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オークションで「江戸小紋柄 織り出し着物」を落札しました。
実は江戸小紋だと思って入札していたんですが(苦笑)
白と紫の糸で鮫小紋柄を織り出したものでした。はい、文字通りでした。。。

鮫小紋柄に織ってあるので、触ると鮫肌のようにざらざらしていますが、
糸は均一で節目はなく、紬いだ糸ではないように思います。
光沢やシャリ感はなく、西陣お召しのような織物でもないようです。

このような着物は初めてで疑問がいっぱいあります。

1)「織りだし着物」以外の名称はないのでしょうか?(銘仙とか、お召しとか)

2)この着物の格は?
小紋のような格で着るものでしょうか?それとも、後染めじゃないから、紬と同格扱いになるんでしょうか?それとも微妙にどっかの間とか?

3)どういう時に着るといい着物ですか?

ホテルで身内だけの格式張らない結婚式があります。
アメリカ人のみなので、ぱっと見た感じ、きっちりした中に華やかさが少し感じられる
カジュアルめの準礼装くらいの装いにしたいです。
この着物に、膨れ織りで光沢のある石蕗柄の袋帯で、そういう感じになりますでしょうか?

また、日本で着るんだったらということも知っておきたいので、
格をふまえた着ると最適な機会や場、帯はこんなのを合わせるといいとか、今後着こなすためのヒントをご教示ください。

3点全てじゃなくても、1点だけへの回答でも決行です。
いろんなお答え期待しています。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

[【1)「織りだし着物」以外の名称はないのでしょうか?(銘仙とか、お召しとか)】



画像を拝見いたしました。
すばらしく素敵な着物ですね!
いわば、昔なら、’お召し’だと思います。

どうして、正しくネーミングがないのかという疑問ですが、機械織りができるようになって、
機械で、色糸を変える、きちんと細かい織りが手作業でなく、「繰り返し」としてできるようになって
初めてできることだから、「反物」として昔はなかったからです。

機械織りができたとして、コンピューター制御でもできない限り、糸も替えての微調整ができないからです。
染よりも、今後は増えるかもしれない。
型染めはどうしても、一反繰り返し、「型」を繰り返していくと、ずれるのです。
布地のよれを直しながらでも。

ただ、織りで柄を出すと、その製法上、どうしても、厚みがでます。
だから、お召しは地厚になります。
その分、「絹」も重さ的により必要になるので高級品で、「将軍様がお召しになる」ので’お召し’です。

ただ、これ、将軍様の’普段着’なんですね。

紬はもともとは’綿’なのを贅沢禁止令になってから、お金持ちが綿紬を真似て、「絹」で作った。
だから、お金持ちの普段着が「絹紬」

【2)この着物の格は?
小紋のような格で着るものでしょうか?それとも、後染めじゃないから、紬と同格扱いになるんでしょうか?それとも微妙にどっかの間とか?】

紬は「大金持ちとはいえ、庶民のとても贅沢な普段着」
お召しは「将軍様がプライベートなら、いつでも着用する普段着」ですから、
準・公用でしょうか?

3)どういう時に着るといい着物ですか?

江戸小紋と同等でもいいと思いますが、
お召し格なので、「準」扱いで小物を白っぽい、あるいは、銀などでそろえると、パーティ、2次会格なら、
それで十分だと思われます。


昔は、一筋一筋「パタンパタン」をやって、織りました。
だから、織りよりも染・柄で「格」を決めたのです。

それだけ、本当は、織り・反物のほうが実は大変だからです。

織りで決まっているのは、せいぜいが縮緬か、羽二重。
コレ、実は織りとしては同じです。

ただ、用いる糸のヨリの強度と、太さが最初に縦糸を仕掛けるときに違えて決定しているだけの事で
後は同じに「パタン」です。

地紋などがありますが、アレは織っている途中で縦糸をすくう間隔を変えるので、昔なら、それこそ、
一筋一筋、目でみて、すくって・・・えらい大変なことです。
その点、一発勝負ですが、染めは、絵を描くにも、型でパンっ染めるにも、モット作業として速いでしょう?

最初の地紋は綸子でしたでしょうか?
コレは、縦糸の位置をいわばオルゴールの針のように仕掛けて、上下させると、掬い取る縦糸が変化することで「足技」で
初期のころの「地紋」ができます。

織りより染め・・・といいますが、織りにこだわると、実はダレも付いてこれないからです。
縮緬以外は。
だから、お召しも広まった?のは大正以降です。
機械織りができるようになったから。

そして、紬は元が綿紬の高級にせものとしての生まれの秘密?があるので、高級品でも
どうしても、「正式」にはならない。
訪問着などにもしてますが、絵羽にしてもやっぱり、パーティどまりなんですね。
生まれによって、成り上がっても、成り上がらない・・・。
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この回答へのお礼

大変詳しいご回答、ありがとうございます。
こんなに着物について精通した方から「すばらしく素敵な着物」と褒めて頂いて
この着物、益々好きになりました(笑)紫の色がまたいい感じなんです。

こういうのもお召しというのですね。
お召しは、初めて買った着物で、その時にいろいろ調べたので、
徳川将軍がお召しになっていたから、ちょっと別格という辺りのお話しや
撚りのお話しは存じておりました。

それは西陣の老舗で仕立てて頂いた現代ものですが、
手でなでると、もっとスムーズな感触で、渋いですがとても光沢があるんです。

常々、ネットで見かけるお召しが全然違った印象で、
とても同じ製法で織られた着物とは思えず、
この着物も違うような気がして質問させていただいた次第です。

でも、納得しました。
全面細かい織りだし柄だと手触りが違ってきても当然でしょうし。

鮫小紋柄お召し、あさって初めて着ます。(あー、呼び名がついて落ち着きました)
絞りがところどころに少し入った礼装用の白の帯揚げに
銀糸入りの白の帯締め(ちょっとあっさりしすぎるなと当日思って気が変わったら、
第2候補は暗い紫を持参)を合わせるつもりです。

早々にお答えを頂いたお陰で、とても気持ちよく着られそうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/09/08 19:34

Ricky です。



bekky1 さんが、ちゃんと回答されているので、私の方はもう何も書く必要は無いようです。 「お召し」も強撚糸を使っていますし、正式には「お召し縮緬」と言いますから、縮緬ではあるのですよ!

お話しからして、先染めの着物に大変興味を持たれているのがよく分かります。 まさしく「織物が大好き」なお方なのでしょう。 先染め、織柄の種類は実に豊富ですから、又、面白いものがありましたら、ご紹介ください。

参考URL:http://www2.ocn.ne.jp/~ricky.mv/kimono_kitsuke/k …
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この回答へのお礼

Rickyさん、写真があとだしですみませんでした^^;

縮緬といわれたのを機に、また縮緬についても調べました。(調べ物好きです)

まだどういうのが好きというはっきりした嗜好がなく、
きめつけるよりは色々なのを着てみたいなぁと思っています。
着物のことをもっともっと知りたいので、
またここでお世話になると思います。

参考リンク先にも面白い記事がありますので、拝見しますね。

ありがとうござざいました。

お礼日時:2011/09/10 02:01

Ricky です。




品物を見ないでお答えするのは勇気がいりますが、あえて文面だけで判断すれば、正絹の縮緬地(1 の回答)の小紋(2 の回答)ではないかと思います。

勿論、小紋ですからフォーマル着としては使えませんが、うるさく格式のことなど言う人などいらっしゃらない集まりでしたら大丈夫(3 の回答)ではないかと思います。

縮緬とは、強い撚りをかけた緯糸(ヨコ糸)を使い精錬してしぼを出しています。 表面がサメ肌のようにざらざらしていると書いておられますので、そのように考えました。 一般的には、右より糸、左より糸を交互に使った一越縮緬が最も多いと思います。

振袖や留袖、訪問着など絵羽付け(柄あわせ)したものがフォーマルの着物です。 今は紬地にも絵羽付け(振袖や訪問着)したものがあります。

とても質の良いお着物のように思えますので、チャンスを見つけて着こなしてください。

参考URL:http://www2.ocn.ne.jp/~ricky.mv/kimono_kitsuke/k …

この回答への補足

早速の回答ありがとうございます。

そうですよね。文面だけではわかりませんよね、、、すみません。
写真、帯と柄が分かる着物の状態、着物生地の拡大の2枚撮りました。
追加で質問のところに掲載する方法がないようなので
外部になりますが、見てみてください。

http://goo.gl/tcXnw
http://goo.gl/gfYdE

縮緬は、風呂敷や縮緬細工などで知っていますが、そういうものではないみたいです。
小紋の場合は、後染めで柔らかものになると思うのですが、
これは先染めで白と紫二色で柄を出したもので、しなやかさのない固い感じに見受けます。
素材は正絹ということで購入しています。

鮫肌タッチは、織りで出たでこぼこからきていて、
表はさほどでもないですが、裏側がざらざらしています。
裏側の写真取り忘れましたが、裏は表を反転した感じの鮫小紋柄になっています。
縮緬の小紋の場合は、裏は白っぽくて、縮緬のうねうねが見えて、染め柄がうっすら見えてるような印象があります。詳しくないのでそういうのばかりじゃないのかもしれませんが。。。

合わせやすくてとても気に入っているので、この着物のことがよく知りたいです。

よろしくお願いします。

補足日時:2011/09/08 03:49
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