほうがすごいですね。
747で下手に片側2機が生きてたほうが操縦困難になっていたのではないかという気さえします。もちろん非常時は1機でも着陸はできるとの設計ですが、そう簡単ではないでしょう。
いくら、機体の安全性が上がっても、あくまで機械です。故障もありえます。航空会社も増加した現代故障したときや、操縦困難なときににいかに、適格に判断できるかということが重要課題になっていると思います。例えば、韓国のプサン空港で悪天候の中若い機長が着陸に失敗して墜落した事故があったのは記憶に新しいと思います。また機長の腕として、全日空の高知空港不時着もありましたね
日航の近年の不祥事しかりJR西日本の列車転覆事故しかり、会社の体制という人災が原因です。今回のハドソン川の事例は、全日空事故に続き、優秀なパイロットの必要性を強く感じました。
あえて言うなら、鳥の大群を見つけられなかった管制ミスかもしれませんけどね。 いずれにしても、個人的にはハードの強化よりもソフトの強化を重視すべきだと思っています。
No.4
- 回答日時:
双発と4発、どちらが安全か?
単純ではないです。4発機でもエンジンが3機停止すると飛行は無理です。2機でもあぶないかもしれませんね。で、双発機でエンジンが2機とも故障する確率と、双発で2機とも故障する確率どちらが高いか? 現在のエンジン故障の確率では双発機の方が安全でしょう。
さて、今回の場合、低空でかつ速度が低い状況での事故です。4発機でもし2機停止したら今回同様、飛行の継続は困難だったでしょう。空港に引き返すことは無理だった可能性gが非常に高いです。
さて、鳥がエンジンに飛び込んで墜落した飛行機、どれだけあるでしょうか? 今回が初めてではないでしょうけど、非常にまれな事故です。今回の事故を元に双発機と4発機の安全性を比較することは意味があるとは思えません。
No.3
- 回答日時:
なんの参考にもならない URL ですね。
素人以下です。そもそも、書いてあることが30年は古い知識をベースにしています。そもそも、「エンジンがいくつあれば安心か」という質問が無意味です。
エンジンは工業製品ですから、確率的に故障が発生します。数が多ければ多いほど、故障の確率は急速に増大していき、すべてのエンジンが正常に動作する可能性はどんどん小さくなっていきます。理論的には「エンジンがない飛行機」ならば、エンジンが故障する確率はゼロになります。したがって「エンジンが故障したことによる墜落」も確率はゼロです。
が、実際にはエンジンがない旅客機は作れません。エンジン自体の信頼性を考慮すれば、現状では双発が経済面からも安全面からも有利です。「60分ルール」をいまだに唱える無知な評論家もいるようですが、このルールはエンジンの故障率がきわめて高かったレシプロのころに作られたルールです。その後、旅客機ではジェットエンジンが使われるようになり、飛躍的に故障の確率が下がったため、現在では現実的な意味がほとんどありません。747 に使われているエンジンよりも設計が新しい 777 のエンジンでは IFSD を起こした例がほとんどありません。「エンジンがたくさんついてるから安心」というのは、ただの錯覚です。たくさんエンジンがついている旅客機は「もともと故障しやすいエンジンを積んでいる」ということを忘れてはいけません。
「3つあれば目的地まで飛べる」というのも、ウソです。エンジンがひとつ止まって「まだ3つあるからこのまま飛べばいいや」などと考えるパイロットはいません。当然、早く着陸して安全を確保するよう指導されていますから、双発機の場合と同様に、目的地への飛行は中止になります。実際、747 では「エンジンがひとつ止まっても普通に飛べる。ふたつ止まると大きな影響が出る。みっつ止まると着陸は無理」ということですが、双発機ならば「ひとつ止まっても普通に飛べる」のは当たり前なので、故障確率を考慮に入れるなら、双発機のほうが安全性が高いと言えます。(数が多いほうが故障の確率が高いのは自明)
「それでも、3つあるほうが安全な気がする」というかもしれませんが、747 では、巡航中にエンジンがひとつ停止しただけで意図せぬ宙返り飛行をして数千メートルも高度を失ってしまい、あわや墜落になりかけたケースもあります。この機体は無事着陸できましたが、尾翼の一部は吹き飛んで、主翼はねじ曲がっていたため、「飛行不可能」と判断されてその後解体されています。飛行機にとってエンジンがひとつでも止まることは致命的な事故の可能性につながっているわけで、エンジンの数が多いほど故障の確率が飛躍的に高まるのは前述のとおりです。
また、4発機ではエンジンの取り付け位置がどうしても外側になってしまうため、離着陸時の横風などで機体がブレたときにエンジンが滑走路に接触する確率が高く、また、「臨界発動機」が停止した時の影響も大きく出ます。最新の双発機ではコンピュータが常時監視しているため、エンジンが停止しても飛行機が自動的に補正してくれるため飛行機の性能限界をどんなパイロットでも引き出すことができますが、設計が古い4発機ではパイロットの腕しだいで事故になるかどうかが決まります。
USエアの事故は「双発機でふたつのエンジンが同時に停止する」という、おそらく史上初の事故です。飛行機が発明されてすでに100年以上になりますが、「100年に一度」の事故なのです。
「100年に一度」という言葉は最近よく耳にしますが、たとえば、「100年に一度の経済危機に備えるために消費税は50%にして、いざというときのために政府が貯金しておきます」というのと、「100年に一度の経済危機では大変なことになりますが、消費税は5%です」というのと、どちらがいいか、というようなものです。
あと100年ぐらいは起こりそうにない事故のために、たくさんエンジンをつけて何倍もの航空料金を支払い続けたうえに故障の可能性が高くなるほうがいいのか、おおよそありえない事故の可能性には目をつぶって安く海外旅行を楽しむか、どちらかを選んでください、と言われた時に、すでに世界は後者を選択したのです。累計で 1300機ぐらいが販売された 747 ですが、ここ数年では1年に3機ぐらいしか売れていません。エンジンがたくさんついていてムダに値段が高く、運航コストが高い飛行機はもう必要ないということです。ましてやこの不況でコストアップにつながるような多発機のために大金を支払う旅客がいるとは思えません。
安全面、経済面、確率論、どれをとっても、「4発機のほうが双発よりも有利」という結論にはなりません。「私は専門家です」という人が「やっぱり4発機だよね」と言っていたら、その人はすでに「専門家」ではありえません。ちなみに、パイロットというのは、「車の運転手」と同じです。大半の人は車の免許を持っていると思いますが、車をいくら運転しても車の構造の専門家になれるわけもありません。パイロットといえども「工学的な飛行機の側面」については、さほど詳しくないわけですから、事故に関して彼らの意見は参考になりません。たんに感情的、観念的に「だって多いほうが安心、じゃないの?????根拠?そんなの気分だよ、気分」と言っているにすぎません。
航空機が工業製品である以上、航空事故は工学的な側面も強いですし、確率論的なところもあります。気象などの自然現象も関係しますし、パイロットの勘違いや即自的な判断など心理学も関係します。残念ながら、「日本の航空評論家」には、これら多くの分野を正しく理解できている人がほとんどいません。「単なる飛行機マニア」や「元航空雑誌の編集長」、「元パイロット」などがマスコミに露出して専門家気どりになるのは勝手ですが、あまりそういう人たちの言葉を真に受けないよう、アドバイスいたします。
結論: エンジンが多いから安全、というのは、ただの錯覚で、なにひとつ根拠はない
No.1
- 回答日時:
たとえ4発でも鳥の大群の中に入れば4基とも駄目になり墜落です。
大型の4発だとハドソン川にさえ着水できず街中に墜落炎上で犠牲者多数ですね。
結局のところどれでも同じです。
4発が安全とは言い切れません。
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