新たな趣味として一人でトレッキングやキャンプをしたいと考えています。
この時期に近所の山(400m程度)やオートキャンプ場でソロキャンプ(1泊)したいのですが、トレッキングシューズ以外これから揃えなければなりません。
徒歩移動(バックパックに詰めて持ち運べる)で必要な装備等を詳しく教えてください。(メーカーや種類、大きさ)
当方30代の男で、中国地方です。
調べて思いついた物を書いてみます。
1.服装(インナー吸汗拡散性、フリ-ス、ゴアの防水性アウター、ゴアのズボン)
2.バックパック(大きさは?)
3.寝具(テント、シュラフ)
4.道具(ヘッドライト、照明器具、コンロ類、食器・調理器類)
5.食料(カップめん、コーヒー、レトルトカレー、パックのご飯、水(量は?)、酒)
6.その他(双眼鏡、ストック、暇つぶしグッズ)
おすすめの食材やアイテム、雨対策、夏場の虫対策もお聞きしたいです。
よろしくお願い致します。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
中国地方でほぼ低地、という条件ですよね。
ウエアはデザインの好みが大きいので難しいのですが・・・
1-1.アンダー
機能性アンダーの方が汗冷えしないのでやはり良いです。
機能そのものはモンベルのジオラインアンダーウエアが優れています。これの一番薄手(LW)でお釣りが来るでしょう。
でも、モンベルのアンダーはアンダーに徹したデザインなので、暑いときに凝れ1枚で歩くのは勇気がいります。
それだとパタゴニアのキャプリーンの方が良いでしょう。これも厚さで番手がありますが、2で十分でしょう。これが一般的な「薄手」になります。
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1-2.ミドラー
モンベルのライトシェルジャケットがベストかと。これだと風がある時のウインドブレーカーが必要ないので。
宿泊時の防寒具は中厚手くらいのフリースでも良いですし、薄手のダウンでも良いです。これらは行動中はあまり着る機会がないと思うので、登山用の高いモノである必要もありません。
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1-3.アウター
ゴアテックスでなくても、いわゆる「廉価版」の防水透湿性素材を使った製品でも十分です。
モンベルだとスパーハイドロブリーズを使った、スーパーハイドロブリーズレインウエアやサンダーパスあたりです。
私がこのクラスでお奨めしたいのは、オンヨネのブレステックプレミアムレインスーツですね。このクラスでは透湿性はダントツじゃないだろうか。
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http://www.onyone.co.jp/products/outdoor/ods9301
でも、雨には傘も有効です。私は北アルプスでも樹林帯の中だと傘で済ますことも多いです。
傘はユニクロの折り畳み傘が軽くて使いやすいです。安いですし。
2.バックパック
日帰りとテント泊はまず共用不可能です。
日帰りだと容量は20Lあれば足ります。
テント泊は40Lでできないこともないですが、その場合は他の装備を全て最軽量、最コンパクトなモノで揃えなければならないでしょうね。そうなるとレインウエアや防寒具も登山用の最高級のモノで揃える必要があり、かなり金がかかります。
また食料がかなりひもじくなります。コンパクトなフリーズドライを主体にせざるを得なくなりますから。
ですから、テント泊だと一般的には60Lクラスが必要でしょう。双眼鏡も持っていくのであればなおさらです。
60Lザック、星の数ほどあるのですが、私のお薦めはオスプレーのイーサー60かな。
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3-1.テント
難しいですね。
夏も使うのであれば、モンベルのムーンライト1がダントツでお奨めです。
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ちょっと重いですが、設営が楽で何より風通しが良く、夏でも涼しいテントです。暴風雨でなければ雨にも無類に強いです。
3-2.シュラフ
ダウンか化繊か迷うところです。暖かさそのものは対応温度が同じなら同じなのですが、同じ暖かさではダウンの方が軽くコンパクトになります。ただ、高くなりますしダウンは濡れに弱いので使用やメンテに気を遣いますが。
それも半端なダウンでは思ったほど軽くはならないので、かなり高いクラスが必要です。
ということで、ここでは化繊のシュラフを挙げておきます。
モンベルのスーパースパイラルバロウバッグ#5。
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#3が迷うところですが、中国地方の低地なら#5で十分対応できるでしょう。寒ければ防寒具を着込んで寝れば良いだけですし。
質問者さんが寒がりなのであれば、#3にした方が良いかもしれません。
マットはモンベルのULコンフォートシステムパッドがダントツで良いです。この分野では老舗のサーマレストより断然上です。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …
長さは150cmを挙げていますが、私は120cmを愛用しています。
4-1.ヘッドランプ
私はブラックダイアモンドが好きなのですが、ペツルも使ってみるとなかなか良いです。
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夜は行動しないのであればギズモあたりで十分なのですが、夜間に暗いところを行動するのであればアイコンかスプリンターあたりが良いです。
4-2.ランタン
ガスランタンでも良いのですが、最近はLEDランタンが良くなってきたのでこちらの方が便利です。テント内で使用しても酸欠の心配をしなくて良いですから。
ブラックダイアモンドのオービット、モンベルの2WAY LEDランタンがお奨め。2WAYはハンドライトにもなるので面白いです。
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6.双眼鏡
用途が判らないのですが、バードウォッチング、星見にハイレベルで使えるモノであれば、ニコンのモナークシリーズがお奨めです。
http://www.nikonvision.co.jp/products/binoculars …
見え味の割には大バーゲンと言いたくなるくらい安い、とも思います。
何を買うか迷うところですが、担いで歩くことも考えるとベーシックな8×36Dがベストチョイスかと。
重さと価格を厭わないなら7×50トロピカルIF、もう一声出せるなら7×50SPでしょうな。星見スペシャルの大定番です。
http://www.nikonvision.co.jp/products/binoculars …
もっと安くてコンパクトなものを、というのであればペンタックスのタンクローシリーズが割と評判が良いです。
私が試した中ではフジノンの8×24Hが価格(7000円位だったと)の割には意外なほど見え味が良かったです。私的にはタンクローより断然上。
http://fujifilm.jp/personal/binocular/kf/kf8x24h …
4-3.バーナー、クッカー類
ジェットボイルが最近ユーザーを増やしてます。バーナーとクッカーを一体で設計しているので、熱効率が抜群つまり「極めて燃費が良い」というのが素敵なところです。
http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?catego …
ちなみにこれらの装備で、夏でしたら北アルプスのテント泊にでも通用します。
あまり高価な製品は挙げていないのですが、もっと軽量化したければそれぞれのジャンルで金に糸目を付けず高価なモノを選ぶ、ということになるでしょうね。
リンクまで貼っていただき恐縮です。
モンベルでカタログ取って来ましたー
アンダー デザインを求めるとちょっと高くなるんですね。確かに1枚になりにくいですね。山ではだれも気にしないとは思いつつも^^;
ミドラー、アウター 日帰りだとライトシェルジャケットとパンツはミリタリーのパンツ(ゴア)だけでレインウェアを兼ねれるでしょうか?やはり別途レインウェアが必要でしょうか?
傘は確かに有ると下山した帰りとかにも便利ですね。
バックパック まず日帰り用を買って、道具が揃ってから泊り用の買う事にします。
テント 軽いやつはめっちゃ高いんですね^^;びっくりしました。
その他色々調べてますが、まだまだ模索ちゅうです。
No.15
- 回答日時:
Jagar39です。
一酸化炭素中毒は怖いです。一酸化炭素は空気より重いので、ツェルトのベンチレーターは関係ありません。ツェルトのベンチから一酸化炭素が抜けるような時点では、中の人間は既に死んで数時間経っている、という話になっちゃいます。
下が空いていれば大丈夫、と思うのですが、その時たまたま空気が淀んでいれば人間が吸っちゃうので、基本的にタープの下のようなフルオープン環境下でないと怖いです。
片面開放で必ず危険とは言えないとは思うのですが、なんせ危険な状態であっても自覚できる前駆症状がないのが怖いところです。
私、その片面開放になったシェルターに入って倒れた人を抱きかかえて出てきた数分だけで具合が悪くなりましたから。
テントよりシェルターの方が自然が近い、というのは同感です。
沢登りではタープのみで幕営するのがスタンダードなんです。
ただでさえ沢って虫が多いですから、まあたいていは身体中蚊に食われまくります。酷いときは顔面をヒルに食われて、朝起きると顔面血だらけなんてことも日常茶飯事です。
沢だからってなんでタープなんだ、テント張ったって良いじゃないか、とテントを張ったことも何回かあるのですが・・・
沢筋で寝ていると、夜間の降雨による増水が一番怖いので、爆睡していてもけっこう眠りは浅いんですよ。まあ私は山に入ると基本的に眠りは浅いですが。
沢の音がちょっと変わっただけで目を覚ますのですが(危険はない、と思うとまた寝る)、テントを張ったときは微妙な沢の音の変化が聞こえなくなるので、雨の夜は却って怖くてまったく寝れませんでした。タープだと雨でも平気で寝ているのですが。沢音が変わると目が覚めて、川の水位をヘッドランプで確認したらまた寝る、って感じなのですが。
というわけで、沢ではやっぱりタープかせいぜいツェルトか、と納得した次第です。
ツェルトといえば、山岳部では11月に雪上訓練で富士山に登ってました。御岳の年もありましたが。
で、最後に山頂まで登って解散し、1人ずつそれぞれツェルト1つでビバークする、というビバーク訓練をしてました。
私の部はまだ軟弱で、火器の使用は禁止でしたがシュラフは使用可でした。なので夏用のペラペラシュラフで行っていたので寒くてとても寝れませんでしたが、まあ比較的安楽なビバークでした。
どこぞの大学はシュラフもダウンジャケットも使用禁止でしたが・・・
ツェルトは「張る」よりくるまって寝る方が多いですね。それが一番暖かいです。張ってもシュラフが使えるほど綺麗に張れることなんてほとんどないですから。ツェルトの内側は結露だらけになりますから、シュラフなんて使えないです。
シュラフが使えないなら、レインウエアを着てくるまるのがベストです。
まあ、これまでツェルトでおそらく30泊以上してますが、二度と同じ設営をしたことがないくらいあれこれやってますが・・・
冬山では降雪があるときは夜通し雪かきしなければ、テントが雪で埋まれば酸欠で死んでしまうので1時間毎に外に出て雪かき、ということは珍しくありません。
1週間、2時間以上続けて睡眠を取ったことは皆無、ということもそんなに珍しくはなかったです。まあ平和な夜でもシュラフが薄手なので寒くて寝れん!ということはしょっちゅうでしたが。
でも、「寒くて寝れない」のはたいしたことないんです。それで死ぬことはありません。
むしろ、「暑くて大汗をかく」ことの方が数倍危険です。(これ、厳冬期の3000m級の話ですので)
飲料水計算ですが、燃料の関係と持ち運ぶ水の重量の関係もあり、私たちは1人1日2Lの計算でやっていましたが、本当はこれではまったく足りません。10日くらい経つと脱水で腕の皮膚をつまんでも皮膚が戻らなくなりました。
冬山では水は作らなければないわけで、そんな状況で行動時の負荷が高すぎて大汗をかいたり、たまに妙に暖かい夜があってシュラフの中で汗をかくと、脱水の進行に拍車をかけてしまいます。
脱水が進行すると循環障害→高山病への転落まっしぐらですから、マジに危険でした。
ま、冬山でも数泊くらいならあまり関係ないですから、まして低山では関係ない話なのですが。
でも、低山でも「寒くて寝れない」状況より、「暑くて大汗」の方が、風邪を引いてしまうリスクは断然高いでしょうけど。
ですから、シュラフの番手選びの考え方の基本が「寒いかな?」という方から積み上げていく、という方向です。
この方式なら、暖かい日で暑いときは防寒対策を解除していくことで対応可能ですが、シュラフだけで暖かく寝れる、という設定にしてしまうと、暑く感じるときに涼しくする手段がありませんから。
夏ならシュラフをはぐって腹にかけて寝る、という手がありますが、気温が低いときはその手は一気に寒くなったりであまり有効ではありませんから。温度調節の幅を広く取ることを考える、というわけです。
話が戻りますが、ツェルトやタープ、シェルターといった簡易天幕でキャンプするのも楽しいのは確かですが、「テント」であればテントなりの選び方をしたいです。
私は今、ソロテントはステラリッジ1型とムーンライト1型を持っていますが、テント生活が快適なのは断然ムーンライトです。高山帯では耐風性でステラリッジを選ばざるを得ませんが、それ以外なら多少重くてもムーンライトを持っていきたいです。風通しが良い、というのはそれくらい快適です。まあ冬はそのメリットも半減ですが。
ゴアテックスのシングルウォールテントは、重量がダブルウォールと変わらないので選ぶメリットなどゼロに等しいモノでした。春秋のフライか外張りか悩むような時期に選択意義があった程度です。
ただ、X-TREKが出てダブルウォールと比較して明らかに軽量なテントが出てきたので、高いですが選ぶ意義は出てきましたね。
ただ、シングルウォールは前室がないので雨の日の出入りの際に雨が吹き込みやすいという欠点がありますが。
でも、それをカバーしようとしてオプションの前室を付けると、重量がダブルウォールと変わらなくなるので、シングルウォールを選ぶ意義が再びなくなる、というちょっとしたジレンマがあります。
シングルウォールを冬に使うとかなり寒いですから(ダブルウォールよりはっきりと寒い)、デメリットの方が大きくなってしまう。
なので私は結局まだシングルウォールテントには手を出していません。学生時代にさんざゴアテックステントは使っているのですが、自分で買おうという気にはまだなれませんね。
X-TREKなら買っても良いな、とは思うのですが、ステラリッジとの価格差を考えると、そこまでの価値の差は見いだせません。
雑談でした。
No.14
- 回答日時:
#1です。
連投+追記を。そう云えば。。。なのですが、去年の10月頃 雨の中「レインダンサー」と「ツェルト」を試しました。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6222002.html
この時は日帰り装備=12Lの「ワンショルダー」に5kg(水1L含む 炊飯有り)が1泊になった+雨に降られた を想定したのです。
基本 丸かぶりですね。この1年成長が無い(使い慣れは有りますが。)(幕泊時の場合の装備は 追加でテント+銀マット+寝袋で3.5kg 水3L)
質問者様の参考になれば?良いのですが。
P.S. Jagar39さんにお礼を。
ツェルトのベンチレートと下の空きで「一酸化炭素中毒」と縁が切れてると考えていたのですが、片面解放でもこもりますか。
でも逆V(ラムダ)字に張らないと炊飯出来ないですよね。素直にガス+アルファ米で「登山」楽しみましょうか?
ある意味 私は「山の上でのキャンプ」を楽しんでいる ので装備に「差」が出てるのでしょうね。
No.13
- 回答日時:
レスのお礼をかねて1点だけ。
DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア) ソロテント [1人用] ST-01に替えて良かった点。
テントって山に日常を持ち込む(「ココ私の縄張り」みたいな)ところがあります。
「ドッペルギャンガー ST-01」は空が近い。森が山が近いです。
夏 寝袋だけで寝ている感覚です。
お薦めして良いか?の自信はともかく、1.2kgの軽量テントで(アマゾンで)7140円、耐水圧:3000mmは大抵の雨は大丈夫と云う意味です。
山用1.2kgの軽量テントが5万円くらいなので、このコスパも含めて検討の余地アリかも?
No.12
- 回答日時:
Jaga39です。
装備の選び方、という意味では別に本題を外れているわけでもないのですが、確かに質問者さんを置いてきぼりしてもまずいので、私もこの件に関してはこれで一休みにします。
まずNo.4のお礼に対するレスを。
パンツをゴアのパンツだけで済ますのは、ちょっと暑苦しいかと思います。雨など降らない暖かい日も多いわけですから、パンツには適度な保温性と通気性を期待したいところです。
周囲ではファイントラックのストームゴーシュパンツが非常に評判が良いのですが、ちょっと高い。まあ良いパンツはこのくらいするのですが・・・
http://www.finetrack.com/product/stormgorge.html
私自身はモンベルのサウスリムパンツというものを愛用しています。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …
でもこれ、決してお奨めできる代物では・・・
シルエットは格好悪いし(そんなことを気にする体型でもないのですが)、伸縮性がない替わりに効果的な立体裁断が施されていて運動性は悪くないのですが、膝の部分がボコッと出て格好悪さに拍車をかけています。
安いのと、何と言っても鬼のような速乾性が気に入って履いているパンツです。もっと良い15,000円クラスのパンツも持っているのですが、これの方が断然稼働率が高いです。
でも、ストームゴーシュは速乾性も文句ないらしいので、これを買ったら代替わりすると思います。
私は沢によく行くので、吸汗性はどうでも良いからとにかく速乾性、というシャツやアンダーとは少し違った要求でパンツを選んでいます。一般的にはポリエステル系で伸縮性がある適当にタイトで適当にルーズなシルエットのパンツを選べば快適に行動できるかと思います。
またアウターに関しては、ライトシェルだけではレインウエアにはなりません。小雨程度ならなんとか誤魔化せますが、本格的な雨が降ってきたらライトシェルの上からレインウエアを着る、ということになります。
傘は下山後だけでなく、山中でもけっこう使えますよ。樹林帯の中のそれほど足元が悪くない道であれば、傘の方が有利です。なんてったって蒸れませんから。
さて、ではhirotodoさんとの話の続きを。
まず私のチョイスした装備の重量ですが、テントで2kg、シュラフで1kg、マットが500g、バーナーとクッカーを合わせて260g、ボンベが1個で220gくらいです。レインウエアが700g、ヘッドランプとランタンを合わせても400gといったところです。ヘッドランプは上げた中では最重量級のモノを選んで。ここまでで5kgちょいですよ。
これにザックを60Lクラスの標準的な重量2kgを足しても7kgです。
あと、替えアンダーを最大限3セット持つとしても350g程度、防寒着に500g級のフリース(登山用ではあり得ない重さ)を持って、さらに細々した替え電池とかマルチツールなどを合計して2kgとしても9kg。水を2L持って食料と合わせてトータルで12~13kgといったところでしょう。15kgという計算がちょっと判りません。実際ほぼ持ち歩いている装備ですが、この構成でこんなに担いだことないし。
この「細々したモノ2kg」というのはかなり贅沢な設定なので、実際はたいして苦労しなくてももう少し軽くなります。
ULツェルトとシェルターですが、カタログ上は同じウレタンコーティングですが、耐水性の設定が同一である、つまり同じ生地である保証はありません。ツェルトはたいてい結露防止のため、防水加工はあまり強くかけませんから。まあシェルターも同様かもしれませんが、ツェルトとシェルターではシェルターの方がもう少し「結露を許す」でしょう。生地とあまり触れずに使うことができますから。
なので私が設計者だったらシェルターは少し強めに防水加工を施します。
いずれにしろ、ツェルトもしくはシェルター内での炊事はかなり慎重にしなければなりません。テントより酸欠のリスクが高くなりますから。
で、私は少なくとも「テント」であっても閉鎖空間内での炭の使用は避けます。底割れ云々ではなく、「酸欠」なら前駆症状が出るので「慎重に」やればやれないことはないのですが、「一酸化炭素中毒」は自覚症状なしにいきなり「お終い」になるので、怖くて使えません。ツェルト内でやるにしても、ほぼ開放のタープ状態でならともかく、防風性を確保できてしまった状態では炭の使用は避けます。
モノポールシェルターってありますよね。あんな形状のモノを片面開放して火鉢に当たりながらワカサギ釣りをしていて、突然パタッと倒れてそのまんま、という事故を目の当たりにしたことがあります。換気に気をつけているつもりでも、実際に空気が淀んでいれば危険、ということなんでしょうね。その時は助けに飛んでいった私も調子が悪くなり、後で医者に「あんたも危なかったよ」と言われました。傍目にも「密閉状態」ではなかったので、後で医者に聞くまで一酸化炭素中毒の可能性は考えてもいなかったのに。
ドッペルギャンガーのシェルターですが、別に奨めることについては良いと思うんですよ。
ただ、「全ての要求を満たすギアなど存在しない」のがアウトドアの「常識」ですから、何を要求して何を切り捨ててそれを選んでいるのか、ということはなるべく伝える努力をしながら回答したい、とは私もいつも思っています。
シュラフの使用温度について。
これは使用者の耐寒性能に大きく依存するのであくまで一般論ですが、いわゆるその地域の「最低気温」とシュラフの使用温度は一致しません。
というのも、外気温が0℃であったとしても、テントの中は0℃にはならないからです。就寝直後は10℃くらいテント内気温の方が高いことはザラですし(気温が氷点を大きく下回る冬山では、結露防止のため極力テント内外の気温差が大きくならないよう努力はしますが・・)、朝方のかなり内外気温が接近する状況でも、数度はテント内の方が気温が高いです。同じになるんだったらテントなんて使う意味なし、なんですが。
さらに、モンベルの場合の「快適睡眠温度」は、モンベルの定義によれば「下着などでも睡眠が可能な温度」です。
通常は最低でもシャツくらいは着ていますし、寒ければフリースなりダウンなりを着れば耐寒性能はさらに向上します。
暑いときにはシュラフを涼しくする手段はないのですが(シュラフから出るしかない)、寒いときには10℃程度は軽く使用限界を上げることが可能です。
なので、外気温が仮に-2℃であってもテント内気温は0℃以上あるわけで、使用限界温度が-2℃の#5でお釣りが来る、という計算です。寒ければ薄手のダウンジャケットでも着て寝れば楽勝でしょう、と。あまり厚手の防寒着を着てもロフトが潰れるので効果は薄いですが。
ま、個人の耐寒性能は非常に幅が大きいので、あくまで一般論です。うちのカミさんのように外気温10℃もある中で#3のシュラフを首まできっちり閉じて寝ている人もいますから。
まあ、モンベル等のメーカーも、個人の耐寒性能についてはマジョリティのところで評価をしているでしょうから、一般的にはその使用限界温度を目安にすれば良いかと思います。自分がかなりの寒がりである、あるいは暑がりであるという認識があるのでしたら、番手を1つずつずらせばいいかと。
ま、#3を買ってしまうと冬以外のシーズンは暑苦しくて寝れたものじゃなくなるのは確実ですから(うちのカミさんなら春の低山でも#3で良いかもしれませんが・・・)、春になったらシュラフを買い足す羽目になるし・・・というのもあります。
冬にもう少し標高が高いところに行くようになったときはシュラフも買い足すことになるでしょうが、それまでは冬には少し工夫をして保温性を底上げしてオールシーズン#5で頑張った方が出費は安く済む、と思った次第で。
この季節に#5で乗り切れれば、夏の北アルプスも楽勝ですから。
モンベルもちょっと前までみたいに番手が1番刻みだったらもう少し選びやすいのですがね。
ちなみに私は#4を使っています。夏の北アでは暑くてまともにシュラフに入って寝たことはありませんが、外気温-5℃くらいまでは何も工夫しなくても快適に寝れています。暑がり、ですが。
No.11
- 回答日時:
1泊2日のソロトレッキング。
季節は秋、積雪の心配は無し(雪が残っていない、万が一降っても深くは積もらない)
一応上記条件の1,000m程度の低山まで想定。中国地方の多くの秋山を想定しています。
私はモンベルの関係者でも何でもないですが、一通り揃っているので例として分かりやすいため、モンベルの商品で抜粋してみました。モンベルのオンラインショップでどのような商品か確認してみて下さい。当然検討される際は他のメーカーの物に置き換えて揃えればOKです。
【服装】
下着:スーパーメリノウールorジオライン<ミドルウェイト>、寒さが苦手であれば下もタイツ着用。
シャツ:ジオライン・3Dサーマル ロングスリーブジップシャツ
パンツ:ライトトレッキングパンツ
ソフトシェル:ノマドジャケット
靴下:ウイックロン・トレッキング オーパイルソックス
アウター兼雨具:レインダンサー上下
手袋:Outdry アルパイングローブ
帽子:ウールニット イヤーウォームキャップ
防寒具として
U.L.ダウンジャケット/U.L.ダウンパンツ
※主にテント内が寒い場合や休憩時に使用。また急な温度低下があった場合はインナーとして利用。
翌日用の着替えは人それぞれですが、基本持ち歩きません。替えるとしても、パンツと靴下位でしょうか。
【バックパック】
キトラパック 40 雨蓋が上に伸びるので、容量の増加に対応可能です。レインカバー付属。
40リットルなら余裕です。ちなみに私は3泊までなら30リットルで行動してます。
【寝具】
テント:X-TREK マイティドーム 1型+オプショナルキャノピー
※絶対ソロだけなら軽量な1型で、今後二人で使う可能性や広々使いたい場合は2型で。
テントマット:テントマット ドーム1用
スリーピングマット:U.L.コンフォートシステムパッド 150
シュラフ:スパイラルダウンハガー#1
※標高が低くて秋なら#3でも可ですが、氷点下になると(人によっては)ちと寒いです。
シュラフカバー:ポルカテックス スリーピングバッグカバー
【道具】
クッカー:ジェットボイル
コッヘル:チタンクッカー #1・2セット
食器:チタンスプーン&フォークセット
ヘッドライト:パワー ヘッドランプ
【食料】
水:ベターボトル 0.5L(行動用)、サーモフレックスウォーターパック(予備・食事用)
飲料用のみで1日1リットルは確保しておきたい。
それに食事用の水。食事用の水は作り方から算出できるので必要な分をパックに入れて持っていく。
人によって、季節によって、飲料水の消費量は大幅に異なるので難しいです。私は秋・給水が全く無しなら、飲料用に1.5リットル、食事用に1リットルの2.5リットル背負ってきます。
食品:1泊2日ならば、1日目朝は家もしくは持参、昼も持参。調理するのは夕食、朝食、昼食の3食分。
例)
夜:パスタ、茹汁でスープ、スパムと野菜いため。食後のコーヒー(ドリップかインスタント)。
朝:ホットドッグとスープかコーヒー
昼:フリーズドライの雑炊
自分の場合は昼は行動食で済ませますので2食しか準備しません。ゴミ処理面倒なので缶詰NG。パックに入った物を利用すると良い。お米を炊くのは非常に大変。水・ガス・時間・片付けどれも手間です。アルファ米でも昼に水を入れて夕食時に温めて食べるとか考えておかないと、お腹が空いてもすぐ食べられません。また寒い時期に水で戻しても美味しくないので加熱が必要です。
食事は楽しみの一つですから、1点だけにこだわったりするのは楽しいです。夜の鍋だけは豪勢にするとか。登山中にはたまにネギをビームサーベルのように出している人を見かけますよ(笑)
アウトドアショップにも色々な食材が売っているので参考にしてはいかがでしょうか。
行動食:飴玉、チョコバー、ナッツなど
非常用:チョコ、チョコバーなど。こちらは非常時以外絶対に食べずに持ち帰る物。
酒:スキットルにお好みの種類と量をwww
【その他】
地図とコンパス:登山地図が出ているならそれを購入、無ければ地形図を大きい本屋で購入。地図読みは練習して覚えるしかないです。低山なめたらダメです。準備だけはしっかりと。今はiPhoneアプリでも電波が届かなくても地図として使えるアプリとかあるので、そういう物の併用も検討して下さい。
非常用品:予備の乾電池、ロウソクとマッチ・ライター、救急用具(痛止め錠剤、消毒液、テーピング、靴擦用絆創膏)、予備の超小型ライト、長めのスリング2本とカラビナ、携帯電話
快適用品:サンダル、ウェットティッシュ(入浴の代りw)、フットスプレー、マイクロタオル
その他:ラジオ、文庫本、自分は日が沈んだら寝て、日が昇ったら起きるので暇つぶしは不要です。
トレッキングポール:T字型片手はバランス取る用、ストレート両手は推進力とバランス用です。慣れると便利でラクですが、無くてどうという事もないです。エクササイズとしては、脚と上体の両方を使うので良いらしいですよ。
とりあえず、自分の場合はこれ位の装備です。装備内容は安全志向ですので、最軽量という感じではありません。まずは十二分な装備で一度経験して、徐々に装備を削除したり軽量化するのが良いと思います。ただし、テントとシュラフは金額が大きいので、買い直しせずに済むように、軽量で定番とされている物を購入されると良いと思いますよ。
今回の質問を読ませていただく限り、まだ装備の軽量化という段階ではなく、どんな装備が自分に必要か、そして安全第一の山行をして経験を積むのが重要だと考えます。上で「あれも持ってればなぁ」と憂いてもどうにもなりませんので、まずは定番装備で♪
ちなみに夏場の虫対策は一般と同じで、虫よけを塗る、電池式のベープを吊るす程度です。キャンプなら虫よけロウソクランタンなどもありますけど、登山では荷物削減で持ち歩かないです。
あと、キャンプと登山で装備が全く異なるので、上記は登山での回答です。
キャンプで荷物を背負って歩く時間が超短い場合などは鍋や食材をガツンと増やしますし、水は持ち歩かないですし。それにブルーシートを2枚位準備して、下に敷いたり、1枚はタープとして使用します。
No.10
- 回答日時:
#1です。
私の計算だとJagar39さんの装備で(食材を除いて)15kg超えたのですが、何処で間違えたかなぁ?
お薦め(ムーンライト1押しも理解した上で)の「U.L.ドームシェルター 1型」ですが、私の持っている「U.L.ツェルト ( 品番 #1122281 )」と同じ素材でしょうか?
だとすると「中で調理」は 通気性や熱(底が溶ける)など難しく思います。あぁ「ガス」ならOKですか。
U.L.ツェルトの場合 底面は左右から折り込む構造になっているため底面を「むき出し(折り込まず地面を出す)」にすれば「炭」使えます。(実際に使いました。)
基本 雨が降るのが分かっている場合「登らない/敢えて登る」の選択をします。
そもそも「ドッペルギャンガー ST-01」は「寝る」ためだけのテントですので、サバイバルシートやU.L.ツェルトをターフ替わりにしないと雨の中「料理+食事」できません。
質問者様に「お薦め」するテントとしては「特殊過ぎ/問題有り」ですね。反省します。
シェラフ+テントですけど。
冬は無しでも(いくら中国地方でも)秋が深まると(降雪前だと)明け方氷点下はザラですので、#5(【快適睡眠温度域】6℃~【使用可能限界温度】-2℃)は鍛えてないとツライ。#3(【快適睡眠温度域】0℃~【使用可能限界温度】-10℃)でもヒトによってはキツイかも。
夏場はツェルト+ユニクロのダウンでもOKですけど。
さて私共2人で盛り上がってしまい質問者様が「置いてきぼり」になっていないか心配です。また他の方々の意見/感想を聴きたく想いますので 一旦筆を置きます。
No.9
- 回答日時:
Jagar39です。
持っていく衣類の種類と数、は質問内容の本筋の問題であるように思いますが・・・
それはともかく、本質問条件での「重量」は、私のチョイスでも12~13kgといったところですよ。食料と水も入れての話ですが(なので食料の設定によってはかなり上下します)。
hirotodo_001さんのチョイスと私のチョイスでは、テントで1kg近くhirotodoさんの方が軽いです。
レインウエアはまあ同等ですが、100g弱程度はhirotodoさんの方が軽いですね。
火器類はまあ単純な比較は難しいですが、私のチョイスの方が燃料まで含めると200gは軽いでしょう。嵩は多分もっと有利でしょうし。
シュラフは#5なら私のチョイスの方が300gほど軽いのですが、#3だと同等になります。
なのでトータルでは、hirotodoさんの方が若干軽いです。でもその差は最大でも1kgほどでしょうが。
でも、居住性と快適性は私のチョイスの方が圧倒的に有利だとは思いますが。炭を抜きにしても。
hirotodoさんのチョイスでは、雨の日等に「テント内で炊事する」ことが最初から不可能でしょ。
まあそれはともかく、1泊2日という条件ではこんなものです。
この装備は25Lザックには絶対に入りませんが(私のチョイスだとテントとシュラフとレインウエアだけで25Lの容量をほぼ使い切ります)、60Lザックだと食料でけっこう贅沢しても余裕があるでしょう。
40Lザックで行こうとすると、テントとシュラフは軽量級のモノをチョイスする必要がありますし、かつ食糧事情がかなり寂しくなります。嵩張る食材を持って行けなくなりますから。
この装備品で60Lザックなら、普通にやっても3泊くらいまでは楽勝でしょうし、食料を侘びしくしていけば(フリーズドライ主体にしていけば)1週間くらいまでは対応可能でしょう。衣類を泊数に応じて増やしてしまうと80Lクラスが必要になってしまいますが。
金をかければさらなる軽量化は可能です。
まずテントですが、1.2kgでしたら「まっとうなテント」でその重量のモノがいくつも存在します。現在のドーム型テントのシングルウォールのソロテントの重量がそのくらいですから。
これでも「テント」ですから中で炊事もできる程度のスペースはありますし、ドッペルギャンガーのシェルターよりはよほど快適だとは思いますが、ムーンライトと比較すると快適性はガタ落ちになります。シングルウォールなので雨の日の出入りは面倒(容易に雨がテント内に吹き込む)ですし、ドーム型は風通しが悪いので低山では暑苦しいことも多いです。
なので私は「テント」は譲りたくないところです。それもできる限りムーンライトで行きたいです。
それでももっと軽くしたい、というのであれば、シェルターならこれかな。
http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?produc …
これだと800gを切る重量ですが、一応サイズ的にはテントとほぼ同じなので、いざといときには中で炊事くらいはできますから。この通気性に劣る生地のシェルターで内部での炊事は気を遣いそうですが。
まあこれを使うくらいなら、私だったらタープやツェルトのみで済ませますが、冬ではいくら中国地方でも辛そうですし。
シュラフもダウンの#5あたりにすれば一気に400g以上軽量化が可能です。
マットもクローズドセルのものにすれば、200gくらいは削れるでしょう。
ザックがけっこう盲点で、60Lクラスから軽量40Lクラスにするだけで1kgくらい軽くなってしまうことも珍しくありません。
でも、そうやって居住性と快適性を犠牲にしても、装備では2kg削るのに多大な投資が必要です。
それが食料だと、同じカレーを作るのにも米や食材を全て持つのとフリーズドライで済ますのでは、1食で軽く1kg以上軽くすることができます。ですから、軽量化はまず食料から、なのです。
50kgというのは、これらの延長線上なのです。登攀具など普通には出てこない道具が増えたりはしていますが、根本的に1泊2日と1ヶ月で考え方は変えていません。根本的に同じ考え方で装備のチョイスと必要数の計算をしているのです。
衣類の数は、その最も基本であるだけです。
とはいうものの、実は泊数で考え方を変えているところも実際にはあります。
例えばテントのチョイスがそうで、1ヶ月であれば居住性重視で家型テントを持って行ってましたが、これが2泊3日であれば重量を重視してドーム型テントを持ち出すことになります。
ただ、私の場合は「山岳部」ですのであくまで目的は「あるルート」です。なのでその目的が最優先で、あらゆる装備はその目的を達成するためにチョイスされるわけです。沢なんかは虫に食われまくるのが判っていてタープだけ、なんてチョイスをするわけですから。
でも、本質問のような場合は「キャンプ生活を楽しむ」ことも目的に入っているのでは?
とすれば、例え1泊2日でも、僅かの重量差より快適性と居住性を重視した方が良いとは思います。
No.8
- 回答日時:
#1 todoと申します。
感覚(常識)が地上人(下界)ですね 私は。
Jagar39さんの方がはるかに「経験者」だと分かっておりますし、質問と(直接は)関係ない問題を議論(口論?)するつもりは有りません。
服装と計算方法に関しては了解しました。
ただ「ソロ」「徒歩」「幕泊」「1泊2日」「3シーズン低山」の条件で みなさん何kg背負っておられるのでしょう?
別にスレを建てた方が良ければ そうしますし、質問者様が良ければ「ココ」で訊いてみたい。
「荷物を軽量化する、というのはもちろん必要ですが、言うほど簡単ではないです。」は分かりますが、上記条件と私の体力では10~13kg(目標10kg以下)です。
食事に遊び(楽しみ)とお酒が無いと 淋しいですねぇ。そこは「贅沢」に行きますけど。
No.7
- 回答日時:
Jagar39です。
まあ別に1ヶ月を4セットという同じ構成を薦めているわけではありません。
部の夏山合宿では4週間+予備日でほぼ1ヶ月分の食料、それに登攀具もたっぷり持って行きましたから、衣類など4セット以上はとても持てなかった、というだけの話です。
昔のことでしたから、テントも家型テントでしたし、ウエアも今よりはずいぶん重かったですから。現代だと同じ装備内容でも40kgを越えることはないでしょう。
ただ、泊数ベースで計算しても1~2泊までは結果的に持っていく衣類の数は変わりません。
ですが、最初の入り口で衣類の必要数を「泊数ベースで計算」する方法論を身につけてしまうと、将来ちょっと長期で行く意欲と機会ができたときにまるきり応用ができません。
1日に1回下着やシャツを替える、という街での発想からとりあえず離れないと、日帰りや1泊2日というアウトドアの「入り口」が最終到達点になってしまいますよ。
低体温症になる条件は、水分どれだけが蒸発するにはどれだけの気化熱を必要とし、身体からどれだけの熱量が奪われれば体温がどれだけ下がる、という物理学・生理学的な要因によります。ベテランと初心者で低体温症になる条件が異なるわけではありません。
まあ初心者がアドレナリン分泌過多で自ら体力の消耗を加速させることはよくあることですが、それは道迷いとか過酷な気象条件に晒されている時の話であり、今回の質問の舞台では関係ない話でしょう。
また、そういう低体温症を招かないための「機能性アンダー」なのです。
ウエアで最も重要なのは、肌に直接接するベースレイヤーです。まともなベースレイヤーを着ている限り、濡れのために着替えなければならない事態になることは、普通ありません。
まあ、初心者感覚で4セット/1ヶ月は無理、とは言いますが、まるきり登山経験がない初心者でも夏山合宿では普通に過ごしていたのですが・・・1セットで3週間過ごすのは別に技術も何も必要ありません。
ここで重要なのは、4セット/1ヶ月、という数字そのものではありません。
必要数を泊数から計算しない、という考え方です。
荷物を軽量化する、というのはもちろん必要ですが、言うほど簡単ではないです。
それこそ毎日下着を替えるといったあたりからまず排除しなきゃならないでしょうし、テント、シュラフ、マット、バーナー、レインウエアといった主要装備は全て金に糸目を付けずに最軽量モデルに替えなければテント泊10kg未満という数字はなかなか達成できません。
もちろん調理に炭を使うなどというお遊びを入れる余裕もなくなります。
どれほどの軽量化が必要になるかは歩行距離や本人の体力など、いろいろな条件が絡みますから、当面ベーシックなリストでまとめてみました。
これでも食料を相当贅沢しても20kgには達しないと思いますが・・・
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