No.2ベストアンサー
- 回答日時:
中華人民共和国は共産党一党独裁体制です。
民主化として日本や台湾や欧米諸国と同様に議会制民主主義を採用するという事は、
一に共産党以外にも他の政党の存在を認めることになり、
二に共産党以外の政党が選挙によって政権を獲得することを認めることになり、
三に共産党が野党になって権力を奪われてしまうこともあります。
民主化で政権交代が起きて権力を失った中国共産党は、
長年行ってきた人権弾圧を含む圧政や汚職などの腐敗について
厳しく追及され、糾弾され、共産党員が沢山逮捕されるなど、
新政権による共産党への報復が起きます。
つまり国民が新政権でもって共産党への恨みを晴らす。
その可能性がかなり高いので民主化を拒否するでしょう。
中華人民共和国は、漢民族いわゆる典型的な中国人以外にも、様々な民族が住んでいます。
仮に、今現在の中国の領土のまま、
チベットやウイグルなど少数民族が多数派となっている地域も含んだまま、
民主化として先述の議会制民主主義を採用すれば、
チベットやウイグルなどの地方議会で独立を公約する政党が多数派となって独立宣言する。
民主的プロセスを経ているということで独立を承認する外国が出てくる。
同じ漢民族であっても、中国語であっても、地域によって日常生活の言語が
ヨーロッパのドイツ語やフランス語の違い程の違いがあるので、
その上、沿岸部と内陸部、南北の経済格差もあって、
分離独立を公約とする政党が議席を獲得することもあり得るでしょう。
そのような中華人民共和国の分裂の可能性もかなり高いので民主化を拒否するでしょう。
なお、漢民族いわゆる典型的な中国人がマジョリティになっている台湾では
とっくに民主化され、政権交代が起きています。
中華人民共和国との統合を拒み、台湾として完全独立を公約・方針とする政党も存在し、
議席を獲得しています。
それは確かに分かります。でも経済がこういう状況になって、しかも独裁に伴う腐敗が目を覆う中で民主化は避けられないでしょう。
どういう風に民主化は進んでいくと思われますか?
No.9
- 回答日時:
<参考>
歴史上の知識を知恵に変えてください。
中国と比較対象となりうる国は、崩壊した『ソ連』であって、東欧諸国ではありません。
ソ連崩壊後、ロシアは折からの石油高騰で、石油輸出国として急回復しましたが、中国の場合は、10年ほど前に石油輸出国から輸入国に転落し、現在は日本とほぼ同量の石油を輸入しています。自動車販売台数が年間40%増という状況ですから、日本をはるかに上回る石油輸入が必要で、ロシアのような資源輸出国としての再生は、期待できません。
東欧
ハンガリー動乱
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3% …
プラハの春(チェコ事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9% …
東欧諸国の国民は、民主化したかったが、ソ連軍の圧力で民主化できませんでした。ところが、ソ連崩壊でソ連軍が消滅し、国内では全く争いなく民主化できるようになったのです。(ごく一部のソ連シンパが、自国の軍を使って民主化を抑えようとしたが、軍はほとんど動かなかった。)
これらの諸国では、漢民族の間で大混乱が起き、人民解放軍がもし崩壊したとしたら、チベットが中国から独立する状況と比べることができるアルメニアのや中央アジアの~スタン国の独立などより、更に民主化に向かった体制が準備されていました。
中国の場合、国が豊かになって、国民は民主化したがっているが、国が豊かになる=軍予算の増大=軍の強大化ということになって、民主化を抑える軍も同時に強化されています。
ソ連崩壊時のような、軍の力の消滅はありません。
中国政権指導部(=共産党)が軍とともに民主化を準備し、政権を放棄することができれば、混乱は起きません。
しかし、軍事力で国内を押さえる政権に対して、市民の不満が大爆発する形で政権交代の動きが起これば、これは形として『市民革命』になります。
強力になった国民と、強力な軍を持った政権との激突という形となれば、政権の指示に従わずに国民の側につく軍も出てくるはずで、国内は大混乱になり、長期化する可能性が高まります。
No.7
- 回答日時:
<なぜ、改革・開放なのか>
1970年代、NICSと呼ばれるアジアの諸国が、短期間に高度経済成長を成し遂げました。
そのキーワードは、「長期安定政権」です。
・韓国
・台湾
・シンガポール
・マレーシア(NICSと呼ぶには、少し遅れていますが・・・)
(当時、イギリスの植民地でコンパクトな地域であった香港は、例外ですが。)
特に韓国・台湾は独裁政権下で経済成長を成し遂げ、国民が豊かになったことで、民主化要求が起き、一時経済成長が停止しています。
現在、タイは民主化が活発化し、経済が停滞気味ですし、フィリピン・ミャンマーは、民主化の動きが早くから大きくなったため、経済が成長していません。独裁政権下のベトナムは、現在経済が急成長しています。石油による収入が巨額にあるインドネシアも、人口過多で成長力を人口の多さが食ってしまっていますが、スカルノ・スハルト長期政権時代に、経済が伸びましたが、民主化に伴う政権交代で経済が停滞しています。
中国は、世界で最も豊かであった18世紀の清最盛期から、清の衰退による内憂外患(農民反乱・アヘン蔓延・欧米日の植民地化)以後、毛沢東思想による「大躍進」政策の失敗・文化大革命による実務能力者の激減などで、世界の最貧国に転落しました。
そのような状態になっても、共産党が政権を失わなかったのは、「人民解放軍」が国軍ではなく、実質的に共産党軍であるためです。
ところが、1979年に中越戦争が起き、人海戦術で膨大な死傷者を出しながらも、戦況的には優位に戦いを進め、ベトナムに進攻したものの、武器の古さ・弾薬の不発・補給の枯渇によって、戦いを継続できなくなり、停戦を余儀なくされ、撤退に至りました。(事実上の敗北。)
中越戦争
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%B6%8A% …
毛沢東路線では戦えないと身をもって知った軍が、鄧小平路戦闘線への切り替えを支持し、国の大改革が始まりました。
・経済を、資本主義体制とし、外国資本・技術を導入
・政治的には、一党独裁体制
・漢民族主義
を柱にして、共産主義体制をやめてしまい、右翼全体主義国家へ衣替えしてしまいました。(共産党という政党名だけが残っています。)
それ以後は、『経済成長』に必要なことを、最優先しています。
ですから、経済の「改革・開放」であって、政治の「改革・開放」ではありません。
<今後の見通し>
極貧国が豊かになってくると、必ず民主化運動が起きます。
しかし、民主化が起きると、そこで経済成長が停滞します。中国のように他民族の多い地域が広大で人口の絶対値も多い場合、国家分裂の危機も起こります。
また、民主化する以上、軍隊も新政権に従わなければならないので、人民解放軍=共産党軍を国軍に作り替えなければなりません。
民主化に成功した国の軍隊は、国軍でした。
つまり、中国の民主化=長期経済停滞になるわけです。
<中国政権担当者の狙い>
経済開発の容易な海岸部を最初にレベルアップするので、早期に民主化が起こると、少数民族は貧しいままとなり、独立圧力が一層長期化する。 そうすると、国内の乱れが長期化し、悪くすると国が分裂する。
従って、民主化は避けられないが、一党独裁政権をできる限り維持して「民主化を出来る限り先に延ばす」というのが、基本方針です。
民主化運動が抑えられなくなるまでに・・・
1、チベット・ウイグル・内モンゴルなどの少数民族の多い地域でも、少数民族の半数程度の人口が、経済成長の恩恵を受けて元の生活に戻れない状況となっている。
2、中国のGDPをアメリカと同じ程度にする。(一人当たりのGDPをアメリカの4~5分の1程度で、約8000ドル位以上)
3、人民解放軍を国軍に改編する。
最低限、上記の状況が達成できていれば、民主化にあたって、流血がなく短期に収束し、国家分裂に至らない可能性が大きくなります。
ですから、多少の外交的問題を無視しても、長期経済成長重視路線は維持します。(=大規模対外進攻はない。)
確かに開発独裁から民主化という動きはありましたが、全て資本主義国です。鄧小平は経済改革はしましたが、政治改革については必要性を認めていたと考えますか?議論しましょう。
No.6
- 回答日時:
そんな事をしたら、中国という国が崩壊するからです。
中国という国は56民族、129言語の国です。
我々が良く目にしたり耳にしたりする中国人、中国語というのは、あくまでも、その中の一つの民族一つの言語なんですよ。
(漢民族(漢人)と北京語)
普通に考えれば、こんなもの一つにまとまるわけ無いですよね?
ご存知でしょうが中国は貧富の差が激しいです。
一部の限られた民族、地域の住民が、他の民族、地域から搾取してるからです。
民主化なんかしたら、今、特権的な立場にいる一部の地域、民族がそういう「おいしい思い」が出来なくなるからです。
独裁制という強権を駆使できる政治形態でなければ、中国という国は成り立たないからです。
「改革・開放」というのは、一部の地域の住民に対してのみに言ってる事で、中国の全人民に対して言ってる訳ではありません。
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