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和声を独学で勉強している者です。
ギターマガジンなどを読んでいるとよくスケール特集などで、ロクリアンなどは無くミクソリディアンやドリアン「だけ」紹介されている場合が見られます。
「コードは一定のままでモードを変えていく」やり方を説明するなら7種類のモードをまとめて掲載しなければいけないと思うのですが、そのようには見えませんでした。
つまり進行するコードバッキングの上でドリアンやミクソリディアンが使えるような書き方だったのですが、実際にどうやって使うのかが分かりません。

これらのチャーチモードはどのように利用すればよいのでしょうか。

例えばキーCの曲でバッキングが適当なDCを循環させているとき、何も考えずCミクソリディアンを使ったソロを弾いたらシがぶつかってしまうのではないでしょうか。
かといって、ぶつからないようにバッキングのコードの構成音もシを#させてしまったら、もうそれは下属調への転調になってしまうのではないかと思います。

独学のため様々な点で勘違いをしているかも知れません。そういった点も含めて指摘していただけると幸いです。宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

教会旋法の中ではミクソリディアンとドリアンの2つが飛び抜けて使いやすく、実際の使用例も圧倒的に多いです。


その2つが使いやすい理由はいくつかありますが、今回の質問とそこは関係ないので省きます。

どのように利用するかなのですが、たとえばCでミクソリディアンを使うなら基本的に全ての音がミクソリディアンになるか、シの音を使うにしても目立たないようにするなど、音が濁らないような工夫を施します。
そしてこうした教会旋法を使うときには、トニック(キーがCならCのコード)を強調して使うことが多いです。そうすることによってスケールが他の調に傾いても、調の中心となるコードは依然Cにあるんだぞ(=転調はしていない)ということを明示します。


たとえばMr. Childrenの「ラヴ コネクション」がCミクソリディアンを使っていますが、ご多分にもれずCのコードを長く弾いています。

http://www.youtube.com/watch?v=MIhKTRG52L8
Deep Purpleの「Highway Star」も同じです、トニックであるA♭を長く弾いています。

そしてミクソリディアンを使ったとき、実際には下属調ではなく同主調に近くなっています。キーがCならCmですね。ですから短調ではないということを示すために「ミ」の音を強調したりもします。
そうした工夫によって「調はCのまま、あくまでモードが違うだけ」ということを示すわけです。


ドリアンの場合も、たとえばCドリアンを使うときはF#と重ならないよう、Fのコードはなるべく使わないようにすることが多いです。

http://www.youtube.com/watch?v=BYQaD2CAi9A
たとえばSimon & Garfunkelの「Scarborough Fair」がドリア旋法を使っています。この曲のキーはEmで、ドリア旋法によりC#の音が加わるかわりに、曲中には一度もCのコードが登場しません。


転調する時にはスケールというより和音の機能が変わります。そのときはじめて調が変わったと認識するのであって、スケールが1音変わっただけでは調性はゆるぎません。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてしまってごめんなさい。

なるほど、スケールの1度や3度の音を多用したり強調したりして調をアピールする訳ですね。

>実際には下属調ではなく同主調に近くなっています。
というのは7度の音が短7度だからマイナー寄りになる、と理解すればよいでしょうか。


実践的で、かつ非常に丁寧に答えていただきとても勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2011/08/04 15:05

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