No.1
- 回答日時:
中国というか王朝時代の中国ですね。
でもって・・・各王朝では、それぞれ建国時に力を尽くした家はそれぞれ既に取りたてられています。
それが貴族です。
他国と違うところはずっと貴族である立場が永続する保証はなかったということです。
もちろん次の王朝でも生き抜いた家はありますが、永続の保障がなかったのでそのように見えるだけ
だと思います。
実際は科挙で合格しても本当の意味で中枢に入れるわけではないので高級官僚にはなれたが
貴族や皇帝に都合よくつかわれる立場だっただけです。
皇帝の一族は貴族ですしね。
回答としては貴族はいます。
回答有難うお座います。
>実際は科挙で合格しても本当の意味で中枢に入れるわけではないので高級官僚にはなれたが
貴族や皇帝に都合よくつかわれる立場だっただけです。
科挙に合格しても下っ端だったのですね。
No.2
- 回答日時:
科挙に参加できるほど(子供の頃から教育を受けられる)というのはそれなりに富裕であることが必要条件となりますので、ある程度の事前選別があったという意味では「貴族制度」なり「身分制度」はあることになります。
それほどがっしりと身分制が固まっていたわけではないが、ゆるゆるとあるいは、王朝交代で入れ替え戦はあっても、身分制はあったということになります。
日本で言えば、平安貴族から見れば「あんた誰?」というような人間が鎌倉幕府の高級官僚となっておりますし、鎌倉幕府の御家人層からみれば「あんた誰?」というのが楠木正成だったり、高師直など非御家人が南北朝初期には高級官僚というか、権限を握っています。
徳川幕府しかり。
中国は前の王朝を打倒して次の王朝が成立するので、新しい王朝では
前の王朝の残存勢力 + 新しい王朝といっしょに力をつけた勢力
これらが新しい貴族層を成立させます。
イギリスなどでは、1066年のノルマンコンクウェストで、アングロサクソン系の貴族がノルマン系に差し替えになっています。
また、フランスでは、法廷貴族なんていう、既存の貴族から見れば下賎な連中が貴族になっています。
No.3
- 回答日時:
中国では魏晋南北朝を最盛期として貴族社会であり、その後隋朝において科挙の制度が始まると、紆余曲折を経て、科挙に合格した新興官僚層に取って代わられていきます。
中国の貴族は漢代の郷挙里選により豪族層が官吏に任用され、貴族層の萌芽がみられ、魏の九品官人制によって貴族層が完成したとされています(両制度の目的は別として)。このような貴族層で有名なのは琅邪の王氏(王羲之など)、陽夏の謝氏(淝水の戦いに勝利した謝安など)ですが、隋を建国した楊氏、唐を建国した李氏も鮮卑系の武川鎮軍閥(関隴集団とも)に属する貴族層の出身でした。そのために隋朝・唐朝を通じて武川鎮軍閥貴族集団が政権の中枢を占めた時期が長いことも確かでした。その背景には科挙の導入と共に、貴族層には日本の蔭位の制と同じような任子制という高官の子孫の官吏任用が行われ、科挙の人事権を貴族集団が握っていることにより優位を保っていたが、唐朝末期から五胡十六国の混乱期に貴族層は崩壊したとされます。
以上、参考程度に。
回答有難うございます。
>・・・科挙の人事権を貴族集団が握っていることにより優位を保っていたが、唐朝末期から五胡十六国の混乱期に貴族層は崩壊したとされます。
昔は世界中、世襲の身分制社会だったと思うのですが、中国だけは建前だけでも実力社会だったのでしょうか?
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
NO3です。
追記を。907年に唐を滅ぼし梁を建国する朱全忠が、905年に多くの貴族を殺害した白馬の禍で歴史学的には中国の貴族制は終わったとされています。
征服王朝であった元・清にはそれぞれの支配民族固有の貴族は存在しますが、歴史学的には中国の貴族制は905年を契機に終わったとされます。
科挙は元朝で一時実施されませんでしたが、清朝末期まで実施され、基本的には科挙に合格しなければ高級官僚になれませんでした。
中国史を見ると官僚以外に、宦官・外戚勢力が政治的影響力を持ちますが、宦官は子孫を残せませんし、外戚も多くは一代限りのものですので、貴族化することはありませんでした。
中国の科挙の制度(貴族ではなく一般人が試験に合格すれば官僚になれるという面)がヨーロッパに伝わり、フランス革命の勃発に影響を与えたとされています。
回答有難うございます。
>中国の科挙の制度(貴族ではなく一般人が試験に合格すれば官僚になれるという面)がヨーロッパに伝わり、フランス革命の勃発に影響を与えたとされています。
試験の内容(多分ほとんど古典の暗記では?)はともかく、制度は現在に通じるものがありますね。
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