
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
変動相場制の国際通貨は、字句の通り常に切り上げ切り下げが通貨の売買と言う形で行われています。
http://quote.yahoo.co.jp/m3
当時の西独は、生産性の向上と技術力で、抜群の商品群の競争力を持っていました。勿論日本も同様で、西独に迫る勢いでした。両国共にUSドルが貯まり過ぎました。先進国のUSドルが両国に集まり、他の国の外貨=USドルが不足してきたのです。このかたよりを是正しないと、国際間の決済が機能しなくなり、信用不安が発生して不況が到来します。
通貨の固定相場の時代の事です。その貯まったUSドルを還流させるため、日本はUS国債を熱心に買い、西独はマルク切り上げを実施し、その競争力を下げ、購買力を増大して、輸入を増やしたのです。つまり西独はデフレ策でドル減らしをしたのです。固定相場ならではの対照的ドル減らし策でした。後に円高になった日本は、単にUS国債の目減りに出会い、ただ損失をしただけとなりました。
US国債を買えば、ドルは減りますが、USのみにドルが帰っていきます。西独の方策では、貿易各国にドルが出て行きます。ドルが還流しなければ、米国やその他の国が資金不足となり、不況がやって来ます。それ故貿易収支の均衡が必要なのです。だから貿易で稼いだドルも自国に貯めこんではいけないのです。現在の中国は当時の日本に似た所があります。当時の西独は単にUS国債を買い続けるよりも、通貨の切り上げで、各国に対する貿易の均衡を図る方が優れているとの判断です。
No.2
- 回答日時:
どこかの国の黒字=別のどこかの国の赤字 だからです。
西独が黒字を溜め込んだ分、貿易相手国が赤字を溜め込み貿易に支障が出かねませんでした。日本の場合も対米黒字がかさんで、プラザ合意で円高に誘導されました。西独の場合も日本の場合も貿易相手国のためといったほうがいいでしょう。もっと言うなら、貿易相手国の関税障壁や貿易制限を回避するためです。マルクに限らず自国の通貨を切り上げれば、自国で輸入品の価格が下がり輸出品の価格が上がるので輸出が減って輸入が増え貿易黒字が減るので有効と考えられます。
No.1
- 回答日時:
そのころの欧州はECという組織で将来の関税撤廃、移動自由を模索していました。
現在それはEUとして実現されてきています。
西ドイツは日本と同じように貿易立国で輸出が強い国でしたが、1国勝ちではECでの立場が悪くなることから輸出にハンディを付けたのです。
それがマルク高誘導です。
これにより周辺各国との協調も進みEUへの進化となりました。
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