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佐藤雅美「大君の通貨」(文春文庫)1刷の36~37頁の内容が理解しかねます。
問題は以下の記述です。

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「ところが日本では一リョウは四イチブ、一イチブは四ニシュに当たります」
 日本の金貨は四進法をとっていて、一両は四分、一分は四朱に当たった。
(中略)
「日本の幣制によれば二ニシュは一イチブの半分の価値しかない。にもかかわらずニシュ貨はイチブ貨の一・五倍の重さになっている。ということは……」
 一行は静まって、オールコックのつぎの言葉を待った。
「一ドルを重量交換でニシュ貨と交換するとニシュ貨が二枚で、一イチブとの交換になる。イチブ貨との交換だとイチブ貨が三枚で三イチブとの交換。一ドルは本来三イチブと交換されなければならないのに、ニシュ貨と交換すると一イチブとの交換になってしまう。分かった。これはドルの価値を三分の一に叩き落としてしまおうとする企みだ」
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1イチブ=4ニシュなのであれば、重量交換では1ドル=2ニシュなので、1ドル=2ニシュ=0.5イチブ。したがって、本来の交換レートで1ドル=3イチブなのであれば、ドルの価値は6分の1にされたのではないかと。
でも以降は、ドルの価値が3分の1にされたという前提で話が進んでいくので、訳がわかりません。

A 回答 (3件)

「1ドル=2ニシュ=0.5イチブ」としてしまっているのが間違いでしょう。



カタカナが入っていますので紛らわしいですが、2ニシュとは、二朱貨2枚つまり4朱のことです。
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この回答へのお礼

ニシュとは、二朱の価値を持つ通貨なのですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/25 12:42

 記述間違いか校正ミスみたいですね。

1一分は2二朱にあたる、あるいは、1一分は4朱にあたる、というようなことを会話文で書くのが本当でしょう。<一イチブは四ニシュに当たります>が変。
 日本国内の貨幣制度としては、一両=四分=十六朱、という換算ですから、中略以下の文章は間違っていません。Wikipediaで安政二朱銀の項目を読むと、この作品をもっと理解しやすいと思います。もとはといえば、国際金銀交換レートに疎くて江戸時代を通じて累積金貨流出にあえいでいた日本に対して、開国に乗じて金銀同量交換レートを要求した米国側という構図が時代背景にある作品です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
いろいろと自分でも調べてみて、やはり数字が間違っているのだと確信できました。幕末の通貨問題はなかなか面白いので、もう少し掘り下げた本も読んでみたいと思いました。

お礼日時:2012/10/25 12:41

冒頭の


>一イチブは四ニシュに当たります
がおかしいのでは?
>日本の金貨は四進法をとっていて、一両は四分、一分は四朱に当たった。
から、
>一イチブは四シュに当たります
が正しいと思われます。(というか、1分は4朱です。)

一分硬貨が1gだとすると、
二朱硬貨が1.5g
重量交換で、1$=3gとすると、
一分硬貨3枚、または、二朱硬貨2枚がもらえます。
で、実際に、二朱硬貨2枚を使おうとすると、一分にしかならないので、
一分硬貨1枚分の価値しかありません。⇒だから、3分の1という話だと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
やはり、一行目がおかしかったんですね。
誤りではないかと疑いましたが、まさかクリティカルな部分に誤りがあるとは信じがたくて……不審感が解消されて良かったです。

お礼日時:2012/10/25 12:39

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