今年の夏に子どもが生まれる予定です。
今、臍帯血について調べています。
民間バンクと公的バンクがあるようですが、いまいちはっきりとした情報がなく困っています。詳しい方や既に経験されたことのある方がいらっしゃいましたら是非アドバイス願います。
当初は、愛する我が子のために民間バンクに残しておこうと思っっていたのですが、臍帯血が必要となる病気の学会「造血細胞移植学会」では民間バンクで保管した臍帯血は使用しないという声明文を発表しているという話を聞いたり、本人の臍帯血では再発の可能性が高く、他人の臍帯血を使ってこそ治療の意味があるような記事も読みました。
少しでも可能性があるものなら民間バンクに保存することを検討しようと思っているのですが、全く意味のないものにお金は掛けたくありません。(誰でもそうだと思いますが・・・)
実際のところどうなんでしょうか?
No.1
- 回答日時:
臍帯血保存はしていませんが、身内が臍帯血移植をした者です。
移植をする時は、抗がん剤や放射線で造血機能を破壊して行います。
無菌室に入り、それはもう徹底した管理です。
事の重大さに恐くなります。
そんな時に、管理のわからない臍帯血を移植したら、100%致命傷・命とりです。
キチンと管理された他人の臍帯血より、デメリットは何倍も高いと思いますよ。
そのくらい、管理が難しく神経を使わないといけない治療です。 きっとその場になれば、質問者様が恐くて民間で保存した物を我が子に使えないと思いますよ。
それに、本当に欲しいのは臍帯血ではなく、骨髄でした。
合う骨髄がないから、臍帯血移植でした。
身内にそういうのを見てきたので、私も、もしもの時に備えて…を考えた事があります。
でも一番いいのは、兄弟を沢山作ってあげる事だと思いました。 兄弟間は、25%の確率で骨髄の型が合いますから。
他人と合うのは、ある意味奇跡くらいの確率です。
備えに無駄なお金を使うなら兄弟を…と思うのが正直な気持ちです。
質問とは、全然違う回答ですいません(^.^)。
でも白血病などの治療で民間の物を使う医師は……いないと思います。
semthrk様
アドバイスありがとうございます。
確かにその通りですよね。
私が調べた限り、現時点で医療機関と提携をしている民間バンクはないそうです。
本当に命が掛っている時にその臍帯血を使えるかというと・・・ですね。
出産までもう少し時間があるので、医療機関と提携している民間バンクがあるか調べてみます。
あと、書き忘れましたが、この夏に生まれる子どもは第2子なんです。
色々な意味で上の子にとって兄弟が出来たことは大きなプラスだと痛感しました。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
こんばんは。
まず、一番大きな違いは、他人が使うか自分が使うかということです。
公的なバンクは臍帯血を提供して、それを患者さん(他人)が使うというものです。
民間のバンクでは、お子さんが万が一移植が必要な病気になったときに備えて、預けておくというものです。
ですから、民間のバンクは白血病などの病気にならなければ必要のない準備といえるでしょう。
また民間の保管レベルについてですが、これはいろいろ議論があるところなのでむずかしいですが、病院によっては病院で推薦してくれるところがあるそうです。
ちなみに私は、公的バンクに臍帯血を提供しています。友達の子供が、臍帯血移植で元気になったことと、加えて子供の誕生が誰かのお役にたてばいいなと思って…。
最終的にはお母様の判断になると思います。参考になれば幸いです。
karewara様
ありがとうございます。
病院で推薦している民間バンクがあるんですか?
であれば、かなり安心かもしれませんね。
もう少し自分で調べてみたいと思います。
karewara様はご自分のお友達が実際に臍帯血移植でお元気になられたから公的バンクに臍帯血を提供されていると聞いてとても尊敬してしまいます。
私は、だからこそ自分の子どもに残してあげたいと考えてしまいます。
(もっと公に尽くす気持ちを持たないといけませんね)
色々とありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
こんばんは。
話は少しそれますが、lordcamelot様の分娩予定の病院は臍帯血保存に対応する病院でしょうか。
例えば赤十字の臍帯血バンクでは臍帯血を採取できる病院が限られています。
一度病院にも相談されたほうがいいと思います。
移植の際に重要なHLAの型は日本人は多様性が少なく、比較的同じ型のドナーをみつけやすいとされています。
ただ、No1の方も言われていますが、実際移植が必要になる場合第一選択は兄弟、次に親(可能性は低いですが)、そして公的バンクの順番となるかと思います。
hydrangea01様
ありがとうございます。
最初に質問する際に書いておけば良かったのですが、私が出産する予定の病院は臍帯血保存に対応する病院です。
病院からは民間バンクに保存しないのであれば公的バンクに提供して下さいと言われています。
移植の際に重要なHLAの型について記載していただきましたが、それは骨髄のことですか?
臍帯血は出産時にしか採取できませんよね?
もし、お時間があれば是非教えて下さい。
宜しくお願いいたします。
No.4
- 回答日時:
HLAについて、「それは骨髄のことですか」 とありましたので、お答えします。
まず、臍帯血保存 = 臍帯血移植の目的ですが、これは 「造血幹細胞」 の移植です。
幹細胞というものには、筋肉幹細胞も神経幹細胞もあります。 新陳代謝で人間の細胞が入れ替わる、その新しい細胞の「素」です。
この、血液の素が造血幹細胞です。
これは骨髄にあって、造血幹細胞が分裂増殖して赤血球や白血球や血小板になり、毛細血管を通じて骨髄から全身の血流に流れていきます。
胎児には骨髄が無いかあるいはまだ発達していません。
そこで、赤血球や白血球は母親の胎盤から送り込まれます。
生まれて成長した後は骨髄にある造血幹細胞が、胎児に与えるために胎盤にあります。
臍帯血といいますが、へその緒の部分の血液も採取しますが、実態は胎盤血です。
血液が目的でなく、そこに含まれる造血幹細胞が目的です。 骨髄も、骨髄液の中に含まれる造血幹細胞が゛骨髄移植の目的です。
胎盤血をなぜ臍帯血と言うのかというと、胎盤に注射針を刺しても部分的にしか取れず、全量を無駄なくとるにはへその緒を通して採取するからです。
造血幹細胞移植に、骨髄移植と臍帯血移植の方法があるということです。 (末梢血幹細胞移植は省略します)
だから骨髄移植で言うHLAが、臍帯血移植にも全く同様に大切なのです。
民間臍帯血バンク業者に有料で保存することについてのお悩みですが、 専門家の間では無駄だという意見が圧倒的に多く、その通りだと思います。
ただ、臍帯血と骨髄液には脳神経幹細胞も含まれていることがわかり、アルツハイマーや 「脳性麻痺」 の治療にも希望が見えています。
アルツハイマーの場合は、自己末梢血という方法もありますが、脳性麻痺が発見された乳児には、GVHD(副作用) に耐えられませんから、自己臍帯血であることが望ましいかもしれません。
しかし、これは研究の緒に就いたばかりで、あなたの出産には間に合いません。(脳性麻痺の危険は少ないですから、残念に思う必要はありせん)
どう考えても自己臍帯血を民間臍帯血バンク業者に預けることは、お金の無駄です。
脳性麻痺治療が10年後に確立したとして、その時には、自己臍帯血を半年間保存して必要なければ公的バンクに移管する、そういう方法を公的バンクが講ずればいいだろうなあとおもいます。
tarohkaja様
とても丁寧なご説明ありがとうございました。
臍帯血とは胎盤血のことなんですね。
専門家の間では無駄という意見が圧倒的に多く、tarohkaja様もその通りだと思われているとのことですが、その理由はなぜですか?
アルツハイマーや脳性麻痺については、現時点でまだ確立されていないということは理解出来ました。
しかし、白血病に対する造血幹細胞移植はすでに事例もあり確立されているのですよね?
だとすると、tarohkaja様や専門家の先生方が民間バンクに預けることが無駄だと思われる理由は何になりますか?
もし宜しければもう少しtarohkaja様の見解をお聞かせ下さい。
宜しくお願いいたします。
No.5
- 回答日時:
答を一つ書き忘れました。
「病院が推薦する臍帯血バンク」 ということがありました。
民間臍帯血バンク業者は競争もあり、高額な 「検査・処理・凍結・冷凍保存」 のための施設維持のためにも、保存する妊婦さんの獲得に躍起です。
これは、産科医から聞いたことです。
民間臍帯血バンク業者は、その産科病院に、置かせてくれとパンフレットをもってくると、「置き賃」 = パンフレットを妊婦さんに配布する対価を払ってくれるそうです。
すべての民間臍帯血バンク業者がそうなのかどうかわかりません。
しかし、私はある産科医からそう聞きました。
希望した妊婦さんがいると、その採取料はもちろん産科医の収入になります。
tarohkaja様
私が某大学病院へ問合せした時にも同じような話を聞きました。
意味があるものにはそれに対する対価が生じるのは当たり前だと思いますし、公的であれ民間企業であれば運営するためには経営が成り立たなければ継続しないと思います。
仮に、私が希望して臍帯血を採取してもらった場合に、そのお医者様に採取料として対価が支払われることも当たり前だと思います。
しかし、全ては基本的にそのもの自体に意味がある場合ですよね。
もし、パンクしていないタイヤにパンク修理剤を注入して請求したらそれは詐欺ですもんね。
一生に一度しか採取するチャンスがない臍帯血が持つ未知の可能性を謳って高額な費用を要求する企業が多いなんて聞くとますます疑ってしまいます。。。
最初の質問にも書かせていただきましたが、本当に意味があるものなら対価を払ってでも残したいと思いますが、全く意味のないものには一円だって払いたくないものです。
素人の私が現状を把握して判断するにはまだまだ時間がかかりそうです。。。
tarohkaja様本当にありがとうございます。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
ご希望でしたので、自己臍帯血の民間業者保存が無駄なことを説明します。
学会の否定もこの理由によるものです。
二つあります。
「細胞数確保」と「無菌採取」の問題です。
造血幹細胞が胎盤血にも存在し、移植に使えることがわかった当初は、「量が少ない」ので小児白血病の治療にしかつかえない、成人患者には役に立たないと考えられていました。 量というのは正確でなく、細胞数なのですが、当初は液量で考えられていました。 液量でも細胞数でも、患者の体重あたりどれだけ必要だ、ということになり、小児の必要量は少なく成人は体重相応にたくさん必要です。
現在でも、アメリカでは一人の成人患者に対しては、二人分の臍帯血のカクテル移植が標準治療です。 臍帯血は、新生児ですから 「個性が発達していない」 という理解をしていただければよろしいですが、HLAが完全一致していなくとも移植可能なのです。 それでカクテル移植もできるのです。
臍帯血移植は、当初は小児白血病だけと思われていたものが、HLAが完全一致していなくとも移植できることから、骨髄バンクではドナーが見つからない成人患者にも多く使われるようになりました。 最初は日本でもカクテル移植です。
それは、採取費用・検査費用・処理費用・保存費用が二倍かかるということです。
そして現在は、日本の公的臍帯血バンクネットワークでは、「契約医」 と協力して、液量をたくさんではなく細胞数をたくさん採取する技術を磨きました。 8億個とか10億個とかの細胞数です。
それで、欧米ではカクテル移植ですが日本では一人分の赤ちゃんの臍帯血で治療できるようになっています。
民間業者が言う 「幹細胞の増殖」 はまだ実現していません。 すく゛できるようになるかのような宣伝文句は嘘です。
ところがところが、この細胞数確保について、公的さい帯血バンクネットワークの契約医師でも、10億個の細胞数を確保できる確率は、「二割から五割」 なのです。
白血病は、二万人に一人の発症率で、発症年齢は小児から老人まで幅広く分布していますが、比較的40代50代の働き盛りに多く発症します。
ある子供が白血病になった時、子供だから保存臍帯血が役に立つかもしれません。
ところが確率の高い50代になって発症した時、保存臍帯血が役に立つか。
手慣れた公的バンクの契約医でさえ成功率が2割から5割の細胞数確保が、民間バンク業者と提携している経験数の多いわけがない医師に(産科医としては優秀であるとしても) できるわけありません。
10年ごとの保存契約更新を4回も5回もやって、発症に備えたとしても、その時は公的臍帯血バンクの臍帯血とカクテル移植するしかなく、それなら自分の臍帯血ははじめっからいりません。
次に、無菌採取です。 新生児は子宮から産道をとおって、ばい菌だらけの世界に誕生してきます。
そこで臍帯血の無菌採取というのは、産科医として優秀でも、問題が別です。
造血幹細胞移植が必要な時というのは、抵抗力がゼロで、日常生活で当たり前に存在する菌でも死に至る可能性があります。
民間臍帯血バンク業者の中には、「アメリカ血液銀行協会」 の安全基準を満たし、ライセンスを取っていると標榜しているところもあります。 その業者に限らず、レストラン・食堂業者があたりまえにわきまえている衛生概念以上に、臍帯血バンク業者は厳しい衛生感覚を持っていると信じたいと思います。
ところが出産現場は、アメリカ血液銀行協会の安全基準なんかは関係ありません。
ですから、民間の保存臍帯血が無菌保存されているかは、疑うのが当たり前です。
造血幹細胞移植が必要な時に、公的バンクなら助かったものが、民間バンクに保存していた自分の臍帯血を使ったばっかりに死んでしまうことはあり得ると考えなくてはなりません。
あなたの病院は、公的バンクにも民間バンク業者にも対応しているということは、どちらの点でも安心ですね。
しかし、いくらの費用をかけて二万人に一人の病気に備える必要があるのか。
欧米は、(特にアメリカは人種の坩堝といわれる) 地続きで人種民族の混交が激しく、HLA型が多様です。
ちなみに世界最初の骨髄バンクはイギリスにできましたが、患者登録・ドナー募集を始めてから最初の骨髄移植を行うまでに7年かかりました。 同じ型の人がそれだけ少ないのです。
日本の骨髄バンクでは、患者登録、ドナー募集をはじめてから七か月で最初の骨髄移植が実現しました。
単一民族というと、政治家が失脚しますが、日本人のHLA型はあんまり多様ではないのです。 人種民族が違う=遺伝がつながらないとHLAは一致しない。
国際結婚で、こどもが母親の母国の骨髄バンク・臍帯血バンクも、父親の母国の骨髄バンク・臍帯血バンクも当てにできないことが分かっているならば、経済的余裕があれば二万人に一人の病気に備えるのも、その人の人生観です。
自分の造血幹細胞ではGVL効果が働かず、再発率が高いというのは、自分の保存臍帯血の移植例が世界中を見ても少なく (ゼロではない) 症例というものが皆無ですから、自己臍帯血ではわかりませんが、以前から行われている 「自家移植」ではその通りで、自分の造血幹細胞では再発率が高いと自家移植でわかっているのだから、症例が皆無とは言え自己臍帯血もそうだろうというのは、当たり前の解釈だと思います。
tarohkaja様
素人の私にも非常にわかりやすくご説明いただき本当にありがとうございます。
段々と現状がわかってきたような気がします。
すぐにでもベストアンサーに選びたいところですが、もしかしたら違う意見も聞けるかもしれないので、もう少しの間この質問を解放させて下さい。
もちろん、他にも教えていただけることがありましたら是非ご教授下さい。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
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