天使と悪魔選手権

はじめまして。自分は某国立大学工学部の者です。
最近、科学史(といっても科学者一人一人の偉人伝や列伝など)にとても興味を持ちました。
それからというもの、市販の本(科学者一人について書かれてる物)を読み漁っているのですが、公になっている事では物足らず自分で何か文献などを読んで研究とまでは言えませんが新しい事実を発見したいと思い、何かしらに取り組みたいのですが、どこでそういった文献を読めるのかわからず困ってます(笑)
教授から借りた本だとどうも技術(数学で言えば数式や原理など)が取り上げられ本来の科学史はこっちのことを言うのかもしれませんが・・・
科学者がどんな社会的背景や人物関係を背負って生活していく中でいかにしてそういった偉大な研究・発明ができたのか?そういった事を淡々と調べたいと思ってます。

A 回答 (6件)

 ある程度まとまっているもので物足りなくなったら、その人が出している書物を読んでみると良いです。

またその人と関わった人々がその人から受けた物を元にしている場合は、その人の本を読むと良いですよ。
 図書館などで片っ端から本を読めば出てくるかも。

あと、雑学関係とか、時にはオカルト関係とかでもそういった背景を描いていることもあります。
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この回答へのお礼

英訳された物であれば少しは読んだのですが、結構英語以外の言語が多い気がして・・その科学者の故郷の図書館などに行ってみれば結構良い文献があるかもしれませんね。
アドバイスありがとうございます。

お礼日時:2009/10/10 14:00

アイザック・アジモフの本は読まれましたか? 研究者を集めた時点のようなものを、生涯にわたって何度か編纂しています。


とりあえず、私はこれをもっています。
1964年 - Asimov's Biographical Encyclopedia of Science and Technology, Doubleday (1982年改訂、邦題:『科学技術人名事典』 皆川 義雄(訳) 共立出版、1971年)

個人的には、今は亡き現代教養文庫の、エピソード科学史シリーズがお勧めです。古本屋で見つけることがありましたら、一読されることをお勧めします。
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この回答へのお礼

科学技術人名事典はまさに手に入れたい本のNo1です。
何回も大学の図書館から借りて司書の方に呆れられてるのでは?と思うくらいで(笑)
現代教養文庫といいますと西洋科学史(全5巻)くらいなら揃えました。エピソード科学史シリーズはまた別なんでしょうかね・・・

貴重なご意見ありがとうございました。久しぶりに古本屋回って見ます。

お礼日時:2009/10/10 13:55

特にこれといった本は紹介できませんし、既にご承知ではと思われますが、


次のようなホームページから探し出せるかも知れません。

http://www.aozora.gr.jp/ 青空文庫
http://www.gutenberg.org/wiki/Main_Page
http://www.fullbooks.com/
http://www.scienceclarified.com/
http://books.google.com/
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この回答へのお礼

全ページを重箱の隅をつつくように見させてもらいます!
ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/10 14:01

 クルマの研究者で某工科大学の非常勤講師もやっている者です。

以前、本職の傍らクルマの技術史の調査・研究をやっていたことがありまして、つまり特定のギョーカイだけの話になってしまいますが・・・
 これは大変よい御質問ですね。

>科学者がどんな社会的背景や人物関係を背負って生活していく中でいかにしてそういった偉大な研究・発明ができたのか?

 一応プロの研究者のハシクレである自分が技術史を研究テーマとしたのは、まさしくそれが理由です。
 天才的発明や発見のウラには常人では思い付かない着目や着想があるワケですが、その様な才能を育んだ背景を明確にすることにより、天才的発想プロセスを論理的に構築する事が出来るのでは?という思い付きが研究のキッカケでした。(その為研究対象は自動車工学に留まらず、機械要素、材料、加工法などの基礎工学は勿論、船舶や航空機、建築、更には医学や心理学から当時の政治・経済状況、果ては芸術分野にまで及びました。)

>市販の本(科学者一人について書かれてる物)を読み漁っているのですが、

 クルマ及びその周辺技術史に関して言うと、少なくとも日本人によって書かれた『人物史』は、8割は役に立ちません。というのは、著者が『文系のヒト』若しくは『理系の教育を受けているが、アタマが「文系脳」になっているヒト』だからです。
 工学の世界では発想と理論は表裏一体であり、ヒラメキは膨大な知識のバックアップ無くしては生まれません。理系の知識がナニもないヒトが落下するリンゴを見て引力など発見出来ませんし、沸騰するヤカンを見て蒸気機関を発明するなど有り得ません。(この手の話は全て『文系脳』のヒトがドラマチックに演出しただけです。)
 彼ら天才達の発想を理解する為には、同じ土俵に立った解釈(つまり、理系の知識やセンスでの分析)が必ず必要になります。

 と、前置きが異常に長くなりましたが、御質問の回答です。
 科学史の調査方法は色々なアプローチが考えられますが、一例として自分のやり方を上げておきましょう。

>新しい事実を発見したいと思い、何かしらに取り組みたいのですが、どこでそういった文献を読めるのかわからず困ってます(笑)

 新しい事実を発見したいのなら、ヒトが書いた『偉人伝』など、ま、参考程度にはなるでしょうが、決してアテには出来ません。
 科学者の業績は、論文や発明品など『仕事の成果』として目に見えるモノに置き換わっています。つまり・・・

>教授から借りた本だとどうも技術(数学で言えば数式や原理など)が取り上げられ

・・・それが『科学者』の全てであり、彼が生きた『証』です。故に学術的な調査で、その人物に対する多くの事が判ります。

※まず、研究対象とする人物を一人決めましょう。ある技術分野での偉人全て、という様な総花的な対象では、範囲が広過ぎて挫折する可能性が高いです。(一人を対象としても、調査過程でどうしても複数の人物の調査が必要になります。)

※研究対象者を選んだら、彼の『業績』と『学歴』『職歴』を片っ端から調べ上げ、内容を分析・整理しましょう。
 工学者が同業者を調べるのだから『なんだか判らないがスゴい発明』とするワケにはいきません(そんなモノなら文系のヒトがとっくにやっています)。
 これは理系の知識がある者だけが出来る調査であり、この分析無くしては、研究対象者の科学的な発想や嗜好を理解する事は出来ません。
 調査はそれなりに難航するでしょうが、今はインターネットがあって非常に便利です。海外のサイトを丁寧に調べれば、色々な事が判ります。勿論少なくとも日本語では無いので、語学力は一括翻訳ソフトに頼るとしても、かなり忍耐が要求されますが。(自分が自動車技術史研究を始めた頃は、インターネットはまだ普及していなかったので異常に大変でした。公立の科学・交通系博物館に行って学芸員の方にしつこく質問して論文の入手方法を聞いたり、部品メーカにお願いして太古の図面を引っ張りだしてもらったり、民間の自動車博物館と交渉して展示車を測定させてもらったり・・・勿論アチコチの図書館にも通いましたし、その当時御存命だった関係者の方にインタビューを取り付けた事もありました。)

※これらの情報がある程度集まったところで、全てを結ぶ『線』を推理します。(これこそ、歴史調査のダイゴミってヤツです。)
 例えば・・・『業績』を並べると、研究対象者の発想の過程や興味の推移が想像出来ます。また『学歴』『職歴』を調べることにより、誰に、或いはどんな(他人の)業績に影響を受けたか?が見えてきます。(そして当然、影響を受けた人物なり研究なりの調査も必要になり、自動的に最初に選んだ科学者の調査だけでは済まなくなります。)

※正直なところ、技術史・科学史研究が学問の一つとして認められている欧米(多くの大学に技術史やそれに類する科目があります)でさえ、人物像(この場合は工学には直接関係のない生い立ちや性格など)に迫った文献は少数です。よくある『偉人伝』はよいことばかり書かれていて、研究対象者の『ブラックな部分』が判りませんが、どんな家庭だったか?ぐらいは判るでしょう。
 ここでヒトヒネリして、天才につきものの『破天荒な逸話』をカキ集めると、そのヒトの性格や価値観が想像出来ます。(ここで研究対象者の『業務上の成果』から導き出された人物像とツキ合わせると、多くの場合一致する点があります。)

・・・っという様な作業を繰り返し、やがて『この父親に育てられたなら、誰でもこの分野に異常な興味を持つだろう』『徒弟制度で入ったのが機関車工場だったという事は、当然この分野の知識が身に付いたと見なせる』『同時代、同じ大学に既に有名なダレソレがいた為、負けん気の強い彼はこちらの研究を選んだのではないか?』等々、研究対象者の『天才的発見前夜』の心理状態や知識の内容がオボロゲながら判ってきます。

 ところで最後に。
 ワタシ、学生達によく言う話がありまして・・・
 『アマデウス』という小説を御存知ですか?映画にもなりましたが、モーツァルトが宮廷楽団の作曲担当の前任者、サリエリに毒殺されるというちょっと荒唐無稽なストーリなんですが。(実際のサリエリはモーツァルトの才能に勝てないと悟るとサッサと宮廷作曲家の地位を譲り、音楽学校の校長となって音楽教育に尽力した素晴らしい人物です。)
 この小説の中で、サリエリが神に復讐を誓うシーンがあります。『自分はこれほど神に尽くして来たのに、神の言葉を伝える者として神はモーツァルトを選んだ』『しかもその神の言葉は自分以外の誰にも判らない』『なんとひどい仕打ちだ。ワタシは神に復讐する』と言ってモーツァルトに嫉妬の念を燃やしますが、しかしちょっと待て、と。モーツァルトの音楽の本質が自分にだけ理解出来る、というのも神から与えられたスゴい才能ではないのか?と。
 科学史上の天才達を理解するという事は、それ自体が知識と才能によって達せられます。
 科学史上の天才達の研究は、アナタの工学的知識を増やし、科学的探究心を満足させ、そしてアナタが持つ工学分野での才能を伸ばすでしょう。本格的に調査を始めると、調べなければならない事ばかり続出して短期間ではまとめられなくなるでしょうが、例えライフワークになってもかまいません。工学系の学会や工学専門誌など発表する場もあります。是非研究を続け、『時間に埋もれてしまった天才達』の人物像に迫ってください。
 機械学会などですごい技術史論文が発表されるのを、今から楽しみに待っています( ̄ー ̄)ニヤリッ

 ついでにも一つ。
 日本でも建築、医学の分野では、本来その方面の技術を専門とされている方々による技術史研究が既に行われています。この分野の技術史研究本や論文は、調査の着目点やまとめ方などに於いて参考になると思います。北里柴三郎や弟子の志賀潔、野口英世などの研究は、その人物像がよくある『偉人伝』とは全く違ってかなり面白いです。
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この回答へのお礼

プロの方から意見をいただけた事感謝いたします。
自分はもしかしたらLB05さんが言うような文系脳の方が作り出したドラマチックに仕立て上げられた所に感動を覚えたのかもしれません。
学会は日本科学史学会が気になってます。

お礼日時:2009/10/10 14:12

私なら、個人に焦点を当てず、対象物を特定します。


最初に小さな主題として経験を積みます。
どのくらいの時間を使えるかを考えて次の主題を選びます。
例を挙げます。申し上げた様に、先ず小さな対象に絞り、そこを詳しく調べましょう。
1.原動機
1.1.蒸気機関がどのような変遷を遂げたか。効率はどのように上がってきたか。その手段は。誰あるいはどの会社の功績か。
1.2.ディーゼル機関。使用可能な燃料はどのような物か。その変遷。
2.通信
2.1.狼煙の様な手段から始まって、現在の方法まで。今年のノーベル物理学賞は光ケーブルを遠距離通信に使用出来るよう工夫した方ですね。
2.2.通常電話に比べ、インターネット通信はどうして安いのですか。歴史的解明。
3.計測
3.1.ギリシャ時代の計測原理、手段、機器
4.インバーターの歴史、応用
5.エッフェル塔の設計はどのようにされたか。誰が強度計算をしたか。
6.天体望遠鏡の変遷。製造方法。
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http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82 …

エピソード科学史 A.サトクリッフ, A.P.D.サトクリッフ (著) 社会思想社

中学生でも読めそうな内容のものです。
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