
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
何れが条件反射かと言いますならば、産まれたときはなかったけれど、生後の体験や訓練によって無意識に発生してしまうものは全て条件反射です。こうなりますと範囲がたいへん広くなってしまうのですが、ここで言及されるのは「条件刺激」と「条件反応」の組み合わせであり、少なくとも意識して行う行動は除外されます。そして、古典的条件とオペラント条件は、たいへん大雑把ですが、これによって発生する反応が「生理反応(無条件反射)」か「自発行動」かによって見比べることができます。
条件反射発見の基となりましたパブロフの犬は、本来、目の前の餌や臭いに対して唾液が分泌されるという生理反応が、「聴覚という刺激」に条件付けされたものです。これに対しまして、オペラントとは特定の条件刺激に対し、無意識のうちに何らかの「自発行動が誘発されること」を言います。
では、「お腹が空く」とか「眠くなる」というのは生理反応ではなく「生理状態」です。加えて、果たして時間というのは条件刺激として扱えるものなのでしょうか。
我々には体内時間というものがあります。ですが、そのときお腹が空いていなければご飯を食べたいという欲求は発生しません。これは本能行動の原則です。
ところが、毎日同じ時間にご飯を食べますと、その満足感や幸福感が学習され、時間になるとご飯を食べたくなるという自発行動が条件付けされます。さっきお菓子を食べたばかりなのに時間になるときっちりご飯を食べたくなる。この場合はオペラント条件付けの可能性があります。はっきり言って太りますよね。因みに、「ストレス性過食」もオペラントに分類されます。
次に、嫌悪感を感じて胃が痛くなるというのは生得的な無条件反射です。ですが、産まれたときに好き嫌いは決まっていませんから、好きなひとに近付き、嫌いなひとを遠ざけるというのは自発行動でありオペラントです。そこでこの結果、嫌いなひとと会った瞬間に思わず胃が痛くなるならば生理反応ですから、これは古典的条件付けと言えるかも知れません。
この説明では歯がゆく、納得もゆかないと思いますが、我々の日常生活において条件反射といいますのは意識行動の中に埋もれてしまい、純粋なそれを搾り出すというのは中々困難です。ですが、ただオペラントは癖や習慣などにおいて頻繁に存在します。
古典的条件付けによって不必要な生理反応が発生するよりは、過去の体験に基づいて状況に応じた自発行動が選択されることの方が生後環境に適応するためには我々動物にとって遥かに役に立ちます。そして、オペラントは如何なる刺激に対しても比較的かんたん形成されるだけではなく、飽きてしまえば終わり、慣れてしまえばそれまでといったレベルで何処にでもあります。但しそのため、これが度を越しますと「ギャンブル依存症」や「アルコール依存症」などといった深刻な事態に進展することも果たして稀ではありません。
では、日常生活で条件反射の例というならば、まず「無意識行動を前提」とし、「条件刺激(原因)」と「条件反応(結果)」の特定できるものを色々と探してみてはどうでしょうか。
例えば、梅干やレモンを見ると口がすっぱくなるというのは代表的な古典的条件反応です。ならば、恋愛……。異性に興味を持つのは本能行動です。ですが、他には目もくれず、特定の異性ばかりが無性に気になるというのは無意識な自発行動であり、これはオペラント条件付けによるものです。ですから、恋は盲目と言われるんですね。
No.1
- 回答日時:
zorozoro2100さんの質問歴などがわからないので、質問の内容の推定が難しいです。
食事時になるとおなかがすく・夜になると眠くなる・嫌な人の顔をみると胃が痛くなるなどは、自然な生理反応の可能性も高く、条件付けなのかどうかは判然としません。
「14時、15時、16時、17時と食べ続けていて、18時の時計をみたら空腹を感じる」ようなことならば、古典的条件付けが出来ているかもしれません。(普段から18時の時計を見て食事をすることにしていたとして)
生理的には本来関係がないと想像出来る条件と生理的気分的変化とが緊密に繋がっている場合に、条件付けというのでしょう。
習慣や癖は強く存在するので、その順序や組み合わせなどが狂うと強い違和感を感じるでしょうが、それは条件付けとは違うでしょう。
日常生活の中で、条件付けの反応が起きる例は少ないのではないでしょうか。
ただ、お祈りのような行為は、それをすることで不安を治め、集中力を高め成功を導くことが多いという実体験で強化されたものであるなら、一種のオペラント条件付けなのかもしれません。また、ジンクスを大事にするのも、ジンクスを守ることでアドレナリンの分泌を高めるような効果をもたらすのであれば、一種のオペラント条件付けなのかもしれません。必勝・めざせ合格のステッカーやダルマ、色々の標語なども、そういうことをすることで、良い結果が得られると思い込んでいるのでやっていると考えるなら、オペラント条件付けの効果を期待しているのかもしれません。
昔?は、「そんな悪い子は、鬼に連れて行かれる」「おまわりさんに言う」というような言い方をしていました。鬼やおまわりさんが具体的に何であるかが子供にわからなくても、子供には注意・警告・叱責されているということがわかります。日本語としての意味が不明でも、口調だけで「ダメよ!」がわかるのです。夫が妻の不機嫌を理解するのも、ちょっとした言い方の差であることが多いです。それらも、人間特有のコミュニケーションであり、パブロフのイヌにとっての餌係の足音と似ていて、古典的条件付けなのかもしれません。
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