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- 回答日時:
おはようございます。
真実は下記の様です。『岡田以蔵』は既に入牢していた同志らとは別に捕まり、拷問により暗殺に関与した仲間を自白、これが土佐勤王党崩壊の端緒となった訳です。同志が次々に入牢、また吉田東洋暗殺の背後には山内家保守派層の関与が公然の秘密であり、お家騒動への発展を恐れ以蔵毒殺計画が仲間内で相談されました。しかし強引な毒殺はいかんと『武市半平太』や島村寿之助らが止め、以蔵の弟である岡田啓吉に、以蔵の父から毒殺の許可、ないしは自害を求める手紙を寄越すよう獄外の同志に連絡を取らせます。これらの遣り取りの間に、武市半平太の弟・田内衛吉は拷問に耐え切れず兄に毒薬の手配を頼み自害、島村衛吉は拷問死。
『武市半平太と土佐勤王党』に依ると、結局以蔵に毒は送られることなく結審を迎えたようです。
創作にみられるエピソードによれば、この際、毒を送られた以蔵はそれを毒とは知らずに服んだが死なず拷問に屈して白状したとか、毒を見破って憤りのあまり自白に及んだなどと様々に推測されていますけれども、いずれも事実とは異なります。
箇条書きにしてまとめますと、より解り易いでしょう
・岡田以蔵は単に拷問に耐え切れずに屈服し、一連の暗殺に関与した仲間の名前を自白
・これにより同志が芋づる式に捕まる
・お家騒動を恐れた同志が「以蔵毒殺」を計画
・武市半平太らが「そんな強引な毒殺はだめだ」と一旦止めさせる
・以蔵の弟に以蔵の毒殺或いは自害の許可を以蔵の父に取らせる為に手紙を出す様、獄外の仲間に指示(律儀)
・しかし半平太の弟も拷問に耐え切れず、兄に毒薬手配を委託し自害
・結局、以蔵に毒は盛られなかった
歴史の真実はどこかで話が大きくなったり、実はこうだった、いや違う、といった論争は果てしが無いですが、この「以蔵の件」については信憑性はかなり高いです。
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