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米軍はココス島に基地を作るそうですが、
そこに基地作って何を監視するですか?
この前中国をけん制するために作るっていってなかったかとおもったんですが、
じゃあこんなところに作るのは何のためなんでしょうか。
よくわかってないのでやさしく回答してください。
回答は急いでないです。

A 回答 (4件)

基本知識としての「なんでアメリカが?」という事を補足しておきます。



まずアメリカ合衆国は文字通り世界中に軍を展開していて、世界の警察とも言われていますし、アメリカ自体の経済活動の安全保障のためには、グローバルに展開する必要があるということなのです。

そのため太平洋には太平洋の東側(アメリカ本土寄り)の第3艦隊と西側(日本やロシア・中国寄り)の第7艦隊が空母を擁した艦隊として巡回監視しています。(南米は太平洋も大西洋も第4艦隊の担当)

そのうち第7艦隊は太平洋の西半分(日付変更線の辺り)からインド洋の半分までというものすごく広い距離を担当しているのです。しかしこの場所は冷戦時代はソ連と直接向き合う重要な戦略拠点でしたし、冷戦後も北朝鮮問題は中国の台頭による緊張と、アメリカの戦略に重要な場所だといえます。

これだけ広い地域を管理しているのに、司令部はハワイにあるのです。しかし、補給や整備・訓練などをハワイで行っていたらとても距離が長くて大変です。

そのため、同盟国である日本や韓国などに艦船や空軍の基地を置き、シンガポールなどにも基地を持っています。これらは同盟国だからです。
しかしアメリカとしては「太平洋の(アメリカ本土の)反対側の端に拠点を置きたい」と思うのは当然なわけで、グアムはアメリカ準州ですからそこに拠点が置かれているのです。

ということでアメリカにとってグアムはとても重要な拠点であるといえます。

しかし、冷戦中はソ連の脅威が高かったため、どちらかというと日本や韓国においてある軍のほうが重要性が高く、グアムは有事に予備を保存しておくための基地という性格も強く、補給基地的な役割も強かったのです。

しかし冷戦が終わったことと中国がグアムのすぐ近くである南シナ海で領有権を主張して近隣のフィリピンやベトナムなどと緊張状態になっていることから、中国の膨張をにらんだ軍の再配置計画が必要になってきたのです。

このため冷戦時代はソ連のために太平洋の北寄りにあった部隊を、南よりグアム近辺を中心にするように変更し、オーストラリアにもアメリカ軍の駐留基地を去年新しく作ることになりました。

地図を見てもらうと分かりますが、オーストラリアに米軍基地が出来ると南シナ海を取り巻くように、シンガポール・オーストラリア(ダーウィン)・フィリピン&グアム・沖縄&台湾と中国を閉じ込めることができるのがよく分かると思います。

これらの戦略があって、はじめてココス島の戦略的重要性が明確になります。つまりここに無人機部隊を配置しておけば、有事にシンガポールやオーストラリアを守ることが可能になるうえに、インド洋での緊張(たとえばインドと中国はアメリカがまったく関係ない時代から仲が悪い)にアメリカがプレゼンス(「けんかするなら俺もちょっと参加しちゃうよ。だから俺にも一言言わせてくれる」という発言権)を発揮することも可能になります。

ということなど(本当はもっとグローバルな視点で見ても意味があるのですが)を含めて米軍やその地域の同盟国にはメリットの大きな話だと思います。
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この回答へのお礼

第3艦隊、第4艦隊、第7艦隊、なんですかそりゃ、アメリカにはそんなもんがあるんですか。
それらが地域別で見張ってるんですね。
大変わかりやすい文章での回答ありがとうございました。
素人の私にもわかりやすかったです。

お礼日時:2012/04/19 19:01

無人偵察機を配備して主に南シナ海の中国軍の動向を監視するためです。



石油・天然ガスの豊富な南シナ海の領有をめぐって中国やフィリピン、ベトナムなどの周辺諸国が対立しています。
なかでも中国は軍事力を行使して1988年にはベトナムの領有していた島に軍事侵攻して占領するという事もしています。
中国はベトナムやフィリピンの海洋調査船の行動を妨害したり、ベトナムの漁船を拿捕したりしています。
逆に中国漁船を拿捕したインドネシアの警備艇に中国の海洋監視船が発砲する事件なども起きています。
5日前にはフィリピン海軍が中国の漁船を拿捕し中国の海洋監視船と睨み合いになるという事件も起きています。
中国の南シナ海での各国への領海侵犯は頻発しており、こうした小さな衝突・事件が南シナ海では頻繁に起きています。
それに近年、中国海軍は南シナ海で軍事演習も行うようになり2010年には最新鋭の艦艇も参加した大規模な演習を行い16種類の計71発ものミサイルを発射するという訓練を行いました。
中国は南シナ海は自国の領海であるという姿勢であり、こうした中国の主張と動きに周辺各国は警戒を強めており、各国は互いに結びつきを強めたりアメリカへの接近を図っています。

アメリカも中国の動きに強い警戒感を持っています。
アメリカは南シナ海の国際海運ルートの自由航行を確保する事と、中国が台頭して南シナ海周辺の各国の権益を侵す事を懸念しています。
そのためアメリカはフィリピンに海兵隊を配置する方針です。
さらにフィリピンではアメリカ海軍艦艇への補給を行う方針であり、フィリピン軍の装備をアメリカから提供してもらう方針です。
またフィリピンは今月にもアメリカ軍との合同演習を行う予定ですし、同じく中国を脅威とするベトナムと合同軍事演習を行い軍事協力する事に合意しました。
フィリピンの国防相は「アメリカ海軍の船が我々の領海を航行してくれれば、他国(中国)の領海侵犯を防げる」とコメントしています。
またアメリカはシンガポールにも働きかけアメリカ海軍の艦艇を4隻、シンガポールに配備する予定です。
そしてアメリカはオーストラリア北部にも海兵隊を配置する方針ですし、オーストラリア自体も自国の北・西部の軍事力をかなり強化する方針です。

ココス島の基地建設もそうした対中国戦略の一環です。
近年、中国のミサイルの性能が高性能化されてきていますが、ココス島ならば日本・沖縄、南シナ海周辺諸国と違い、中国の中距離弾道弾の射程外であり、万が一の場合、戦争が起こったとしてもその機能が失われる可能性は低いものとなります。
現状での中国海軍、中国空軍の力では遠方のココス島を無力化するまでの能力はありません。

それと中国は近年インド洋の国々に接近しています。特にミャンマーと軍事交流を活発化させ、ミャンマーに基地や軍港を確保しました。他にもバングラデシュやスリランカにも港を確保しようという動きが見られます。
インド洋上のココス島ならば、南シナ海の中国軍の動向だけでなく、こうしたミャンマー、バングラデシュ、スリランカなども偵察・監視対象に置きその周辺で活動する中国の動きも見張る事ができます。
また、ミャンマーの場合は核開発疑惑があるのでその偵察も行えるかもしれません。

つまりココス島は中国の手の届かない位置にありながら、南シナ海やインド洋周辺諸国に中国が得ようとしている港などの拠点を監視するのに良い位置にあると言えます。
そして、もし中国との戦争になった場合は、ココス島を利用して中国の海上輸送路を攻撃する事もでき、中国にとってココス島は喉に刺さった棘という事になります。

ココス島は位置的に対中国の拠点に適しているという事です。
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この回答へのお礼

おおお!
だいぶわかってきましたよ!
中国に海軍空軍がいることも知りませんでした。
しかも近隣国に港を確保しようとしてるんですね。中国は何をするつもりなんだ・・・
回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/04/19 18:58

A No.1 HALTWO です。



>結局、Global Hawk?かなんか偵察機がオーストラリア近辺に基地がなくて偵察しにくいから作ろうと思ってる、という単純なことという理解でだいじょぶですか?

はい、その理解で充分だと思います。

実際には沖縄嘉手納基地の例を出したように「機密保持をし易い隔離基地」であることが第 1 条件で、且つ、嘉手納基地に部隊を展開し易い「近場の位置」というのが第 2 条件という考え方で、既にある Diego Garcia 島の基地よりも使い易い条件が揃っているのでしょうね。

>そしてそこに作って何を偵察する目的なんですか?

第 1 は島を刳り貫いて地下に建設している上に出入口も入江の岩礁に穿った海道になっていて宇宙空間からの衛星写真観測ではよく判らないことから雨天時や夜間時でも確実に監視できる航空機で常時動向を監視したい海南島の原子力潜水艦秘密基地、第 2 に欺瞞偽装の建物が数多くあることから衛星写真などよりも詳細に観測できる偵察機を派遣したい四川省奥地の核弾頭製造工場などを含む軍事産業地域を推測してみたのですが、他にも中国にとっては知られたくない戦略拠点がたくさんあるでしょうし、福島原発事故のように原子力発電所の事故などの注視すべき事例に対して無人偵察機を飛ばして強行偵察するのも重要な目的でしょうね。
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この回答へのお礼

なるほどそうなんですね。
でもココス島から中国って結構遠いと思うんですが、ほかに適所がないという感じでしょうか。
詳しい回答何度もありがとうございます。

お礼日時:2012/04/19 18:54

基地と言っても 3.11 の時に福島原発上空を飛行した RQ-4 Global Hawk という無人 Jet 観測機の要員 (整備員など) を送り込んで Global Hawk の離発着基地にしようというのでしょう。





http://ysfc.weblogs.jp/main/2011/03/global-hawk. …

上は福島原発上空を通過する Global Hawk の News 映像と Global Hawk を紹介した Page です。

http://www.globalpost.com/dispatch/news/regions/ …

御質問のネタ元となった Washington Post 紙の記事は Cocos 島を名指ししておらず、Global Hawk も無人機 (Drone) としか表現していなかったので、Washington Post 紙のネタ記事から更に突っ込んで詳しく解説している Page を上に紹介しておきます。

昔 (と言っても 25 年ぐらい前) は Lockheed SR-71 Blackbird という高度 30km を音速の 3 倍で飛行できる超音速偵察機を沖縄の嘉手納基地から Pilot が操縦して中国領内にまで侵入し、撃ち上げられてくる電柱のような地対空 Missile を避けながら Google Earth 東京の航空写真みたいな写真を何万枚と撮ってきたものですが、現在では Google Earth のように人工衛星から地上の様子を撮影することができます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/SR-71_(航空機)

しかし、人工衛星からでは雲の下の地表を撮影できませんし、人工衛星が目的の上空を通過する Timing が数ヶ月に 1 度ぐらいしかないことから、緊急の偵察には今でも航空機が使用されています。

有人飛行の航空機では Missile で撃墜されたり放射能を浴びたりする可能性がありますが、無人機ならば Missile で撃ち落とされても人的被害は被りませんし、爆発した福島原発原子炉格納家屋の真上を通過して写真撮影を行うこともできます。

Global Hawk 級の無人偵察機や無人攻撃機は目的地まで Computer が自動飛行させた後に機種部に搭載された TV Camera で撮影した映像を衛星通信網を使って遙か US Ohio 州の Wright-Patterson 基地まで飛ばし、基地内の遠隔操縦室から地球の裏側を飛ぶ無人機を好きなように操縦できるようになっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:MQ-1_Predator_controls_2006-11-05.jpg

Global Hawk が有人遠隔操縦できる機体であったかどうかは記憶が定かではないのですが(汗)、上はWright-Patterson 基地にある MQ-1 Predator 攻撃機の遠隔操縦席風景です。

しかし、いくら地球の裏側を飛ぶ無人機を遠隔操縦できるとは言っても Global Hawk そのものは地球を 1 周できるほどの航続距離を持ってはいませんので、偵察したい地域にできるだけ近い空軍基地から運用しなければなりません。

中国を偵察するのであれば沖縄や韓国の米軍基地が近そうですが、外国人 (日本人や韓国人) が大勢働いている国際共同基地に常備させていては機密が漏れてしまいますので、普段は基地の軍人でさえも厳重な警戒に阻まれるような隔離された基地に配備しています。

この手の戦略基地としては、同じくインド洋上にある Diego Garcia 基地や太平洋上 Guam 島にある Andersen 基地が有名ですね。・・・新型航空機の実験場としては Nevada 州の Area 51 が有名ですが、上記 Ohio 州の Wright-Patterson 基地も兵器開発試験基地や無人機の遠隔操縦基地として有名です。

Global Hawk は純然たる写真偵察用の Jet 偵察機で、特に高い Stealth 性能を持っているわけではないのですが、既に 50 機以上が配備されていて Iran、Iraq、Afghanistan、Pakistan、日本 (福島原発) などに偵察飛行しています。

無人航空機は多種多様で MQ-9 Reaper や RQ-1 Predator のような攻撃機もあれば RQ-170 Sentinel のような Stealth 偵察機もあり、日本も富士重工や YAMAHA (Yammer) などが農薬散布などの農業 (産業) 用に作った大型 Remo'Con' Helicopter を Base とした無人偵察機を持っています。

http://www.youtube.com/watch?v=ds1BeKsZSho&featu …

http://ja.wikipedia.org/wiki/RQ-170_(航空機)

長くなりましたが・・・

>そこに基地作って何を監視するですか?

Google Earth でも出入口を見ることができる(汗)「海南島の中国原子力潜水艦地下秘密基地から潜水したまま出航する原子力潜水艦の排水熱が海面に作る帯状の温水域を赤外線撮影し、近辺の潜水艦や対潜哨戒機に進路を報せて追尾してもらう」とか「地対空 Missile で迎撃されない Course を飛行して中国内陸部の ICBM 基地や軍事工場の様子を雲の下から詳細に撮影してくる」といった撃ち落とされる可能性の少ない偵察 Mission に用いられるのでしょうね・・・撃ち落とされる可能性が高い Mission では Stealth 性を持つ RQ-170 Sentinel のような機体を用いるでしょうが・・・。

>この前中国をけん制するために作るっていってなかったかとおもったんですが、

その通りです。

>じゃあこんなところに作るのは何のためなんでしょうか。

上述したように「普段、整備する上で機密保持をし易く、且つ、沖縄や韓国などに移送し易い場所として Diego Garcia 基地や Andersen 基地よりも中国に近い Cocos 島」の利用を Australia 政府が承諾してくれたためだからでしょう。

>よくわかってないのでやさしく回答してください。

もっと平易に噛み砕いて説明するべきだったかな(汗)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ただそのニュース見て素朴な疑問があったので質問してみたんです。
アメリカがなんでそんな遠いとこにだいぶお金もかかるだろうにわざわざ基地作るの?って思ったんです。
南極とかに基地あるんじゃないの?軍事基地か知らんけど、というぐらいの
正直まったく基礎知識がない状態です。

結局、Global Hawk?かなんか偵察機がオーストラリア近辺に基地がなくて偵察しにくいから作ろうと思ってる、という単純なことという理解でだいじょぶですか?
そしてそこに作って何を偵察する目的なんですか?

お礼日時:2012/04/13 11:28

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