wikiや検索したサイトを見たのですが、本質的な要素がよく理解できませんでした。
私の認識で端的に言えば、「人工知能はIF文の集合」だと思っています。
入力された情報に対し、あらかじめ用意された固定の値もしくは蓄積された値と比較した結果をうけて、どのように振舞うかを規定しているだけ、と解釈しています。
あとは、より正確に適切に判断する為に、多くの情報・条件を元に判断しようとしたり、逆に不要な情報・条件を削ったり、情報・条件の組み合わせを工夫したりしているだけなのではないかと思っています。
この認識はあっていますでしょうか?
もしそうだとしたら
「あなたはロボットですか?」と入力されたら「はいそうです」と答え、「あなたは人間ですか?」と入力されたら「違います」と答え、それ以外の文字列が入力された場合には「分かりません」と答えるという、3パターンの振舞いしかしないプログラムは人工知能と呼べるのでしょうか?
質問を簡単にまとめると以下です。
(1)「人工知能はIF文の集合」という認識はあっていますか?
(2)ごく小数の分岐でも入力に応じて結果を返すものはすべて人工知能と呼べますか?
(3)(1)(2)が異なる場合、人工知能と呼ぶにはどのような要素が必要になりますか?
よろしくお願いします。
人工知能 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5% …
人工知能って何?
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/whatsai/AIwhats. …
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
昭和50年代の終盤に工業大学で人工知能にかかわった者です。
古くまた浅学の者の話しで申し訳ないのですが、いまではかなり進歩しているはずですが、当時はPrologという言語が全盛で様々な種類のPrologや雑多な言語が人工知能の名の下に開発されていました。
大学で学習していた他の構造型言語と比較するとかなり異質なものに思えました。
それは、IFや繰り返しという構造をベースとした言語ではなかったからです(実装されている言語にも構造の縛りがあるのでこれには少し語弊があるのですが)。
Prologに関して言うとナレッジベースを関連付けて一種の推論を擬似的(?)に行う機能が実装されています。
要するに推論というものを行って、役に立ったかどうかは別にして当時はエキスパートシステムという組織の意思決定支援システムなどに用いられたこともありました。
数学のお勉強になってしまいますが「一階述語論理」について調べてみていただければ、なんなのかがある程度わかると思います。
「二階述語論理」とか「高階述語論理」というのもあるんですが、当時実装されていたProlog言語に関しては「一階述語論理」がベースになっていたと思います。
当時の8ビットマイコンでは数日がかりでしたが8クイーンの問題や(論理による)階乗計算などを実行させて処理結果(変なエラーとか)に一喜一憂したものでした。
そういえば、TurboPascalで有名なBorlandから「TurboProlog」が出たときは使いもしないのに勢いで買ってしまった思い出があります。
世はおしなべて構造化言語が主流ですが、アカデミックなITエンジニアが少なくなった昨今、たまにはこういう言語にはまってみるのもいいことかと思います。
長い与太話、失礼いたしました。
この回答への補足
追加で質問させてください。将棋・オセロ・チェスなどのコンピュータ対戦のロジックは、何度やっても強さが変化しない・何度やっても同じ手を打つロジックもあると思うのですが、そのようなタイプは人工知能とは呼べない、という解釈で正しいでしょうか。
定石からの判断+何手か先まで読んで状況を点数化し最も有利な手を選ぶ、というロジックで「人工知能」と自称しているソフトもあるので。(本当は人工無能?)
よろしくお願いします。
> ナレッジベースを関連付けて一種の推論を
> 擬似的(?)に行う機能が実装されています。
私には少し難しくて半分くらいしか理解できていませんが、人工知能向けの言語は私の知る言語にはない特徴があるということはよくわかりました。また、やはり「推論」が重要ということも分かりました。
参考になりました。ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
> 追加で質問させてください。
将棋・オセロ・チェスなどのコンピュータ対戦の> ロジックは、何度やっても強さが変化しない・何度やっても同じ手を打つロ
> ジックもあると思うのですが、そのようなタイプは人工知能とは呼べない、と
> いう解釈で正しいでしょうか。
>
> 定石からの判断+何手か先まで読んで状況を点数化し最も有利な手を選
> ぶ、というロジックで「人工知能」と自称しているソフトもあるので。(本当は
> 人工無能?)
畑がちょっと違うので、現在の技術については詳しくないのですが、こちらは人
工知能と言うよりも「ゲーム理論」の分野になってきて、当然その手に関するアル
ゴリズムやら手法やらが研究改善されている分野でもあります。
市販ゲームには一般的には即時性が要求されるため処理効率を良くする為にある
程度は定石を使って、状況に応じて何手読みなどのロジックを利用しているという
事らしいです。
まあ、ヒューリスティックな動作は「直感」とか「ミス」とか「気まぐれ」など
ロジックとは異なるある意味ヒューマンエラーともいえるイレギュラーなイベント
もマイナスに作用すればハズレという意味での一種の「無能」と呼ばれるような気も
時にはします。 もちろんそのような状況を擬似的に故意に発生させることで人間的
というちょっとはずれた観点から人工知能を称するのは個人的にはアリかなとも思い
ます。
実際、処理効率を度外視した推論をゲームに取り入れた仕組みも世の中には存在
する可能性は高いと思います。
そもそも「創造性」は「知能」に内包されているのでしょうか?そこまでいくと哲学の分野かも。
専門にやっていた方からすると、ゲーム関連の「人口知能」は畑違いに感じるものなのですね。
参考になりました。ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
(ほんとは、すべて記述したつもりだったのに)つたわらなかったようなので、追記しちゃう。
----引用はじめ----
ただ,ざっと目を通した印象として,質問者も回答者のみなさんも,「人工知能 - Wikipedia」において,
> AIはふたつの学派に大別される。
と解説されているうちの前者,すなわち「従来からのAI,記号的AI,論理的AI,正統派AI,古き良きAI」をイメージしているように私には思えたのがちょっと気になりました。
----引用おわり----
『新たなデータを蓄積して、それを IF 文の結果に作用させることをいかにうまいことできるようにするか』
これを実現させるための手段として、いろいろ研究されていて、長期的戦略アルゴリズムや、短期的戦術アルゴリズムがあったり、課題を抽象化したり、具体化したり、細胞みたいに分裂させたり、壊したり、くっつけたり、乱数を取りいれてみたり、といったことをいろいろやっているということ。
つまり、正統派とかに執着しても、これ以上進展は望めそうもないという現実。
あと、[ANo.3] で書くの忘れていたから、追記。
『人も、遺伝子によってプログラムされていて、外部環境の変化を入力器官で得て、蓄積して、そのデータをもとに、何かを出力しているに過ぎない。』
といいきっても、論理的な整合性はとれてるよね。
唯一、『人が人工物ではない』とは言い切れないところが穴で、もしかすると人も人工知能かもしれない。
それを受け入れるか否かは別として。。。
以上、一アルゴリズムファンのぼやき。
No.6
- 回答日時:
ANo.4,たったいま拝見しました。
> AIはふたつの学派に大別される。
のくだり,回答者のROKABAURAさん,十分以上に承知なさっているようで,失礼いたしました。
No.5
- 回答日時:
> あらかじめ用意された固定の値もしくは蓄積された値と比較
という箇所に対して,
> 3.新たな知識・技能を習得する学習能力である (ANo.1)
> 「新たな知識の学習」「それによるアルゴリズムの修正」 (ANo.2)
> 新たなデータを蓄積して、それを IF 文の結果に作用させる (ANo.3)
と皆さん指摘している点には私も賛成。
ただ,ざっと目を通した印象として,質問者も回答者のみなさんも,「人工知能 - Wikipedia」において,
> AIはふたつの学派に大別される。
と解説されているうちの前者,すなわち「従来からのAI,記号的AI,論理的AI,正統派AI,古き良きAI」をイメージしているように私には思えたのがちょっと気になりました。
ド素人でしかない私の単なる印象で話をしても許されるのであれば。
コンピュータと,人間の脳とは,仕組みが異なる,その状況において。
前者の仕組みを主とする,すなわち,コンピュータ技術はそのままでその上に人間の知性と同等の能力を持つものを実現しようとするのが,Wikipediaの前者の学派「従来からのAI」です。質問者の言う「IF文の集合」と捉える立場もそれに当たるでしょう。
それに対して,後者の仕組みを主とする,すなわち,人間の脳はIF文の集合ではなさそうだ(※)であるなら,人間の脳と似た仕組みを電子技術で実現できないか。それに対して学習を繰り返させたなら,知性や能力を獲得していくだろう,というのがWikipediaの後者の学派「計算知能 CI」です。
(※ といいつつ,私は脳科学者でもないので,人間の脳がIF文の集合ではない,と言い切るだけの確証もないのですが)
Wikiを読んでも正直内容が分からなかったのですが
「AIはふたつの学派に大別される」が少し理解できました。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
追記で過去の記憶から
当時の覚えている限りなので正確でないかもしれませんが。
パソコンが現れた30年位前から民間でも人工頭脳の開発プロジェクトが数々立ち上がった。
当時は開発はミニ・コンや大学のスーパーコンピューターを借りてが殆どだった。
主な考え方は当初 数々のIFの累積から類似を引き出し、それを仮定した新たなIFをいくつか造り
更に後の知識から正当性を調べ確定する だった。
しかしこれは膨大な分岐を作っても思うような正しい推察に結びつかず
対話形式の疑似人格のプログラムの方がむしろ遙かに求める結果に近かった。
疑似人格は決して知能を持っていなかった。
パターン認識を行い、それに類しないものは人間に投げ、人間の回答を蓄積し、更に多くの答えを作った。
似通った質問には答えたが、新しい質問を作ることはなかった。
だがその方がアルゴリズムとしては人間的だった。
この結果から人間が求める人工知能には
これらに更に人間の持つ生物的仕組みをシステムに取り入れたり
アルゴリズムに存在意義・価値観・行動倫理などを含めた研究が行われたが
いまだに完成には遠いようだ。
ちなみに
人工知能の研究というものは研究者には不幸な研究ではないかと思う。
実際にこれに携わった大事な友達を失っている。
人間は本当は人間のことをまだ理解していないからだと思う。
これから研究に携わる者は
「人間なんてものは結局よくわからんものだ」という事をどうか覚えておいて欲しい。
「ほとんど人間」を目指しているけれども、まだまだゴールは遠いといったところですかね。本当に最先端の研究している人は、どこにあるのか分からないくらい先のゴールに向かって研究しているのですよね。すごいなぁとおもいます。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
どちらかというと、哲学カテゴリ?
「(1)「人工知能はIF文の集合」という認識はあっていますか?」
あってるともまちがってるともいえるかな?
何を人工知能と感じるかは、人によって違うから。
「(2)ごく小数の分岐でも入力に応じて結果を返すものはすべて人工知能と呼べますか?」
(1) の回答とおなじ。
(3)(1)(2)が異なる場合、人工知能と呼ぶにはどのような要素が必要になりますか?
唯一、きまってるのは、
(1) 人工物。重要!
(2) 入力。状態の変化を得るための手段を備えている(音がなった、何かが動いた、触れられたとか何でもいい)
(3) 出力。何かを伝えるための手段を備えている(光ったり、動いたり、音をだしたり何でもいい)
(4) 結合。(2) と (3) を連携できる機能を備えている(音が鳴ったら、光るとかなんでもいい)
あとは、気持ちの問題。
[ANo.3] があってほしい、必要不可欠な要素はこれ
行動は強要されたとしても、
決して他人に強要されない、
「思想及び良心の自由」をもつこと。
おまけ、
新たなデータを蓄積して、それを IF 文の結果に作用させることをいかにうまいことできるようにするかというのが、今の研究段階。
つまり、今の研究段階で、決まった IF 文の集合でも、未知のデータを蓄積することで、結果はいくらでも変わるようにつくれるということ。
No.2
- 回答日時:
>(1)「人工知能はIF文の集合」という認識はあっていますか?
「すべてのプログラムはIF文の集合である」という意味からすれば、YESです。
>(2)ごく小数の分岐でも入力に応じて結果を返すものはすべて人工知能と呼べますか?
呼べないと思います。
>(3)(1)(2)が異なる場合、人工知能と呼ぶにはどのような要素が必要になりますか?
私の人工知能に関する知識は、だいぶ前で更新が止まっていますので、今は違うのかも知れませんが……。「人工知能」と呼ぶためには、何らかの「推論システム」がなければいけない、と考えます。例えば、先の例ですが。
「あなたはロボットですか?」と入力されたら「はいそうです」と答え、「あなたは人間ですか?」と入力されたら「違います」と答え、それ以外の文字列が入力された場合には「分かりません」と答えるという、3パターンの振舞いしかしないプログラム」
この「それ以外の文字列が入力された場合」が重要です。例えば、その他に「女性ですか?」と入力され、「女性は人間である」という情報を既に持っていたなら、そこから「であるならば、女性であるならば人間であるはずだ」という結論が導き出せるかどうか。これは、最初から「IF あなた = 女性 THEN 人間である」というようなプログラムが組まれているのではなく、与えられた情報からプログラム自身が推測できなければいけない、ということですね。つまり「新たな知識の学習」「それによるアルゴリズムの修正」が可能となったとき、「人工知能」と呼んで良いように思えます。
この回答への補足
追加で質問させてください。将棋・オセロ・チェスなどのコンピュータ対戦のロジックは、何度やっても強さが変化しない・何度やっても同じ手を打つロジックもあると思うのですが、そのようなタイプは人工知能とは呼べない、という解釈で正しいでしょうか。
定石からの判断+何手か先まで読んで状況を点数化し最も有利な手を選ぶ、というロジックで「人工知能」と自称しているソフトもあるので。(本当は人工無能?)
よろしくお願いします。
>その他に「女性ですか?」と入力され、「女性は人間である」
>という情報を既に持っていたなら、そこから
>「であるならば、女性であるならば人間であるはずだ」
>という結論が導き出せるかどうか。
この具体例は分かりやすかったです。
本当に人工知能と呼べるものは(少なくとも今の私には)簡単に実装できるものではないということがよく分かりました。
参考になりました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
知能の定義としては
1.知能を目の前に実際に無いものについて思考・推測・計画する抽象的な思考能力である
2.新しい環境への適応能力である
3.新たな知識・技能を習得する学習能力である
4.周辺環境を理解し、与えられた状況(問題)を適切に処理する能力である
だからIFは既に決められた結果があり
未知の質問に対処できないので知能とは言えない。
1)2)はバツ
推察し環境に適応し、新たに知識を求め、処理する方法を編み出せば知能といえる。
この回答への補足
追加で質問させてください。将棋・オセロ・チェスなどのコンピュータ対戦のロジックは、何度やっても強さが変化しない・何度やっても同じ手を打つロジックもあると思うのですが、そのようなタイプは人工知能とは呼べない、という解釈で正しいでしょうか。
定石からの判断+何手か先まで読んで状況を点数化し最も有利な手を選ぶ、というロジックで「人工知能」と自称しているソフトもあるので。(本当は人工無能?)
よろしくお願いします。
困り度「暇なときにでも」なのに、
すばやく複数のご意見をいただき驚いています。
>だからIFは既に決められた結果があり
>未知の質問に対処できないので知能とは言えない。
>1)2)はバツ
そうなんですか。「タブンそうなんだろう」という考えが長らくあったため質問をしてみてよかったです。
育成ゲームやシミュレーションゲームのコンピュータ対戦などは、(AIのものもあるかもしれませんが)ほとんどは人工知能とは呼べないものなのでしょうね。
「未知の質問への対処」ここが私には分かりやすかったです。
参考になりました。ありがとうございました。
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