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存在はギリシャ語でオントスだと思いますが、非在あるいは無は、なんというのでしょうか?

A 回答 (2件)

まず、存在という語がギリシャ語で「オントス」と思われたのは、どのような文脈を目にされてのことでしょうか? たとえば古代ギリシャのある思想家の著作の中には、日本語で表記すると「オントース オン」(←真実在、とでも訳せばいいでしょうか)という語が出てきます。

しかし、この語の中で「存在」を表しているのはむしろ「オン」という語であり、「オントース」ではないと思います。

日本語では、たとえば「ソクラテス」と「ソークラテース」のように、古代ギリシャ語の伸ばす音を表記したりしなかったりする場合があります。もしかすると質問者さんも、たとえば存在に関する著述の中で「オントース オン」とあるのを、「オントス」=「存在」と捕らえたのかもしれませんね。

さてさて、ご質問の件です。私の知る限り、ギリシャ語では「存在」は「オン」(冠詞を付けると「ト オン」)や「エイナイ」)あたりになるのではないかと思います。英語で言うと、「オン」=「being」、「ト オン」=「the being」、「エイナイ」=「to be」と訳せるでしょう。どうです、英訳するといくぶん理解しやすいでしょう。「存在」「存在するもの(存在者)」「存在すること」などと理解できるのではないでしょうか?

それで、「非在」=「非・存在」は、ギリシャ語の否定詞「メー」を付けると「メー オン」「ト メー オン」と訳せると思います(私は実際にこうした表記をギリシャ語のテキストで目にしたことがあります)。英訳すると「not being」もしくは「the not being」となります。このどちらを採用するかは質問者さん次第ですが、含意が違ってきます(哲学テキストの文脈などでは、この違いは重要です)ので、注意してください。
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