プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

お世話になります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B0% …

ここに、「オートバイにおいては…分類されている」とあり、今となってはトランジスタ式点火は昔のものであると説明しているように思えるのですが、実際はどうなのでしょうか。
いろいろとバイクのスペックを見てみると、最近のバイクを含め「トランジスタ式」が多くを占めているように思えるのですが…。

そもそも、こと「トランジスタ式」とはどういったものなのでしょうか。
自動車においてはトランジスタ式というとディストリビューターが付いていると思うのですが、「トランジスタ式」とスペックに表記してあるバイクでもディストリビューターは恐らく付いていないと思います。
もしかすると、事実上ダイレクトイグニッションに近いものだったりするのでしょうか。

また、小型バイクではCDIは普及していますが、中型以上のバイクでCDIが採用されない理由、またバイク全般において、より効率的とされるダイレクトイグニッション(スペック上、「ダイレクトイグニッション」と表記されるようなもの)が普及しない理由はなぜでしょうか。

興味本位の疑問ですがよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

確かに参照URLの記事には問題がありますね。



まず、トランジスタ点火とは何かということですが、基本動作原理はブレーカーポイントを使ったケタリング式と同じです。ただし、イグニッションコイルの1次電流を断続させる機構として、ブレーカーポイントのような機械的なスイッチではなくトランジスタを利用しているところが異なります。ブレーカーポイントを用いたスイッチングでは、1電流遮断の際に1次コイルに発生する1次誘導電流のためのアーク放電による接触面の劣化や、その際に発生するカーボンによる接触抵抗の増大、機械的なものであるゆえの磨耗による劣化などにより定期的なメンテナンスを必要とし、これを怠ると点火時期の狂いや点火火花が弱くなるなどの問題を起こす可能性がありました。トランジスタ式ではこのブレーカーポイントによるスイッチングをトランジスタによる半導体スイッチに置き換えることにより、上記の欠点を改良したものです。通常トランジスタ式では時期の検出にブレーカーポイントとカムによる従来方式に替えて、機械的な稼動部分のない光学式や磁気式のパルスジェネレーターが用いられます。光学式のパルスジェネレータはエンジンの回転と同期して回る円板などにタイミングを得るためのスリットを付け、このスリットの位置をフォトトランジスタなどの光学センサーで検出しています。磁気式では点火時期にあわせた突起をつけた磁性体をエンジン回転に同期させて回し、これに隣接させたコイルに誘起される電圧の変化により検出しています。また、現在では見ることはありませんが、ブレーカーポイントからトランジスタ式に移行する過渡期に、セミトランジスタ式というものもありました。これはブレーカーポイント自体は旧来の方式同様に使用するのですが、トランジスタ式のパルスジェネレーターの替りをブレーカーポイントで行うもので、電気的な劣化については旧来の方式より安定であるということで、後付の社外品等で見られました。ディストリビュータについてはブレーカーポイント式とかトランジスタ式・CDI等の1次電流の供給方式とは無関係で2次電流の分配方式の一つですので、どの1次電流供給方式であっても使用するもの使用しないものの双方が存在します。バイクなどではディストリビュータのないものがほとんどですが、これはダイレクトイグニッションそのものです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。

>ディストリビュータについてはブレーカーポイント式とかトランジスタ式・CDI等の1次電流の供給方式とは無関係で2次電流の分配方式の一つですので、どの1次電流供給方式であっても使用するもの使用しないものの双方が存在します。バイクなどではディストリビュータのないものがほとんどですが、これはダイレクトイグニッションそのものです。

なるほどです。一次がポイント式・トランジスタ式・CDI式…、二次がデスビ式・DI式 とあり、いろいろな組み合わせがあるのですね。

そうするとスペック表でトランジスタ式と記されているものは、たいてい一次トランジスタ式、二次DI式といったところですね。

お礼日時:2011/02/21 13:18

「トランジスタ」がどんなものかは判りますよね?


三本の線が出ている、スイッチ作用をする半導体ですが、
機械式接点であるポイントではなく、トランジスタにスイッチ動作をさせているのがトランジスタ点火です。
キーをオンにするとイグニッションコイル一時側に通電。クランクシャフトが点火時期になると、ピックアップコイルからの信号によりトランジスタが一時側コイルへの通電を遮断することで、二次側に高電圧を発生させます。
これが基本的原理。

CDIはキャパシターディスチャージイグニッションの略で、コンデンサ(キャパシタ)に蓄電した電気の一時側コイルへの放電により、二次側に高電圧を発生させます。

CDIは電圧の立ち上がりが急でトランジスタに比べて高電圧が出せるので、プラグが汚れやすい2サイクルによく使われます。
フライホイールマグネトー式なら点火の電力をバッテリー依存しないので、バッテリーレス車にも使えます。

トランジスタ式はCDIに比べて放電の持続時間が長いので、希薄な混合気の着火に有利。
低燃費化や排ガス規制のために混合気を薄くする必要のある近年の車両に多く使われます。

小型バイクにCDIが多いのは2サイクルが多い、バッテリーレス車が多いからで、
中型以上のバイクがトランジスタなのは4サイクルだからです。
排ガス規制の関係で最近は原付でもトランジスタが増えてきました。

ダイレクトイグニッションはプラグキャップとイグニッションコイルを一体化させたものですが、
スポーツバイクでの採用例も出てきています。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

なるほど確かにCDIは2ストに向いていますね。
ただし例外の一つとしてアドレスV125はCDI式…と言いかけましたが、マイナーチェンジ時にフルトラ式に変わったんですね。初めて知りました。

ご回答どうもありがとうございました。

お礼日時:2011/02/21 13:57

先ほどの続きです。

文字数が足りなくなりそうなので別に投稿しました。

CDIについては点火に必要な高電圧を得る原理自体が通常のケタリング式とは異なります。ケタリング式では1次電流を遮断した際に、1次コイルに誘起される1次電圧(200V~300V程度)を2次コイルで昇圧して点火に必要な高電圧を得ています。結構勘違いされている方が多いのですが、トランスによる昇圧とは異なり、2段階のプロセスを踏んでの昇圧です。実際イグニッションコイルの1次・2次のコイルの巻線比は1:50程度で、これをトランスとして使ったのでは、600V程度しか得られず放電による点火などできません。まず、1次コイルに電流遮断による1次電圧を誘起させて、さらに2次コイルで昇圧するというプロセスが必要です。CDIではこの1次コイルによる誘導電圧に頼らず、イグニッションコイルに外部で作った数100Vの電圧を点火時期にあわせて供給する事で高電圧を得ている点が異なり、イグニッションコイルの働きは単なるトランスと同じです。

CDIでは、外部でケタリング式の1次コイルによる誘導電圧に相当する電圧作る必要があるため、一般のバッテリーを電源とした点火方式ではインバーターなどにより昇圧しDC数100Vの高電圧得ています。ここで得た電圧をコンデンサーに蓄えておき、点火時期にあわせて一気にコイルに向けて流すことで点火に必要な電圧を得るというやり方をしています。CDIとはC(キャパシタ)・D(ディスチャージ)・I(イグニッション)という意味で、キャパシタはコンデンサの別な呼び方でディスチャージはここでは放電という意味です。すなわちキャパシタに蓄えた電荷を放電することによるイグニッションということです。

原付などにCDIが多く大型車には少ない理由ですが、これは原付など使われる点火方式の一つであるフライホイールマグネット式(以下フラマグ式)によるところが大きいのです。通常は点火に必要な電源はバッテリーから得ていますが、フラマグ式では点火用の電源としてフラマグが回転することで発生する電圧を直接使っています。フラマグはご存知のとおり発電機ですが、ここに通常の電源用とは別にCDI用の高電圧を発生する専用のコイルを用意しておけばインバーター等の複雑な装置を省けるからで、このためフラマグ式のものにCDI採用機種が多いのです。また、CDIが中型以上の機種に普及しない理由はバッテリー点火では構造が複雑になる以外にも、CDIがすべての点でケタリング式に勝っているわけではないからです。CDIは確かにケタリング式に比べ強力な火花を得やすいのですが、放電時間が非常に短いという欠点があります。なぜそうなるかは割愛しますが、これは冷間時の始動やエンジン回転が低い状態ではマイナスに働く要因です。また、アンチノック性もケタリング式のほうがよいでしょう。比較的高回転を多用する原付などでは有利に働くCDIもそれほど高回転域を多用しないエンジンでは決して最良ではないということです。現在、バイクではほとんど車種がディストリビューターを用いないダイレクトイグニッション式ですので、CDIでなくても十分大きな点火エネルギーが得られるのであえて採用する必要はないということでしょう。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

CDIのコイルはトランジスタ式のものと違うんですね。調べている間にこのことはお目にかかりませんでしたが、考えてみればなるほどそうなりますね。
バイクは自動車に比べれば相当高回転なので、スパーク時間が短くてもいいのではと思ったのですが、そうではなくトランジスタのように長めのスパーク時間が必要とされるのですね。
ダイレクトイグニッション式なのでCDIでなくとも十分電圧が足りるという点も納得です。

お礼日時:2011/02/21 14:16

皆さん よくご存じで。



MDIも有りますが(CDIの欠点を無くす)大変高価装置です。

http://www2.tranzas.ne.jp/~kazu1/trueno_07-04.htm

参考に!
    • good
    • 0
この回答へのお礼

このサイトも点火装置について学ぶ上で大変参考にさせていただいたものの一つです。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/02/21 14:19

そう理解してよいでしょう。

バイクの場合は特に2次側に分配装置を持たずにプラグひとつにイグニッションコイルひとつという構成(ひとつのコイルから2本のハイテンションコードが出ているものもあるが、これは1次側ひとつに対して2次側二つのコイルが巻かれたものと等価です)ですから、特にダイレクトイグニッション等とことわらなくてもそうなっています。あまりにも当たり前なので特にダイレクトイグニッションなどといわないだけの話です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

納得です。
元の質問で「ダイレクトイグニッションが普及しない」と申しましたが、ただ表記していないだけなんですね。
3度にもわたって詳しく回答していただいて感謝します。

お礼日時:2011/02/21 14:23

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!