電子書籍の厳選無料作品が豊富!

いま、シティバンクのマルチマネー口座というところにUS$が15,000ドルほどあります。このUS$を日本円にする際、シティバンクでは1$あたり1円の手数料で15,000円になります。
そこでネットを見ていると、両替手数料が安い方法として新生銀行がこの手数料が非常に安いことに気づきました(キャンペーンの1月29日までは1$あたり25銭。これだと手数料は3750円になります)
そこで質問があります。
(1)シティバンクのマルチマネー口座から新生銀行の外貨口座に送金することは可能なのでしょうか?
(2)外貨から日本円に両替へもっと良い方法があれば教えてください。

以上

A 回答 (1件)

1. シティバンク銀行からの外貨建て送金


 シティバンク銀行から日本国内の他の銀行に米ドル建てで送金することは可能です(国内外貨送金)。送金手数料は1回4,000円です。また国内外貨送金では受取り側銀行で手数料を徴収されることもあります。幸いに新生銀行では受取り時の手数料はかかりませんが、他の銀行を利用する場合は注意が必要です(*1)。
 シティバンク銀行で米ドル外貨預金を日本円に振り替えた場合(円転)、為替手数料は1米ドルあたり1円ですので、1万5千米ドルを円転すれば手数料はおっしゃる通り15,000円かかります。一方、新生銀行に国内外貨送金して円転した場合の手数料は、送金手数料4,000円と為替手数料3,750円で合計7,750円で済みます。

2. 他の円転法
 手堅くいくなら1.の、新生銀行に国内外貨送金して円転する方法がよいと思います。その他で有利になり得る方法として、シティバンク銀行での仕組み預金の利用と、外国為替証拠金取引(FX)の利用を参考までに挙げます。前者は為替動向に関する読みが必要になりますが、うまく読み切れれば為替手数料なしに円転可能です。後者は、新生銀行が為替手数料を通常設定(1米ドルあたり1円)に戻した後は入れ替わって優位に立ちます。
 いずれも手順がやや複雑ですし、前者は為替動向によるリスクも伴います。利用される場合は商品の特性を十分検討の上でお願いいたします。

(A) シティバンク銀行での仕組み預金の利用
 シティバンク銀行には「プレミアムデポジット」という仕組み預金商品があります。詳細は参考ページ[1]でご覧頂ください。満期日の為替レートと預入時の設定レートの比較判定により、外貨→日本円(あるいはその逆)の交換がなされる可能性のある預金です。交換が実行されても為替手数料は一切かかりません。私もこれまでに円転目的で何度か使ったことがあります。
 質問者さんの場合は資金を米ドルでお持ちですので、満期日の為替レートが預入時の設定レートより円安であれば交換(円転)が実行されます。通常の米ドル定期預金より金利は高くなっていますが代償として、設定レート以上に円安が進んでも為替差益は放棄することになります。また逆に一本調子でドル安が進む局面では、いつまでたっても円転できないまま、円換算での価値がどんどん下がってしまう危険があります。特に、現時点のように相場が急激に動く局面では使いづらくなります。
 プレミアムデポジットには最低預け入れ額があり、日本円で100万円もしくは外貨で100万円相当以上を一度に預ける必要がありますが、15,000米ドルならばその基準は満たします。

(B) 外国為替証拠金取引(FX)の利用
 平時はこの方法が最も有利と考えられます。今回は新生銀行がキャンペーンで為替手数料を割引いているためそちらに一歩譲りますが、参考までに紹介しておきます。
 FXという言葉は聞かれたこともあるかと思います。要は外貨の先物取引で、外貨を買うにしても売るにしても最後は反対売買して清算し、差益を得ることが主目的の商品です。しかし反対売買せずに相対通貨に交換した状態で取引を確定させることもできます。そのような取引を「デリバリー」あるいは「現受け/現渡し」と呼んでいます(*2)。
 FX業者で円転する手順は以下の通りです。
(1) 適宜のFX業者にアカウントを開設
(2) 資金をシティバンク銀行の口座から、そのFX業者に国内外貨送金
(3) 為替変動のタイミングを見計らい、アカウント内で米ドルを売って日本円を買う(ポジションを建てる)
(4) FX業者にデリバリーの指示を出す(反対売買せずに日本円のままで取引きを確定させる)
(5) 日本円資金を自分の銀行口座に出金する指示を出す

 業者選びでは、外貨での資金入金およびデリバリーの可否、最低取引き単位、手数料に留意ください。外貨での入金とデリバリーの双方が可能でないとそもそも上記の方法が使えません。また最低取引き単位が1万米ドルでは端数の5千ドルを円転できません。
 手数料の設定はFX業者によってさまざまです[2,3]。外貨での入金とデリバリーの双方が可能で、最低取引き単位が1,000米ドルの業者は意外に少ないのですが、外為どっとコム[4]などが条件を満たします。同社でかかる費用は新規売買手数料の1米ドルあたり3銭のみです[5]。手順の詳細は[6]をご覧ください。FX業者の為替手数料(*3)は銀行のように固定されていませんが、1米ドルあたり1銭からせいぜい5銭程度です。
 これらの合計は1米ドルあたり4銭からで、これならキャンペーン時の新生銀行(25銭)より安いのですが、問題は送金の際に発生する手数料です。シティバンク銀行で送金手数料が4,000円かかるのは1.と同じですが、受取り銀行(=FX業者が口座を持っている銀行)で手数料を差し引かれる可能性が高いためです。より詳しく言うならばFX業者は銀行口座をみずほ、三菱東京UFJ、三井住友などに開設していることが多いのですが、これらの銀行での受取手数料はみずほが2,500円、三菱東京UFJと三井住友が1,500円+リフティングチャージ(*4)かかります。
 前出の「外為どっとコム」を例にとりますと、手数料の合計は4,000円+1,500円+2,500円+約600円で約8,600円と見積もられます(*5)。もう少し大きな額なら新生銀行より優位ですが、1万5千ドルならキャンペーン期間内は新生銀行での円転がよいでしょう。

参考ページ
[1] http://www.citibank.co.jp/ja/deposits_investment …
[2] http://better-happier.net/hikaku-gaika-hikidashi …
[3] http://fxwill.com/trader/delivery.html
[4] http://www.gaitame.com/service/gaika.html
[5] http://www.gaitame.com/service/gaika_shousai02.h …
[6] http://www.gaitame.com/service/gaika_shousai03.h …

*1 ネット専業のソニー銀行は為替手数料の安さ(1米ドルあたり25銭)で人気があるが、外貨送金を受け取る際に25米ドルの手数料(被仕向け送金手数料)がかかる。
*2 デリバリーのほか「コンバージョン」と呼ばれる取引を用意している業者もある。デリバリーとは手数料設定や最低取引単位などで違いがあるが、いずれにしても一般に銀行の為替手数料よりは安い。
*3 FXでは売りレートと買いレートの差を「スプレッド」と称し、これを為替手数料に代わる概念として用いるのが一般的である。スプレッドは往復分(米ドル→日本円→米ドル)であるのに対し、為替手数料は片道分(米ドル→日本円)である点に注意。
*4 リフティングチャージは外貨取引(円建て国際送金含む)に特有の手数料で、「扱い金額の0.05% ただし最低2,500円」と設定している銀行が多い。呼称は銀行により異なる。
*5 外為どっとコムは三井住友銀行に口座を設けているため、同行の受取手数料で計算した。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変詳しく、且つ解りやすい回答をありがとうございます。まさに私が求めていた内容の回答をこんなに丁寧にいただくことができて、大変な驚きと感謝をしています。(FXのことについては不勉強でまだ十分理解できておりませんが、勉強してみたいと思います)
今の私にとっては、新生銀行で円転換するのが安心できそうなので、そのようにしたいと思います。
大変恐縮ですが、追加で質問したいことがございます。もしご存知でしたら、ご教授ください。
そもそもシティバンク銀行にあるUS$15,000とうのは米国の証券会社から送金してもらったものなんです。なので、そもそもその米国の証券会社から新生銀行へ送金(米国中継銀行経由)してもらえば、シティバンク銀行からの国内外貨送金手数料(4000円)はとられないのでは思いましたが、新生銀行のドル建て預金が可能な口座へUSの証券会社から送金してもらうのはやはり米国中継銀行の手数料がかかりますよね?この手数料は通常いくらくらいなのでしょうか?
ちなみに、先日、米国証券会社からUSのシティバンクを中継銀行として日本のシティバンクの外貨預金口座へ電信送金したもらったのですが、その場合、USシティバンクでの手数料はかかりませんでした。(もちろん証券会社側での送金手数料はかかっていますが)

お礼日時:2009/11/28 16:33

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!