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現在38歳でサラリーマンをしております(男;独身)。

父(薬剤師資格あり)が定年退職後、調剤薬局を始めて、10年ほど経ちます。
規模としては、薬剤師が5~6人、医療事務が2人ほど居る調剤薬局です。
私には独身の姉(薬剤師資格なし)が居て、数年前にサラリーマンを辞め調剤薬局を手伝っています。
そこそこ忙しいらしく、前々から、遠まわしにですが、サラリーマンを辞めて薬局を手伝って欲しいと言われております。
正直、私には商才がなく、経営者向きの人間では無いと思いますが、また、サラリーマンをやっていた方が楽だろうなとは思うのですが、
盆暮れに実家に戻る度に再三にわたって言われる為、2~3年を目処にサラリーマンを辞め、実家に戻って父姉と薬局をやるべきかなあと思っています。
薬剤関係は、私が今迄やっていた仕事とは大きく畑が違うのですが、父としては、周りを身内で固めたいという思いもあって手伝ってくれと言っている様です。
私は薬剤師の資格が無い為調剤そのものは出来ないので、経営の方で貢献したいと思っています。とはいえ、(薬局)経営のことは何一つ分かりません。

この様な状況下で、まず何から勉強すれば良いでしょうか?
出来れば、この本を読めとか、このサイトを見ろとか、経営学やマーケティングのセミナーに参加しろなど、具体的に教えて頂けると有難いです。
この辺の話は、多分起業された方が詳しいと思い、このカテゴリで質問させて頂きました。

私は15年以上、のんびりとサラリーマンをしてきただけの人間であり、起業された方に比べ、かなり考えが甘いだろうという事は認識しているつもりですが、父が作った薬局を、何とか潰さずに残したいという思いはあります。

宜しくお願い致します。

A 回答 (3件)

 supertrapさん こんにちは



 薬局を経営している薬剤師です。

 まずお父様が調剤薬局を経営されているとの事ですが、たぶんOTC品はほとんど置いてないのでしょうか???その点がまず第一に考える点です。
 調剤薬局(ほとんどOTC品が扱ってなくて薬局)と他の商売には大きな違いが有る事をご存知ですか???本屋さん・文房具屋さん・洋服屋さん等ほぼ全ての商売は、店頭に在庫している商品でお客様にアタックして売上を出しています。それらの在庫商品が不人気商品で売れない商品を在庫している場合(別な言い方をしたら商才が無くて不人気商品を在庫している場合)、色々勉強して人気商品を仕入れれば良い事なんです。それはOTC品をメインに扱っている薬局だって同様です。しかし調剤薬局の場合は、医師の処方箋と言う名の元に、医師が指示したお薬しか患者さん(お客様)は購入しません。ほぼ全ての患者さんは、病人ですから早く薬を服用して早く治りたいと考えています。したがって患者心理としては、即薬が欲しいんです。(もちろん慢性病で同じ薬だけを長期間服用している患者さんもいて、手元に薬の在庫が有って即渡されなくても良いと言う方も居るにはいるんですけど・・・)ですから調剤薬局で重要なのは、処方箋に記載が有る薬を即渡せる事が最重要になってきます。もし在庫がないお薬が記載された処方箋を持参された場合は、1分1秒でも早く仕入れてお客様に渡す事を考えないとなりません。それが出来ないと、その処方箋が他の薬局に持ち込まれてしまって売り上げにはつながらないのですから・・・・。東京都の薬剤師会の場合は、各区に「管理センター」と称して小分け販売をする備蓄センターが有ります。うちに来た処方箋で在庫がない場合は、そう言う所に飛んで行って1~2日分購入し、当座の分は患者さんに渡した後問屋さんから仕入れて翌日には残り分を届けると言う事をしています。ですから私に言わせたら、街場の処方箋を受けている薬局の薬剤師の仕事は「街中を走りまわって必要なお薬をかき集める仕事」と言っています。そう言う事が出来るかどうかが調剤薬局では重要になります。世の中には3~4000品目位の調剤用医薬品が流通していると言われていて、どんな大がかりにやっている調剤薬局でもそれら全てを在庫していると言うのは無理があります。ですから調剤薬局においてはそうやってどうやって薬をかき集める事が可能かどうかが重要で、supertrapさんの言われる商才とは無関係な部分です。ですからドラックストアー式にお使いになる方に効果が有るかどうかは別問題としてお客様が希望した商品のみを購入する形態の薬屋(もちろんそう言う薬屋でも、服用する方に逆効果な場合(別な言い方をしたら副作用が出てしまう可能性が有る場合)は、幾ら希望しても販売しないでしょうけど・・・)式に、今人気が有って売れている商品は何なのか等の商才が必要な商売と調剤薬局とは違うと言う事です。この点を理解出来ないと、調剤薬局経営は無理に等しいです。

 次にどんな商売でも粗利益の中から経費を払って結果純利益(平たく言えば会社の儲け)となります。お父さんの薬局が「法人」・「個人」どちらの形態で経営しているか解りませんけど、多くの街場の薬局の場合純利益の中から経営者家族の給料を支払っている形になるかと思います。ですからどうやって経費を少なくするかが、将来supertrapさん等の経営者家族が受け取る給料に関わって来ます。どんな業種でも、経費の中の多くの割合を占めているのが人件費と家賃と言われています。ですから経費削減策の1つは、人件費と家賃をどうやって切り詰めるかなんです。現在は100年に1度の大不況と言われていて、ニュースでも派遣社員切りが問題化していますよね。大企業ですらもそうやって人件費を減らそうとしている時代なんです。と言う事を念頭に置いておきましょう。
 supertrapさんやお姉さんは薬剤師ではありませんから、調剤する事が出来ません。したがって今の薬局を成り立たせるためには、薬剤師を雇わなければなりません。これは致しかたない事です。しかし事務員については、法律上の資格云々は全く関係なく誰でも出来る仕事なんです。人道的に出来るかどうかはさておいて、事務員二人をリストラする事が可能なら(つまりsupertrapさんとお姉さんが事務員となる事です。)人件費を節約する事が出来ます。そう言う事も考えて、将来お父さんの薬局で働く時に処方箋を受けた後の保険計算から毎月の保険請求がsupertrapさんやお姉さんだけでこなせるのであれば、人件費として事務員さんを雇わなくても良い事になります。そう言う事になっても即対応出来る様に保険計算から保険請求までの全ての事をsupertrapさんがこなせる様に勉強されるといいでしょうね。今はsupertrapさんもご存じの通り「レセコン」と呼ばれるコンピューター処理で日々の保険計算から毎月の保険請求までこなせる様になっています。ですから慣れの問題で言うほど難しい物ではありません。ですからその点は勉強されると良いでしょう。

 どんな商売でも事業を行っている以上確定申告はしなければなりません。その為に必要な知識の事を「簿記の知識」と言います。仮に簿記の知識が全くない方だったとしたら、確定申告をする為に税理士さんのお世話にならないとなりませんよね。この場合税理士報酬と言う経費を支払わないとなりません。しかしもしsupertrapさんに簿記の知識が有って確定申告は全て自力でこなせるとしたら、税理士さんの報酬を払うと言う経費が削減できます。ですからsupertrapさんがお父さんの薬局で働きになるまでに、簿記を勉強されて「確定申告は俺に任せてね」となる様に色々勉強されると良いですね。もちろん「法人」・「個人」によって知ってないとならない知識レベルは違ってきますから、その点も含めて勉強されるといいでしょう。

 事業経営をしていく上で重要な事は、「どうやって収入(売上)を上げるか」と「どうやって支出を減らすか」なんです。これ以外何もないと言っても過言ではない位なんです。冒頭で記載した処方箋云々の話は簡単な「どうやって売上を上げるか(または下げないか)の話」、それ以降の話は「どうやって支出を減らすかの話」です。以上の事は簡単に纏めた話で、実際はそう簡単ではないかもしれません。supertrapさんは「経営学を学ぶ」とか「マーケティングのセミナーに参加する」的な事を希望されている様ですけど、そこまで大げさに考えなくても良いと思います。たとえば○○大学の経営学部教授みたいな経営学に詳しい方が有能な経営者かと言えば別問題な場合が多いんですね。ですから、経営学を学ぶ」とか「マーケティングのセミナーに参加する」等大げさに考えないで、出来る事から少しずつやってみてはどうでしょうか???たとえば「「レセコン」の打ち方を学んで保険計算を手掛けてみるとか、簿記を勉強してんみるとか・・・・。後はこんな商品だったら、今の店頭に置いて売れるんじゃない??的な事をお父さんに進言してみるとか・・・・。
 私が9年前に薬局を開局した時に考えた事は、「薬局はお客様に情報を提供する商売」と言う事だったんです。ですから今の時期だったらこれから夏場に向けての「UVケアーについて」とか「熱中症の予防方法」等のポップを作って月1回は作って新しい物にして掲示しています。これは売上に直接は繋がらないですけど、それを読むのを楽しみにしているお客様がいる以上続けています。(客寄せの方法ですね。)こう言うのも1つの経営の方法かもしれません。難しい事は抜きにして色々考えられる事はあるかと思いますので、色々チャレンジしてみてはいかがでしょうか???

 以上長文になってしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

細かく説明して頂き、有難う御座います。
以前他の方の質問に対し回答をされているのを拝見させて頂いたので、sionn123さんの事は間接的に存じ上げております。

回答頂いた内容ですが、まさに私が欲しかった回答であります。
正直なところ、薬剤師でない人間が薬局を継いでどうするんだと思っていた部分があったのですが、例えば保険計算の勉強をするとか簿記の勉強をするなど、具体例を交えて説明して頂いたので非常に分かりやすかったです。早速本屋へ行ってみます。

また、調剤薬局と普通の薬局の違いまで説明して頂き、感謝しております(父の薬局は、OTC品はほぼ0です)。処方箋に書いてある薬が無い場合は断るんだろうなと勝手に考えていたのですが、知りませんでした。勉強になりました。

人件費についてですが、最悪私の分は、何年かは0でも仕方ないかと考えています。

>ポップを作って月1回は作って新しい物にして…
お客さんも楽しみかもしれませんが、作る方も楽しいと思います。
参考にします。

他の方への回答の時も感じたのですが、sionn123さんの回答は、単に質問に答えるだけでなく、色々な角度から見て様々なアドバイスをして下さるので、非常に参考になります。

有難う御座いました。

お礼日時:2009/05/13 19:36

近い歳のやはり会社の後を継ぐために経営の勉強をしているものです。



まずは将来後を継ぐのはどちらなのかを話し合っておいたほうがいいですよ。
姉弟で仕事をしていて、お父様が亡くなったときにそこでもめたら最悪なことになります。

続いて商才がないというのはどういったところで感じているのでしょうか?
実は経営者、特に後継者は商才がないと感じているくらいのほうが良い場合があります。
これは後継者が商才があると思っていると、安易に先代のやり方を大きく変えてしまい、結果その会社がぼろぼろになるということがあるからです。
起業した人間は失敗を繰り返しながら大きくしていくから良いですが、後継の人間は組織が出来ているのでいきなり大きなことが出来てしまいます。
そのために失敗が取り返しのつかないことになります。
商才がないと感じているくらいのほうが、慎重に考えながら経営をするので向いているといえます。
これが利益がわからないとか、お客様とすぐ揉め事を起こすなどの本当に商才がない場合は別ですけどね。

で、勉強の方ですが、お父様は身内の誰かが薬剤師の資格を持っていたほうが良いと考えているのでしょうか?
その場合は大変ですが薬剤師を取るための勉強を始めたほうがいいでしょう。
薬剤師の資格は社員の人間が持っていれば良いと考えているのなら、まずは休みの日などに実家の仕事を手伝うなどして実家の仕事の仕組みを覚えることでしょう。
経営はその会社ごとに違いがあります。
自分の会社の仕組みがわからずに経営を勉強しても自分の会社には生かしにくくなります。
それよりも自分の会社の仕組みを理解してから経営の勉強を始めると、自分の会社で生かすにはどういうアレンジをしたらいいかと考えられるようになり、効果的な勉強になります。

後は極力、実際の経営者の方のお話を聞くのが言いです。
経験に勝るものは無し。
実際の経営者の方の話しほど勉強になることは無いですね。
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この回答へのお礼

ご指摘有難う御座います。

自分の会社の仕組みを知ってから勉強をした方がいい、という指摘を頂きましたので、まずは出来る限り実家に戻って、薬局に顔を出そうと思っています。
実際の経営者の話を聞くということも含め、まず父と良く話し合うことにします。

頂いた質問に対し、コメントいたします。

・多分、継ぐとしたら姉ではなく私ですが、そこは確認しておきます。

・何故商才がないかについてです。
自分の勝手な解釈ですが、商才がある人というのは、今の状況を奇抜なアイデア及び行動力で、好転させてしまう人のことだと思っています。
私は、地道にコツコツと仕事を進めるしか脳が無い人間で、大きな博打をうつ様なことは性格的に出来ません。だから、商才はない、と思っています。

・私には、薬剤師としては期待しておらず、出来れば薬剤師の嫁さんを見つけて欲しいと思っている様です。

同年代で同じ様な環境におられるということで、非常に親しみを感じながら読ませて頂きました。

有難う御座いました。

お礼日時:2009/05/13 19:10

>この本を読めとか、このサイトを見ろとか



必要なのはあなたのやる気と気合いです。
大きな書店に行って実際に片っ端から薬局経営などの本を探してみましたか? アマゾンなどのサイトで検索しましたか?
薬局経営についてのホームページの検索は?
実態が知りたければ盆暮れや有給をとって実家に戻って試しに手伝ってみるとか、お父さんやお姉さんに聴けば一番手っ取り早いですよね。やってますか?

薬局の経営者というのは、客商売が苦手な人が多いように思います。何しろ薬剤師は「先生」ですから。特に調剤ですとお客さんと処方せんに書かれた薬以外の話をするようなこともそれほどないでしょう。
ところが客からすると相手が「先生」だろうと「くすりやのおじさん」であるわけで、こういうメーカーや問屋から見た角度と客から見た角度が非常に違うのが薬局の特徴です。
実家が遠いのでしたら、近所の薬局やドラッグストアに足を運び、何が売られているのか、どういう陳列方法をしているか、レジの人は客と何か話しをしているかなど、注意していると見え方が違ってくるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ご指摘有難う御座います。

自分の甘さが良く分かりました。

正直、本屋に行って探してはみたのですが、薬局に関しても素人、
経営に関しても素人で、どこから手を付けてよいか分からない状態でした。ご指摘頂いたように、片っ端から探してみます。

サイトは、ここをよく見ています。起業された方の意見が多く、非常に参考になります。

GWに実家に戻った際、薬局に顔を出して、分からないながらもちょこちょこ聞いては見たのですが、何も知識が無い為、今父の会社がどういう状況なのか把握出来ませんでした。
例えば、状況把握1つをとっても(多分)色々な見方があると思いますが、どの様な指標を用いてどう把握すればよいのかが分からない為、どうしたものかという感じです。

週末毎に実家に戻るとかして、もう少し状況を把握します。

有難う御座いました。

お礼日時:2009/05/13 18:50

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