小学校、中学校、高校、そのほか、多感だった学生時代に読んで、今でも懐かしく思い出されるミステリー小説がありましたら、3つまで教えてください。
● 松本清張の「点と線」
小学校の頃、実家の書庫の片隅で見つけた「旅」という古い雑誌の山。手に取った一冊のその中に見つけたのが、当時連載で掲載されていたこの「点と線」、列車と時刻をテーマにしたとても新鮮なミステリーだと気に入って、それ以降も何度か読み返したものでした。
● エリック・アンブラーの「真昼の翳」
なんとなく買ってしまったこの一冊、イスタンブールのトプカプ宮殿の宝剣を狙う一味と公安当局の両方から逃げられなくなってしまった一市民のタクシードライバー、とても面白いアクションミステリー。映画「トプカピ」の原作だと知ったのは読んでからのことでした。
● ボアロ&ナルスジャックの「死者の中から」
元は警察官だったが、同僚の転落死を目撃したことから高所恐怖症に陥り、今は探偵業の主人公。ある日友人から持ちかけられたのは、妻が先祖返りになって挙動がおかしいから見張ってほしいという依頼内容だった。映画「めまい」の原作です。
No.3
- 回答日時:
中~高はA.クリスティや松本清張、E.クイーンなどけっこう
好きでした。 たぶん、「点と線」たしかに”印象に残った
ベスト3”に入っていますよ~。 残りはそうですね、、、
「そして誰もいなくなった」(クリスティ)
「Yの悲劇」(クイーン)
あたりでしょうか。 でも ”印象に残った”というだけで、
あらすじって殆ど覚えていないです。(笑) これぞミステリー
ですよね。。
クリスティーの作品はけっこう映画化されていますよね。
(原作を読むときの感覚と全く違いますが...)その中では
「オリエンタル急行」が好きでした。 後年、オリエンタル
急行が通る街に住むなんて思ってもいませんでした。
最近は乃南アサ著の作品がけっこう好きです。
ご回答有難うございます。
東京駅で13番線プラットフォームからとなりの15番線プラットフォームが見えるのは
1日の中でわずか4分間しかない…
「点と線」が連載されていた頃の「旅」誌はなんと日本交通公社が出版していたようです。
「そして誰もいなくなった」(クリスティ)、「Yの悲劇」(クイーン)、読みましたよ~、
そういう年回りってあるみたいですね。ミス・マープルとかタペンスも懐かしいです。
乃南アサさんの著作、「幸福な朝食」など長編もいいけれど、短編集に光った作品が多い
ように思います。
No.4
- 回答日時:
トム・サヴェージ著
『捕食者の貌』
ウィリアム・L・デアンドリア著
『ホッグ連続殺人』
ブリジット・オベール著
『マーチ博士の四人の息子』
の3つです。
ご回答有難うございます。
トム・サヴェージ著「捕食者の貌」
ウィリアム・L・デアンドリア著「ホッグ連続殺人」
ブリジット・オベール著「マーチ博士の四人の息子」
いずれもまだ読んだことがありません。ただ、トム・サヴェージといえば「崖の家」は読んだ
ことがあります。どこか病的なものを感じるまでの暗い雰囲気に、逆に引き込まれる思いを
感じました。
No.5
- 回答日時:
すべてがFになる
題名を見て「なんじゃこれ?」と思い
読んでみて「そういうことかー!」
ご回答有難うございます。
森博嗣さんの作品ですね。孤島のハイテク研究所で起きた不可思議な密室殺人、
この方の作品を理解するには、かなり高度な専門知識といったものが必要なの
かもしれませんね。
No.6
- 回答日時:
★『Yの悲劇』
↑
小6か、中学生で読んだ作品です。
「意外な犯人」という「推理小説の原点」みたいな作品じゃないでしょうかね?。
面白くて何回も読んだ記憶があります。
★『ナイルに死す』
↑
中学生の頃は、アガサ・クリスティさんの作品に、かなり嵌まってました。
自分で推理小説を書いたりとかもしてましたね・・・。
(懐かしい・・・)
映画版の『ナイル殺人事件』は、ずっと後になって観ましたけど、こちらも面白かったです。
★『八つ墓村』
↑
高校生の頃は、横溝正史さんに嵌まりました。
(笑)
殆どの作品を読みましたけど、代表作は、コレじゃないですかね。
『祟りじゃァ~~~・・・』
ご回答有難うございます。
アガサ・クリスティのミステリーは、そうした時代だったのか、彼女の性格からなのか、ミステリー
としてとても端正だしまさに王道。ミステリーを読もうと思う人はまずこの方の作品から…といっ
たところでしょうね。
「八つ墓村」読みました。横溝正史さんがモデルにしたのは岡山県の、当時の八束(やつか)村
で起きた大量殺人事件。実際の事件がモチーフだと思うと、背筋が寒くなります。祟りかァ~~…。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
Nannetteさん、こんにちは。
すご~くベタになりますけど…
○小学校
初めて大人の本(文庫本だったかな?)を読んだのは、コナンドイルのシャーロック・ホームズもの。たしか「緋色の研究」だったと思います。いちばん印象に残ったのは、
『バスカビル家の犬』
犬の遠吠えが響くダートムアの陰気な沼沢地。古風な屋敷起きる怪事。。。
○中学校
当時の紅顔の美少年はクリスティにはまっていた(笑)
『鏡は横にひび割れて』
オールド・ミス・マープルは、ある意味ショック。普通のおばちゃんが謎を解くなんて。。。
○高校
角川映画が始まる。薬師丸ひろ子の登場はまだ。
『本陣殺人事件』
なんと、中尾彬が金田一。天然パーマの頭にダウンベスト着た金田一にびっくり。ありえ~ん!
でも、これを機に横溝作品をたくさん読みました。春陽堂文庫ですけど。。。
『人間の証明』
Mama~ Do you remenber~
かあさん、覚えていますか。ぼくの、あのぼうしどうしたでせうね。
覚えていますか? みんなこれをパロディにして遊んでいたことを。
「かあさん、あのお年玉、どうしたでしょうね。あの、小さい子どもの頃もらった、あのお年玉ですよ」
朝(あした)紅顔の美少年、夕べにおじさんになる。あぁ・・・
こんばんは~、いつもご回答有難うございます。
シャーロック・ホームズ探偵さんとは皆さん小学校時代にお会いになるみたいですね。
ホームズ探偵さんはいろいろな事件にタッチしますが、「バスカヴィル家の犬」では珍
しく、ちょっぴりオカルトムードの異色作。
ホームズシリーズといえば、わたしが最初に読んだのは「四つの署名」、中学生の頃
でした。ちょうどその頃、実際にベーカーストリートを訪ねたものでした。でも、当時は、
彼のオフィスはホテルになっていて、そのホテルの二階にオフィスが作られていたもの
でした。後年、場所を変えて博物館が出来たようです。
ホームズ氏のあとは、静かなセントメアリ・ミード村に住むごく普通のおばちゃんのミ
ス・マープル、いえいえ、紅顔の美少年時代であれば、当然の流れですよ。
「人間の証明」は読みましたが「本陣殺人事件」はまだです、面白そうですけどね。
No.8
- 回答日時:
そんなに古くないのですが
●白河三兎さんの「プールの底に眠る」
殺人未遂の容疑で留置場にいる主人公が過去のことを回想していきます。
学生の頃、自殺しようとしていた少女を説得、その少女に恋をする・・・という話です。
とにかく雰囲気が好きでした。
どこかみずみずしく、中高生の男女間に漂うあのぎこちない雰囲気が感じ取れました。
反面、引き込まれるような展開に欠け、冗長な印象もあります。
気に入るかどうかは、その人に共感できる経験があるかどうかもかかわってきそうです。
ご回答有難うございます。
白河三兎さんの「プールの底に眠る」…
不思議な小説ですね。読みはじめはいかにもミステリー…といった感じだけれど、それほど
そちらの方にインパクトがあるわけでもなく、むしろイルカの回想から組み立てた青春文学的
な透明さ、それに、なんていうのかな、遠い昔を思い出させる切なさのようなものが感じられ
た作品でした。冗長な印象はたしかに受けましたが、ご回答者様の“どこかみずみずしく、中
高生の男女間に漂うあのぎこちない雰囲気がが好きでした”というご感想、いいところを突い
ていると思います。
No.9
- 回答日時:
「ドグラマグラ」夢野久作
初めて読んだのは高校生の時、あの江戸川乱歩が
わけのわからぬ本、と書評しているのを何かで読んで
興味を持ったのだけど、なるほど読めば読むほど迷路に
迷い込んだ気分になる不思議な本だった。最近ではネットの
お陰で色んな人の読感を読むことが出来るけどどれもイマイチで
唯一、養老孟司の、脳髄は電話交換局であるにすぎず細胞が思考する、
という結論を導き出したのを読み、「なるほど、そうきたか」と妙に納得した。
「パノラマ島奇談」江戸川乱歩
奇想天外、摩訶不思議、これぞ乱歩ワールド。
「薔薇の名前」ウンベルト、エーコ
これはショーン、コネリーの映画の方が先だったけど映画を観ないで読む
べきだった。ただ、中世ヨーロッパのキリスト教の実情の知識があまりなかったので
その点では助けられた。薔薇の名前の意味は?奥の深いミステリー小説。
ご回答有難うございます。
夢野久作の「ドグラ・マグラ」…
ええ、面白いなと思えたのは事実ですが、読めば読むほど、なにを言いたいのか、訳が分から
なくなっていく不思議な大作。実はわたし、途中で投げ出したものの一冊です。この作品につい
てはもう何も語れません。
江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」…
正体を偽って理想郷を作り上げようとした主人公人見廣介の狂おしい世界観、そしてその絶頂
を極めたフィナーレ。人はだれでも妄想を逞しくするものだけれど、彼の、いえ、乱歩の妄想世界
の怪奇性、耽美、倒錯、そしてエロチシズム、そうしたどの角度から見ても、乱歩は彼が心酔し
ていたというポーを、その狂気性ゆえに凌いでいると思います。わたしは彼が怖い…。
ウンベルト、エーコの「薔薇の名前」…
まだ読んでいませんが、面白そうですね。フランシスコ会とアヴィニョン教皇庁が繰り広げた清貧
戦争の時代の物語として書かれている、その構成も面白そう。カトリックの支配力が減退し、教
義の退廃に反発して宗派が乱立した時代にあって、キリスト教ゆえの閉鎖構造の中に渦巻いて
いた権謀術数 、そんな小説のようですね。わたし、そういうのって好きなんです。
No.10
- 回答日時:
低年齢時代
○シャーロックホームズシリーズ:古典としてミステリーに必要な要素はほぼ網羅されていますね。
映像化されたドラマシリーズも、雰囲気が出ていてとても面白かったです。映画の方はずいぶんワイルドでミステリーというよりアクション映画のようでしたが…。
作品を一つ挙げるなら「赤毛連盟」などは子供にとっては意外な展開に感心した覚えがあります。
学生時代
○ポアロシリーズ:「ABC殺人事件」など、読者を驚かせる展開の手法が面白かった記憶があります。
現在
○古典部シリーズ:「氷菓」としてアニメ化されましたが、少年探偵やら高校生探偵などが殺伐とした凶悪事件に関わる荒唐無稽さがなく、ありそうな学生ライフの中で、きっちりミステリーになっているところに感心しました。
ご回答有難うございます。
アーサー・コナン・ドイルの「赤毛連盟」…
ミステリーというジャンル、「赤毛連盟」「緋色の研究」「バスカヴィル家の犬」などと、とても多
くの人がシャーロック・ホームズから入って行くみたいですね。
ドイルの作品については世界のシャーロッキアンたちが根掘り葉掘り、いろいろ考証を研究し
ていますが、「赤毛連盟」については、クレイとアーチーの2人だけでトンネルが掘れるかとい
う点について、日本のシャーロキアン紀伊国屋渡舟という人がとても詳しく研究結果を公表し
ています。
アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」…
シャーロック・ホームズ氏との触れ合いを終えた若者たちは、ミス・マープルやエルキュール・
ポワロ氏などと仲良しになるみたいです、とても面白いことですよね。Aではじまる土地でAで
始まる名前の人が殺される...。ポワロシリーズは“ミステリーの女王”の作品の中でも最高の
傑作ですね。
米澤穂信の「氷菓」…
何事にも積極的には関わろうとしない無気力な少年・奉太郎は、なりゆきで入部した古典部
の仲間に依頼されて、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに…。面白そう
ですが、まだ読んでません。「氷菓」という題名の文集に秘められた三十三年前の真実…って
なんだろう。
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