「一気に最後まで読んだ」本、教えて下さい!

友人から、「国連の草案はイギリスが必ず書かなければならないらしい」とききました。

自分自身、国連の組織について知識がないため正確には測りかねるのですが、「他の常任理事国が何かの案を出しても、先ずイギリスがその草案を書かなければならない」、といことらしいです。

彼は、だから中国やロシアが何か案を出すことはなく、アメリカばかりが案を出すのだろう、とも言っていました。

ご存知の方からすると大変無知な質問かと思いますが、彼が言っていることは正確なのか教えて下さい。

ネットで検索をかけてみたのですが、そのような情報が出ておらず困ってしまいました。

また、ご存じで有れば、参考になるHPを教えていただけると助かります。

A 回答 (2件)

「国連の草案はイギリスが必ず書かなければならない」と


「中国やロシアが何か案を出すことはなく、アメリカばかりが案を出す」という二つの命題は、
各命題の真偽はともかくとしても、全く独立のように思えます。
「…イギリスばかりが案を出す」というなら、両命題を「だから」で結ぶことはできそうですが。
それとも、イギリスはアメリカの言うなりだということでしょうか?

国連総会や国連安全保障理事会(安保理)の決議について、
提案国がどこか調べれば、あなたの疑問は解消されるはずです。

●最新の第66回国連総会の提案を見てみましょう。
http://www.un.org/en/ga/info/draft/index.shtml
現在までに56の提案が登録されています。
うち41が現在までに決議として採択されています。
この41提案の提案国(者)は、以下のとおりです。
パレスチナ 5
総会議長 4
サウジアラビア 2
ブラジル 2
ポーランド 2
ロシア 2
モロッコ 2
以上の7国(者)で19提案で、
残り22提案は上記以外の国が1提案ずつとなっています。
ちなみに、日・米・英も1提案、中国は0です。

国連総会については、
「中国やロシアが何か案を出すことはなく、アメリカばかりが案を出す」というのは、全く違いますね。

●次に、2012年の安全保障理事会の決議案について見てみましょう。
http://www.un.org/Depts/dhl/resguide/scact2012.htm
2012年、現在までに、安全保障理事会は、31の決議を採択しています。
31以外に2決議案が中国とロシアの反対によって否決されています。
これら33の決議案について、議事録から提案国を調べると、以下のとおりでした。
8か国以上の共同提案 4 うち、米も英も提案国として入っていないもの 1
7か国共同提案 2 
6か国共同提案 3
5か国共同提案 4 うち、米も英も提案国として入っていないもの 1
4か国共同提案 2
3か国共同提案 2
2か国共同提案 1 
以上18複数国提案のうち米も英も提案国として入っていないもの 2
単独提案    14 米6 英3 ガテマラ2 仏1 独1 ポルトガル1
提案国なし    1
2012年の安全保障理事会の決議案のうち提案国のある決議案32について見ると、
米も英も提案国になっていない決議案は7(2割)しかない状況であることが分かります。
また、中国が提案国として入っている共同提案は1(中国・コロンビア・仏・独・モロッコ・パキスタン・ポルトガル・ロシアの8か国提案)、
ロシアが提案国として入っている共同提案は3(上記の8か国提案、仏・ロシア・スペイン・英・米の5か国提案、ロシア・米の2か国提案)でした。

国連安全保障理事会の単独提案の決議案だけみると、
「中国やロシアが何か案を出すことはなく、アメリカばかりが案を出す」というのは、
「ばかり」という誇張はあるものの、おおむね正しいでしょう。
しかし、共同提案もカウントしてよいなら、
「中国やロシアが何か案を出すことはなく、アメリカばかりが案を出す」というのは、
必ずしも正しくないです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しい回答をしてくださり、ありがとうございます。

私自身、知らないことが多く判断が付きませんでしたので、適切な情報を紹介して下さり助かりました。是非、HPは後ほどゆっくり見てみたいと思います。

そして、論点の分かりづらい質問だったにもかかわらず、分かりやすくまとめていただいたことにも感謝します。

お礼日時:2012/08/18 00:27

私の経験では、国連関連の多国間条約の締約国会議などで、その文書案を起草委員会や小グループで検討している際、その委員長や座長がイギリスからの出席者に対して英語の文法に関するアドバイスを求めることはよくあることです。


手続規則に規定があるわけではないですが、国連や関連の多国間条約で用いる英語は、普通はイギリスで用いられている英語です。
用語の微妙な使い分け等について、時間の節約のために便利なので、イギリスからの出席者のアドバイスを求めるのです。
もちろん、条約事務局には国連6言語ごとに編集専門官がいて文法チェックをし、法律専門官が法律用語のチェックをしますので、イギリスからの出席者のアドバイスはあくまでも非公式のものです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お早い回答ありがとうございます。
イギリスが常任理事国の中で主要な役割を果たしていると言うより、国連で主に使われる言語がイギリス英語だから、言語的なアドバイスをしていると言うことですね。
と言うことは、私の友人が言っていた、「だから中国やロシアが案を出すことはなく、アメリカばかりなのだろう」と言うのは間違いと考えてよろしいのでしょうか。

お礼日時:2012/08/15 11:18

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!


おすすめ情報