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東急田園都市線では、列車の駅誤通過を防止するため、停車すべき列車が駅に接近すると、出発進路のATC信号を一定時間「停止」にする「停車制御」という設定を施しているそうです。

確かに、停車すべき列車が入線する際、ホーム上の出発反応標識(JRでいう「レピーター」)は、停車後でないと点灯しません。しかし、運転席を見ていても、車内信号は赤ではなく、あくまで許容速度を示しています。駅停車時に車内信号が赤になっているのは、急行等の通過待ちをしているときくらいでしょうか。

私が見た限りこんな状況なのですが、停車制御と車内信号の現示の関係についてご存知の方がいらっしゃれば、ご教示いただきたいと思います。

A 回答 (3件)

東急のシステムに詳しくはないので、


あくまでもATCの仕組みとしてお答えします。

駅停車中の列車は駅の「場内」にいますから、
場内進路に対する信号が表示されています。
なので進行を指示する信号が運転台に現示されています。
(おそらく今回の質問の場合は一番下位の速度が現示されているのでは?)

出発進路とは地上信号機でいえば、信号機を超えた先、になります。
発車して出発進路に進入しないとどんな信号が現示されているかはわからないのです。

駅停車中に出発進路が停止なのか進行なのかはレピーターの点灯でしか判断できません。

出発進路が停止現示の場合、ある一定時間停車していれば、
車内信号も停止信号に現示変化しますが、
その前に出発進路が進行信号に現示変化すれば、
車内信号に停止信号が現示されることはないと思います。

ちなみに出発反応標識=レピーターです。
どの会社でも呼び方は一緒です。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。運転台に現示されている内容は、あくまで今いる区間のものであって、1つ前の区間に入ってよいかどうかではないのですね。それはその区間に入ってみて初めて分かる…と。下記のサイトの図1でいうと、
http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/west/tori …
上の方の線路に「20」という区間がありますが、その区間にいる間は、車内信号は「20」と現示するわけで、1つ先の区間に入らせないように「0」を現示するというわけではないのですね。ということは、列車を動かしてよいかどうかは運転士は判断できないということなのでしょうか?あるいは、先行列車があるために駅間停車する際は、図1でいうと、二つある「0」の区間のうち左側の区間で停車するのでしょうか?ちょっと先行列車と近すぎるような気がするのですが。なお、東急によると、「レピーター」とは呼ばず、「出発反応標識」と呼んでいるそうです。

補足日時:2009/12/08 11:40
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>二つある「0」の区間のうち左側の区間で停車



その通りです。
ただし従来のATCでは0区間に入った瞬間にブレーキがかかりました。
最新のATCでは0区間の終端までに止まるようにブレーキがかかります。
列車間隔を詰めるためです。

ちなみに図で言うところの左側の0区間は「01(ゼロワン)」、列車がいる0区間は「02(ゼロツー)」と呼ばれてました。
01では常用ブレーキ、02は非常ブレーキがかかります。
今では01は停止信号。02はバッテン信号と呼ぶようになっていると思います。

最後に、
質問に別の質問を重ねていくのはよろしくないとおもいます。
ATCそのものの話になってきますので、改めて質問をするか、
ATCの仕組みについてご自身で調べてみて下さい。

この回答への補足

重ねてのご回答ありがとうございました。大変よく分かりました。

>質問に別の質問を重ねていくのはよろしくないとおもいます。

いえ、別質問ではなく、あくまで補足質問のつもりでした。というのは、No.2でのご回答で、

>発車して出発進路に進入しないとどんな信号が現示されているかはわからないのです。
>駅停車中に出発進路が停止なのか進行なのかはレピーターの点灯でしか判断できません。

という内容があったので、これでは危険ではないかと思ったからです。つまり、私は「01」区間の許容速度が「0」というのは、「01」区間に進入させないためだと思っていたのです。ご回答により、停止すべき区間が一つずれていた、つまり進入させないのではなく、その区間を超えさせないという意味であることが分かりました。そういう前提であれば、先に挙げた私が懸念した部分のご回答の意味が分かります。大変勉強になりました。ありがとうございました。

補足日時:2009/12/10 12:52
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同じかどうか判りませんが、あくまで似ているかなと。



私は鉄道従事員です。私の会社はATCは使用していません。カーブにおける速度規制が可能な、JRで言うところのATS-Pと似たシステムで運転しています。

種別によって当然停車駅が異なるのですが、過去に何度も停車駅通過事故があり、2種類の防止策を講じています。

1つは集中司令室を持たない線区で行なっているもので、列車に小型の設定機が詰まれ、この設定機に種別と起点(現在駅)をいれると、停車する駅の直前に警報音を発し、専用の警告ランプが着きます。通過しそうになると非常制動をかけてしまいます。

今ひとつが集中制御線区で、列車番号、行き先、種別を起点駅で設定すると、ホーム内に設置された速度検知用の地上子が規定速度以上であることを検知すると、列車に「停止信号」を送ります。

レピーターに当たる信号反応標識、停車場の出発信号機は、誤通過防止装置が動作するまでは進行を指示する信号を現示していますが、動作と共に停止信号になります。

ただし、停留所の出発相当信号機(閉塞信号機)は制御できないので、動作しても信号は変化しないはずですが。

この機器により、現在私の会社では誤通過は、こうした機器の設置がない路線のみでの発生は現在時折ありますが、設置線区では皆無になっています。

この方式ににているように、感じました。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございました。参考になりました。

補足日時:2009/12/08 11:06
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