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(A⇒B)∧(B⇒C)⇒(A⇒C)はトートロジーで、おなじみの3段論法の正しさを示します。
ところが¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)もトートロジーですが、¬(A⇒¬B)から(A⇒B)を証明できません。ある友人はこれが背理法の式だと言い出したので、こんな論争になりました。もしこの友人が正しいとすれば、¬(A⇒¬B)⇒(B⇒A)もトートロジーなので、同じ前提¬(A⇒¬B)からA⇒BとB⇒Aの両方が導かれます。
これはどう考えるべきなのでしょうか。トートロジーとは何を示すのでしょうか。これがもとで友人との関係がおかしくなっています。
A 回答 (10件)
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No.10
- 回答日時:
● トートロジーについては、ANo.6 2), 3) の記述よりましなものを、結局、私は示すことができません。
ごめんなさい。ANo.6 の投稿後にわかってきたことは、「 α は β を導く、すなわち α⇒β 」ということとと、「 α→β はトートロジーである 」ということが同義であるようです。そして、α が β を導くときに、α⇒β を「 有効な推論 」と呼んでさしつかえないようです。
そして、私が強調しておきたいことは、次のことです。
・α は β を導く。
・α⇒β である。
・α→β はトートロジーである。
・α→β は有効な推論である。
以上の 4つ は同義のようで、いずれも「 α が真であるとき、β は必ず真となる 」ということのようです。
● 私が投稿した ANo.9 は、お抱えになる疑問とは無関係と skoyan さん はお感じになりましたか … 。それはまことに残念ですね。実は、関係が深いと私はいまだに思っています。
1) ¬(A → ¬B) ⇒ (A → B)
2) ¬(A → ¬B) ⇒ (B → A)
上記の 2つ の「 有効な推論 」の解釈をめぐって、A → B という合成命題に「 [1] 正三角形は二等辺三角形である 」という文を例として skoyan さん は最初にあてました。それが発端となって、B → A という合成命題にあてる文を「 [2] 二等辺三角形は正三角形である 」と、skoyan さん はなさいました。
ANo.9 において、私が主張していることは、「 例としてあてた文が不適当であるがために、『 有効な推論 』の役目を理解するのに苦労しているのではないでしょうか 」ということです。
文[1] の真偽ははっきりしていますが、文[2] の真偽ははっきりしていないと、私は思います。ANo.9 において、文[2] だけを私は取り上げて、文[2] は ( 命題論理の領域で扱う ) 命題としては不適当ではないかと、記述したつもりです。そして、文[2] を別の形に ( すなわち、述語論理の領域で扱える形に ) 変えることによって、2) という「 有効な推論 」の役目を、私は示したつもりです。
そして、ANo.9 の最後のほうに、私は次の 2つ のことを記述をしました。「 x∈A = {<正>} のとき、(b(x) → a(x)) は真 」「 もちろん、x∈A = {<正>} のとき、(a(x) → b(x)) も真になります 」
前者が上記の 2) と、後者が上記の 1) と関係が深いことを私はにおわせたつもりなのですが、skoyan さん には伝わらなかったようですね。私の説明のしかたがへただったようです。
¬(a(x) →¬b(x)) が真になるのは、この場合では、x∈A = {<正>} のときだけであることを明記しておけばよかったでしょうか。
● ANo.7 の補足に、「 すべての国際紛争は日本に無関係だ 」という文がありますよね。これは全称命題であると、私は思います。
全称命題の表記のしかたによって、全称命題の否定をうっかり誤解してしまう場合があるように、私は推測します。
「 どの実数の 2乗 も 0 以上になる 」という全称命題の表記について、私はこれより考察します。この全称命題の表記として、私が思いつくものに次の 2つ があります。
3) ∀x∈R (x^2≧0)
4) ∀x ((x∈R)→(x^2≧0))
この全称命題の否定は「 2乗 すると負の数になる実数が存在する 」という 特称命題 (= 存在命題 ) になると、私は思います。この特称命題の表記として、私が思いつくものに次の 2つ があります。
3') ∃x∈R ((x^2≧0) の否定) = ∃x∈R (x^2 < 0)
4') ∃x (((x∈R)→(x^2≧0)) の否定) = ∃x ((x∈R)∧(x^2 < 0))
全称命題、特称命題を、3), 3') のようにふだん表記していて、4), 4') のような表記のしかたになじみがないかたがたが、この全称命題の否定をまちがえやすいのではないかと、私は推測します。そのようなかたがたは、x∈R と x^2≧0 ( もしくは x^2 < 0 ) とのつながりに無頓着であるかもしれません。そのようなかたがたが、この全称命題の否定を 4') のようにいざ表記しようとするとき、次の 5) のようなまちがいをおかしやすいのではないかと、私は推測します。
5) ∃x ((x∈R)→(x^2 < 0))
skoyan さん のご友人が背理法について誤解なさっているのは、ひょっとしたらこのことが関係しているかもしれないと、私は思いました。
● もっともらしく私は記述してまいりましたが、その内容の確かさについて私は自信が持てません。まちがっていましたら、ごめんなさい。
この回答への補足
何時も真剣にご検討いただき有難うございます。
省略
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そして、私が強調しておきたいことは、次のことです。
・α は β を導く。
・α⇒β である。
・α→β はトートロジーである。
・α→β は有効な推論である。
以上の 4つ は同義のようで、いずれも「 α が真であるとき、β は必ず真となる 」ということのようです。
----------------------------------------------------------------------
上記の3番目が他の3つと同じかどうかが、私の疑問・質問であります。3番目を除く3つは、厳密に区別する専門家がいるかもしれませんが、通常の日本語としては同等に扱っているはずです。
問題になるのは、トートロジーが正しい推論の根拠になるかどうかです。
----------------------------------------------------------------------● 私が投稿した ANo.9 は、お抱えになる疑問とは無関係と skoyan さん はお感じになりましたか … 。それはまことに残念ですね。実は、関係が深いと私はいまだに思っています。
1) ¬(A → ¬B) ⇒ (A → B)
2) ¬(A → ¬B) ⇒ (B → A)
上記の 2つ の「 有効な推論 」の解釈をめぐって、A → B という合成命題に「 [1] 正三角形は二等辺三角形である 」という文を例として skoyan さん は最初にあてました。それが発端となって、B → A という合成命題にあてる文を「 [2] 二等辺三角形は正三角形である 」と、skoyan さん はなさいました。
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これも貴方の誤解です。
「その鳥がカラスならば、その鳥は黒い鳥です」と「その鳥が黒い鳥ならば、その鳥はカラスです」でも良かったのですが、非論理的例では「昔、金色のカラスがいた」とか言われそうで、初等幾何学の例にしただけです。「逆は真ならず」の簡単な例です。
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「 [2] 二等辺三角形は正三角形である 」と、skoyan さん はなさいました。
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等と私が言う筈がないのです。この上記は成り立たない簡単な例です。
省略
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文[1] の真偽ははっきりしていますが、文[2] の真偽ははっきりしていないと、私は思います。
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これは論争の余地のない明白なあなたの誤りです。
省略
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「 どの実数の 2乗 も 0 以上になる 」という全称命題の表記について、私はこれより考察します。この全称命題の表記として、私が思いつくものに次の 2つ があります。
3) ∀x∈R (x^2≧0)
4) ∀x ((x∈R)→(x^2≧0))
この全称命題の否定は「 2乗 すると負の数になる実数が存在する 」という 特称命題 (= 存在命題 ) になると、私は思います。この特称命題の表記として、私が思いつくものに次の 2つ があります。
省略
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このような複雑に考えるまでもなく「 どの実数の 2乗 も 0 以上になる 」は偽ですよ。実数には虚数iが含まれますからi^2=-1<0で、長々と記号化する意味はありません。
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skoyan さん のご友人が背理法について誤解なさっているのは、ひょっとしたらこのことが関係しているかもしれないと、私は思いました。
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彼はただ単純に脳みそが不足だっただけです。得意の数学も疑わしいです。
対偶と背理法の関係も理解できず、しかも理論的な反論はほとんどなく、ただ自分の式が正しいと、どこかの大学講師の話だけでしたから。石谷さんの嘆きと同じです。
折角お骨折り頂きましたが、当初の私の疑問の意味が誤解されているようですから、もう一度お読みください。どうもこれは、かなりハイレベルの疑問のようです。
ウイットゲンシュタインも、後期では違うようですから・・・。
No.9
- 回答日時:
● ANo.7 の 3)「 二等辺三角形は正三角形である 」という命題の解釈について。
二等辺三角形は次の 4種類 に大別されると、私は思います。
・正三角形以外の鋭角二等辺三角形 (= <えい> )
・鈍角二等辺三角形 (= <どん> )
・直角二等辺三角形 (= <直> )
・正三角形 (= <正> )
いま ( 二等辺三角形全体の集合 ) の中から二等辺三角形を任意に 1つ 選ぼうとします。任意に 1つ 選ぼうとする二等辺三角形が <正> であるか否かを、私は前もって判断することができません。ただし、任意に 1つ 選ぼうとする二等辺三角形が <えい>・<どん>・<直>・<正> のうちのどれかであることはたしかです。任意に 1つ 選んだ二等辺三角形が、<正> でない場合もありますし、たまたま <正> である場合もあります。
ですから、「 二等辺三角形は正三角形である 」という命題の真偽を問われるとき、私は答えるのにとまどいます。
●「 ∀と∃に泣く 」p.81 に、「 偶数は合成数である 」という命題が取り上げられています。そして、次のような説明が添えられています。「 この命題は、主語と述語の分析を行なった上でないと、( この命題の ) 否定を作っても余り意味がない。なぜかというに、ある偶数は合成数なのか、すべての偶数が合成数なのかが問題になるので、述語論理の領域で取扱うのが望ましいからである 」
この説明は (p → q) の否定 に関する記述の中の一部です。しかし、そこには skoyan さん が抱える疑問の解消にも役立つ提案が記述されていると、私は思います。以下は、述語論理の領域における私の考察です。
● いま、集合 A と 集合 B を次のように定めるとします。
1) A = {x | x は <正> である} = {x | a(x)}
= {<正>}
2) B = {x | x は二等辺三角形である} = {x | b(x)}
= {<えい>, <どん>, <直>, <正>}
A は要素が 1つ だけの集合です。B は要素が 4つ の集合です。きわめておおざっぱな集合の定めかたですが、不合理ではないと、私は思います。( 下記の添付画像を参照してください )
a(x) と b(x) は 条件 (= 命題関数 ) です。もちろん
3) a(x) = ( x は <正> である )
4) b(x) = ( x は二等辺三角形である )
ということです。x しだいで、a(x) と b(x) はそれぞれ真か偽のどちらか一方になります。別の言いかたをすれば、集合 A は ( a(x) が真となる x 全体の集合 )、集合 B は ( b(x) が真となる x 全体の集合 ) となります。
そこで、合成された次の 条件 (= 命題関数 ) について考えてみましょう。
b(x) → a(x) = ( x は二等辺三角形である ) ならば ( x は <正> である)
上記において、x という文字が 2つ 出てきますが、x は同じものです。b(x) のかっこ内の x と a(x) のかっこ内の x が異なるということはないとしてください。
5) x∈A = {<正>} のとき、(b(x) → a(x)) は真。
6) x∈B - A = {<えい>, <どん>, <直>} のとき、(b(x) → a(x)) は偽。
7) x∈B でないとき、(b(x) → a(x)) は真。
という結果が得られるように、私は思います。5) が真となっていることで、skoyan さん が抱えます疑問は解消されませんでしょうか。もちろん、x∈A = {<正>} のとき、(a(x) → b(x)) も真になります。
● もっともらしく私は記述してまいりましたが、その内容の確かさについて私は自信が持てません。まちがっていましたら、ごめんなさい。
恐れ入りますが、ANo.7 の 1), 2) の記述については、もう少し時間をください。
![「トートロジーについて」の回答画像9](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/media/9/1331657_5497e30cdc342/M.jpg)
この回答への補足
ありががとうございます。
しかし、貴方様の捉え方は私の疑問とは無関係な誤解です。
このように書かなくても、この集合の包含関係は当然です。
最初の私の疑問を読み返して下さい。三角形の例題はA⇒BとB⇒Aがトートロジーを根拠にして、同一前提から導かれたり証明されるはずはない、という単純な例題です。
No.7
- 回答日時:
skoyan さん が抱えます問題は複数あるようですね。
私が回答できそうなのは、次の 3つ です。ただし、文章の推敲に数日を要します。数日後に、また投稿する予定です。とり急ぎ、ご連絡まで。1) ご友人の誤解を解くには
例えば、全称命題や特称命題の表記のしかたを変更することで、誤解が解けないか。
具体例) ∀x∈R(x^2≧0) を ∀x((x∈R)→(x^2≧0)) に変更。
2) トートロジーの役目は
哲学におけるトートロジーの役目について、私は何も知りません。数学においては、「 有効な推論 」という形でその威力が発揮されるのではないかと、私は思います。
3)「 二等辺三角形は正三角形である 」という命題の解釈は
命題論理としてではなく、述語論理としてこの命題を扱ってはどうか。
「 ∀と∃に泣く 」p.81 参照。
この回答への補足
参考までに三段論法のトートロシー性の証明を掲載します。
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三段論法のトートロジーの証明 (A⇒B)∧(B⇒C) ⇒(A⇒C)≡T
(A⇒B)∧(B⇒C) ⇒(A⇒C) ≡(¬A∨B)∧(¬B∨C) ⇒(¬A∨C)
≡(¬A+B)(¬B+C) ⇒(¬A+C)≡(¬A¬B+B¬B+¬AC+BC)⇒(¬A+C)
≡¬(¬A¬B+¬AC+BC)+(¬A+C)≡(A+B) (A+¬C) (¬B+¬C) +(¬A+C)
≡(A+B)(A¬B+A¬C+¬B¬C+¬C¬C)+(¬A+C)
≡AA¬B+AA¬C+A¬B¬C+A¬C+AB¬B+AB¬C+B¬B¬C+B¬C+¬A+C
≡A¬B+A¬C+A¬B¬C+A¬C+AB¬C+B¬C+¬A+C
≡A¬C(¬B+B)+ A¬B+A¬C+B¬C+¬A+C
≡A¬C+ A¬B+B¬C+¬A+C・・・・(1)
≡A¬C +A¬B +B¬C+¬A+ C(A+¬A)・・・・変形
≡ A¬B +B¬C+¬A+A(¬C +C)+¬AC)
≡ A¬B + B¬C +¬A + A+¬AC
≡ A¬B + B¬C + ( A +¬A )+¬AC
≡ A¬B +B¬C +(1)+¬AC≡(1)≡T
(1)より
≡A¬C +A¬B +B¬C+¬A(C+¬C)+ C・・・・変形2
≡A¬C +A¬B +B¬C+¬AC+¬A¬C+ C
≡A¬C +¬A¬C+A¬B +B¬C+¬AC +C
≡¬C( A +¬A)+A¬B +B¬C+¬AC +C
≡¬C+A¬B +B¬C+¬AC +C
≡A¬B +B¬C+¬AC +(¬C+C)
≡A¬B +B¬C+¬AC +(1)≡(1)≡T
以上によりトートロジーが証明された。
---------------------------------------------------------------------
なお哲学としての「トートロジー」という用語は【論理哲学論考】ウィットゲンシュタインによるようです。彼は哲学者でもあり、バーランドラッセルなどと同時期の論理学者でもあります。上記のトートロジー性は真理値表でも出来ますが、ここにうまくコピーできないので、論理式のみにしました。
ここでいう論理式は、個々の命題に式の代入もできるものです。
三角形の具体例は、A⇒BとB⇒Aの両方が、同時には成立しないということへの簡単な例としての意味です。
愚かな私の友人は、限量子まで含んだ論理への理解力はなさそうです。
トートロジーについて考える契機にはなりましたが、問題の本質はもうそこから離れています。
「世界のどこかの紛争は日本に影響する」と「すべての国際紛争は日本に無関係だ」が、否定の関係だというあたりの論争がきっかけです。平和を論じるのにも、論理学が関係していることの具体例です。頭の悪い人には平和や憲法を論じる資格はないようです。
推敲中の答えに期待しています。
No.6
- 回答日時:
●「 合成命題 」「 トートロジー 」「 導く 」という 3つ の言葉の意味を、私は次のように認識しています。
1)「 合成命題 」
命題 A, B, C, … などが ∧ や ∨ や → などの記号によって結ばれることによって、新たに生成される命題。
2)「 トートロジー ( もしくは、恒真命題 ) 」
命題 A, B, C, … などによって生成された合成命題のうち、A, B, C, … のそれぞれの真偽がどんなであろうとも、真であるような合成命題。
例) A∨¬A, (A∧B)→A, B→(A→B) など
3)「 α は β を導く ( もしくは、α は β を導出する、含意する <※> ) 」
命題 A, B, C, … などによって生成された 2つ の合成命題 α, β があって、α→β という合成命題が A, B, C, … のそれぞれの真偽にかかわらずつねに真であるということ。
α が β を導くときには、α⇒β と表記される <※> 。
まことに申しわけありませんが、「 α は β を導く、すなわち α⇒β 」ということとと、「 α→β はトートロジーである 」ということが同義であるのかどうか、私は詳しく知りません。
ただし、次の 2つ の Web ページ における記述によれば、同義であるように私は思います。まちがっているかもしれませんが … 。
http://www.ss.u-tokai.ac.jp/~ooya/Jugyou/Old/6KR …
p.10 定理 3.1 (a)
http://www.cs.miyazaki-u.ac.jp/~bisu/DIS/11/11.pdf
p.3 推論 (inference) ( α が β を導くとき、すなわち α⇒β であるとき、「 α⇒β は有効な推論である 」と言うことがあるようです )
α が β を導くとは、すなわち α⇒β であるとは、「 α が真であるとき、β は必ず真となる 」ということであると、私は思います。( 上記の p.10 定理 3.1 (a) の直前に、そのことに触れた説明がなされているようです )
● ((A→B)∧(B→C))→(A→C) という合成命題はトートロジーであると、私は思います。
そして、(A→B)∧(B→C) は A→C を導く、すなわち ((A→B)∧(B→C))⇒(A→C) であると言うことができると、私は思います。
● 石谷茂 著「 ∀と∃に泣く 」( 1980年06月10日 9刷 ) という本が、私の手元にあります。背理法については、その本の中に記述される次の 2項目 などをご友人に読んでいただいてはいかがでしょうか。
p.72 第11章 p→q の否定は p→(q の否定) か
p.82 第12章 条件文再論
上記の 第11章 に誤植ではないかと私が思う所がいくつかあります。あくまでもご参考までに。
p.78 上から 5行目 ( 下の添付画像をごらんください )
p.80 上から 7行目 これは (7) に似ているが …
これは (5) に似ているが …
p.80 下から 3行目 … (10) 全体を p とおけば (11) は …
… (8) 全体を p とおけば (9) は …
p.80 下から 1行目 … 述語とみて (10) を p(6) で …
… 述語とみて (8) を p(6) で …
p.81 上から 1行目 ( 下の添付画像をごらんください )
p.81 上から 8行目 … その 1つ を x とすると (12) は
… その 1つ を x とすると (10) は
p.81 下から 6行目 ( 下の添付画像をごらんください )
p.81 下から 5行目 ところが (12) の否定を (10) の否定にならって …
ところが (10) の否定を (8) の否定にならって …
p.81 下から 2行目 ( 下の添付画像をごらんください )
p.81 下から 1行目 となって (13) と合わない. …
となって (11) と合わない. …
● <※>
1)「 含意する 」という言葉を用いるときの注意
命題を結ぶ記号 → に「 含意 」という呼び名があるようです。混同しないように注意する必要があるかもしれません。
2) → と ⇒ の使い分けについての注意
専門家の中には、この使い分けをしないかたもいらっしゃるようです。
http://math.cs.kitami-it.ac.jp/~kouno/kougi/jr07 …
p.2 を参照してください。
● もっともらしく私は記述してまいりましたが、その内容の確かさについて私は自信が持てません。まちがっていましたら、ごめんなさい。
![「トートロジーについて」の回答画像6](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/media/d/1331657_5497e3098211f/M.jpg)
この回答への補足
皆様、御忙しい中を即ご回答いただきありがとうございます
。
途中省略
>● 石谷茂 著「 ∀と∃に泣く 」( 1980年06月10日 9刷 ) という本が、私の手元にあります。背理法については、その本の中に記述される次の 2項目 などをご友人に読んでいただいてはいかがでしょうか
----------------------------------------------------------------------
実はこの本を見つけたのもこの友人との論争途中でした。
元々は憲法第9条の論争で、延々とメールで遠距離討論をしていました。
憲法論争の私の論点は「背理法」という、間接的で卑怯な方法であるとのことから、彼は「背理法」の広辞苑の定義から批判してきました。言葉だけではなく、彼も数学が得意で趣味との事から、A⇒Bという命題を証明するときに背理法ではと・・・始めました。私は尤も多く用いられるのは¬Bから出発し、¬Aに至り¬B⇒¬Aとして得られたものから、その対偶としてA⇒Bを証明するとしたのです。この説の正しさは機会があれば記述しますが・・・
ところがインターネットも含んで、「背理法」と対偶は違うという説が多いので、それを背景に反論し¬(A⇒¬B)を言えば(A⇒B)が¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)のトートロジ性から出るものである、としてきました。
延々4年越しの論争です。そこで彼の誤解がA⇒Bの否定がA⇒¬Bと思い込んでいるらしいと感じ、偶然石谷茂さんの本を見つけて購入し、その本の紹介とともに第11章「p⇒qの否定はp⇒¬qか」のコピーまで送りました。
ところがこの本には誤植も多く(誤植の訂正を出版社に送ったら複雑系の本を贈呈されましたが)、石谷さんももう現役でないのでか、その論旨を理解しようとせず、決裂しています。
従ってこの欄に投稿する時にも「哲学」欄がいいのか迷いましたが、記号論理として「数学」に投稿したのです。
トートロジーは「真理」を表すものと言う説は、哲学者ウイットゲンシュタインの前期の思想でもあります。それ以来私にとっては、トートロジーが重要な未解決課題として残っております。
もしその他のご見解がありましたらご教授下さい。
No.5
- 回答日時:
追加ですが
¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)が「背理法」の式というのは,私もおかしいと思います。
直接証明,間接証明,もしかすると,トートロジー以前の問題かもしれません。
例,
f(x);xは6の倍数,g(x);xは2の倍数 と論理関数を定義します。
また,2つの命題として
A=∀x f(x),B=∃x g(x)
とします。Aは偽,Bは真ですから,A→Bは真ですが,
A→B≡∀x f(x)→∃x g(x)≡∃x (f(x)→g(x))
です。
これを,この「背理法」で証明しようとすると
¬(A→¬B)
≡A∧B
≡∀x(∃y(f(x)∧g(y)))
ですが,やはり偽です。
Aは偽,Bは真ですから当然ですが。
¬(A→¬B)
が真であることは,導けない。A→Bの真偽は不明です。
一方,背理法A∧¬Bでは
∀x f(x)∧ ¬∃(y g(y))
≡∀x f(x)∧ ∀(y g(y))
≡∀x (f(x)∧ g(x))
で偽,矛盾と導けます。
前の「背理法」では,
∃x (f(x)→g(x))
ここでは,(6の倍数⇒2の倍数)をみたすxが存在する,の証明でも,用いられないことがある。となり,使用は限定的にならざるを得ません。
それは,
この「背理法」では
A→B真
B∧¬Aが真
では,Aが偽,Bが真となって,A∧Bが真は導けないからです。
No.4
- 回答日時:
(A→B)∧(B→C)→(A→C)・・・(2)
という事で(2)式は真理値表でも論理式での展開でもトートロジーになります。長いので省略。
----------------------------------------------------------------
>(2)はトートロジーですね。失礼しました。
私のなかでは「背理法が間接証明法」であるといわれていることが大きいです。以下
----------------------------------------------------------------
・・・
背理法とは、A⇒Bを証明するためには¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)のトートロジー性から¬(A⇒¬B)を証明すればよいという主張で、私は違うと言っています。この場合B⇒Aも証明できることになるからです。
---------------------------------------------------------------
>これは、ご指摘のように
¬(A⇒¬B)と(A⇒B)は同値でない。
また、私としては
¬(A⇒¬B)を証明すればよい。
とは
¬(A⇒¬B)≡A∧B
ですから、
A∧Bが真であることを証明するとなると思います。
A∧Bが真であることを証明するのは、
A,Bがともに真であることを言うことになると思います。
それは、A⇒Bに対する直接証明であり
次の点は、
----------------------------------------------------------------
しかし、各論理学書にはトートロジーについて特殊性を待たせており・・・
----------------------------------------------------------------
>不勉強で分かりませんが、としても、間接証明法でない点で(論理学上の問題ではないのかもしれませんが)「背理法」とするには、疑問を感じました。
No.3
- 回答日時:
トートロジーとは恒真式(常に1となる式)と訳されます。
例えば
A∨¬A
は,真理表で
A ¬A A∨¬A
1 0 1
0 1 1
ですから,A∨¬Aをトートロジー(恒真式)と呼んでます。「証明できるとか」「証明できない」ではないです。
ところで,論理式A→Bは
A→B≡¬A∨B・・・(1)
のことで,(A,B)=(0,1)のときのみ0となる((1)の右辺で真理表を書いてみてください)論理式です。
これを参考に,
(A→B)∧(B→C)→(A→C)・・・(2)
の真理表を作ってみてください。これはトートロジーではありません。
ではなぜ,という気になると思いますが
記号A⇒Bは一般にはAが真である場合です。
(→のときはAは真,偽いずれも考えるのですが,⇒は数学の証明でよく用いますが,仮定が「偽」は考える必要がありませんね)
(2)を⇒にかえて
(A⇒B)∧(B⇒C)⇒(A⇒C)・・・(3)
とすると,(2)の真理表でA=B=1のときはすべて真です。
また,背理法は
Q:A→B≡¬A∨B
の否定命題
¬Q≡A∧¬B(となります)が偽であることを言うと,命題は0,1いずれかですから,Qが1となる。という論法で,何かから導かれるというのとは,違うと思います。
ご質問の「導かれる」に近いのは,命題が同値(≡)ということでしょうか。
そのあたりを,整理して,仲直りしてください。
この回答への補足
とりあえずご回答ありがとうございます。
---------------------------------------------------------------
省略
>これを参考に,
(A→B)∧(B→C)→(A→C)・・・(2)
の真理表を作ってみてください。これはトートロジーではありません。
ではなぜ,という気になると思いますが
記号A⇒Bは一般にはAが真である場合です。
(→のときはAは真,偽いずれも考えるのですが,⇒は数学の証明でよく用いますが,仮定が「偽」は考える必要がありませんね)
(2)を⇒にかえて
(A⇒B)∧(B⇒C)⇒(A⇒C)・・・(3)
とすると,(2)の真理表でA=B=1のときはすべて真です。
----------------------------------------------------------------
「ならば」をワープロ変換すると「⇒」になるために、条件文の意味で⇒を使っていました。→と区別しておりません。
という事で(2)式は真理値表でも論理式での展開でもトートロジーになります。長いので省略。
「証明」の私の使用言語の意味は、たとえば・・・
『正三角形は二等辺三角形である』をA⇒Bとすれば、B⇒Aとは言えないという意味で使用しています。
古い本ですが石谷茂著『∀と∃に泣く』p71に、『「条件Pは真のときだけ考えればよいではないか」という反論があるがあるが、これは条件文に対する理解が不十分』に同意する者です。
----------------------------------------------------------------
>また,背理法は
Q:A→B≡¬A∨B
の否定命題
¬Q≡A∧¬B(となります)が偽であることを言うと,命題は0,1いずれかですから,Qが1となる。という論法で,何かから導かれるというのとは,違うと思います。
----------------------------------------------------------------
ここには全く同感です。私と揉めている友人は・・・、
背理法とは、A⇒Bを証明するためには¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)のトートロジー性から¬(A⇒¬B)を証明すればよいという主張で、私は違うと言っています。この場合B⇒Aも証明できることになるからです。
---------------------------------------------------------------
>ご質問の「導かれる」に近いのは,命題が同値(≡)ということでしょうか。
そのあたりを,整理して,仲直りしてください。
----------------------------------------------------------------
「導かれる」「証明」は私の意味では同等で、同値式を証明できれば良い事にはなります。という事では¬(A⇒¬B)は(A⇒B)と同値でないので友人の説は違うと主張しています。
しかし、各論理学書にはトートロジーについて特殊性を待たせており前述の(2)式の3段論法はトートロジーであり、推論の根拠にもなるので質問いたしました。
追加でのご指導をお願いいたします。
No.2
- 回答日時:
>¬(A⇒¬B)から(A⇒B)を証明できません。
¬(A⇒¬B)⇔A∧B
です。
したがって、
¬(A⇒¬B)からは、(A⇒B)も(B⇒A)も導かれます。
なお、
(A⇒B)⇔¬A∨(A∧B)⇔¬A∨B
(A⇒B)∧(B⇒A)⇔(¬A∨B)∧(A∨¬B)⇔(A∧B)∨(¬A∧¬B)
論理記号で論じるなら、少なくとも論理式を理解しましょうよ。
この回答への補足
ご貴殿のお考えだけは、多少違うと思いますので遅くなりましたが、私のご貴殿への異論見解を送ります。
--------------------------------------------------------------------
>¬(A⇒¬B)⇔A∧B
です。
したがって、
¬(A⇒¬B)からは、(A⇒B)も(B⇒A)も導かれます。
---------------------------------------------------------------------
というご見解ですが、今私が問題にしているのは、同一の前提【(A⇒¬B)】からA⇒BとB⇒Aが証明できるのはおかしいのではと言っています。
A⇒Bを(ここでの⇒は、そのまま「ならば」の条件文の意味ですが)証明するときに、背理法としてA⇒Bを否定する場合にA⇒¬Bと仮定してみて,それが偽であること即ち¬(A⇒¬B)を真として、できるとすればA⇒BとB⇒Aが両方とも証明できてば矛盾でないかという疑問です。この背理法の使い方自体間違いと思っております。
具体例で「正三角形は2等辺三角形である」をA⇒Bとすれば、B⇒Aは「2等辺三角形は正三角形である」となり、現実とは合わないからです。
(1)¬(A⇒¬B)⇒(A⇒B)も(2)¬(A⇒¬B)⇒(B⇒A)もトートロジーであり、おっしやる通り¬(A⇒¬B)⇔A∧Bですが、3段論法のトートロジ式と違い、トートロジーと言うだけでは証明できない(1)(2)の場合と、どう違うのかが疑問の本質点なのです。
今一度お考えをお聞かせ下さい。
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