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金属の精製やコンクリート学会とかのレポートの中に『へげ傷』という記述がありました。
この”へげ”というのは一体どのような傷(疵)をいうのでしょうか?
他に『パイプ傷』や『レンガ傷』など、不良品となる傷の名前が載っていました。
どれがどのような傷なのか、分かる方は教えてください。
ホームページや文献でも構いません。
宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

鋼材は溶けたはがねをインゴット(厚さ300mmくらい、長さ数m)に鋳造し、それを再加熱して圧延します。


鋳造時に溶鋼の中に含まれていた不純物が表面近くに残ることがあります。ほとんどは再加熱時に表面をさびさせる(スケールという)ことで除去されますが、残ってしまうと圧延されて薄くなっていくときに表面に傷として残ります。ちょうどかさぶたのような感じです。
ある程度薄い鉄板ですとそこから穴があきますし、当然冷蔵庫や自動車向けにそのようなものがある鉄板は出荷できません。
型鋼などでも同様で強度低下の原因になります。

JISE1101(レール)、JISZ2300(非破壊検査用語)に本用語がかかれています。

似たような傷としてかみこみ傷があります。これは圧延中にはがれたスケールがロールと母材との間にかみこんでしまい傷になることがあります。

レンガ傷は鋳造時にインゴットを作る周りを耐火物(レンガ)で保護していますがこれがかみこまれてしまう場合と、加熱炉(1300度くらい)にインゴットを入れて加熱する際に炉内部の耐火煉瓦によってインゴットが傷つくケースのふたつがあります。
この場合も圧延が進み薄くなるとそこから切れてしまいます。

そのほか傷ではありませんが、鋳造の冷却時に巣が入るとか、加熱炉の内部で土台(スキッド)に乗っていた部分と中に浮いていた部分で温度差が生じ、鋼材の硬度のムラになったりします。

パイプ傷はインゴットの内部空洞が圧延後も残ってしまったもの(部分的に二枚板状態)をいいます。


鉄鋼協会の鉄鋼便覧(丸善発行)(たぶん3巻)に解説があります。大学か大きな図書館であれば置いてあります。

またJISG0202(鉄鋼試験用語)も参照ください。(WEBで見られます)
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=61597

用語番号3149がパイプ傷です。

参考URL:http://www.meiden.co.jp/binran/pages/frame6/inde …
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
詳しい説明のお陰で、かなりイメージがつかめました。
ご回答の中の書籍やWebページも参考にさせていただきます。

お礼日時:2003/10/15 17:41

へげ傷はほとんど検索にかかりませんね。


専門的なことはわかりませんが、広島では「はげる」ことを「へげる」ともいいますので、tanakanさんの質問の題『"へげ傷"とは?』を見た瞬間、塗装や表面が「はげた状態」はげ傷を想像しました。レポート作者さんが広島付近の人間だとか…。
はげ傷なら数件HITしましたが、こちらも専門用語ではなく「塗装の剥げた傷」のような意味合いでした。
期待にそえない回答ですみません。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
大体のイメージがつかめました。

お礼日時:2003/10/15 17:38

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