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質問失礼します。

僕は日本の防衛に関して、原子力潜水艦や航空母艦は必要だと考えています。中国が空母の建造を表明していますし、そうなった場合、日本のシーレーンが脅かされるからです。

実は先日、日本の防衛に原潜や空母が必要といったら、そんなものは専守防衛の日本に必要ないと一喝されました。専守防衛となると必ず日本の本土が戦火にさらされるため敵地攻撃能力の必要性も含め、原潜や空母は必要と考えます。

ただ、なぜ必要なのかをうまく説明できず困っています。同じように、日本の防衛に原潜や空母が必要とおっしゃる方に上手な説明の仕方を教わりたく、質問した次第です。ご回答のほど、よろしくお願いいたします。m(__)m

A 回答 (14件中1~10件)

 原子力潜水艦・航空母艦がどの程度の戦力に成るか理解されていないようですが…。



 潜水艦の要目を下記に記載しますが、攻撃能力として自衛隊が原子力潜水艦を所有したとしても特段攻撃能力が上がる訳では有りません。
 (原子力機関を乗せる事で、艦が巨大化し、尚且つ艦の多くが原子力機関に占有される。また大型化する事で三次元[海中]での俊敏な機動力を失う。)

 攻撃力では、確かに海自の潜水艦にはトマホーク用のVLSが無いのが弱点ですが、そもそも海自はトマホークを保有していないのですから仕方ありません。
 (装備する事が技術的に不可能であるとは思えない。昨今検討されている敵地攻撃能力の議論の過程で、トマホークの導入が認められれば…。)

 水中速度は確かに劣りますが、こんな速度を出せば直ちに存在を露呈しますし、また対潜哨戒機やヘリを振り切れる訳では有りませんから、撃沈は必至です。
 (原潜の高速性能は、ミサイル原潜の追尾に特化した能力と言えるでしょう。)
 
 また、潜水艦が敵をやり過ごす時は、海底に着底しエンジンを停止してしまうのが一番なのですが、原子力潜水艦はエンジン(エンジンの再始動とは要するに管理された上での、核分裂[核爆発]の実行である為)を停止する事が出来ません。事故でエンジン停止した原潜が再始動できずに沈んだ事例は幾つか有ります。
 (エンジンの駆動音やエンジン冷却の為のポンプ音、場合によっては冷却温排水によっても探知される。)

 要は原潜は対潜哨戒機などに発見・撃沈されやすいと言う事です。
 (中国の原潜は、これまで何度も米軍・海自に発見されています。キロ級ならこんな事にはなら無いでしょうね…。)

 まあ専守防衛を放棄して、ミサイル原子力潜水艦を先制攻撃する用に方針が変わらないかぎり、攻撃型原潜は必要とはされないでしょう。

 ミサイル原潜がらみは、非核三原則など、別の政治的問題を乗り越えなくては成らないですし…。

 原子力潜水艦(バージニア級原子力潜水艦)[攻撃型原潜]
   兵装:533mm魚雷発射管 x 4門(ハープンも魚雷発射管から) + トマホーク用VLS
   速度:34ノット(推定値)
   連続潜航時間:食料や整備や乗員のメンタルの問題から2ヶ月程度

 通常型潜水艦
   兵装:533mm魚雷発射管 x 6門(ハープンも魚雷発射管から)
   速度:20ノット
   連続潜航時間:二週間以上(AIP艦)

 原子力空母にいたってはもっと極端です。

 原子力空母(ニミッツ級)
   乗員: 5000人以上
   維持費: 単艦で2000億円以上(護衛艦や艦載機や地上の維持設備を含めると1兆円を超える)
   艦載機: 85~90機
   (ただし、ヘリ・早期警戒機・空中給油機等と自艦の直援の機体、及び整備中の機体を除くと、一回の攻撃に出撃できるのは30~50機程度)

 先の回答者の中でも指摘している方もいらっしゃいますが、空母と言う兵器は3~4隻程度ないと、常時戦力発揮できません。
 この点と上記の条件を合わせると、
  ・空母の乗員だけで海自の海上勤務の隊員の大半(通常の軍艦は200~300人)を消費してしまう。(護衛艦の運行を行う海自の人材がいない)
  ・空母艦隊(4個艦隊)を結成すると、自衛隊の予算(4.7兆円)の殆どを維持費だけで消費する。(陸自も空自も廃止。1個艦隊で海自の予算の殆どを使用)
  ・上記のコストを払っても一回の戦闘で投入できる戦力は、陸上機に性能で劣る艦載機30~50機。
  (敵にイージス艦相当の艦が数隻有ったら、返り討ち…。)

 まあ、空母なんて物はアメリカの様に、戦場に6~7隻も集中投入できるお金持ちの国でなければ、本当の意味で役に立ちません。
 (アメリカ以外に空母を欲しがる国なんて見栄の為か、EUの様に複数の国[フランス・イギリス・イタリア・スペイン]が空母を出し合える状態、あるいは中国の様に将来の覇権国家を目指すか…。)

 なお、ヘリ空母でよければ海自にはSH-60クラス11機を搭載できる、ひゅうが型護衛艦と言うのは有ります。

 それと、フランスのシャルル・ド・ゴールの様に数千億円かけて建造したのに、悪天候や外洋時に艦載機の運用に障害が出るような失敗例があり、建造は中々困難です。
 (ちなみに乗員の育成は、米軍基準だと10~20年かかります。)

 なお、陸自を削れとの事ですが、ゲリコマ対策はどうする心算ですか?
 一例を挙げると韓国に北朝鮮の特殊部隊26人が潜入した際(江陵浸透事件)に、韓国軍は延べ150万人を投入しました。
 また、イラクでのテロリスト掃討に多国籍軍は多数の戦車を投入しています。
 (テロリストが携帯式の対戦車兵器を所有していた場合、戦車以外では防御力が不足して、接近する事すら困難)

 自衛隊は、多国籍軍がイラクで行った様な、都市部への戦闘機やヘリによる空爆・MLRS等による遠距離砲撃など絶対に出来ません。陸自の戦力を削ると言う事は、ゲリコマ対策では大戦時の帝国陸軍よろしく万歳突撃を実行するしか手が無く、数人の敵の為に数百~数千人の被害を覚悟しなければ成りません。

 また、災害やイラクに派遣された様に陸自が、活躍する場面は昨今増えてきています。予算を削除すると言う事は、現実に実行されねばならぬ上記の活動に支障が出ます。

 また正直、シーレン防御を考えるなら、フィリピン・インドネシア(東南アジア)と言った国と安全保障の関係(インドやオーストラリアとは既に進行中)を深め、有事には90機以上(ソ連の原潜の行動を封鎖する為に購入)所有する対戦哨戒機P-3C(ソマリアに派遣しており、対艦ミサイル「ハープン」を4発搭載可能)を派遣(必要なら護衛のF-15や対艦能力が高いF-2も)出来る体制を整える方が、安価でかつ空母を何隻も建造するよりも強力なシーレン防御体制を構築できます。
 (米空軍のF-22が急遽沖縄に派遣された様に、前もって二国間で安全保障をつめて置けば、現代では数日から数週間で戦力を前線に配備する事が可能。)

 最後に、陸自は年度末に予算が不足してきて隊員のおかずが漬物(最近は改善している事を祈っています)だったりするような組織なのですが、それでも予算を削れと…。
 また陸自の部隊規模は、定員不足などで外国の部隊と比べると半分から3分の1程度です。
 (陸自の一個師団は外国の連隊程度の規模しかない。贔屓目に見ても旅団クラス)

 結果として、米軍の第二次大戦時の一般師団の機甲・装甲化比率にすら劣っていると言う主張もあります。
 (演習時に隊員を装甲が無い車両に乗せる為に、隣接部隊から車両を融通して貰ったりしている。)
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この回答へのお礼

すごく詳細な回答あ、ありがとうございます。m(__)m
軍事素人の僕にもわかりやすく説明していただいています。
本当にありがとうございます。

続きがぜひ聞きたいです。
もしよろしければお聞かせ下さい。
よろしくお願いいたします。<m(__)m>

上にも書きましたが、専守防衛だと日本の本土が戦火にさらされるため敵地攻撃能力の必要性を感じ、原潜や空母の必要性を訴えたのですが・・。
うまく言えませんが、日本人ほどお人好しな人のいい国民はいません。だからこそ国民に被害が及ぶような事態は避けたいのです。

実際のところ、原潜や空母はいらないのでしょうか?
もちろん政治的な、憲法9条を改正する必要はあるだろうし、防衛予算も足りないことは承知しています。
理想論を振りかざしていることはわかっているのですが、ただ・・・

人のいい、やわらかな国民性を見ていると絶対に被害が被ることはあってはならないと感じるわけです。
うまく言えませんが、このような平和が長く続けばいいなと思うわけでして、そのためにどうすれば戦争を避けられるだろうかと・・

中国が空母建造を表明し、尖閣諸島を、いや、日本そのものを狙ってきます。
日本も空母や原潜を装備すれば抑止力として強く働くのではないかと・・・

余談ですが、1995年に中国の首脳がオーストラリアの高官に対し、20年後に日本という国はないと語ったそうですね。
時間があまり残されていないと感じるわけでして・・・
すみません、うまく言えません・・。

お礼日時:2009/06/25 04:01

必要か不要であるかはまだ別の話と最初に言っておきます。




陸上基地から飛び立つのと、海上の艦隊から飛び立つのでは全然違うことが分かるかと思います。
艦隊防空や敵艦隊攻撃、策敵や哨戒、またそれによる艦対艦ミサイルの射程向上(艦船のレーダーは水平線までしか届かない)などがあります。
勿論、これらは陸上基地からでもできますが艦隊に組み込み海上から出せた方が便利です。
つまり艦隊の戦力が単純にアップします。
それにこれは防衛であっても当てはまる話です。

また、空母とは移動できる飛行場なわけです。
動くことの出来ない飛行場と一時間で数十km、一日で何百kmも移動される飛行場をもたれると敵からすれば補足困難なんです。
こういう兵器があると防衛でも便利ですよね。

空母=侵攻専用の兵器とは言い切れないのです。
昔の話になりますが、ガダルカナルの米空母だったり、昭和初期に日本海軍の考えていた日本近海での米軍迎撃プランもそうです。
米空母はガダルカナル島防衛に非常に役立っていたし、日本海軍は日本近海で空母と水上艦艇、日本本土からの航空攻撃で「多数の航空機を伴って攻めてくるであろう米軍」を迎え撃つつもりだったのです。

勿論、日本が空母を持ったら他国からは「これでわが国を侵略するつもりだ」と主張するでしょうけど。

再三言いますが、必要か不要かの話じゃなく、あれば便利で戦力アップなことは間違い無いし空母は防衛戦でも使える存在には違いないと言っているだけですが。
またフリートインビーイングの観点からもあれば抑止力とか安心観はあるでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
勉強になりました。
日本も空母を持てればいいのですが・・
現在の防衛予算では無理ですね。

お礼日時:2009/07/02 01:13

確かに中国は空母を建造しているようですか゛


皮だけあっても中身ができないと意味ありません
艦載機の訓練が十分できないと実質使い物になりません
空母一隻あってもその他に護衛する駆逐艦や補給艦等
随伴船が必要です幾ら中国でも常時使用できる空母機動部隊編成できるか疑問です。
幾ら大型鑑艇であっても対艦ミサイル一発直撃されれば戦闘力失います
潜水艦からのハープーン P-3-Cからの 対艦ミサイル
護衛艦からのハープーン 90式対艦ミサイル
F-4 F-2からのASM-1 ASM-2
複数同時期発射されたら避けられないと思います
現実問題 ミサイル艇1号型でも空母撃沈は理論上可能です
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
勉強になりました。

お礼日時:2009/07/02 01:11

原子力潜水艦:


 これの意味は、抑止力としての核ミサイル搭載艦として意味があります。従って、核武装まで、踏み込まないと意味がない。
 すなわち、USの”核の傘”が、信頼できない、虚構である、という場合に必要です。(従って、今、巷間かびすましい、北のミサイル基地への先制攻撃の話とは、関係ありません。)

空母:
 これの意味は、遠方へのパワープロジェクションですが、日本の領土問題に入るところでは、樺太、北千島、南鳥島くらいのところが、主要航空基地より遠いですが、そういうところで、流血の騒ぎをやる気配もないので、まぁ、不要でしょう。だいたい、US式の空母戦闘群には、護衛艦もいりますし、人も、いります。で、これから、経済も縮小する日本では、とても、そんな物はもてません。UKスタイルの軽空母程度なら、もてなくもないですが、使うとするとシーレーン防衛くらいですか。それとて、USとは、引き続き同盟国であるというのが前提でしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
勉強になりました。

お礼日時:2009/07/02 01:10

貴方と真っ向反対意見の人間です


専守防衛なら必要有りません
敵地先制攻撃なら「トマホーク方ミサイル」(核爆弾搭載)
で十分です
周辺国との紛争だけを想定するならば
空母の一隻や二隻では到底足りません
日本(現在の中国)にとって空母は
軍隊のステータスとして必要なだけで
実際に全面戦争にでもなれば
核ミサイルが飛び交い
空母など弱小基地のひとつにしかなりません
原潜もサブロックミサイルなどの餌食になり
何の役にも立たないと思います
原子力空母、原子力潜水艦は
長時間燃料無給輸で行動できるだけで
世界中に軍隊を配備しているアメリカなどの
軍事大国だけに必要で
中国のような軍備は大きくても
近代化が遅れている軍事大国になろうとしている国の
ステータスとして必要なだけで
日本には憲法第9条が存在する限り
必要ない装備です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

専守防衛は戦時には全く役に立たないので即座に破棄すべきと考えます。
そのために憲法9条の改正は必要でしょう。
それに向けて少しでも声を出していきたいです。

お礼日時:2009/06/27 00:53

 ものすごい情報量のある方がいますね。

私はとてもそこまで書く根性はないので、ごく単純に。

>原潜は必要か?
 抑止力は別として、純粋な防衛力という意味であれば不要。現用の自衛隊の潜水艦の静粛性は世界でもトップクラスであり、配備数も16隻と、アメリカの70隻(?)と比べて密度的には充分。待ち伏せするにはもってこいで、侵攻してこようとする敵艦隊に対する脅威としてはかなり大きい。原潜であるにこしたことはないが・・・。

>空母は必要か?
 やっぱり不要。空母は一般に通常戦力のパワープロジェクション能力としての価値が高いのであって、専守防衛の自衛隊にその能力は必要はない。仮にミサイル攻撃などを未然に防ぐための限定的な敵基地攻撃能力が必要としても、それがあえて空母艦載機の攻撃力である必要はない。脚の長い精密誘導兵器とその運用のための情報システムで代替が可能。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

勉強になりました。
僕は戦力の底上げは望めないにしても憲法9条の改正などは必要と考えます。
今のままでは自衛隊の足を引っ張るだけですから。
そのために少しでも声を上げていきたいです。

お礼日時:2009/06/27 00:51

回答6追加


もっと説明をとのことですから
現在の日本の防衛予算では空母を実働部隊として運用する金が
ありません
船体 搭載航空機 乗組員 莫大な金額が必要です
そのためもし作れば運航経費がなくなるでしょう
それでは意味ありません
日本の国力ですとアーガス程度の航空作業艦が国力として
限界だと思います
航続距離も十分ありますからPKOの派遣 
国外での邦人救出等には十分使えると思います
原潜も維持費考えれば無理ですよ
どうしてもトマホーク利用したいのなら
魚雷発射管からカプセル発射することも可能です
誘導等で援助は必要になりますが
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この回答へのお礼

追加回答ありがとうございます。

現在の日本の防衛予算では空母を運営する予算がないのはわかっています。
ただ、中国が空母を建造しようとしているのに静観しているのは得策ではありません。
今すぐに空母の研究を始めるべきと考えます。
原潜も維持費がかかりますからね、確かに厳しいです。
防衛予算を上げてもらえるように少しでも声を出していきたいです。

お礼日時:2009/06/27 00:48

No5です。



(1) 原潜の被探知について
原潜は通常潜より探知されやすいです。
一方、海上自衛隊の元潜水艦長である中村秀樹氏の著書
「これが潜水艦だ 海上自衛隊の最強兵器の本質と現実」光人社NF文庫
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32053508
によりますと、水上艦艇や哨戒機が海自の通常型潜水艦を発見することは、「潜水艦の側でわざと見つかるようにしない限り」不可能であるとのことです。
海上自衛隊の対潜能力は世界有数とされますので、中国、北朝鮮、ロシアの海軍に劣ることはないでしょう。

一方、No5でも書きましたが、戦略ミサイル原潜は「海の中に潜っていれば良い」のであり、トマホーク搭載攻撃型原子力(通常型)潜水艦のように敵地深く侵入する必要などありません。

日本の場合、瀬戸内海という「絶対の聖域」を設定することが出来ます。大きさも深度も十分です。
日本の戦力が全て撃滅されない限り、瀬戸内海に敵の潜水艦や水上艦艇が入ること、敵の対潜哨戒機が瀬戸内海上空を飛行することは有り得ません。よって、「戦略ミサイル原潜の被探知」は問題になりません。

(2) 抑止力としての核搭載トマホークとSLBM
潜水艦を敵地に侵入させなければならないトマホークと、瀬戸内海に沈座して抑止力を働かせることができるSLBMでは、後者の方が圧倒的に有効です。
中国、北朝鮮、ロシアの恫喝を抑えるには、彼らの主要都市にSLBMを打ち込める能力を日本が持つのが一番簡単で、コスト的にも安くつきます。

(3) 戦略原潜、空母建設の費用
世界第二の経済大国である日本が、経済的に空母や戦略原潜を持てないのだとすれば、アメリカ以外にそれらを持てる国はなくなりますね。
実際には、アメリカ以外のいくつかの国が持っていますし、お隣の中国が原潜は既にかなりを整備し、これから10年のうちに空母を保有しようとしています。逆説的ですが「日本が空母や原潜を持てないわけがない」となります。

そもそも、帝国海軍の最初の空母「鳳翔」を想起して下さい。それなりに工夫を重ね、お金をかけて作ったはずですが、大東亜戦争では「練習空母」以外の役には立ちませんでした。敗戦後に外洋航行が可能な貴重なフネだったので復員船としても役に立ちましたが。

その次に建造した「赤城」と「加賀」にしても、抜本的改造を行ってようやく大東亜戦争での実戦に耐えるものとなりました。弱点を潰し終わった空母は「大鳳」以降であるとも言えます。

大東亜戦争のレベルでも、空母を建造するというのは大変なことです。海上自衛隊で、空母建造の技術研究を全くしていないとは思えませんが、現代の艦載機の運用に耐えるアングルドデッキ+カタパルトを装備した空母を建造して運用するには「年数」が必要です。

思いますに、10年後に中国の最初の空母が就役したとしても、その空母は大した戦力にはならないでしょう。もしかすると、単なるハリボテかもしれません。しかし、中国は第二艦、第三艦で実際の運用成績を反映して完成度を高めてきますから、いずれは実用に耐える空母を持つことになるでしょう。

日本にしても同じことです。「軍拡競争」と言われればそれまでですが、最大の仮想敵国である中国が空母の建造を始めているとされている状況で、日本がそれを座視しているのは極めて憂うべきことです。

アメリカからどの程度の技術的援助が得られるのか分かりませんが、日本も直ちに空母の建造準備に着手するべきと考えます。
しかし、現実には「友愛外交」なる支離滅裂な構想を掲げる民主党が政権を獲りそうな勢いで、空母建造、核武装、戦略原潜建造など「夢のまた夢」という現状ですが。

中国の急激な軍拡を見ますと、私も質問者さんと同じく「残されている時間はあまり長くない」と考えます。
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この回答へのお礼

再度回答ありがとうございます。

中国は日本国を中国日本省にしたいようですので、その事態は避けねばなりません。
中国は異常な軍拡で20年連続15%以上の軍事費の伸びを示し、今や日本を抜き世界第2位を計上するまでになりました。
このまま黙って静観しているといずれは中国に飲み込まれてしまうでしょう。
そうなったらチベットの悲劇が繰り返されることになります。
「中国はいかにチベットを侵略したか(講談社インターナショナル)」は読むにたえません。

僕は憲法9条を改正し、集団的自衛権を明確に認め、専守防衛を破棄し、敵地攻撃能力の保持を急ぐべきだと思います。
今ならまだ間に合うかもしれない。

特に憲法は即座に改正すべきと考えます。諸悪の根源、憲法9条はその他の自衛隊法などにも悪影響を及ぼしています。
憲法解釈では攻撃型空母の所有は禁止されているようです。
日本版CIAの設立も必要でしょう。
安倍元総理の時は憲法改正の一歩手前までいったのに・・・。

同じくアメリカからどのくらい技術援助が得られるかはわかりませんが、日本も空母建造に関して研究し、少なくともいつでも空母を建造できるまでに持っていくべきです。

ただ、オバマ米民主党政権は中国寄りですし、日本はおっしゃる通り「友愛外交」なる意味不明な構想を掲げる民主党が政権を取りそうな様子でその状態で憲法改正や空母建造、核武装等は相当に困難でしょう。
まだ諦めるのは早いですが・・・。

日米同盟はいざという時あてにならないと考えます。
中国が攻めてきたとき、アメリカは静観しているだけかもしれません。
だからそこ日本の真の自立を願ってやみません。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/27 00:44

日本近海で活動するのが主だから原潜は不要 維持費かかり過ぎです


空母 ほしいけど作るのなら最低四席程度必要今の日本では賄いきれません
裏ワザ イギリスの航空練習艦アーガスのようなローロー貨物船改修の
    艦艇を作る
    それを利用してヘリコプター空母とする搭載機は
    SH-60J×六機 CH-101×三機 
    CH-47J必要な時 AH-1×三機
    これでいががですか
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
ただ、もう少し具体的に回答してほしかったです。

お礼日時:2009/06/24 22:06

原潜も空母も、日米安保条約が機能しない場合には、日本を中国・北朝鮮・ロシアの各国から守るために必要といえます。


それぞれの存在意義は
原潜:核兵器を持つ敵対国への独自の抑止力を確保するため
空母:日本から離れた地域、例えば平壌沖での軍事活動を可能にするため。軍事的脅威を排除して物資を日本に送り届けるため
となります。なお、日本が核武装していることが前提となります。

(1) 原子力潜水艦は、弾道ミサイル搭載戦略原潜と、攻撃型原潜に分かれます。質問者さんがおっしゃる「原子力潜水艦」は前者でよろしいでしょうか。

戦略原潜の保持には「核兵器を保有している」ことが前提となります。核兵器を積んでいない戦略原潜は意味がありません。

戦略原潜は
「交代で常に海中に隠れていて、抑止力としての役割を果たす」
ことに意義があります。地上の弾道ミサイル基地は敵国によって先制破壊される恐れがありますが、海中にひそんでいる戦略原潜を探知して撃沈することは不可能に近いからです。

現在、核兵器を持っている国の中で、核兵器を原潜搭載のSLBMのみとしている国はイギリスやフランスがあります。いずれも、所有する核兵器の下図は多くないですが、ロンドンやパリが敵国の核攻撃を受けた場合に、敵国の首都を報復攻撃するのに十分なSLBMを積んだ戦略原潜を複数隻持ち
(最低で3隻。1隻は出航して海中にひそみ、1隻は母港で乗員を休養させており、1隻はメンテナンス中)
核抑止力を発揮しています。

日本が戦略原潜を持つとすれば、その目的は
「日本が核攻撃を受けた場合、北京や平壌やモスクワを報復核攻撃する」
こととなります。

なお、戦略原潜というのは自国の近辺のなるべく深い海でじっと待機しているのが仕事です。遠くへ行くものではありません。
攻撃原潜は、他国の戦略原潜母港のすぐそばで哨戒し、他国の戦略原潜が出港したらこれを尾行し、「いつでも撃沈できるぞ」と様々な方法で教えるのが仕事です。
この辺は、約20年前のベストセラー小説
「レッド・オクトーバーを追え」上下 (文春文庫)
トム・クランシー 著
http://www.amazon.co.jp/dp/4167275511/
を読めば分かるでしょう。絶版ですが、古本を容易に入手できます。この本は出版当時に「原子力潜水艦のあり方をこれほどリアルに描いた本はない」と評判になりました。映画化されましたが、本の方が勉強になります。

(2)空母は
「世界中どこででも制空権を確保し、例えば平壌を空襲できる」
能力を日本に与えるものです。

現在の自衛隊は、潜水艦を除き、航空自衛隊の基地から飛び立つ戦闘機の行動半径内でしか戦時には行動できません。そのごく狭い行動範囲を一気に広げるのが空母であるといえます。

また、空母を中心とする水上艦艇と潜水艦が日本の商船隊を護衛すれば、米軍以外の如何なる脅威をも排除して物資を日本に送り込むことが出来ます。

現在の日本の経済力であれば、例えば陸上自衛隊の規模を縮小して、空母機動部隊を持つことは経済的には可能でしょう。
ただし、アメリカの原子力空母に準じる空母を建造するのは容易なことではありません。世界中でそれをやっているのは現在は辛うじてフランスだけです。
空母の場合も、原則として3隻以上を保有しないと、常に危機に即応することは出来ません。空母の場合、もう1隻を加え

* 戦地で活動中 1隻
* 交代のため戦地へ向かっている 1隻
* 母港で休養中 1隻
* ドック入り 1隻

としたいところです。
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この回答へのお礼

詳細な回答誠にありがとうございます。
軍事素人の僕にもわかりやすく説明していただきました。

>(1) 原子力潜水艦は、弾道ミサイル搭載戦略原潜と、攻撃型原潜に分かれます。質問者さんがおっしゃる「原子力潜水艦」は前者でよろしいでしょうか。

すみません。僕は原潜とは原子力動力の潜水艦という認識しかなかったです。勉強になりました。ありがとうございます。
SLBM、くぐってみました。潜水艦からミサイル発射ができるとは知りませんでした。(無知ですみません。)

空母は制圧できる海域を広げる有効な手段となりますよね。
>(2)空母は
「世界中どこででも制空権を確保し、例えば平壌を空襲できる」
能力を日本に与えるものです。

勉強になります。確かに現在の航空自衛隊では攻めてくる敵機を迎え撃つだけです。空母は行動範囲が広がりますね。

>また、空母を中心とする水上艦艇と潜水艦が日本の商船隊を護衛すれば、米軍以外の如何なる脅威をも排除して物資を日本に送り込むことが出来ます。

シーレーンの防衛ですね。これは死活問題ですから、もっと日本国民に関心を持ってもらいたいです。
最低4隻の空母ですか・・・今の日本の防衛予算では無理でしょうね。
やはり諸悪の根源、憲法9条改正とGNP1%枠の撤廃ですね。

回答誠にありがとうございました。

お礼日時:2009/06/24 22:55

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