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それが原因で発ガンするという体のメカニズムが分かりません。
私の仮説です。
被曝当時に損傷したDNAが歳を重ねるごとに増殖したからですか?
教えてください。

A 回答 (3件)

放射線技師として働いているものです。



まず、前提として細胞がガン化する場合
一つの突然変異ができたから、ということはありません。

仮に一つの細胞に10個の突然変異ができたら細胞がガン化する、としましょう。

ある人が90歳まで生きていたとして
その人の修復能力や生活習慣などから10年に1つの突然変異が細胞にできて
その細胞が修復などの生体の防御機構を全てすりぬけて突然変異が残っていくとします。

そして、絶対にそういったことはあり得ませんが
全く被ばくしなかったとして、90歳まで生きた場合、その細胞の突然変異の数は
9個(10年に1個で90年なので)で、ガンにはなりません。

しかし、
その人が10年に1個の突然変異ができる、というもの以外に
被ばくをしたことで余分に1個の突然変異ができていたとします。

その場合、90歳まで生きた場合にその細胞にできた突然変異の数が10個になり
その細胞はガンになってしまいました。

すると、この場合
被ばくがなければガンになることのなかったものが
被ばくをしたことによりガンになってしまうので

30歳に被ばくをしていたとすると、
結果的に被ばくをしてから60年後にガンになってしまった、ということになります。

実際には、DNAの修復や突然変異のできた細胞の自然死などの防御機構
自然界からの放射線(住んでいる地域によってもかなり差がある)などの影響もありますし
放射線でできた突然変異と他の生活習慣によりできた突然変異を分けることができないなど
様々な影響がありますが、

何十年後にガンになるというのは

被ばくしたことにより、”結果的に”ガンになってしまう、
という表現の方が正しいのではないかと思います。

これで伝わるでしょうか?
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>放射線を浴びて、その時は平気でも何十年後にそれが原因で発ガンするという体のメカニズム



そんなものは存在しない。一過性の放射線が何十年か後の発がんの原因になるということは有り得ません。実際のところは持続的な放射線照射、持続的な発がん性物質摂取の長年の継続によって、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるで、長生きすればいつか命中してしまうといったことなんです。

例えばオーストラリアは南極オゾンホールの影響で、皮膚がんの発生率が極めて高い。がんにかかった人の80%が皮膚がんです。オーストラリア人は毎日放射線を浴びているようなものなのです。それでもオーストラリア人は皮膚がんでばたばたと死んでいる訳ではない。他国とくらべてがんの種類の内訳が違うだけの話です。

しかし放射線の強さには差があるが、それは世界中の人がそうなんです。たまたま地域によって放射線の強さが違うだけなのです。
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 遺伝子のDNAは自然放射能による影響でも欠損が生じますが、酵素による補正がおこなわれていて、40億分の1ぐらいの確率でしか変異は起こらないように出来ています。



 自然放射能による僅かな被曝であれば、数万年ぐらいにしか大きな変異は起こらないのですが、人工放射性物質からの被曝は放射線量が大きいので、酵素による修復では間に合わない場合がありますが、一般には変異が大き過ぎて細胞が死んでしまいます。

 細胞が死なない程度の変異が起こった場合に、癌化する例があるようですが、細胞の増殖能力を制御している機能が破壊されて、増殖が暴走して起こる病気であるのがわかって来ています。

 一般にはマクロファージなどによって有害な細胞は破壊されるのですが、その機能が働かないような保護機能があって、それが原因で癌化を止められないで発症するようです。

 強い被曝を受けた後で、年齢を重ねるたびに癌化する危険が高まるのは、胸腺の老化で抗体が働かなくなる為のようですが、骨髄癌のように造血機能が破壊され、役立たない赤血球や白血球が生産されて、白血病のような病気になる例もあります。

 原発事故で問題になっているのは外部放射線被曝よりも、内部放射線被曝の方で、飲食物と共に体内に侵入した放射性物質が脂肪細胞などに蓄積して長期間に渡って放射線を出し続け、細胞が癌化したり、突然変異を起こす為です。

 幼児や高齢者は免疫力が低いので、放射線の影響を受けやすく、体内被爆線量は低く抑えないと危険なようです。(以下リンク参照。)

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D
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