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なぜ、砂漠に石油がたくさんあり、ジャングルには石油がないのですか?

A 回答 (2件)

 これに関しては現在『プレート・テクトニクス理論』から推測できます


 石油の多い中東油田地帯が乗っているプレートは、アラビア・プレート。
 アラビア・プレートの大部分は、盾状地(シールド)からなっている。盾状地は、5億7000万年以上昔につくられた古い大陸の塊りで、地殻が厚く固い。したがって破壊されにくく、安定地塊となる。アラビア盾状地は、もともとアフリカ盾状地の一部だったが、約2000万年前紅海によって裂かれた。そして、イランのザクロス山脈の北側を走る大断層を境に、ユーラシア大陸(アジア大陸とヨーロッパ大陸の総称)と衝突している。
 この衝突は、現在も継続中だが、始まったのは比較的新しく、第三紀(6500万年前から250年前)のことと考えられている。それ以前、つまりこの壮大なる「衝突」が始まる前は、アラビア・プレートとユーラシア大陸の間には、常にテチス海(古地中海)と呼ばれる海が広がっていた。このチテス海は、現在の地中海から中東、インドを通ってインドネシアの辺りまで続いていた、くさび形の大きな海である。中東のみならず、北アフリカやアメリカの油田地帯も、かつてはこのチテス海の周辺にあった。

 2億数千万年前からは、アラビア・プレートは、最近まで長い間安定した状態にあったらしい。気候も温暖で、赤道に近い場所に位置していたようだ。長い時代の間には雨の多い時代、砂漠のように乾燥した時代もあった。また海面が上昇して海が深くなったり、海面が低下して海が浅くなったりした。一般的に、海の深い時代には有機物を含む頁岩が堆積し、石油の根源岩となった。反対に海の浅い時代には、石油の入れ物(油層)に都合のよい砂岩や石灰岩が堆積した。

 ところで、根源石(石油の素となる有機物を多量に含んだ岩石)の発達に関するかぎり、中東は、他の産油地域に比べてとくに秀れているわけではない。1万メートルに達する厚い堆積岩のなかかでも、有機物に富んだ層はそう多くはない。仮に有機物を含んでいたとしても、石油になるだけ熟成していない場合がしばしばである。すでに述べたが、アラビア・プレートは、過去2億年の間、だいだい赤道近くに位置していたらしい。

熱帯の海は、案外プランクトンなどの生産性が低いのである。それに、プレート・テクトニクス的に安定している場所では、有機物の熟成に必要な地熱に不足している。このように、とくに有機物の堆積が豊富だったとはいえない中東で、莫大なる石油の集積が起きたのは、なぜだろうか。論理的な答は、次の二つしかない。

・ 熟成された石油を効率よく集めた。
・ 形成された油層が破壊されないで残った。

逆にジャングルはアフリカ中央部にあり、つねにそこは大陸であり、超大陸であるゴンドワナ大陸以降海であったことがない。つまり細菌もなく、又石油がたまるための必修条件である難い岩盤も形成されない。つまりジャングルには石油がうまれない
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

詳細についてご説明くださり、非常にわかりやすかったです。

お礼日時:2012/03/25 15:56

ブルネイには、石油もLNGもある。

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この回答へのお礼

そうなんですか

お礼日時:2012/03/25 15:57

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