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温室効果ガスの削減目標を15%にするとのニュースが報道されております。今後、色々な形で削減をする必要がありますが、例えば現在のゴミ焼却について、当然燃やすのですから、その段階で二酸化炭素が排出されていると思います。
(1)現在の日本でこの焼却の際に排出される二酸化炭素はどのくらいの量なのでしょうか?
(2)また、そのゴミの中で生ゴミだけでもリサイクルされ焼却をしないですんだら、年間どのくらいの二酸化炭素が削減できるのでしょうか?
分かる方お教え下さい。

A 回答 (6件)

すみません。


環境問題は全くの専門外で、前回の回答も聞きかじった知識と即席で調べた情報によるものです。
ということで、今回も情報を正しく読みこなしているか自分としても不安があります。
とりあえずわかる範囲で答えさせていただきますが、
あくまでもご質問者の方自身で調べられる際のヒント(参考程度)にお読みください。

さて、メタン発酵の残渣ですが、一部に農業用肥料としても使用されてもいるようですが、
現状では、焼却や活性汚泥処理の方が一般的なようです。

次にミミズの話ですが、その前に炭素の収支について補足させてください。
生ごみの成分は、主にセルロース(やデンプン)などの炭水化物、
その他、たんぱく質や油脂など、炭素を持つ有機物が主です。
これを燃焼させて灰にする、あるいは堆肥→いずれ土になる、
どちらにしても無機物になる際に、炭素は(どこかに固定しない限りは)
二酸化炭素として空気中に放たれることになります。(灰と土の違いは速度の差でしかない。)

堆肥化の際に、嫌気性バクテリアが主ならメタンが多く、好気性なら二酸化炭素が多く生じます。
生ごみをミミズに食べさせれば、ミミズが有機物を代謝→呼吸で二酸化炭素。
また、ミミズによって堆肥が多孔質(空気の流れがよくなる)→好気性。
ということで、二酸化炭素では大差ありませんが、より温室効果の高いメタンの発生を抑制する意味はありそうです。
バクテリアよりも効率的(早く)処理が可能と思われますので、(ごみの選別とか別の手間はかかりそうですが)
処理場の回転がよくなり、コスト低減も期待できるかもしれません?

ただ、肥料の生産は、消費とのバランスも加味する必要があります。
残念ながら日本の食料自給率低く、農産物も相当量を海外に頼っています。
堆肥の品質の配慮とともに、妥当な生産量についても考えて取り組むべきでしょう。

前回の補足ですが、生ごみの焼却に追加で必要な石油燃料が意外に少ないといったことを書きましたが、
これは他の(プラスティックとか紙などの)ごみと同時に処理をするためです。
ですから現状では、生ごみを焼却してもしなくても、二酸化炭素排出には大した違いはなさそうです。
ただ、廃棄物発電が普及すると多少事情は変わるかもしれません。
含水量の多いごみは燃焼効率が悪く、発電の効率も低下させます。

以下私見ですが、現実的な路線を考えると、普通のごみは焼却(発電)
生ごみはメタン発酵(メタンを燃料電池などで有効利用)、残渣の一部を肥料に。
といったところが妥当な方向性かな~?と感じています。

だらだらと長文になってしまい、大変失礼いたしました。
その他環境問題全般については、参考URLのトップページ
http://www.yasuienv.net/
わかりやすい科学的な検証が豊富ですので、興味がおありでしたらご一読をお勧めします。

最後に独り言。(回答じゃないので、以下は無視してください。)

消費者としてできることは、それ以前にいくらでもあります。
まず大切なのは、消費(特に化石燃料の)を控えること。
冷暖房やお湯の無駄遣い、自家用車のガソリン、
レジ袋やすぐにごみになる100円ショップのプラスティック製品、
わざわざ容器と輸送エネルギーを消費して提供される、中身はただの水のミネラルウォーター。
エコ製品への買い替え、でもそれを作るのにはどれだけの資源とエネルギーが使われているの?
リサイクルも結構ですが、その前にまずリユースを考えるべきでは?
(ペットボトルのリターナルが進まないのは、日本人の潔癖症のためとか?)

一方で、消費の停滞→景気の悪化は国の政策としてはとりにくいものです。
税収が減れば、環境対策への投資も困難になります。(環境税の導入は景気には逆行します。)
その辺のバランスの取り方は、とても難しいことです。
ただ、放置すれば、取り返しのつかない破綻が来るのもそう遠い未来ではないのかもしれません。
「生活レベルの低下は甘受する」くらいの気持ちで臨まないと、もしかしたらだめなのかな~?

参考URL:http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/com_recycle.htm
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環境・エネルギー、エコロジー・リサイクル問題は、


様々な要因がかかわってきますので、トータルでの評価は本当に難しいですね。
私も今回ちょっと調べただけで、ずいぶん知らなかったことがありました。

ごみ焼却由来の二酸化炭素量についてはNo.4の回答者の方がおっしゃっている通りで、
生ごみについては実質カウントされていませんが、
日本の年間生ごみ量がおよそ150万トンのようです。
生ごみの水分量の正確な値を存じませんが、およそ8割が水と考えると、
おそらく生ごみ由来の二酸化炭素は、全体の0.2%程度?かと思われます。(かなり大雑把な計算)

生ごみの処理について考えられるのは、
1.焼却、2.堆肥化、3.埋め立て、4.メタン発酵処理
等が考えられますが、それぞれに問題点もあります。

1.の焼却は質問者の方がおっしゃる通りですが、
実は2.の堆肥化の際にも大量の二酸化炭素が発生します。
堆肥化は微生物による発酵で生ごみを無機物にするこですが、
結局その過程で生ごみ中の炭素は、空気中に二酸化炭素として放出されることになります。
(微生物によって、ゆっくりと燃焼されているとお考えください。)
また、この堆肥化の際には、その他に二酸化炭素のおよそ20倍の温室効果を持つとされている
メタンガス(や亜酸化窒素)も相当量発生します。
(3.の埋め立ても2.と同様の問題があります。)
4.のメタン発酵は、集積した生ごみをタンクで発酵させて、回収したメタンを燃料として用いるシステムです。
効率はよさそうですが、発酵後の残渣の処理や純度(品質)の低いメタンを利用できる設備が限られると言った問題があります。

少し古いものになりますが、京都大学環境保全センターが試算した資料があります。
http://homepage1.nifty.com/eco/pdf/foodwaste_199 …

これによると、温室効果ガスの観点から最も効率がよいのはメタン発酵処理で、次いで焼却処理になります。
堆肥化(および埋め立て)は、メタンガスの発生も加味すると、焼却よりも不利になるようです。
一方で、堆肥化は、これによる化学肥料の削減というメリットはありますが、
できた堆肥を商業ベースに乗せる(これができないと、埋め立てと同じことになってしまいます)ためには、
堆肥の品質を一定以上に保つ必要があり、これにはごみの完全な分別等、かなり課題はありそうです。

ごみの輸送や焼却に使う石油燃料などに由来する二酸化炭素は、意外にも私の認識よりもかなり少ないものでした。
とは言っても、家庭でできることとしてよく水を切ってから捨てるのはぜひとも励行すべきですが。
また、輸送や焼却炉の建設・維持のコストについては、別途考慮する必要はあると思います。
(このことは、メタン発酵についても同じですが。)

もっとも効率が悪いのは、各家庭で電気を使うタイプの生ゴミ処理機の使用で、
使用する電力のために発生する二酸化炭素は、ごみ焼却に匹敵します。(二酸化炭素は実質2倍になる)
自治体によって焼却機に補助を出しているところがありますが、
これはごみの集積・焼却のコスト削減のためで、温室効果ガスの視点では無意味なことです。

この資料とは別の視点ですが、効率的なごみの利用として「廃棄物発電」というものがあります。
これは、焼却場で発生する熱を発電に利用するもので、既に一部実用化されています。(ヨーロッパで進んでいる。)
もちろんごみを減らす努力は必要ですが、できてしまったごみを無駄にしないためには有用なシステムでしょう。

補足ですが、生ごみの焼却による二酸化炭素をカウントしない理由です。
農産物の消費(二酸化炭素発生)は生産(光合成・二酸化炭素吸収)とペアになっています。
前述したように、燃やさなくても堆肥化や埋め立てでも二酸化炭素(やメタンガス)は発生します。
ですから、ごみを地中深く埋めてしまわなければ、結局収支でゼロになると言うことです。
(ただし、ビニルハウスとか温室での石油の消費は当然マイナスにカウントします。)
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この回答へのお礼

詳細にご回答頂き誠に有難うございます。ご回答の中のメタン発酵の場合の残渣ですが、現在ではどのように処理をしているのでしょうか?
また、生ゴミの処理方法として、焼却・堆肥化・埋め立て・メタン発酵処理等をあげられておりますが、上記の4点以外にミミズを使った処理と言うのを見たことがあります。ミミズに生ゴミを食べさせる方法ですが、発酵を始めた段階でミミズが生ゴミを食べてしまうようですが、その場合であれば、二酸化炭素やメタンガスを大量に発生させる前に糞に(肥料として利用)なってしまう用に思われますがいかがでしょうか?

お礼日時:2009/06/16 00:30

日本で廃棄物の燃焼などから排出される二酸化炭素は全体の約2.4%です。


生ごみの大部分は植物由来なので、その焼却は温暖化に影響する二酸化炭素としてはカウントされません。
生ごみは堆肥化の過程で二酸化炭素が発生するので、生ごみのリサイクルは二酸化炭素削減にはなりません。
それよりも生ごみは水分が多く、熱量が足りなくなるため、燃やすために石油を使うことがあり、これが二酸化炭素排出を増やします。
最近はごみの熱量を確保するため、敢えてプラスチックごみを分別せずに、一緒に燃やすことが多くなっています。 以前は燃焼温度が低くくプラスチックを燃やすとダイオキシンが発生するといわれましたが、新しい焼却炉では燃焼温度が高くなったので、問題ありません。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。『堆肥化の過程で二酸化炭素が発生する』とありますが、ゴミが発酵する段階で二酸化炭素を排出するということですか?『また、生ごみは水分が多く、熱量が足りなくなるため、燃やすために石油を使うことがあり、これが二酸化炭素排出を増やします』とありますが、この二酸化炭素はカウントされないのでしょうか?

お礼日時:2009/06/16 00:14

回答者No.2さんが言われている化石燃料からのCO2だけをカウントするというのは、「政治的にきめた取り決め」であって、現在燃やせばCO2になる、材木やプラスチック・紙などはやはり燃やせば、CO2になります。



いまある、プラスチック・紙などの「化石ではない燃料」も将来の目から見ればCO2になりうる化学物質が別の用途に使われる形で存在している「化石燃料」ですが、プラスチック・紙などが燃やされずにリサイクルされれば、それは「化石燃料」にならずにすむというだけです。

マスコミの宣伝をそのまま「鵜呑み」にするのは早計です。よく考えてください。「生ごみ」を土に還して他の植物の肥料にするのと、燃えにくい生ごみを「燃料」を使って無理やりCO2を出しながら燃やすのとでは、大きな違いがあります。大量の無意味なごみを移動するにも、現在では「化石燃料」のガソリンを使っているのです。
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この回答へのお礼

非常に貴重なご回答有難うございます。『燃えにくい生ごみを「燃料」を使って無理やりCO2を出しながら燃やす』とありますが、その燃料を使用した分はCO2の排出としてカウントはされないのでしょうか?

お礼日時:2009/06/16 00:08

ゴミの焼却で出るCO2はカウントされませんよ。

問題になっているCO2は化石燃料を燃やした時に出るものですから、現代の植物を燃やして出るCO2は現代の大気から吸収した炭素を燃やしているだけですからCO2は原則増えません。
数億年以上前の化石燃料を燃やす事によって本来現代の地球大気に無かった量のCO2が出現してしまうことが問題なんです。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。CO2が循環しているだけで、特に増えているということではないのですね。参考になりました。有難うございます。

お礼日時:2009/06/16 00:02

回答ではないのですが、ごみの「ゆくえ」について煩っております。

当方はあまり積極的にリサイクリングされていないところに住んでいます。私は日頃のごみの中で、生ごみはコンポスト(堆肥)として土に埋めて枯れ草・枯葉などと一緒にして花の肥料にしています。事務紙・新聞紙・広告紙・ダンボール・プラスチックボトル・プラスチック容器・アルミ缶・ブリキ缶などは少し遠くではありますが、リサイクリングに引き取ってくれるところに持って行きます。スーパーでのプラスチックバッグはできるだけ貰わないように布袋を持って買い物に行きます。(少しはゴミ袋に利用することもありますが。)後に残るのはリサイクリングされていないセロファンのような包装紙です。そうすると、ご近所で毎週出されるごみの量に比べて4分の1ぐらいになります。
回答にはなっていませんが、少しの努力でかなりのものがリサイクリングされ、CO2の排出も減らせると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。確かに少しの努力でゴミを減らすことは可能だと思います。生ゴミに関しても以前は生ゴミ処理機等は家電の『三種の神器』のように言われておりましたが、実際はあまり普及されておりません。個人でのリサイクルも当然必要ですが、ゴミ処理施設でのリサイクルもあわせて考えなければいけないと思っております。是非また質問内容に関することで何か分かれば宜しくお願い致します。

お礼日時:2009/06/13 02:47

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