
JIS K 6301 ゴムの物理的性質試験方法において、引張強さと伸びの試験結果のまとめ方において、
例えば4個の試験片の各測定値を大きい順に並べて、
S1≧S2≧S3≧S4のとき、
引張強さまたは伸び=0.5S1+0.3S2+0.1(S3+S4)
とあります。
この計算を”加重平均”と聞いたことがあるのですが、どうしてこれを”加重平均”というのか?
また、なぜ”0.5”、”0.3”、”0.1”を大きい順にかけていくのか?この数値の根拠は何なのでしょうか?
自分は文系のため、なかなか理解ができません。
分かりにくい質問で誠に申し訳ありませんが、ご存知の方、何卒ご教授いただけますようお願い申し上げます。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
後半だけですが,
>なぜ”0.5”、”0.3”、”0.1”を大きい順にかけて
>いくのか?この数値の根拠は何なのでしょうか?
おそらく,理論的根拠はないでしょう。試験結果データすべてを使っていてしかも大きい値の出たものに近い値を(恣意的に)採用するためではないかと推測されます。
なお,参考までに
私の調べたところ,JIS K6301「加硫ゴム物理試験方法」はすでに廃止規格になっているようですね。
代わりに,JIS K 6251-2004「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム-引張特性の求め方」を参照しました。
ちなみに,これによれば,
「引張強さ,切断時引張応力,降伏時引張応力,所定伸び引張応力,切断時伸び及び降伏点伸びは,3個以上の試験片について試験を行い,(中略)それぞれの値の中央値を(後略)」となっています。
※加重平均というやり方は採用されなくなっているようです。
JISのデータベース(下記URL)で検索しました。
参考URL:http://www.jisc.go.jp/index.html
ご回答ありがとうございました。
やはり、大きい数値に近い値を恣意的に採用するために最大の数値に最大の係数をかけているのですね。
私が考えるに、K6301(旧JIS)ではこの計算方法なのに、K6251(新JIS)では中央値になったのは、昔はなるべく大きい数値を試験値として採用したいという考えがあったのでしょうね。
とても参考になりました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
前半だけ。
加重平均は重み付き平均とも言います。
データごとに違う重み(係数)をかけて平均を取ります。
0.5S1+0.3S2+0.1(S3+S4)も4倍して4で割ると
(2S1+1.2S2+0.4(S3+S4))/4
となって重みをつけて平均を取っている様子がわかるでしょう。
後半は、大きい値ほど大きな重みをつけているようですね。それ以上は判りません。
ありがとうございました。
重みをつけて平均を取るのいう考え方なのですね。
分かりやすいご回答をいただきまして、ありがとうございました。
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