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初期のハープーンがホップアップしかできなかったのはなぜですか? Wikipediaによると命中率が関係するということですが、シースキミングでも(水平線上に出た後は)、レーダーによる捕捉率は変わらない気がするのですが。

A 回答 (3件)

こんにちは




> シースキミングでも(水平線上に出た後は)、レーダーによる捕捉率は
> 変わらない気がするのですが。

低高度では、シークラッターなどの海面反射の影響が大きいでしょう。

戦闘機のパルスドップラー式レーダーの場合ですが、一般的には高度
5,000ftあたりからその影響が出始め、3,000ft以下では、ノーマル時の
(つまり 5,000ft以上の時の)3~4割程度は能力(正確には"探知距離"
?)が低下すると言われています。

また、低速とは言え敵さんは(おフネですから)常に動いていますんで、
その能力低下が命中率に及ぼす影響は、案外ばかにならないようにも
思います。


> 初期のハープーンがホップアップしかできなかったのはなぜですか?

(ARH)シーカー自体の能力もさることながら、ノイズフィルタなどの回路、
または信号処理のアルゴリズムが、まだまだ洗練されてなかったのでは
ないでしょうか?

ですんで、終末誘導時でもシースキミングのままだと(前述の様に)命中
率への影響が大きいと判断され、あえてそのモードを選択しなかったの
かと・・。

Block-1B/84Cからは、(Block-1C/84Dから、とする資料も有り!)終末
飛翔モードが選択(プリセットで)出来るようになったようですが、それでも
pop upのほうが命中率はいいでしょうね。
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もう、30年前に、軍事産業にいた物です。

私自身、元は航空技術者です。

当時はハープーンにしろ、日本のASM-1、80式空対艦誘導弾にしろ、エグゾセにしろ、発射後は低高度を飛翔し、目標艦に再接近すると一旦上空へ舞い上がり、斜め上から突入する、ポップアップ攻撃でした。エグゾセなど一部は、シースキミングでの命中も出来たようです。

理由は、ミサイルの誘導方式が発射直後は慣性航法、最終アクティブレーダー誘導方式で、最終的には発射母機の誘導を受けず、ミサイル自体のレーダーで目標を追尾します。当時は低空をそのまま突っ込ませるよりもポップアップした方が、ミサイルのレーダーが捕捉する目標が大きくなる、と言う理由があったと記憶してます。

艦の舷側から突入する場合、水上に出ている戦闘艦の艦橋構造物と艦の甲板以下の部分の側面がレーダーに映ります。しかし、高さがない搭載艦砲やミサイル発射装置(当時は垂直発射型はありませんでした)は、レーダーに映りにくいため、照準しにくいのです。

ポップアップなら、映りにくい艦砲やミサイル発射装置も補足しやすくなりますし、甲板全体も目標に出来るので、当時の科学技術では、この方が命中率が高かったのです。

また、舷側から突入させると、側面の防御装甲で、致命傷を与えられないのでは、と言う懸念もあったようです。

当時の命中率はエグゾセで50から60%、ハープーンで80%以上、日本のASM-1は90%前後という話も(産業内での話なので何処まで本当の数字かは・・・)いわれていましたね。

しかし、その後、ハープーンが実戦に使われたりした結果として、ポップアップ攻撃をさせると目標艦が自衛行為として行う艦砲の対空攻撃や対空ミサイル、対空機関砲攻撃でミサイルが撃墜されやすく、実戦での命中率がきわめて低いことが判りました。

そんな中で、フォークランド紛争で英国の駆逐艦シェフィールドが敵国アルゼンチンの発射したフランス製対艦ミサイルのエグゾセで攻撃され、対空防御攻撃は実施したものの、1発のエクゾセが側面から突入して命中。これが致命傷になる打撃を与え、その時点で撃沈はされなかったものの艦橋構造物が全焼し戦闘不能となり、結果として戦線離脱となるという事件が発生しました(この駆逐艦は、僚艦に曳航されて帰国途中、浸水がひどくなって結果として沈没、撃沈扱いになってます)。

このため、各国ともポップアップ攻撃は応戦に弱いこと、シースキミング攻撃でも致命傷を与えられることが判り、アメリカでは改良型ハープーンが作られました。AGM/RGM/UGM-84C型以降(AGMは空中発射型、RGMは水上艦発射型、UGMは潜水艦発射型)ポップアップ攻撃モードが廃されたのです。

日本のミサイルもASM-1はポップアップ攻撃でした。改良型以降は、この点も改善されたようですが・・・・。現在この業界から身をひいているので、正確な情報がこの部分が無くて済みません。
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専門家ではないので回答になってるかわかりませんが。



最初は、シースキミングでそのままつっこませても被害は艦の舷側しか被害が出ません。空母や戦艦等

は船体が大きいので舷側だけだとほとんど被害が出ず、飛行機の発艦等にあまり支障が少なく、それよ

りもホップアップして艦上構造物に損害を与えた方がいいと考えられていたためと思われます。

しかしホップアップするとその間にCIWS等で撃墜される確率が高くなったため最近のは選択出来るよう

になったと聞いたことがあります。命中率に関しては側面より、上から見た方が、レーダー等の反射率

が上がるのでホップアップした方が若干上がると思われます。なにより側面は海面の干渉もあると思い

ます。
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