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選手権大会とかいいますが、
選手権を広辞苑(6版)でみると、

競技などの最高位者をきめる試合で、優勝した選手または団体に与えられる資格。また、その試合や大会。

とあります。
このような「権」の用法は、他では知りませんし、漢字源でみても、特に見当たりません。
また「選手」は上の定義自体の中で使われているように、参加するだけで選手だと思います。

そもそも、この「選手権」という用法は、どこから来たのでしょうか?
日本語の中で、使われてきた「権」の用法の中に、「もっとも偉い、代表」といった意味があって、「選手」にくっついたのか、
もしくは、外国語の翻訳として、選ばれた表現なのか、・・
 championは通常、優勝者ですが、その原義が、「野戦で戦う人」で、「闘士」などの意味もあるため、この訳語として、champion=選手、ship=権 という表現を選んだのか、はたまた、明治以降の和製漢語ではなく、中国で先に作られたのか、

ご存知の方、ちょっとした情報でもよいので教えてください。

A 回答 (2件)

>「権」の用法の中に、「もっとも偉い、代表」といった意味があって、「選手」にくっついたのか、



【権威】(ケンイ)
 〔1〕 人を強制し、服従させる力。権力と威勢。
 〔2〕 [日本]その部門で最高の水準に達した人。最高の専門家。泰斗(タイト)。オーソリティー。
新漢語林より引用

の〔2〕、「(出場した)選手の中の最高位」ということではないでしょうか。

Championship には、「優勝決定戦」「決勝戦」という意味もあります。 MLB(ワールドシリーズ)NFL(スーパーボウル)のようにさらに上位の大会への「出場権」を賭ける場合もあります。
手元にある、日中英辞典によると中国語では「タイトルマッチ」に相当する言葉を使うようです。
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この回答へのお礼

いろいろ参考になりました。ありがとうございます。新漢語林、よいですね。私は、藤原氏の漢字源よりも漢語林が好きです。ただ電子辞書に漢字源がはいっているもので。

お礼日時:2012/07/25 00:50

1913年から1934年にかけて日本・中国・フィリピンの3カ国で極東選手権競技大会が開催されていました。

この大会を提唱したのが当時、フィリピンを統治していたアメリカ人で英語でFar East Championships と呼ばれました。第一回は東洋オリンピックという名称だったのですが、第二回?以降に極東選手権競技大会と改められたらしいのです。その辺の経緯は正直よく分かりません。ちなみにサッカーは東京で開催された第三回大会から日本は参加したのですが、フィリピンに2-15でボロ負けでした。日本サッカー協会の前身である大日本蹴球なんとかが設立されたのが1921年で、まだ日本のスポーツ界は黎明期だったということになります。普及の早さでいえばサッカーよりも野球が先行していましたが、それでも全国中等学校優勝野球大会といった名称であって、選手権大会という呼称はありません。

私が思うには、「選手権」という用語は、極東選手権競技大会が最初ではないかと。ただしそれは日本の命名なのか。中国(当時は中華民国)の命名なのかも分かりません。

もう一つの仮説としては、日英同盟の誼で、イギリスからChampionshipsという概念が伝えられ、その訳語として「選手権」という用語が生まれたのかもしれません。

いずれにしても余り確かなことは分かりません。
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この回答へのお礼

なるほど、いろいろ勉強になります。ありがとうございます。

お礼日時:2012/07/25 00:52

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