
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
まずは夕張市の特殊事情から。
夕張市という市は夕張炭鉱という炭鉱が開発され、それに集まってきた人達によって形成された自治体。
市の税収や市民の勤務先や仕事は大部分が夕張炭鉱かそれに関係するもの。
普通は自治体が行うインフラ整備(道路、上下水道、病院等)も夕張炭鉱が整備し、夕張市はそれにちゃっかり乗っていただけ。
1企業におんぶに抱っこの特殊な自治体でした。
それが石炭産業の衰退と共に夕張炭鉱が閉山、と同時に市民達が次々と流出していきました。
当然、市の税収は大激減し、あっという間に老人しか残らない過疎の街と化しました。
夕張は炭鉱が無かったら何も無い街といっても過言ではない土地。
そこで、何とか人を集めようと箱物テーマパークやスキー場を作りましたが、あっさり失敗。
それらは全部、借金です。
それを何とかしようと、更に借金を重ねて事業を起こしましたが、それも失敗。
それを繰り返すうちに、とんでもない額に膨れ上がっていきました。
そして、更に問題だったのは、夕張市はその大借金がある事を誤魔化して隠したのです。
企業の「粉飾決済」と同じような事を行いました。
適当な名目を付けてちょっと見ただけでは分からない様にし、先送りを何年も繰り返しました。
借金ですから何もしなければ、どんどん利子が膨らみます。
で、もう誤魔化せない程酷い状況になって、財政が破綻しました。
夕張市の事例が市政における失敗のモデルケースになると思ったのですが、特殊な事情を抱えていたのですね。
浅学の私にも非常にわかりやすい解説ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
他回答者さまを拝見していても今後のリトル日本という感じですね。
要は歴代の市長、役人の馬鹿さが現状に繋がっているのですが誰も責められた方はいません。
そもそも小生は換地思想なのでこの土地を今後発展させようとは思いませんがどこかの時点で市営住宅を換地し居住地域を絞りメロンなどに特化した産業を役人も支援するという舵取りができたならというIfを思い描いてしまいます。
自分の給料が安定して年功序列で増えていく役人には人口の移動等で減という発想ができなかったのでしょう。
リトル日本という言葉が非常にしっくりくると感じました。メロンに特化するは特化するで色々問題がありそうですが、貴重な意見だと感じました。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
炭鉱では食えなくなった→
夕張市が貧しくなった→
町が貧しくなったのに公務員の数は同じ→
ヒマになった公務員が対策を考え始めた→
その結果、素人のくせにいろいろな事業をやった→
武士の商法で成功するはずがない→
事業は失敗で夕張市は破綻した。
今後の対策
町の人口が減ったら減った分だけ公務員を減らす。クビを切るのは可哀想だから人口が増えた町の役場に異動させる。これを国の主導で行なう。
新卒が減り市役所の高齢化が益々進みそうですね。しわ寄せで50年後には若手なんて存在していないかも。可愛そうとか言ってられない現状を感じました。ありがとうございました。

No.4
- 回答日時:
市当局がデタラメな財政を行っていたということも破綻の一因だったでしょう。
象徴的なのが、破綻が明らかになる直前に市職員に支給されたボーナス。平均 70万円台という大盤振る舞いでした。
No.3
- 回答日時:
一番、大きいのは人口の激減です。
夕張市は元々、炭坑の町として栄えた町で、1960年には人口が11万人を超えていました。
ところが、石炭に対する需要の減少などから、炭坑の閉山が相次ぎ、05年には1万3000人と、10分の1近くまで減ってしまいました。当然、税収は激減です。
一方で、その当時から作っていたインフラの維持費はそのまま掛かりますし、また、人口の減少に歯止めをかけるべく産業を起こすなどのためにも予算が必要となります。
また、残った人たち、というのも問題があります。残った人たちが、日本の年齢構造と同じであれば、まだ問題は少ないでしょう。しかし、若くて能力のある人は、産業がなくなった土地にいても仕事がありませんから、外へ出て行ってしまいます、残されるのは、その土地から移動するに移動できない高齢者などが多くなります。05年時点で、日本の総人口における最も人口比の多い年齢層は50歳代後半の、団塊の世代と呼ばれる人々です。しかし、夕張市では最も多いのが70歳前後にピークが来ます。また、総人口では30歳台に団塊ジュニア世代の山があるのですが、夕張市にはそのような山がありません。つまり、極めて高齢化した町である、と言えるわけです。当然、彼らに対する医療費などの負担が大きくなります。
つまり、税収が減っても必要な費用は減らない。それどころか、さらに増える、という状況に陥ってしまったのです。
夕張市の人口のピークは1960年ですが、1980年でも4万人いたわけですから、それからの20年で3分の1です。
このような急激な減少があっては、市の運営努力だけでは難しいと思われます。
3分の1という数字がなんともわかりやすいですね。人間良いときは悪いときのことなど想像しないものなのかもしれませんね。特に行政においては。
リスクヘッジの必要性を感じました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
建物などには補助が出たりするが運営に関しては出なかったりする。
また福祉などのサービスで税金を使うことも多いですよ。赤字が出始めると、それを埋め合わせるためにお金を使う。サービスの低下が始まると人が別の所へ行く、会社も出て行くなど自治体としての収入が減っていくなどの悪循環が起きています。現在、多くの自治体が破綻までは行っていませんが近い状態は起きています。
大阪府知事がぼったくりという発言もありましたが、自治体が負担しなければならない、したくないお金をだしたりもあります。
夕張は炭坑の街で炭坑があると、人も多く集まり活気がありましたが、閉鎖されることで職が無くなり、人が出て行きました。それを防ぐために、いろいろと行ってきましたが、最終的にはそれらの行為が赤字を生み続けて、破綻となりました。
それと、議会があります。そこで予算など決定するのですが、国からの補助金をあてにした考えが強かったのかもしれませんね。
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