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ロシア革命の中でソ連の傀儡国家「極東共和国」や、日本の傀儡国家「沿海州共和国(沿海州自治会、沿海州自治会臨時政府)」という地方政権が出てきます。
この「沿海州共和国」と同一、あるいは関係が深いと思うのですが、「浦潮(浦塩)メルクロフ政権」という言葉を見つけました。
ウラジオストックの貿易商人、メルクロフ兄弟(S.D. and N.D. Merkulov)の短期政権(1921~22年)らしいのですが、詳細をご存じの方、教えていただけないでしょうか?
参考文献なども上げていただけると助かります。

A 回答 (2件)

既知の情報の場合は笑って許して下さい^^



◆近代デジタルライブラリー http://kindai.ndl.go.jp/
では検索キーワード「沿海州」&条件「1921年以降」で71件ヒット、
メルクーロフ関連で或る程度の頁を割いているのは下記ぐらいのようですが、
残念ながら情報は少ないです。

ヱス・デ・メルクーロフ氏

氏は黒龍州の出身で、農家に生れ、韃靼系の血を亨けてゐる。
ペテルブルグ大學の理科及び法科を卒業し、一時大蔵省の官吏たり。
千八百九十八年以來極東に歸り、極東の經濟的開發の研究に沒頭し、經濟界に重きをなす。
氏は露國が對清鐵道政策及び關東州と朝鮮とに對する野心を放棄せざれば、
日本と衝突し、極東の開發を阻害すべしと論じ、當路者にも屢々之を建議した。
義勇兵として日露戦争に參加し、後辯護士となり、旁ら『露國に於ける直接及び間接税と
其理論及び應用』なる論文を草しペテルブルグへ行き、之を學士會に提出して、
法學博士の稱號を得た。
千九百十三年から十七年迄ノーウオエ・ウレーミヤ紙社(社)員として言論界にも認められ、
十七年八月極東に歸り、二十年五月から浦潮のスローウオ紙に財政經濟問題に關する論文を
掲載し、メドウエーデフ政府の無能を指摘しつゝ、反動派の中心勢力を形造る動機をなした。

◇『シベリヤ秘史:出兵より撤兵まで/山内封介/日本評論社出版部/大正12.3』
ヱス・デ・メルクーロフ氏の写真(沿黒龍政府首班)&略歴 <206/242>左頁より
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/971944/206
ほか関連部分は下記のとおりです。
第六 極東統一の氣運
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/971944/209
「十 沿海州再び白化(356~363頁)」 <209~212/242>
「十一 舐められた大連會議(363~370頁)」 <212~217/242>
「十二 メルクーロフの失脚(370頁~375頁)」 <217~219/242>

続いては、外務省記録などですが…
こちらは日本側視点とは言え当時の生情報ですから、
実態解明とまではいかなくとも当時の情勢は把握出来ると思いますが…
個々の検索は厄介です(><)

◆国立公文書館アジア歴史資料センター
http://www.jacar.go.jp/
検索キーワード「メルクーロフ」では51件ヒットしますが、
(「メルクロフ」でも結果は同一)断片情報が多い中では
…政変初期に過ぎませんが…
下記URL内の「第十節 浦潮政變」あたりが纏まって読み易いようです。

[階層]外務省外交史料館>外務省記録>1門 政治>6類 諸外国内政>
3項 欧羅巴、其他>露国革命一件/出兵関係/西比利亜政情 第十九巻 その2
◇件名:11 極東露領政情 浦潮政情(自大正十年一月至大正十年六月)
[レファレンスコード]B03051240400[画像数]38
http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_B03051240400

上記以外でも、たとえば下記など時系列<大正10(1921)年5月~大正11(1922)年6月>
で辿ればメルクーロフ政権失脚までの断片情報が或る程度は得られるようです。
検索キーワード「西比利亜政情 第十九巻 その1」など…

・[階層]外務省外交史料館>外務省記録>1門 政治>6類 諸外国内政>
3項 欧羅巴、其他>露国革命一件/出兵関係/西比利亜政情 第十九巻 その1

・[階層]同前 第十九巻 その2
・[階層]同前 第二十巻
・[階層]同前 第二十一巻
・[階層]同前 第二十二巻
・[階層]同前 第二十三巻 A
・[階層]同前 第二十三巻 B
・[階層]同前 第二十四巻

ほかにも、たとえば
◇件名:自大正9年至大正12年 西比利亜参考書類1(21)
[レファレンスコード]C08051027000[画像数]56
http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/image_C08051027000
<2~3/56>
…「ソビエト」全露ト同様貧困ナリ然レ共共和國ハ極東各州
多数住民ノ意ニ適合サルモノタリ共和國ハ日本ニ對
シ只干渉セサランコトヲ望ム日本ニハ不干渉ハ極メテ安價ナルモ
「アターマン」若クワ「メルクロフ」ハ多大ノ失費ヲ要スルコトヲ
忘ルヘカラス干渉ハ数億ヲ要ス占領ハ更ニ高價ナリ悪シキ平和ハ
善キ爭論ニ優レリトセスヤ
<11~13/56>…省略…<21~28/56>…省略…
などと防衛省防衛研究所関連の記録も多数揃っています。

[階層]防衛省防衛研究所>海軍省公文備考類>(10)公文備考等>公文備考>大正>
大正12年>大正12年 公文備考 外交附属 巻1
自大正9年至大正12年 西比利亜参考書類1
(13)~(21)あたりとか

なお「国立公文書館アジア歴史資料センター」の検索では、
[階層]が厄介で、下層部の袋小路に入ると元からやり直しなんて事にもなりますが、
当時の情報収集には或る意味宝庫とも言えそうですが如何でしょうか?

以上 少しでも問題解決の糸口に繋がれば幸いです^^
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http://dlib.eastview.com/browse/doc/18609157

この辺にあるようです
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