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「人生逆戻りツアー」( 泉ウタマロ・著)

この物語がどういう展開をするかを示す重要なメッセージが11ページにあります。

>「そろそろ君の人生を回想しに行こう。でも今回は逆向きでね」
>天使Aが親しげに言った。

そして12ページ(“そりゃあ一生懸命努力しましたよ、いったい何が悪かったって言うのですか!”)に続きます。

フランスの田舎町のスーパーマーケットの主任として働いていたのが「私」つまり、クロード・ルパージュ。主人公と天使たちが「回想しに」行ったのは、クロードが50歳の時のシーンでした。

クロードは、スーパーマーケットの主任として毎日仕事に追われていました。何度も辞めようと思いました。しかし、彼の理性がそうさせませんでした。12ページから49ページまで回想シーンが続きます。

彼には少年の頃、画家になりたいという夢がありました。しかし、それは様々な事情から叶いませんでした(“大切な少年時代”101~132ページ)。

49ページは次のシーンで終わり、50ページ(“583回目の過去生と私”)へ続きます。

>沈黙の後、天使Aが言った。「君は今回の584回目の生を嘆いているが、583回目の生涯の中で学んだことを魂の中に抱いて行った。そしてそれは有効だったと私たちは評価している。はっきりと思い出せるように、映像で確認に行こう」

50ページは次のようなシーンで始まります。

>私たち4人は月がすぐ近くに眺められる白い塔の頂上に立った。するとゆっくり目の前に別の時空が現れ、天使Aの声が響いた。
>君はあの時、スペインの農村の女性として生きていた。そして人間の人間の一生は自分が決めるものではなく、神様が定めるものだと思っていた。君の夫は……

質問その1

11ページの「今回は逆向き」というのが私はわかりません。本のタイトルが『人生逆戻りツアー』とあることから「逆向き」かと思うのですが、そこに一つの疑問が生じます。つまり、「逆向き」というからには「順向き」もあることになります。果たして「順向き」に人生を回想するとはどういうことになるのでしょうか。

質問その2

そもそも、なぜ「今回は」となるのでしょうか。この物語は7ページから始まり、8ページで主人公は「魂の領域」に旅立ちます。そこで3人の「守護天使」(「判別しやすいよう」にそれぞれをA,B、Cと主人公が命名)に出逢います。

主人公は、スーパーマーケットの主任であったクロード・ルパージュ。64歳でひょんなことからその人生を閉じます。それはクロードにとって初めての経験なはずです。それなのにどうして「今回は」となるのでしょうか。

質問その3

49ページの「583回目の生涯の中で学んだことを魂の中に抱いて行った」もよくわかりません。どこへ「行った」というのでしょうか。それは583回目の人生を終えた時に「学んだことを魂の中に抱いて」死後の世界に向けて旅立ったということでしょうか。また、「魂の中に抱いて」というのはどういう意味でしょうか。

質問その4

49ページの「それは有効だったと私たちは評価している」とはどういう意味でしょうか。この「有効」というのがどういうことかさっぱりわかりません。どうしてそこに「有効」とか「無効」とかという言葉(概念)が出てくるのでしょうか。

この小説を違和感なく読むことができたという方にぜひとも解説して頂きたいと思います。よろしくお願いします。

「「人生逆戻りツアー」がどうにも理解できな」の質問画像

A 回答 (2件)

私も著書は読んだことはありませんし、回答が付かないのはNO.1さんの回答で概ね賛成だということだと思います。

(私は概ね賛成です)

他の回答が欲しいとのことですので、少し意見を変えて投稿します。

1、>果たして「順向き」に人生を回想するとはどういうことになるのでしょうか。
死ぬ間際に「人生が走馬灯のように駆け巡る」といった表現がありますね。時の流れにそったものが人生であり、その人の一生。それを遡るので「逆向き」

2、>そもそも、なぜ「今回は」となるのでしょうか。
「今回は」ということは、普段は○回目の人生を振り返るだけで終わるのでしょう。しかし、
>そりゃあ一生懸命努力しましたよ、いったい何が悪かったって言うのですか!
>君は今回の584回目の生を嘆いているが
とあるので、今回は前世まで遡る必要があったということだと思います。

それから「守護天使」とありますので、毎度人生を終えた時に出会うのがその三人なのだと思います。天使側からの言葉ですから「初めて」にはならないと思います。

3、583回目の生涯の中で学んだことを魂の中に抱いて、584回目の人生へと向かった。
>「魂の中に抱いて」というのはどういう意味でしょうか。
生まれた時に前世の記憶があったら大変ですね。前世は思い出という記憶ではなく、魂の中に記憶させているから。
ソウルメイトとかで考えるとわかりやすいかもしれません。

4、>「それは有効だったと私たちは評価している」とはどういう意味でしょうか。
これは、前世の話が書かれていないので「これ」ということは出来ませんが、
>人間の人間の一生は自分が決めるものではなく、神様が定めるものだと思っていた。君の夫は……
この先にそれらしい表記があるのではないかと思います。

また、
>583回目の生涯の中で学んだこと
>画家になりたいという夢がありました。しかし、それは様々な事情から叶いませんでした。
>何度も辞めようと思いました。しかし、彼の理性がそうさせませんでした。
とありますので、生涯を通して学ぶことがあるわけです。
おそらく、今世では「理性」に関する課題が出されていたのだろうと思います。それを無事にクリアしたので有効。

こんな感じでしょうか。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答ありがとうございました。

非常に参考になりました。

お礼日時:2013/09/25 10:18

私は、この作品を読んだことがありません。


しかし、【derwqq1122】様の書かれたことから、あらすじを類推することが出来ます。

そこから、質問の内容を検討すると、


 質問その1

『11ページの「今回は逆向き」というのが私はわかりません。
本のタイトルが『人生逆戻りツアー』とあることから「逆向き」かと思うのですが、そこに一つの疑問が生じます。
つまり、「逆向き」というからには「順向き」もあることになります。
果たして「順向き」に人生を回想するとはどういうことになるのでしょうか。』


64歳で死んだ【クロード】が、逆向きで人生を回想した時、50歳のシーンでした。
このことから、

「順向き」とは、生まれてから死ぬまでの人生であり、
「逆向き」とは、死んでから生まれるまでの人生と判ります。



質問その2

『そもそも、なぜ「今回は」となるのでしょうか。この物語は7ページから始まり、8ページで主人公は「魂の領域」に旅立ちます。
そこで3人の「守護天使」(「判別しやすいよう」にそれぞれをA,B、Cと主人公が命名)に出逢います。

主人公は、スーパーマーケットの主任であったクロード・ルパージュ。64歳でひょんなことからその人生を閉じます。
それはクロードにとって初めての経験なはずです。それなのにどうして「今回は」となるのでしょうか。』


魂は一つであり、『輪廻転生』しているから、【クロード・ルパージュ】としては初めてでも、
その魂は何度も現世と「魂の領域」を行ったり来たりしていることになります。

何度も行ったり来たりしている内の「今回は」です。



質問その3

『49ページの「583回目の生涯の中で学んだことを魂の中に抱いて行った」もよくわかりません。どこへ「行った」というのでしょうか。
それは583回目の人生を終えた時に「学んだことを魂の中に抱いて」死後の世界に向けて旅立ったということでしょうか。
また、「魂の中に抱いて」というのはどういう意味でしょうか。』


【クロード・ルパージュ】として、584回目の人生を始めに行った。
ということです。


「魂の中に抱いて」とは、魂の中に経験として蓄積されている。
ということだと思います。




質問その4

『49ページの「それは有効だったと私たちは評価している」とはどういう意味でしょうか。
この「有効」というのがどういうことかさっぱりわかりません。
どうしてそこに「有効」とか「無効」とかという言葉(概念)が出てくるのでしょうか。』


「有効」とは、魂に刻まれた、583回の生涯で蓄積された経験が、
【クロード・ルパージュ】として、584回目の人生で役に立ち、
本人が嘆いていても魂が磨かれた。

と3人の「守護天使」が判断したということ。
 

「無効」とは、魂は磨かれず無駄な一生・・・・。


つまり、魂が磨かれて、経験が蓄積されたかどかを
「有効」とか「無効」という言葉であらわした。
 
 

この回答への補足

>魂は一つであり、『輪廻転生』しているから、

確かにそうだと思います。しかし、『輪廻転生』という考え方をしない(その認識がない)読者にとっては、何のことかわからないのは当然です。その辺の事情を配慮して貰いたいと、私は著者に言いたいところです。⇒ もしかしたらこれは、読者として無茶な要求? どう書く(表現する)かは著者の特権?

私が著者の立場だったら

「君は今回、584回目の生を終えてここへ戻ってきた。これからその生を回想しに行こう」

とします。感性の違いと言われればそれまでですが。

補足日時:2013/09/11 10:25
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

>【derwqq1122】様の書かれたことから、あらすじを類推することが出来ます。

そう言って頂いて恐縮です。

頂いた回答は実にわかりやすいものでした。

しかし、他の方からの回答がないのが残念です。

もう少し様子を見たいと思います。

お礼日時:2013/09/11 09:58

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