
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
仏教の戒めの中に「不殺生戒」があります。
つまり生き物を殺さないという戒律です。この場合の生き物は植物以外のものです。しかし、これがいつしか四足というように限られてきました。
今では一部の地域などの風習として残っていますが、そうでない地域も多くなっています。
基本的に、喪中期間は一周忌ではなく、社会的服喪期間で四十九日で、故人が仏の世界に至るまでの期間です。
なぜ一周忌でないかといえば、本来一周忌は一年です。これは天皇家の服喪期間に当たります。
中国や日本では“お上”に遠慮して、その名に用いた字を使わないとか、規模を小さくするといった遠慮をする文化があります。
つまり天皇家の服喪期間が1年だから、庶民は短くということになります。
しかし近年、“お上”という意識が薄れ、同等にするのが礼儀だという誤った考えが広がってきました。それを常識だという輩も多く出てきました。自称マナー講師とか、学識者という連中です。
その一年の服喪期間が一周忌となっていったのでしょう。一周忌法要は一年目の命日以前に行なうので、必ずしも一周忌=一年ではなくなってきています。
例えば葬儀の日に初七日の法要を済ませてしまい、七日目には何もしない習慣がありますね。
私が知る中には、告別式の日に一周忌法要を済ませてしまい、三回忌までやらないという人もいました。
社会的服喪期間は日常生活や仕事に影響を与える為に設けられたもので、喪というのは故人を想い悲しみ、娯楽などに興じる事無く過ごす事を言うので、四十九日を過ぎたら故人も無事に仏になったからいつまでも悲しんでばかり居てはいけないと言う意味もあります。
でも本当の四十九日の意味は仏になるのではなく、仏の世界に行くか、再びこの世に生まれ替わるか、或いはもっと低い世界に行くかが決まる判決の日です。
ですから、それまでの期間は遺された者も仏戒を守って、温情ある判決を期待しようという訳です。つまり、本当は肉だけでなく、酒も娯楽も、もちろん性生活も禁止した潔斎が真の姿です。
浄土宗や浄土真宗では、人が亡くなれば仏になります。なので、他の宗派と法要の意味も少しずつ違っています。
死ねば必ず仏になるのですから、本当は無理な潔斎も必要ありません。これらの宗派ではなくなった事の悲しみはありますが、無事にこの世の修行を終え、仏になれたという安堵の送別でもあるのです。だから「ご苦労様でした」とお送りしましょう。(妻の実家が浄土真宗で、昨年の義父の葬儀でご住職より伺いました)
風習は地域や家庭によって様々でイイですが、理由も判らず、或いは正しい理由がない風習は「因習」でしかありません。
ちなみに、亡くなった翌年の年賀を出さないというのも社会的服喪期間が終われば、喪明けと言って日常の生活に戻るべきですから、50日以上経っていれば必要ありません。これも現代の『因習』の一つです。
この回答へのお礼
お礼日時:2011/01/10 16:09
ご丁寧な説明、回答をありがとうございました。
前もって十分な知識を備えてあれば事あるごとに慌てずにも済むのですが、勉強、経験不足のために今回戸惑った次第です。
大変勉強になりました。
No.3
- 回答日時:
「喪中期間は四足動物の肉は食べない方がいい」
というのは、その地方の慣習・風習あるいはその一族の家訓・家風でしょう。
僧侶で堂々と妻帯、肉食をされたのは、浄土真宗の開祖親鸞聖人です。
なぜそのようにされたのかという理由は、あなたの質問の趣旨から外れるので省略しますが、その当時は、真言宗はもちろん、天台宗、禅宗等全ての宗派ではとんでもない破戒行為でした。
公に認められたのは明治以降です。
また、喪に服するというのは仏教の教えに基づくものではなく、中国から伝わったもので、当初は宮中で行われた制度です。
以上のように浄土真宗の門徒は、他宗のものより先に肉食をしていますので、ご安心なさい。
ただ、親戚の方は幸い遠方のようですから、あなた方の日常生活は目に入らないでしょうから、上記のことを説明するなどして殊更逆らうことなく、聞き流して置けばよろしいかと思います。
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