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日本の刑事裁判における有罪率99.9%(無罪は1000件に1件)に関して世界の刑事裁判の有罪率との比較を行いました。ちなみに、米国(州によって違いはあるものの)の刑事裁判における有罪率は、平均で約78%程度、中国約98%程度、旧ソ連ですら約90%超であり、日本の刑事裁判における有罪率99.9%は歴史的・統計的にも異常値であると言えます。具体的な数値は不明ですが、様々な情報を総合すると、ナチスドイツの刑事裁判における有罪率すらも99.9%にははるかに及ばないと推定されます。

この点に関し、ハーバードロースクールのJ. MARK RAMSEYER教授とインディアナ大学ビジネススクールのERIC RASMUSEN教授は、日本の裁判所の異常に高い有罪率に関し、共同論文「Why Is the Japanese Conviction Rate So High?」(英語論文)(http://ideas.repec.org/p/wpa/wuwple/9907001.html)の中で、「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」及び「裁判官は行政府により再任されるので無罪判決を出した裁判官はその後の出世において不利に扱われ、裁判官は事件を有罪にするように偏重した動機付けを与えられていること(特に国策起訴においてはこのことが顕著である)」の2つを挙げています。現在では、日本の有罪率の異常さは世界に周知されつつあります。

上記原因の1つである「検察官が過度に人手不足であるので最も有罪になる可能性が高い事件のみを起訴し、裁判官は明白に有罪になる被告人のみを裁判していること」は、日本政府も自認する原因であり、日本政府は、むしろ有罪率99.9%を正当化する理由として当該原因を引用します。すなわち、日本政府は、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っている点を認めていながら、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能していると主張し、自己矛盾を生じている訳です。しかしながら、検察庁(行政府)が事実上刑事司法における有罪・無罪のスクリーニングを行っていれば、刑事司法における判断裁量は行政府(検察官)にあり、司法府と行政府との間のチェック・アンド・バランスが十分に機能しているとはいえず、三権分立が形骸化していると解するのが自然です。

A 回答 (5件)

実は無罪であっても、裁判官がそれを見極められず、結局「有罪」にしてしまう場合も多々あると思います。

ある意味、日本の裁判官って検察が起訴してきた案件は例え証拠が無くても「状況が被告に対し有罪である事を物語っている」と頭から決め付けてる場合が多いのでは?大体、刑事事件で最初に有罪か無罪かを決めるのは「地方裁判所」です。たかが「地方裁判所」に有能な裁判官を集結させているかと問われれば???とならざるを得ません。たかが地裁が下した判決が結局は「基準」になり、「高等裁判所」「最高裁判所」で審理されるんですから、これまたおかしな話です。高等裁判所・最高裁判所は地方裁判所裁判官の出した判決を妥当なものか否かを再判定するところに意義がある筈。しかし現実は地裁の判決がほぼ正しい事にされてしまう。生徒(地裁)が出した提案を、先生(高裁)が読んで、校長(最高裁)がまたチェックを入れる。裁判所は小学校か?

まぁ「治安大国日本」という神話が崩壊されてる現実でも、その現実が見極められていないし、見極めようともしない警察・検察・裁判官。ただ面子に拘ってる、ただそれだけの理由で99.9%の有罪率にされたのでは、たまったものではありません。今でも冤罪を訴え、獄中で叫ぶ受刑者も沢山いると思います。また無期懲役を食らって仮釈放中に冤罪を訴える人も少なくない。先日の「布川事件」もそうでしたね。しかし再審の門を開くのは容易な事ではありません。裁判所も有罪判決を出した以上、面子がありますから。警察・検察・裁判官の面子で有罪率99.9%を維持し、治安大国日本と高らかに叫んでいるんですから、世界から見たら「疑われた者は逃れられない怖ろしい国」に見えるでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/06/05 09:29

む・・・難しい。


論文見たい。
私の意見としては、検挙して有罪になる確率が99.9ってことは警察がそこまで証拠を集めて
犯罪者を特定してるということですよね。。。
村木さん(大阪地方検捏造事件)のような事件や、捜査での高圧的な取り調べは日常茶飯事でしょうね。・・・って私犯罪者ではありません。
6,7年前交通事故の時に私がオカマをほったんですが、その時の捜査では、もう100%私が悪いということになりました。きちんと状況を説明しても警察の態度は「なにをいってもだめ!あんたがよそ見してたんでしょ?」っていう態度でした。
本来、よそ見はしていなく、信号の感覚が狭い直線道路で前の前を走っている車が急ブレーキを踏んだ為2台折り重なってオカマをほってしまいました。そんなに速度も出ていなかったですので私も車間距離を開けて(開けにくいんですがね。信号と信号の距離が短いんで。。)いなかったのが原因ですが。。

ともあれ、警察は私の説明は効かず、調書としては、私がよそ見をして追突したというストーリーをすらすら記載しこれに捺印を押せという感じでした。

あれから私は、ほとんど運転しなくなりました。今は嫁さんがメインドライバーです。
警察の腹立たしい捜査方法は疑問があります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/06/05 09:29

おっしゃる通りだと思います。



ただ、それらの背景として文化や風潮、国民の意識があることも忘れてはいけません。


日本では「逮捕されて無罪になること」を大きく批判する風潮がありますよね。

本来は逮捕されて起訴されてもそこで無罪になれば何も問題は無いはずです。
そのための司法システムですから。

ところが、逮捕された時点でマスコミは実名報道し、国民も犯罪者だと決めつける。
その結果、無罪になったとしても風評被害が消えることはなく回復不能なほど大きな損害を受けてしまう。


だから検察も
有罪率を高める=確実に有罪に出来る件しか起訴しない
という構図が出来ている側面があると思います。


ですから、もし現状のまま検察が有罪率を低めてでも起訴するようになったら、
それは冤罪被害の増加として扱われ社会問題化することでしょう。

「有罪になるまでは犯罪者ではない」
この考え方を国民すべてが徹底して、
無罪になった人を何事もなかったかのように接するようになれる文化が出来ない限りは
いくら検察の人手を増やしても変わらないと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/18 06:30

中国というくだらない閉鎖国家を批判が多かったが、実は日本も大差なかったという事。


ちなみに中国では有罪率98.1%だそうだ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/18 06:29

逮捕された人100人がいたとすれば、有罪になるには起訴され、裁判で有罪とされなければなりませんから、起訴率と有罪率の積が、逮捕された人の有罪率です。


例えば90%が起訴され、90%が有罪になる場合、逮捕された人が有罪となるのは81%です。

簡単にいって、日本の特徴は、低い起訴率と高い有罪率があります。
法務省の検察統計によれば、交通事故を除くと、平成21年の不起訴率は52%しかありません。したがって、有罪率をかけると、逮捕された人が有罪となるのは52%です。

比較のためにアメリカを挙げれば、起訴率は大体7割程度、有罪率も7割~8割となりますので、50から55%程度となり、日本とほぼ同じになります。

とりあえず有罪になるかどうか起訴してみる国と、しっかり証拠固めが済んで有罪に持ち込める場合でなければ起訴しない国の違い、という程度の差しかないと思いますが、個人的には後者の国のほうが良いように思います。


因みに未だに諸外国では、殺人事件で、犯人が捉えられて有罪になっているにもかかわらず、死んだ人が生きている事件が時々発覚します。
日本ではそういうのはききませんね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/18 06:29

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