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空手の引き手の高さについて、一般的に自然に肘を後ろに引いた時に来る拳の高さが普通(あえて特に指摘されにくい位置)かと思っていましたが、最近、首里手は腰、那覇手は脇(乳の高さ)だと記載しているものを確認できました。剛柔流や極真などは那覇手のようなので引き手の位置が高いのかと思われます。ただ首里手は結構流派的にもポピュラーですが、腰位置であったり、それより高かったりしている画像もみます。
また泊手というのが最近耳にしますが泊手沖縄拳法のY氏は腰位置といっておりますし、別の泊手と那覇手を兼ねた道場のT氏では脇下に屏風だたみのような高い構えというのも耳にしました。別のサイトでは首里手の腰位置より拳一個分上という記述も確認しました。同じ泊手でも首里手のような那覇手のような、と考え違うようです。本部朝基とういう人の残した言葉では「佐久間先生のと松村先生のは同じ手(型)であった。昔の型は突いて拳を出して引く時、腋下に引くことを習っていた…」と述べています。松村とは松村宗棍という人である様ですがこの人は首里手と思われます。本部朝基自体も泊手も首里手も学ばれたと確認できました。昔から伝わる本当の引き手の実情とはどうなのでしょうか?
空手史や古い空手技術にお詳しい方、コメントよろしくお願いします。

A 回答 (5件)

 ついでに書いておくと、


 空手の突きをいろいろな方向、いろいろな腕の角度から出すと面白い発見がありますよ。
 あとはゆっくりやる型を早く演じてみたり逆に早くやる型をゆっくり演じてみたり、逆まわしにやってみるとか。
 組手だと一つの技だけで攻防をこなしてみるとかすれば、ちょっと変化させると別の技になるとか力の方向を変えるだけで攻撃の技だと思っていたものが防御に使える事などいろいろ発見出来ます。
 基礎が身に付いてから少しずつ試してみてください。


 空手も他の武術と同じですが、型(技)について考える時には、徒手による格闘技の試合の思考しかしない今の考え方は捨ててください。 この考え方は最初から試合しか想定していない格闘技だけに使える思考です。

 昔から続いているほとんどの武術系流派は本来武器を持つ事から始まって、武器を失って初めて徒手に移行します。つまり徒手技術の殆どはその流派の主武器から来ている事が多いです。主武器が無くても最初の戦闘は対武器を想定している流派ばかりです。
 また、技の想定は一瞬の攻防に命が懸かる、武器を相手にする事や相手が何を隠し持っているか解らない状態で相手の攻撃を受けずに殺す為の技術です。
 だから本来の技術を知ると、普段やっている技も少しだけ力の方向や入れ方変えるだけで凶悪な技だと言う事を知る事が出来ますし、今教わっている攻撃法、防御法以外の効果的な技術も解ってきます。


 こういう着眼点を持てる人なら本来の武術としての空手の習得を目指してもいいかもしれませんね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。確かに上段受けでも顔の比率に対して長手方向に受けるのは一見不利な様ですが、対棒や刀に足して、こちらがトンファや釵なら型の動きも理解できますものね。まったくasdffgfu様はお詳しいですね。話を戻せば当時の琉球文化習慣において、着眼点の方向性に融通性をもたせば引き手についてもおのずと理解できる説明も生きてくるのでしょうね。

お礼日時:2013/09/10 19:27

 門外漢なのですがいい着眼点なので、個人的な意見を書かせてもらいます。




 引手を腰に持っていくのは対刀用の実戦を想定しているからだと思います。
 刀を相手にして相手が刀を構えているのに拳を突き出すなんてバカみたいでしょ。 しかもいきなり顔面なんて狙いにいったら完全に腕を切ってくださいって言っているようなものじゃないでしょうかね。
 用法としては相手の手の辺りを掴んで引く行為が引手として現れているのだと思います。 相手の武器を押さえて腰まで持っていく事で刃の部分が自分の身体から外れ、それと同時に相手に拳を叩き込む(この時、相手が中段に構えている腕をわざわざ胸の方まで引き上げてやる必要はない。というより相手の刀を切りやすいように上にあげてやる必要はない)
 で、この状態だとわざわざ今でいう上段を狙わなくても相手の顔の位置は胸より下になっています。

 この考えでいくと、引手が胸の位置というのは対徒手を想定していそうですね。 空手はもともと琉球で武器が禁止された事で使われていたし徒手想定の技術としてあってもおかしくないですね。
 この辺は空手の歴史でどの辺りからその型になったかを調べていけば解ってくると思います。 ある時期から変わったのであれば、その導入時期になにか大きな変化をさせる必要があったという事になります。

 で、引手を攻撃の威力をほんの少しだけ上げる為だけではなく、このような使い方であれば今でも実戦で戦っていける技術だと思いますよ。
 武術の技術は本当の使い方を知っている者であれば今でも十分使える実戦的な技ばかりです。
 ただし、実戦の想定をルールでがんじがらめにした試合とした場合は殆どの技は反則として封じられてしまいます(この引手の本来の使い方も試合だと掴むのが禁止になっていて使えないでしょ)
 反則になる技ほど実戦的で効果的な技ばかりです。


 実戦とはルール無用の戦いだと想定している者の意見です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すごく理論的ですばらしいご説明です。古い沖縄では、子供が喧嘩するときでも、昔から自然と拳を引いた構え方をする習慣があると聞きした。このことからasdffgfu様の説明と関係があるのがわかります。大人達や沖縄の武士がそういう構えをしてたからなのでしょうね。

お礼日時:2013/09/09 00:02

学生時代、極真カラテをしていました。

実は、私も同じ疑問を持ったことがありました。非常に良い気付きだと思います。
さて、ご承知の通り、極真カラテは、大山倍達が松涛館空手を実戦向きに改め開祖した武道カラテです。実戦を考えた場合、防御上「手」は顔の近くに置くべきであり、また攻撃の面では、一時的に顔から肩辺り(型の上では乳の高さ)にくるのが普通だと思います。これは、左右の反動を利用するためです。左正拳突きをすれば、右手は右肩辺りまで引き、その反動で右正拳を打ち込む、左手は左肩辺りまで引く。これが、実戦カラテのワン・ツーです。ある程度反動を利用して突かないとお互い興奮状態ですから、効かないし倒れません。相手の上段回し蹴りが気になる場合は、モーションを小さくし、引き手は耳の下辺りに収めることもあります。何れによ、型と実戦では少々違いがあります。

ただ、引き手を腰位置に収めるのは、明らかに不合理だと思います。本当に実戦経験が無い流派だと思います。攻撃する場合、腰位置から顔面まで40、50cmも斜め上に拳を上げていては、相手に当たらないですし、拳がブレます。工程が長くなるのですから、ヒット率も下がるのは当然です。相手の顔面に直線的にヒットさせる高さから打つのが、一番当たるし、力も伝わります。また、防御の点からは、引き手を腰位置にしたら、引いた側の顔面がガラ空きで、これほど怖いことはありません。回し蹴りを蹴ってくれと言っているようなものです。

型重視の流派で、引き手が腰位置で疑問を感じなければ、それはそれで構わないでしょうし、実戦を重んじるならば、あくまで「型」は型であると認識して、「常に実戦で通用するか」という尺度で、合理性を追求すべきだと思います。古きを尋ねるのは良いことですが、現代カラテは進化しています。空手に先手なしと言われた時代は終わり、先手必勝の時代です。構え方も変わりました。後屈立ちから、キックボクシングのようなアップライトスタイルに。

異種格闘技からも学ぶべき所は多いです。カラテの手業技術は、まだまだボクシングには敵いませんし、足技技術はムエタイに及びません。これからカラテを追求する方は、是非広い視野で格闘技というものを学び取ってほしいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。極真は実戦的な空手なので納得できます。しかし、空手発祥の沖縄では琉球の時代でいうと実戦というより死闘、薩摩藩士の刀相手の歴史があるようなので、型だけの理解では判断しかねるところも有ります。

お礼日時:2013/09/07 23:12

個人的には引き手の位置の違いは重心の違いだと思います。


腰に近い引き手は重心が下丹田にあり大きい動きに適しています。
脇に近い引き手は重心が中丹田にありコンパクトで回転力のある動きに適していると思われます。
腰の引き手は棒の手と共通しているという話もあり、武器との兼ね合いもあるのではと思われます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すごく理にかなったご説明ですね。この説明が空手歴史から論証できれば完璧ですね。

お礼日時:2013/09/07 23:14

引かれた肘は、体軸を円運動の中心点として、回転する。

引き手というものは、後方に引くのではなく、まあ、背骨を中心に回転するということ。そういう理合を知れば、最も適切な引き手の高さは自ずと分かる。

因みに、フルコン系は、そういう理合を知らず、単に、後方に引いているように見える。脇を締めて、肘が背中に回っているという感じが正しいのだと思う。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。体軸の円運動ですか。やってみると腰脇の中間くらいになりますね。

お礼日時:2013/09/07 23:09

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