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名鉄三河線、知立~豊田市間が複線化される見込みですが、いくら輸送量が増えているといっても、現在の三河線はどちらかと言うと赤字傾向の路線ですよね。
そもそも、景気の動向や道路整備により、今後も利用者が増える保証はありません。

以前も、羽島線や知多新線を安易に建設し、大赤字を出しました。
いずれも、建設費を回収できず、大手私鉄屈指の運賃高額路線になっています。

近年、多くの路線を廃止していますが、それらは別の中小私鉄の路線を買収したものです。そして、廃止されたり廃止が取り沙汰されている路線の大半は、マイカーが普及する以前から慢性的な赤字だったそうです。そんな鉄道会社を買収したのは、明らかな判断ミスでしょう。

なぜ今も昔も名鉄は、こうも赤字の可能性が高い投資ばかりを行っているのでしょうか?

A 回答 (5件)

>なぜ今も昔も名鉄は、こうも赤字の可能性が高い投資ばかりを行っているのでしょうか



 三河線に関しては、
・全体でみると経営状況は良くないものの、複線化を試みている区間では
 それほどでもない。
・公共性の観点から、国・自治体より建設補助があり、名鉄の負担はそれ
 ほど大きくない。
・利用客は減少傾向、そもそもそれほど利益にならない・・・といっても、
 少なかろうがお客は永続的に見込めますので、『最新の製造設備を導入
 したものの、海外との競争に負け、製品は売れず、設備は即座にスクラ
 ップ』みたいなことが頻発している製造業に比べてはるかにローリスク。

 あたりが主たる理由でしょうか。

 羽島線や知多新線に関しても、ある程度の利用客はいて日銭は稼げている+余剰人員の調整先として利用可能、という観点からえいば、儲かるという当初のもくろみは外れたものの、それほど損にもなっていない、というのが現状といえるかもしれません。

 以前の買収路線については、
・戦中の国策による合併なので、赤字だとしても経営判断としては合理的
 (赤字云々を理由に渋っていたら軍部に目をつけられる・・・)
・経営が杜撰だったケースが多く、合理化により、モータリゼーション以
 前の環境であれば経営改善できた。
・最終的に廃止というのは鉄道ファンにとっては残念なことだが、「買収
 とその後の合理化により、20年程度は利益が出る事業にして、その後清
 算(廃止)」というのはビジネスとしては間違いでもない。

 といった事も挙げられるかもしれません。
 他の大手私鉄に比べると、地理的な条件が悪いので、経営判断の結果が不利な方向に動くことは否めない感じもありますが、特段特殊なことをしているわけでもないという風に思ったりもするのですが、いかがでしょうか。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

>羽島線や知多新線に関しても、ある程度の利用客はいて日銭は稼げている+余剰人員の調整先として利用可能、

余剰人員の調整は盲点でした。

>赤字云々を理由に渋っていたら軍部に目をつけられる・・・

政府が半ば強制的に名鉄に路線を買収させた。拒めば非国民・非国企業と見なす。そういう認識で宜しいでしょうか?


私見ですが、合理化という観点ではまだまだ努力の余地があるかと思います。努力したくても、労組の抵抗があるかも知れませんが。

例えば、駅の無人化はかなり進みましたが、多くの閑散路線ではなぜかツーマン運転が続いています。
名鉄よりはるかに乗客の多い路線(例:東京メトロ)ですら、ワンマン化に成功しているのに。

また、職員の外部委託など、給与の圧縮は進んでいるのでしょうか?

そして無駄の極めつけは、「タブレット交換要員」だと思います。
何年も前に終わった事を持ち出すのもアレですが、谷汲線や三河線(碧南~吉良吉田)で列車の行き違いをする場合、タブレットを受け渡すため、駅に人員を配置していたそうです。
そんな事しなくても、運転士同士で交換すれば、済む話なのに・・・

お礼日時:2011/12/16 23:37

 2です、お礼ありがとうございます。



>政府が半ば強制的に名鉄に路線を買収させた。拒めば非国民・非国企業と見な
>す。そういう認識で宜しいでしょうか?

 大まかにはそれでいいと思います。
 厳密には、強制的な合併が促される前に、名鉄は自主的に合併政策を進めています。
 政府(軍部)の強制と言っても、裏でそれを牛耳っていたのは(名鉄も下っ端として属していた)財閥の連合体なので、財閥内企業の力関係、あるいは財閥間の権力闘争の影響で戦時の合併政策というものが生まれ、それに従って合併が進められた、と考えた方がいいかもしれません。というわけで、「非国民・非国企業」という言葉は当てはめにくい感じです。

>私見ですが、合理化という観点ではまだまだ努力の余地があるかと思います。
>努力したくても、労組の抵抗があるかも知れませんが。

 正社員の解雇以外の人員削減(定年退職に伴う自然減、可能な限りの他部門への転属、希望退職等)は行っているので、これ以上合理化する意味がない、という感じなのではないかと思います。
 正社員を解雇すれば確かに鉄道部門でのコストは減りますが、地元経済界や自治体からも「雇用確保して、地域経済に貢献してくれ」と散々言われている中行うというのは得策ではないでしょう(人員削減で有名になったトヨタも国内の正社員は解雇してません)。「大企業正社員でも解雇の可能性⇒中部圏で銀行の住宅ローン貸し出し審査の厳格化⇒不動産部門での売上減少」という形で経営上もマイナスの影響が出るかもしれません。
 ちなみに、国鉄を除く大きな鉄道会社の合理化は、定年退職に伴う自然減に対応して行う事が多いようです。営団/東京地下鉄で改札の自動化が遅れた割に近年ワンマン化を急速に進めているのは、地下鉄延伸時に雇用した職員の大量退職にそのタイミングを合わせているのが大きな理由です。名鉄のタブレット交換要員等も、その事例に当てはまるかもしれません。
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この回答へのお礼

重ねての回答、ありがとうございます。

お礼日時:2012/01/04 22:20

>近年、多くの路線を廃止していますが、それらは別の中小私鉄の路線を買収したものです。


>そして、廃止されたり廃止が取り沙汰されている路線の大半は、マイカーが普及する以前から慢性的な赤字だったそうです。
>そんな鉄道会社を買収したのは、明らかな判断ミスでしょう。

名鉄の事情に詳しくないので羽島線や知多新線などの事情はスルーしつつ、No.2とNo.3の方の回答を補強します。
       . . . . . . . . . . . . . . . . . .
まず、名鉄が買収する必要があったローカル私鉄路線群ですが、このような鉄道路線がなぜ開業したかと思いますか?
昔の日本では個人がクルマを所有する事は夢などではなく、想像すら出来ない事だったのです。
その為鉄道は各地で渇望され、鉄道省への請願も多かったほか、一定の産業を有する地域では地域住民の交通手段確保にもまして地産品の輸送手段を自ら確保するため地元有力者等が出資し、各地で地方鉄道が開業したのです。

しかしながら国際情勢が不安定なため資源小国の日本では多くの産業でコスト割れが続出、世界恐慌などの影響でローカル私鉄は極めて経営が困難になってしまったのです。
その救済のため大手による買収が行なわれたのであって、今日のM&Aみたいなものとは事情が異なります。
中には鉄道経営者自ら大手に買収を持ちかける事さえ多かったのですから。

比較的安定経営をやっていた大手私鉄にしてみれば支線が集客した顧客の多くの部分が自社の利用者でもあった事もあり、買収に動くのは当然でしょう。また戦前の時点では、将来の自動車普及は予測していたものの、戦後あれだけ急速なモータリゼーションが起きる事など予測していた人は稀でした。

さらに恐慌の後は戦時による挙国体制のため行政の側が合併・買収を強制しました。
名鉄が支線の買収を行っていた時期から考えると上記2つのケースが大半かと思います。

なお、名鉄が救済し買収した支線は戦前・戦中は国策に沿い、また戦後の復興期から高度成長期の前半までは地元に大きく寄与したと言えます。
つまり、線区によっては戦前に経営破たんしていた可能性があった路線を、名鉄は必要とされる期間はそれをしっかり維持した訳です。
その後モータリゼーションによる利用者減少でこれらの路線は経営の足を引っ張りましたが、多くは近年まで路線を存続させ鉄道の存在意義が薄れてから廃線に至りました。
つまり地元が必要としなくなってから廃線した訳ですから、名鉄は立派に企業としての社会的責任を果たした事になります。この点は大きく評価すべきです。

なお、他の産業に目を向けても、かつて栄えた一大生産拠点がその後の産業構造の変化などにより閉鎖されたりする事態に至る事はあって当たり前の話です。
鉄道もそれと同じです。
物を、要る時には買い、要らなくなったら捨てるのと同じです。
廃線になった線区も、かつては必要とされていた、必要とされている期間はちゃんと維持したのですよ。
物事には栄枯盛衰がつきものである点と、企業の社会的責任も、一度視野に入れてみて下さい。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

確かに、将来のこれほどの自動車社会を予想するのは、難しかったかも知れません。

戦前の国策や世界恐慌など、名鉄の歴史には様々な要素が絡んでいると認識いたしました。

お礼日時:2011/12/16 23:54

質問者様は、現在のフィルターから過去を見るから、採算性に問題がある路線を買収して失敗したように見えるだけです。


買収当時、鉄道業界は比較的も受けやすい路線であり、各路線は仮にその時点で多少の赤字があったとしても、本体に大きな影響を与えるほどの赤字ではなく、そのローカル線があるからこそ鉄道の利用者が増えるメリットがあると判断された物と考えられます。
つまり、そういったローカル線は、そのローカル線から本線系に乗り継ぐ需要が多く、そのローカル線がなければ、本線の利用者数がもっと少なかったかもしれないのです。
ですので、当時としては別段問題のある選択肢ではなく、同業他社でも同じようなことをしています。

しかし、中京地区は他地域よりも早くマイカー転移が進みました。そこで、名鉄も昭和30-40年代にかけて今と同様にリストラをしています。つまり、多くの路線を廃線し、バス化しました。
しかもこの時期、マイカー対策に何も手を打っていないわけではありません。当時、ローカル線であっても最低限の本数は確保すると言う対応をしていたからこそ、ある程度までは客が残っていたのです。

鉄道が儲かっていたが情勢の変化により赤字化したのは、地域の交通流動の変化によるもので、名鉄だけ将来展望が悪かったわけではありません。

で、最近になってさらに負担になったローカル線を廃止していっているだけのことです。

>羽島線や知多新線を安易に建設し、大赤字を出しました。
安易には建設していません。それなりの、損益分岐を考えた上で、全体としてグループにとってメリットがあると判断したはずです。結果として予想以上に大赤字になったのかもしれませんが、これも名鉄だけの話ではありません。同時期以降に開業して、予想に反して大幅黒字になった路線などほとんどありません。

納得できる説明を心がけましたが、うまく説明できませんでした。
ただ、現在の感覚で過去のことを判断するのは、違うと言うことだけは理解して下さい。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

>そういったローカル線は、そのローカル線から本線系に乗り継ぐ需要が多く、そのローカル線がなければ、本線の利用者数がもっと少なかったかもしれないのです。

これは現在でも当てはまりますね。
中部地方は同じ鉄道会社=名鉄の路線を乗り継ぐだけで、色々な場所に行ける点が、他地域にはないメリットだと思います。

しかし・・・そう考えると、瀬戸線の利用者が(相対的に)気の毒になってきませんか?
なぜなら、名古屋本線や犬山線であれば、赤字路線からの乗り継ぎ客も多いでしょうから、これらの利益を赤字補填に回すのも合理的と言えます。
翻って、瀬戸線は乗客の大半がその路線単独の利用者ですから、黒字分を他の路線に回される、いわば「取られ損」ですね。

>同時期以降に開業して、予想に反して大幅黒字になった路線などほとんどありません。

そうなると、リニア計画もまた、大失敗に終わる可能性が高いでしょうか?
私は失敗する、あるいは建設が中止されると読んでいます。

お礼日時:2011/12/16 23:50

>こうも赤字の可能性が高い投資ばかりを行っているのでしょうか?



鉄道事業は状況によっては莫大な利益を
見込めるからでしょう。

今も、その利益で持って新しいギャンブルを
している感がある。というのが
実態ではないでしょうか。

そして、地域の中小私鉄の路線を
買い取ったのは採算性云々というより、
中京地域の盟主というプライドからでは。

実際、近畿や信州あたりでも、
「儲からないんじゃないの?」というような
名鉄がらみの事業をみることがありますが、
それらの莫大な赤字を埋めてあまりある
盤石な本体があるってことなんでしょうね。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございました。

>鉄道事業は状況によっては莫大な利益を
見込めるからでしょう。

>今も、その利益で持って新しいギャンブルを
している感がある。というのが
実態ではないでしょうか。

そう言えば、極めてハイリスクなリニアに手を出す会社も、中部地方にありますね。
でも、こちらも大失敗に終わりそうな気がしてなりません。

>実際、近畿や信州あたりでも、
「儲からないんじゃないの?」というような
名鉄がらみの事業をみることがありますが、

そのような事業を例を、いくつか挙げて頂けないでしょうか?
私の知る限り、遠隔地で名鉄に関係あいりそうなのは、航空と高速バスくらいです。

お礼日時:2011/12/16 23:17

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