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木活字版と木版は同じ意味ですか?
違いを教えて下さい。
宜しくお願いします。

A 回答 (3件)

木活字版そのものに関してはあまり詳しくないのですが、


版画に関しての一般論を。

・版形式による分類

版を作るとき、版材を図像が刷りとれるように加工します。
(これを「製版」といいます。)この製版方法は素材の性質、
求める表現の効果などにより様々に異なりますが、おおまかに、

「凸版」
刷りとりたいところを、高くする

「凹版」
刷りとりたいところを、低くする

「平版」
刷りとりたいところに、油脂をつける

「孔版」
刷りとりたいところに、穴を開ける

の四種類に分けられます。これを版形式による分類といいます。

・版材による分類

版画を版の材質によって分類する事です。版の材質に何を使っているか
によって、「木版」「銅板」「石版」「亜鉛版」「アルミ版」「リノリウム版」
のように分類します。
たいてい皆に知られている木版は、先ほどの版形式による分類では
凸版に属するものが代表的ですが、ただし、版材に木版を使っている
場合でも、
「木版リトグラフ」「木版凹版」
http://n-hanga.com/douhan/hanga/mokuhanlithoB.html
http://www2.big.or.jp/~adel/sobi/hanga-ken-folde …
のように例外と思われるような場合もありますので注意してください。

・印刷技術による分類

版画を印刷技法によって分類する方法です。
印刷技法の違いによって「活版印刷」「グラビア印刷」「オフセット印刷」
などのように分類します。

質問者様がとりあげられている「木活字版」は「活版印刷」の中の一部では
ないかと思われますが、ただ、ここを読むと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%B4%BB% …
のように、版材に金属製活字を使用しているものも含まれるかもしれませんので、
(私自身確認はしていませんが)
木活字版=木版
としないほうが無難でしょう。(多分)

「版画の分類の仕方が違う」というのが
私の受けた印象です。
(美術のカデゴリーでも、質問したほうが良いかもしれません)
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違います。

後者は、版画と同じです。本の1ページ毎に版画を掘るのと同じなのです。

版木
http://www.norinagakinenkan.com/norinaga/kaisets …

西洋は文字の種類が少ないし、器用な人が少ないから活字が普及しましたが、東洋は文字の種類が余りにも多すぎたのと器用な人が多かったから木版が普及しました。

7万字とも8万字ともいわれる膨大な数の活字を探しだして活版を組むより、木版を掘ったほうが早かったんです。江戸時代だって活字の原理は知られていましたが、効率的でなかったので普及しませんでした。それで幕府に版木を取り上げられると発禁処分ってことになりました。
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今は殆ど見られなくなった「活字」をご存じで


しょうか。
字を一つ書いた四角い判子のようなもので
同じ大きさのものを組み合わせて文章を刷る
のが「木活字版」です。

漢字、かな合わせて何千種もの活字がないと
本の印刷は出来ませんが、刷り終われば
組み合わせを変えて使えるので、活字としては
何回も使えます。

一枚の板に文章を彫り込んで造った木版で紙に
刷るのが「木版印刷」です。
木活字の作製に比べ、版をつくる手間がかから
ないので、古くから知られていた木活字より、
木版のほうが普及しました。
絵や挿絵を同時に彫れる利点もあり、江戸時代
には、本やかわら版として盛んに使われました。
浮世絵(木版画)もそうです。

明治になり欧米から鉛活字が伝わり、鋳込みで
活字が量産出来、活字の寿命も著しく伸び、
印刷機の進歩と相まって木版印刷は消え
美術の世界にのみ残っています。
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