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 邦画が好きでよく見るのですが、「異人たちとの夏」は最も好きな映画の一つです。

 ただ根本的な疑問があるのですが、そもそもなぜ両親は幽霊となって主人公(原田)の前に現れたのでしょうか。わが子が自分たちと会うたびに衰弱していき、最後は40歳にもかかわらず白髪の老人になってしまうというのに、何が目的で息子に会いにきたのでしょうか。普通だったら息子の健康が害されたり衰弱してしまうのだったら、わが子を思うあまり逆に会わないようにすると思うのですが・・・。映画ではむしろ両親の方が頻繁に息子に会いたがり、子供である主人公から「もう会わない」と宣言されるストーリーになっています。
 確かに最後のすきやき屋でのシーンは感動的ですが、前述した根本的な疑問がどうもひっかかり、なにか違うような気がしてなりません。
 
 この映画の解釈のしかたを教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

以下ネタバレ





いやいや、両親はついに、息子の衰弱が自分たちのせいだと思って去って行ったではないですか。でも実際には違ったのです。

そもそもは、主人公が離婚などで精神的に弱っていたので、あの夏、さまざまな幽霊と遭遇したのです。そして偶然なのか、神か仏の思し召しだったのか、両親の霊力があったからこそ、あの孤独な女性はそれまで主人公をやりこめることができなかったのです。主人公を守ろうとする両親の力のほうが、自分のいる地獄に引きずり込もうとする女性の力よりも強かったわけです。最後に主人公は、人間に救われるのですけどね。

何もかもが嫌になって、自暴自棄になって、親としての自覚もなくなってきていたあの夏、異人たちとの出会いで、主人公は失われた少年期のありがたみを悟り、失った妻を認め、失いかけていた父性と友情を確かめ合ったのではないでしょうか。



ネタバレ以上
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