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小説「秘密」について

今更小説を読んだものです。


最後のおちで「もしかしたら藻奈美は直子なのか?」という部分ですが皆さんはどう感じていますか?

私は山下公園で直子は本当に消えたんだと思っています。

その理由は

最後の指輪を新しくリメイクするというところなのですが

もし藻奈美の人格が直子であったと仮定するならば、何故平介にもっと慎重になれなかったのでしょうか。

藻奈美のふりをして一言だけ

「お母さんと交換日記している時に指輪の場所教えてもらったんだけど、私の結婚指輪にこれを使っていい?」

と言えなかったんでしょうか。

いくら平介と直子二人だけの秘密だったとはいえ、その一言さえあれば完全に平介は知らないまま過ごせたんだと思います。

あの最後のおちは仮にあれが直子だとすると9年間演技をしていた事が台無しだ。

お互いがお互いに気をつかっていて思いやりがあるストーリーなのに最後だけ全然思いやりがない話になってしまう。

指輪をリメイクするなら違う場所で依頼をするか平介に布石をうっとくのがベストだった。

疑いをもってしまった平介のあの後を考えるとちょっと切なすぎます。

だから私は人格が直子ではなく藻奈美であり、直子は本当に山下公園で消えたんだという話のほうが正しいと思うのですが。

藻奈美は平介に指輪をリメイクすると言ったら反対されるかもしれないと思い勝手にやってしまったと。

その結末が私にとって一番納得がいくんですよね。

みなさんの意見を聞かせて下さい。

A 回答 (3件)

私は半年ぐらい前にこの小説を初めて読みました(映画は見ていません)。


直子が平介に対して行った切ない行為や、最後の場面での平介の言葉に胸が熱くなったことを思い出します。

ご質問の件ですが、直子は山下公園では消えていないと思います。
この作品のタイトルである「秘密」には、複数の意味が込められていて、テディベアのぬいぐるみの中に入れた指輪が直子と平介との間の「秘密」であるほか、直子が平介に自分への思いや執着を断ち切らせて、解放させるために行った芝居(直子の精神が消えて、藻奈美の精神が甦ったように見せかけたこと)、これこそがこの作品の最大の「秘密」であると思います。
直子の芝居は、自分に執着して異常な精神状態に陥っている平介の心を解放させると同時に、自分の心をも解放させるために行った行為だと解釈しています。
指輪を作り変えた事は、解放の象徴ではないでしょうか。

ご指摘の
>「お母さんと交換日記している時に指輪の場所教えてもらったんだけど、私の結婚指輪にこれを使っていい?」と言えなかったんでしょうか。
>指輪をリメイクするなら違う場所で依頼をするか平介に布石をうっとくのがベストだった。
については、確かにそういう話の運びの方が、平介は直子の行った「秘密」を知らないままで平穏に過ごせたでしょう。
しかし、これは小説であって、平介には直子の行った「秘密」を知らせる必要があったため、原作のような仕掛けを施したのだと思います。平介が直子の芝居に気付いたからこそ、感動的なラストでの平介の言葉が生まれたのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

直子の芝居は、自分に執着して異常な精神状態に陥っている平介の心を解放させると同時に、自分の心をも解放させるために行った行為だと解釈しています。指輪を作り変えた事は、解放の象徴ではないでしょうか。


なるほどですね。
そこまで考えておりますか。深いですね。

指輪を作り変える=平介と一緒にいたい

ではなく解放したい。されたいって事ですか。

そう考えれば、直子の最後の軽率な行動にも意味があるのかなと・・・・

ありがとうございます

お礼日時:2013/01/20 10:55

中年オヤジです。


随分前に読んだ本ですが、とても感動したことを覚えている
記憶に残る東野圭吾の代表作の一つと思います。

質問者さんの通りの結末は確かにしっくりしていますし、
指輪の件が平介にばれるのもちょっと直子の軽率と言うか
ばれやすい行動であったと思います。

小説ですから何が有っても良いのでしょうが
再度、娘に戻って結婚したら普通に幸せだねと言う事になってしまいます。
この本が秀逸で有ったのはやむを得ず娘として生きる決断をした直子以上に
直子なのに娘として結婚してしまう切なさや侘びしさが
見て取れる平介であったのでは無いでしょうか。

例えば、自分に置き換えてみると
息子の体を手に入れた自分が妻と暮らすとき
娘の体を手に入れた妻と暮らすときを考えると、
人格が自分や妻で有っても息子や娘として生きたいと
生きて欲しいと思うと思います。
つまり妻よりも、子供で有ったり自分で有ったり、
いずれにしても妻と生きる道を選ばないであろう
多数の一般的オヤジ達には、妻を愛して止まない平介に
あり得ないだろ!もっと喜べよ!と思いながら、
羨望と共に感動した様に思います。
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この回答へのお礼

自分におきかえれない作品ですよね。
非現実なのに現実に考えさせられるといいますか。

直子よりの視点で秘密を見てみたい気分です。
ありがとうございました^^

お礼日時:2013/01/20 11:01

私は直子は消えていなかったと思います。



平介が「藻奈美」と直子を呼んだ翌日に、藻奈美が出現。これはやっぱり直子の決意..演技なんだと思いました。

2人の交換日記、平介には見せていません。だから本当に書いていたのかわかりません。

山下公園で「お母さん消えちゃったの?」と言ったあとの大泣き…これは直子が自分の存在を消して生きていかなければならない、平介の妻ではなく娘として生きなければいけないことからの涙だと思いました。


「2人だけの秘密ね」と話した指輪の場所を、娘に話すでしょうか…?

直子の性格ならずっと平介との秘密にすると思うんです。だからリメイクのことはわざとらしくなるから言わなかったのではと思います。

あのお店でリメイクしたのは、もしかしたら平介に気付いて欲しかったのかな…

最後の最後に、人間らしさというか、やっぱり最愛の旦那に直子という私の存在を…と切ない想いがつまっていたのかと。


私の考えは、こんな感じです。素人意見ですみません。
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この回答へのお礼

最後に平介に気づいてほしくて直子がそういう行動をとったのだとしたら。。。。

悲しいな。結果それが平介にはあまりにも残酷な宣言になる。

私は直子の最後の軽率な行動が許せませんTT

お礼日時:2013/01/20 10:51

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