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IQとは評価点合計の全検査でみるのですか?それともIQ群指数でみるのですか?


評価点合計
言語性35 動作性33 全検査68 言語理解29 知覚統合28 注意記憶12 処理速度8

IQ群指数
言語性81 動作性76 全検査76 言語理解83 知覚統合80 注意記憶76 処理速度66


この結果で黒板を写す事、説明などで授業について行くのが大変だと言われましたが、
本人は「大丈夫。」と言っています。
私に心配かけないように言っているのか?困ってることにも気づいてないのか?

この検査結果で何か分かる事がありますか?


チックの症状と睡眠障害?もあるので気になって児童心理相談に行こうかと思っているのですが、
旦那にはそんなに気にするなとケンカになってしまいました。
やはり、気にし過ぎなのでしょうか?
アドバイスお願いします。

A 回答 (2件)

No.1です。


発達障害を専門とした、臨床心理士です。

補足、ありがとうございました。

IQは、知能指数(Intelligence Quotient)の略です。
quositentは、もともと、「(割り算の答えである)商」を意味します。
これは、最初のIQの求め方が、精神年齢÷実年齢×100出遭った時代の名残で、今日では、IQは、群指数と同じく、偏差値になっています。
ただし受験の偏差値とは異なり、平均=100、標準偏差=15になるように換算されています(受験の偏差値は、平均=50、標準偏差=10になっています)。
偏差値ですので、ある年齢の集団(お子様の場合、9歳の集団)の中で、平均的な成績を取った場合に、IQあるいは群指数=100になるように計算されています。
IQ、群指数の値は、50~150の範囲の数値を取り、数値が大きいほど、知能が高い、あるいは、その能力が高いことを示します。

また、いずれも、90~109の範囲が「平均的」とされており、この範囲に50%の子どもたちが含まれるように設定されています。
80~89は、「平均の下」、70~79は、「ボーダーライン(境界線)クラス」と分類され、全検査IQが70未満というのが、知的障害の目安となっています。

なお、知能検査を含む心理検査では、きちんと検査を実施したとしても、お子様の体調や、心理状態によって、多少の測定誤差をともないます。
したがって、今回の結果の数値は、100%客観的で、絶対的なものではなく、本当の値は、今回の結果に近い数値であるとご理解ください。

全検査IQが、76ということですので、測定誤差を考えますと、90%の確率で、お子様の全検査IQは72~83の範囲に入ると考えられます。
ということは、お子様の全体的な知能の水準は、平均の下から境界線クラスにあるものと考えられます。
この結果については、いろいろと思われるところがおありだろうと拝察申し上げますが、平均的な知的能力よりは、やや低いレベルであると考えられます。

小学校3年生ということですので、おそらく学校での学習内容の一部には、集団で一斉に教えられると、お分かりになりにくい部分が出て来ているのではないかと思われます。
これから先のことを考えますと、学年があがりますと、抽象的な学習内容が増えていきますので、学習の上での困難さや、お子様のお困りになることが増えるのではないかと考えられます。

学校の担任の先生や、特別支援教育のコーディネータを担当していらっしゃる先生、あるいは、WISC-IIIを実施していただいた教育センターの先生に今後、どのようにすれば良いかを相談されることが、望ましいと考えます。

さて、次に言語性IQ、動作性IQについては、最近の知能についての研究から、これらを区別する理論的、実証的な根拠が少ないと考えられるようになりました。
そのため、WISC-IIIの改訂版である、WISC-IV(2011年1月から利用され始めた新しいバージョンです)では、この指標は用いられなくなりました。

変わって、群指数で評価することが、WISCでの心理アセスメントの中心になっています。

お子様の場合、言語理解と知覚統合は、平均の下から、平均的な能力があると思われますが、一方で、注意記憶や、処理速度は境界線クラス唐平均の下のレベルであると考えられます。
こういうパターンを示されるお子様では、お子様ご自身の特徴として(つまり、他の子どもたちと比較してではなく、ということです)
1)ことばでの理解や、思考は比較的得意
2)形の理解、空間的な情報の理解、処理は得意
3)関連性の理解や、推理など複雑な処理は比較的得意
4)聴覚的、視覚的な短時間の記憶は苦手
という特徴をお持ちではないかと思われます。

したがいまして、支援の方法としては、
1)ことばで説明する、言葉で定義づける
2)視覚的な手がかり、教材、教え方を用いる、具体的なものを使い、実際に自分で操作して覚えたり、理解したりする
3)覚える必要のある内容は、機械的に棒暗記するよりも、意味づけをして覚えやすくする
ということがよいのではないかと思われます。

学習が定着するのには、他のお子さんに比べて、より長い時間あるいは、より多くの反復練習が必要かと思いますが、いったん定着すれば、確実に自分のものとなると思います。
学習にあたっては、なるべくお子様の得意な部分、長所をうまく活用されることが望ましく、苦手な点を訓練や繰り返しで何とかしようとしますと、却って逆効果であったり、なかなか成果が上がらず、むしろ意欲や自信を失う結果に陥いりやすいので、ご注意ください。

このあたりも、特別支援教育コーディネータの先生や、教育センターの先生にご相談になるとよろしいでしょう。

なお、以上の点についての参考図書としては、
上野一彦・・海津亜希子・服部美佳子編 「軽度発達障害児の心理アセスメント」、日本文化科学社
http://www.nichibun.co.jp/book/NBbooks/ISBN4-821 …

藤田和弘他 「長所活用型指導で子どもが変わるPartI~III」、図書文化
http://www.toshobunka.co.jp/books/detail.php?isb …
などがあります。
具体的なこと、さらに詳細なことは、これらをご覧になるとよろしいかと思います。

それから、ご質問の最初のIQは、全体的な知能の高さについては、全検査IQで評価しますし、言語理解など、さらに詳しい能力については、群指数を見ることになります。

また、「チックの症状」「睡眠障害」「家での復習、予習ができない」という点につきましては、はじめのIQについてのご説明のところに書きましたように、一部で学習について行けていないことが関連するようにも思われます。
WISC-IIIを実施していただいた教育センターで、一度ご相談になるのがよろしいように考えます。
その際、学業成績や、学校での様子についても、お伝えになると、よりよくお子様の状況を理解しての助言がいただけると思います。

以上、お役に立てれば幸いです。
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この回答へのお礼

とても分かりやすく、説明して頂けて助かりました。
ありがとうございます。

これから、学校とも良く話あって今後に支援について考えて行きたいと思います。

お礼日時:2011/12/22 14:16

回答させていただく前に、2点、確認させていただきます。



1.お子様の年齢(何歳何ヶ月)をご教示ください。

2.受けられた検査は、WISC-IIIだと思いますが、間違いはありませんか。

以上2点を少なくとも補足していただければと思います。

この回答への補足

そうです。WISC-IIIを受けました。
小学3年9才8カ月の女児です。
学校での提出物が出せない、板書が苦手、全体の説明だと理解できない。。。などなどあり、
スクールカウンセリングを受けそこから教育センターでWISC-III検査を受けました。

学校では本人が苦痛を感じていないのでこのまま普通級の方がいいと言ってくれていますが、
家では泣く、怒る、固まるといった状況で家での復習、予習ができずにいます。
それでも、泣きながら頑張っているのですが・・・
学校ではこのような問題行動がないというので、娘が学校ですごく頑張っている=無理をしているのかと
心配にもなり、チックも出ているし、夜中泣きながらパパの布団に来る日が続いていてとても心配しています。
学校で出来ない、分からないと言う事を伝えられず我慢しているのか?

娘にどんな対応がいいのか?相談したくても、旦那は気にしすぎだと言って理解してもらえずケンカになり、その事も娘を苦しめていたようで、学校で先生におべっか使ったり、べったりくっついたりと甘えの行動が出て先生も心配していたようで・・・


私の考えすぎなのでしょうか??なんでもいいのでアドバイスお願いします。

補足日時:2011/12/21 18:19
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