電子書籍の厳選無料作品が豊富!

金城一紀さんの『レボリューションNo3』という本の中、レボリューションNo3,ラン・ボーイズ・ランを読んでいる状態です(異教徒達の踊りはのんびり読み途中です)。その中で、レボ(略)、ラン・ボーイズの主人公の名前が出てきてないことに気づき、その2作品を2,3回読み直したりしてもまだ見つかりません。異教徒は南方君と分かってるんですが、レボとランは「おまえ」「おい」表現などで、名前をどうしても見つけられません。

スンシン、萱野、山下、アギーは話の中に出てるので多分違うと思うのですが、名無しの主人公なのか、異教徒の流れで南方君なのでしょうか?レボの主人公の名前が分かる方がいましたらよろしくお願いしますm(__)m

また、フライダディ、レボリューションと金城さんの本を読んでいるんですが、他に金城作品でオススメはありますか?よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

たしかに、「レヴォ~」「ラン~」の主人公は〈僕〉ですね。

名前は登場しません。

そもそも『レヴォリューションNo.3』は、
 ◎小説現代新人賞受賞作「レヴォリューションNo.3」(「小説現代」掲載)
 ◎「レヴォ~」の続編「ラン、ボーイズ、ラン」(「小説現代」掲載)
 ◎“余話的”書き下ろし作品「異教徒たちの踊り」(“余話的”とは著者の弁)
という連作が収められて1冊になっています。

これを踏まえて想像するに(※まったくの私見です)、

もともと読み切り的な「レヴォ~」「ラン~」の時点では、やっぱり〈僕〉は〈僕〉であり、名無しだったのではないかと思います。
「異教徒~」を書くにあたって〈南方〉の名が与えられたんじゃないのかなと。
つまり、質問者さまのお考えのように、「異教徒の流れで南方」なんだと思います。

なので、「レヴォ~」「ラン~」だけ読むなら、〈僕〉は〈僕〉であって〈南方〉とは言えない。
ただ、「レヴォ~」「ラン~」の〈僕〉と「異教徒~」の〈南方〉の人物的な齟齬はない。
だから〈僕〉=〈南方〉と考えていいかと思います。
個人的にも、ゾンビーズ・シリーズとして続く中で、〈僕〉は完全に〈南方〉になった気がします。



また、金城作品のオススメですが、

金城さんは寡作な方なので、小説としては、ゾンビーズ・シリーズの3作(『レヴォリューションNo.3』『フライ,ダディ,フライ』『SPEED』)と、『GO』(角川文庫)、『対話篇』(新潮文庫)、『映画篇』(集英社文庫)の3作品しかありません。

まずは、未読でしたらゾンビーズ・シリーズの3作目『SPEED』(角川書店)を!
ゾンビーズの力を借りて女子高生が奮闘する物語です。

直木賞受賞作『GO』は、ゾンビーズ・シリーズのような青春小説(映画にもなりました)です。

『対話篇』『映画篇』はちょっと傾向が違いますが、どちらもオススメです。
特に『映画篇』は映画好きでなくとも、映画を観たくなるような素敵な作品です。


少しでも参考になればと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。普通主人公には名前がついてるはずなのに、名前が呼ばれない主人公ってあまりないですよね・・。いつまでたっても名前が出てこないから、てっきり自分の見落としかと思ってました・・。僕=南方君だったんですね(^_^)


>>個人的にも、ゾンビーズ・シリーズとして続く中で、〈僕〉は完全に〈南方〉になった気がします。
その前の過程では名前がないのに、段々名前が確立して行くっていうのがすごいです・・。


お勧め作品も教えていただきありがとうございます。
金城さんはあまり本を書かれてないんですね(!)あんな素敵な作品を書かれてるのに、沢山本を出されないのが残念です。


フライダディとレボリューションしか読んでないので、harikiki様オススメのSPEEDから読み始めることにします。聞いてるだけで、読みたくなってきましたw
徐々にGO、対話篇、映画篇などにもチャレンジしていきたいと思います。
どうも回答ありがとうございました!

お礼日時:2011/01/15 16:27

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!