No.3ベストアンサー
- 回答日時:
今日は。
天才と言われる人たちの精神病跡学(パトグラフィー)の書籍などを読みながら日英文学などを読んでいる暇人です。三島は、ご存じのように、幼児期に祖母に溺愛?・異常管理?されながら女の子のように育てられました。その影響かどうか分かりませんが、幼児期からの病弱・虚弱体質で、のちに成人となってから徴兵制度の兵役検査で不合格とされました。これが結構トラウマとなっていたように思います。のちのちこの兵役検査不合格は本人の仮病ではなかったかとか、やはり虚弱体質だったからかなど、いろいろ評されたそうです。
おそらく、戦後、自身の体作りに異常なほど取り組んだ根もとは推し量られます。ボディビル、空手(蹴りは足があまり上がらなかったと言われています)、剣道などに取り組み、ナルシストのように自身の写真をポスター化していました。さらに晩年盾の会などを作り、自衛隊に乗り込んで「憂国の精神」で熱弁をふるい、自決しました。盾の会のメンバーの1人の「ちび古賀」という若者とは同性愛関係にあったと言われています。自決の際、居合い経験者に首をはねてもらうつもりでしたが、その若者も異常に緊張したのか首をはねずに肩に刀が食い込んで、三島が苦しんだと言われています。その際、剣道経験者が刀を取り、三島の首を何とかはねたそうです。居合いと剣道では刀操法では前者が圧倒的に有利なはずだったでしょうが、死の瞬間までその皮肉が三島の周りで戯れたところが象徴的だったと思っています。
天才であろうと凡才であろうと、人間は、無意識か意識的か分かりませんが、過去の失敗を取り戻そうと死ぬまで努力するそうです。自分のことを考えても分かるような気がします。三島の体作り・盾の会・憂国の精神・自衛隊での自決はすべて遠い過去から連続しているようにしか思えません。
話しは突然変わりますが、三島の縁談の相手の1人に現皇后の美智子様がおられたそうです。三島はこの縁談に十数ヶ条の条件をつけて相手側に渡したそうです。(1)おれの文筆業に口出すな(2)・・・と言ったそうです。この縁談が破綻したのは現在の皇后であられるお姿を拝見してもお分かりの通りです。
しかし、文学的天才であることには間違いないと思っています。私個人としては「金閣寺」が気に入っています。日本文学として英語翻訳本を比較しながら読んでいましたが翻訳の方は駄作で、三島文学として読むのは日本語オリジナルと決めています。しかしジャーナリストの書いた三島評論は外国人の書いたものが役に立つこともあります。日本人ジャーナリストなら日本人としての立場から書けないことを平気で書かれてあります。
「The Life and Death of YUKIO MISIMA」by Henry Scott Stokes, (TUTTLE)
精神病理は、現時点で、統合失調症・鬱病・躁病・両極性躁鬱病・多重人格などデジタル的に分けて考えるのが主流のようですが、もう一つの流れにこれらすべての病は連続しているもので「迫害意識←→誇大妄想」と連続的に考える精神病理一体論の立場を取る派もあるようです。
いずれにしても、作家たちの病が作品の壮絶なエネルギーになっていることが確かであろうと言われています。パトグラフィー関係の書物も文学作品と併せて読まれると、この作品を書いた時のこの作家の精神状況と感じながら読むことが出来るのが私の好みです。文学至上主義とはかけ離れてしまいますが。
北杜夫・斎藤茂吉・川端康成・夏目漱石・芥川龍之介・紫式部その他色々評されています。
No.2
- 回答日時:
#1 の回答に疑問があります。
naive という英単語は、単純、馬鹿、子供っぽいという意味合いが強いものです。三島が馬鹿で単純とは言えません。かなり複雑な人物です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%B3%B6% …
ご自分でじっくり読んで判断してください。
ま、最後はオカマの癇癪で自死しましたけどね。
回答ありがとうございます。
>naive という英単語は、単純、馬鹿、子供っぽいという意味合いが強いものです。
なんかつまらない屁理屈ですね。「ナイーブ」も英語からの借用語ですが、外来語として日本語として使われている限りは 日本語の問題です。いるんですよね、外国語と外来語の区別のつかない人が。他には、「スマート」、「カラフル」、「ゴージャス」なども 元の英単語とは意味が少しズレています。
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