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(1)海に生きる男
(2)海で生きる男

(1)と(2)の文章では、(に)と(で)では、どのような意味作用の違い(格助詞の機能)が出てくるのでしょうか。

手持ちの本で、格助詞の意味の違いを参照するのですが、どうもはっきりとした違いが認識できません。

A 回答 (2件)

 こんばんは、夜分に失礼します。


No.1の方からの回答に少し疑問が生じます。
>(1)は「海を生活の拠点として生計を立てている男」くらいの意味になります。
 これは逆ではないでしょうか。「海に生きる男」あるいは「海で生きる男」の「に」および「で」が助詞であること。そして助詞である以上は「付属語」であることを勘案するなら、「何に付属するのか」が問題となるはずです。

>単語(動詞)にはある意味をつくるために一緒になる格助詞が決まっているものがあって、この「生きる」もその一つです
 確かに「格助詞をどう理解するか」との文法的な研究も北原保雄・寺村秀夫・森山卓郎などの諸氏によって提言されていますが、この三者でも相当な温度差があります。1の回答者の説明は北原に近く、「動詞と助詞の結合関係」をいわば「不可分のもの」と定義した上で、その動詞が補充されることを前提としているとみなされる格を「動詞固有の格」とパターン化する形ですので、「海に生きる」としたのでは意味が不鮮明となるとの理解になると存じます。
 しかしここにも一つの問題があります。「に」が「生きる」に対する付属語であるとの説明が抜け落ちている形です。これを説明するには「対義語」があります。当該の語が「生きる」ですから、その反対語は「死ぬ」になります。ではこれを文章の中で具体的に置き換えてみます。
(1)海に死ぬ男
(2)海で死ぬ男
 こうした実験で分かることがあります。「助詞の性質」です。1の回答者の方は「動詞+助詞(もしくはその逆の形)」の形で一つの意味を為すと説明しますが、この文章で明らかに場所を示しているのは(2)の形です。
 でも少し待って下さい。「で」の機能を考えてみますと、
(A)裁判で明らかにする→手続きや手法
(B)木でできている→材料
(C)本日で創業○○年を迎えました→状態の継続 、などが他にもあります。そして文章を元に戻して考えてみるとどうなるでしょう。
 「海で生きる男」は「海で水産業を営んで生計を維持する男」と言い換えることも可能です。となれば1の方のご指摘は2にも適用しうることとなります。
 逆に「海に生きる」ならば、海に生涯を捧げたなどの意味が考えられるでしょう。でも海の環境保全に尽力したのか、それとも海に生計のてだてを求めたのかその具体的な意味内容は定かではありません。
 一般的な文例を考えるなら「音楽に生きる」「文学に生きる」などを傍証とするなら、これらの仕事を生業とするのは音楽家であり作家などと呼ばれる職業になりますが、「海に生きる」ではこの様に限定することも困難です。との理由で、「海に生きる男」を海で生活の術を得ている男と解釈することに僕は疑問を感じ、むしろ「海で生きる男」に海で生活の術を得ている男との理解を僕は持ちます。
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これは辞書で「生きる」を調べるとわかります。



単語(動詞)にはある意味をつくるために一緒になる格助詞が決まっているものがあって、この「生きる」もその一つです。

「海で生きる」の「で」は単に格助詞の意味でいう「動作の行われる場所」を示すもので、(2)は「海という場所で生きる男」という意味になりますが、

「海に生きる」の「に」は単独の格助詞で考えても意味がなく、「に生きる」で初めて意味が成立します。
広辞苑では、「生計を立てる」、「生活をいとなむ」、「生命を託する」の意が、
明鏡国語辞典では、「生物(特に、動物)が生命を維持して、生活を営む」、「人がある精神的態度をもって人生に対処する」、「暮らす」の意が、
goo辞書では、http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/10534/m0u/
の意が書かれています。
つまり、(1)は「海を生活の拠点として生計を立てている男」くらいの意味になります。

英語の「動詞+前置詞」で意味が決まる感じと似ています。
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