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会社の経理担当者ですが、棚卸増減を反映した売上原価の振替仕訳が理解できないで、困っています。
具体的には、月次帳簿上の製品、仕掛品、原材料の増減がどのように損益計算書の売上原価の期首商品棚卸高、仕入高、期末商品棚卸高に関わって、売上原価が算出されるかの経過が理解できていません。
理解しやすくご教示お願いします。

A 回答 (4件)

>月次帳簿上の製品、仕掛品、原材料の増減がどのように損益計算書の売上原価の期首商品棚卸高、仕入高、期末商品棚卸高に関わって、売上原価が算出されるかの経過が理解できていません。



年次決算は財務会計です。一方、月次決算は管理会計です。両者の関わり合いは確かに難解です。難しい事柄を易しく回答せよとおっしゃるのは、さらに難しい注文です。この質問はパスしようかと思ったのですが・・


商品、製品、仕掛品、原材料の全部を同時に語ろうとすると非常に複雑になります。ですから、ここでは商品だけを扱う小売店(または卸売店)を例にとります(3月決算とする)。


前期の期末商品棚卸高を1234円として、今期の月次決算を考えます。

4月の月初商品棚卸高1234
4月の月中商品仕入高7777
4月の月末商品棚卸高2345
4月の売上原価=4月初商品棚卸高1234+4月中商品仕入高7777-4月末商品棚卸高2345=6666

5月の月初商品棚卸高2345
5月の月中商品仕入高8888
5月の月末商品棚卸高3456
5月の売上原価=5月初商品棚卸高2345+5月中商品仕入高8888-5月末商品棚卸高3456=7777

6月の月初商品棚卸高3456
6月の月中商品仕入高9999
6月の月末商品棚卸高4567
6月の売上原価=6月初商品棚卸高3456+6月中商品仕入高9999-6月末商品棚卸高4567=8888

さて、ここで6月が決算(3カ月で決算)だと仮定して、4~6月の3カ月間の売上原価を計算してみます。

前記の3カ月分の売上原価の計算式の左辺と右辺を合計します。(学校の数学の時間に習った代数を思い出して下さい)

4月の売上原価=4月初商品棚卸高1234+4月中商品仕入高7777-4月末商品棚卸高2345
5月の売上原価=5月初商品棚卸高2345+5月中商品仕入高8888-5月末商品棚卸高3456
6月の売上原価=6月初商品棚卸高3456+6月中商品仕入高9999-6月末商品棚卸高4567
==================================================

右辺の項の位置を入れ換えます。
4月の売上原価=4月初商品棚卸高1234-4月末商品棚卸高2345+4月中商品仕入高7777
5月の売上原価=5月初商品棚卸高2345-5月末商品棚卸高3456+5月中商品仕入高8888
6月の売上原価=6月初商品棚卸高3456-6月末商品棚卸高4567+6月中商品仕入高9999
==================================================

先ず、左辺の合計は:
これは難しくないですね。
4月の売上原価+5月の売上原価+6月の売上原価=3カ月間の売上原価
です。

次に、右辺の合計は:
よくよく見ると、4月末商品棚卸高2345と5月初商品棚卸高2345は同じ数字ですが、符号はマイナスとプラスであり反対です。ですから、右辺を合計すると両者は消去されてゼロになります。
5月末商品棚卸高3456と6月初商品棚卸高3456についても同じことが言えて、ゼロになります。
そうすると、右辺の合計は、
4月初商品棚卸高1234-6月末商品棚卸高4567+(4月中商品仕入高7777+5月中商品仕入高8888+6月中商品仕入高9999)
となります。

簡単に書けば、右辺の合計は、
4月初商品棚卸高1234-6月末商品棚卸高4567+3カ月間の商品仕入高(7777+8888+9999)
です。さらに書き直すと、
4月初商品棚卸高1234+3カ月間の商品仕入高(7777+8888+9999)-6月末商品棚卸高4567=3カ月間の売上原価
となります。

もうお分かりと思いますが、この話を1年間に延長すれば、月次決算での各月末の商品棚卸高はぜんぶ消去されて、
期首商品棚卸高+1年間の商品仕入高(=期中商品仕入高)-期末商品棚卸高=1年間の売上原価

この計算式は、損益計算書の売上原価を算出するときに使いますから誰でも知っていますね。

つまり、月次決算での商品棚卸高がどんなに増減しようとも、年次決算の「期末商品棚卸高」には影響がないということです。

どうでしょうか。説明は上手くないかもしれませんが、あなたが理解するためのヒントになったのでは?
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この回答へのお礼

私の質問につき、ご多忙中に詳細なご回答を頂きまして大変ありがとうございました。
皆様から回答をいただきましたが、貴方様のご回答におきましては、特に詳しくご説明頂き、仕事にすぐに役立ちます。
ご解答内容をヒントに、直面している問題に当たります。本当に助かりました。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

お礼日時:2011/10/18 01:02

中古の自動車屋さん 仕入=1台 100万円  売上=1台 150万円 として考えて見ましょう。


1月-12月の決算期間で、12月に開業です。
1) 初年度

  車 3台を仕入れたが、まだ売れていません。

  この場合、 売上 0円 - 仕入 300万円 だと、300万円の損 です。
  でも、もうすぐ売るのだから、損をしてるとはつもりはありません。

  この3台は「来年の売上に対して仕入とした方がいい」ですね。 なので 仕入から棚卸に振り替えます
  別な言い方なら「在庫として持ってます」ということです。

2)2年目

  車 10台を仕入ました。年度末には5台残ってます。

  前年仕入れた車の在庫が3台、今年仕入れた車が10台です。でも今年の在庫が5台ありますから、
   3 + 10 - 5 = 8台
  今年 売った車の数は 8台なので、8台分が「売上原価」になります。


  製造業であれば、この 仕入の部分が 原材料や労務費、外注費などになってくるわけです。
  仕掛品は、まだ売ってない作ってる途中の物ですから、在庫と同じになります。

  要は、売った物に対応するのはいくらよ。という計算を、今期のものを計算して、期首に持ち越してきた分を加え、期末の残りは来年に回す、ということを大枠で理解されれば、あとは各会社の細かなルールを当てていけばいいのかなと思います。

  なお、この例は 年度末だけ棚卸調整をしていますが、同じ手順を毎月して、月々の原価を正しく計算する会社もあります。

  大変でしょうが、はやく「慣れて」くださいね。
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この回答へのお礼

確認が遅れましたので、お礼の返信が遅くなりました。時間をさいてご回答頂きまして、ありがとうございました。
内容をじっくり熟読し、理解しやすくご説明頂きまして、感謝しております。
ご教示頂いた内容を、現在の仕事上に生じる事に照らして対処致します。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2011/10/19 00:26

先ずNO1さんの内容を理解して次の事が理解できなければなりません。


収益部門=売上 高
費用部門=売上原価
ーーーーーーーーーー
     売上総利益
費用部門=販売費
    =管理費  
    =研究費
      ・
      ・
ーーーーーーーーーー
     営業利益
収益  =営業外収益
費用部門=営業外費用
ーーーーーーーーーー
     経常利益
収益部門=特別利益
費用部門=特別損失
ーーーーーーーーーー
     税引前当期利益   
     法人税等充当額
ーーーーーーーーーーーー
     当期利益

このような事が理解できなければ,何でこうのようになるか解らないのです。
上記に間単にP/Lの出きるまでを書いてみましたが参考にしてください。
誤字・脱字はごめんよ,遅いからお休み。


     
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通常仕掛品、原材料は損益計算書ではなく製造原価報告書ですが、売上原価は以下のとおり




期首棚卸(製品、仕掛、原材料)+仕入-期末棚卸(製品、仕掛、原材料)=売上原価


よって期末の在庫が多くあれば原価はへる。逆に少なければ原価は増える。
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