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線形代数の問題で質問です。どなたか以下の問題をお教えいただけませんでしょうか。
よろしくお願いします。


問題 m次複素正方行列 A = (aij)、n次複素正方行列 B = (bkl)、 m×n複素行列    C = (cil) が与えられたとき、m×n複素行列 X = (xil) に対する方程式
               AX-XB=C
   を考える。
   ただし、aijは行列Aのi行j列の成分を表す。bkl、cil、xilも同様とする。
   このとき以下の質問に答えよ。

   
   1、 行列A、Bがそれぞれ上三角行列の場合、任意の i = 1、2、・・・、m  と  k      =1、2、・・・、n  に対して、
      aii  = bkk が成立するなら、行列Xが一意に定まることを示せ。

   
   2、 一般に、行列Aと行列Bが共通の固有値を持たないならば、行列Xは一意に定まることを示       せ。
      ここで、適当な正則行列U、Vが存在して、UAU^、VBV^がそれぞれ上三角行列になるとい      う事実を用いてよい。ただし、U^とV^は、それぞれUとVの逆行列を表す。


   3、 m=nとする。行列Aを対角化可能、行列Cをエルミート行列とし、
           B=-A※
      と選ぶ。
      このとき、行列Xが一意に定まる場合、X=X※であることを示せ。ここで、A※とX※はそれ      ぞれ行列AとXのエルミート共役をあらわす。

A 回答 (1件)

AX-XB=((Σ_{k=1~m}a_{i,k}x_{k,j}-Σ_{k=1~n}x_{i,k}b_{k,j})_{j=1~n})_{i=1~m}=C


1.
行列A、Bがそれぞれ上三角行列の場合,
任意のi=1~mとk=1~nに対して、
[aii=bkk が成立するなら、行列Xが一意に定まる]は誤りで
[aii≠bkk が成立するなら、行列Xが一意に定まる]が正しい
A上三角行列だから k<i のとき a_{i,k}=0
B上三角行列だから k>j のとき b_{k,j}=0
AX-XB=((
(a_{i,i}-b_{j,j})x_{i,j}-Σ_{k=1~j-1}b_{k,j}x_{i,k}+Σ_{k=i+1~m}a_{i,k}x_{k,j}
)_{j=1~n})_{i=1~m}
=C=((c_{m,n})_{j=1~n})_{i=1~m}

a_{m,m}≠b_{1,1}
x_{m,1}=c_{m,1}/(a_{m,m}-b_{1,1})
x_{m,1}が一意に定まる
1≦k<nに対して(x_{m,j})_{j=1~k}が一意に定まっていると仮定すると
a_{m,m}≠b_{k+1,k+1}
(a_{m,m}-b_{k+1,k+1})x_{m,k+1}-Σ_{j=1~k}b_{j,k+1}x_{m,j}=c_{m,k+1}
x_{m,k+1}が一意に定まるから
(x_{m,j})_{j=1~n}が一意に定まる
1≦k<mに対して((x_{m-i+1,j})_{j=1~n})_{i=1~k}が一意に定まっていると仮定すると
a_{m,m}≠b_{k+1,k+1}
(a_{m-k,m-k}-b_{1,1})x_{m-k,1}+Σ_{i=m-k+1~m}a_{m-k,i}x_{i,1}=c_{m-k,1}
x_{m-k,1}が一意に定まる
1≦l<nに対して(x_{m-k,j})_{j=1~l}が一意に定まっていると仮定すると
a_{m-k,m-k}≠b_{l+1,l+1}
(a_{m-k,m-k}-b_{l+1,l+1})x_{m-k,l+1}-Σ_{j=1~l}b_{j,l+1}x_{m-k,j}+Σ_{j=m-k+1~m}a_{m-k,j}x_{j,l+1}=c_{m-k,l+1}
x_{m-k,l+1}が一意に定まるから
(x_{m-k,j})_{j=1~n}が一意に定まるから
行列X=((x_{i,j})_{j=1~n})_{i=1~m}が一意に定まる

2.
UAU^、VBV^がそれぞれ上三角行列になる正則行列をU、Vとすると
(UAU^)(UXV^)-(UXV^)(VBV^)=UCV^
UAU^=((a'_{i,j})_{j=1~m})_{i=1~m}
VBV^=((b'_{i,j})_{j=1~n})_{i=1~n}
上三角行列の対角成分は固有値だから
(a'_{i,i})_{i=1~m}はUAU^の固有値
(b'_{k,k})_{k=1~n}はVBV^の固有値
共通の固有値を持たないから
任意のi=1~mとk=1~nに対して、
a'_{i,i}≠b'_{k,k}
だから
行列UXV^が一意に定まるから
行列X=U^(UXV^)Vが一意に定まる

3.
B=-A※
AX-XB=AX+XA※=C
C※=C
C※=(AX+XA※)※=(AX)※+(XA※)※=X※A※+AX=AX+X※A※=C=AX+XA※
X※A※=XA※
(X※-X)A※=0
|A※|=0の場合|B|=|A|=0となり
行列Xが一意に定まらないから
|A※|≠0
だから逆行列(A※)^が存在するから
0=(X※-X)A※(A※)^=X※-X

X※=X
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