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ピーチで事故につながりかねない重大な過失があったので、ANAやJALではない格安航空会社の安全性が気になってきました。
機長の能力や機体の安全度などには違いがあるのでしょうか?

A 回答 (8件)

会社経営者です。



常識的な内容で考えてもLCCが特に危険である、と言う結論には至らないと思います。

まず会社としては「1回の事故」が起きれば、会社が倒産するような危機になることもありえます。客足が遠のき、保険料率が上がり、役所に痛くない腹を探られる、だけで十分に利益に影響します。
今回のピーチの一件で、この質問のような反応や実際にキャンセルする人も出たでしょうから、この程度の「事故」でもLCCにとっては利益に直結するスキャンダルとなります。

したがって「むしろレガシーキャリア(大手航空会社)よりもLCCのほうが安全運行とその評判には気をつけている」と言っていいでしょう。

次にパイロットなどの乗務員などについては、国家が認めた資格と訓練が義務付けられています。これらの資格検査などについては役人が試験監督をしますので、大手であろうがLCCであろうが、基準が変わることはありえません。むしろ基準が下がるなら、天下りを受けれている大手のほうでしょう。

また、運行上の「事故」があれば、それはパイロット自身のキャリアに影響しますし、パイロットは一旦事故が起きれば直接的に刑法で罰せられることもあります。
つまり自分自身の生活に直結します。そのような責任の有り方なのに、LCCのパイロットだから手を抜く、ということはありえないでしょう。

そもそもLCCのビジネスモデルは
・無駄なサービスを省く
・無駄なコストを省く
・機材の運行コストを下げる
というのが基本です。

機内食を省くだけで、単に機内食そのものの費用だけでなく、機内食を考え衛生管理をし、機内食を作って運ぶコストや人員などまで削減できますし、回収して廃棄するコストも浮いてきます。

それ以外のコスト削減ということであれば、飛行機の機種を統一することで運行管理費や整備なども安く済ませる事ができますし、旅行代理店などでチケットを販売せず、自前で売ることでもコスト削減ができます。

そして、飛行機の運行回数を増やすために、空港で止まっている時間をなるべく短くしています(逆にそれがあるので、搭乗手続きも簡素化されています)、この時間を短くすると、短距離路線では、大手航空会社よりも1日に1往復以上増やすことができますので、1日あたりの1機の飛行機が運ぶ旅客数が増え、その分コストが低くなります。もちろん機内食を積み込む時間がかからない分や、預かり荷物を有料にすることで、積み込み時間も短くしています。

荷物が少なくなると燃料の消費量も減りコスト削減になりますが、有料にしているのはそれ以外にも理由があるのです。

こういう地道な努力、一つのこと(機内食を積まないことや、荷物を有料にすること)がひとつのことだけでなく幾つものコスト削減につながるから、LCCは格安運賃で提供できるのです。

そのうえで安全管理費を手抜きにしたら、何もなければ儲かりますが、1回でも事故を起こせば倒産の危機になるでしょう(某国フェリー事故の安全管理のでたらめさを考えれば分かると思います)

それでもって、安全管理費に手を付けないでなおかつ格安で提供するためのLCCのすごい方法に(大手では考えられない方法に)「この便は客が集まらなかったのでキャンセルします」というのがあります。

日本では搭乗率が平均して70%ぐらいあるらしいので、そういうことにはなりにくいようですが、外国のLCCでは頻繁に起きます。1日2便しかないLCCで1便をキャンセルすれば、もう一便の搭乗率は当然に上がりますよね(もちろん便の変更は無料です)

私はシンガポールのLCCでこれをやられましたが、そもそも5000円ぐらいしか払っていないので「しょうがないな・・」というレベルでした。大手の同じ行き先にすると2万円ぐらいするんですから。


こういうコスト削減というビジネスモデルを理解すれば、安全性には関係ないことが分かると思います。
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この回答へのお礼

経営的な観点からの回答ありがとうございます。
一つのサービスと言っても、それに関わる様々な経費があるのですね。
そういった経営努力などで安全性に問題がないところでコストが削減されているというのであれば格安運賃にも納得ができます。

お礼日時:2014/05/07 10:40

>用語でわからないものがあったのでちょっと調べました。

以下で合ってますでしょうか?
>CP 機長・操縦士
>FO 副機長・副操縦士
>JL 日本航空 JAL
>NH 全日本空輸 ANA
>JD 日本エアシステム

全部正解です。というか、普通に通じる単語と思っていましたが、それは私の思い込み、勘違いだったのですね。
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この回答へのお礼

ご確認いただきありがとうございます。
専門的なご回答でしたので、用語まではよくわかりませんでした。
普段の生活では、ANA、JALくらいの認識しかありませんので(汗)

お礼日時:2014/05/07 10:28

海外の航空会社には相当ひどいところがいくつもあります。

航空機、ボーイング社やエアバス社の機を使うなら、世界中どの航空会社も部品の価格や訓練の費用は大差ないです。サービス以外で安くするには無理すれば安全性に影響が出てくるのは避けられません。過去に、ある航空会社で使った中古機がまともにメンテナンスしているとは思えなかった、という例もあるらしいです。

国内のバス会社でも無理している例はありますから・・・。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
いくら安くても、過度な業務のつめこみなどで注意が散漫になったり健康に影響が出て、運転やメンテナンスが安全性を欠くのは利用者にとっても結果的によくないですね。

お礼日時:2014/05/07 10:23

LCCの運賃が安いのは、それなりの理由がある。


LCCに大手航空会社並のサービスを要求するなど、認識不足も甚だしい。
利用者は、自分できちんと勉強すべきだ。
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この回答へのお礼

そうですね。なぜ安いのかというのは知りたいですよね。
こちらでいろいろなご意見をきくことができてよかったです。
ありがとうございました。

お礼日時:2014/05/07 10:16

安全度合という意味では、従来型でも格安型でもほぼ同等です。


格安価格の差はサービスの差です。例えば、空港の出発到着ロビーの場所と環境と質、ボーディングブリッジ使用の有無、機内サービスの内容、欠航した場合の対応など。
安全度合で言えば、航空安全のための国際的な基準があり、どこの航空会社でもその最低限の安全基準は守っているはずです。さもなければ運行できなくなりますから。
航空会社で、その基準よりもさらに厳しい社内基準を独自に設けています、その厳しさも基本的にはどの航空会社でも似たようなものです。
ちなみに、今回の沖縄でのインシデントは、ピーチのパイロットだけでなく運行管理や会社の経営陣そして空港管制や管制空域にも問題があったのではないか?と思っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
安全度はあまり変わらないのであれば、サービスの差を価格の差として納得できるなら利用する人は今後もいるでしょうね。
様々な方面の高度な技術で運行されているので、事故要因は詳しく調べてからでないと結論付けられませんね。

お礼日時:2014/05/02 10:59

パリ・成田間を飛ぶCP、FO(2名づつ)の給料を仮にゼロにすると、同路線を飛ぶ350名が乗るB744では、運賃が全乗客で各1000円ぐらい安くなるそうです。


つまり、運行要員の給与は運行費に与える影響は微々たるものです。

もちろん、LCCはコストを下げたいので、運行要員の給与も低めにしますが、それによる「格安」加減は微々たるものです。運行要員の側でも「給料が安いから適当に飛ばそう」とか、「給料が安いから危険な飛行をしよう」という発想にはなりません。それは自分達の評価(簡単に言えば解雇)に繋がるからです。その前に自分達の命に繋がりかねません。

整備の手を抜いて事故に至れば、会社の存続に関わりかねませんから、手は抜きません。が、運行規則上、「これは片系だけ生きていれば飛ばして良い」という場合、過剰に修理することなく、規定を最低限満たす範囲で飛ばします。

「過剰な修理」と書きましたが、JLやNHが採算と定時運行率を無視して、修理している訳ではありません。過剰な安全性を売りにしている会社(そういう会社は長く機体を使わず転売します。ドイツやシンガポールやオーストラリアにそういう会社があります)以外では、大体同じです。もちろん、規則を拡大解釈している会社は東欧、アジアの一部、アフリカの一部にはありますが、日本では1社を除いて同じでしょう。

LCCがコストを下げるためにしている工夫とは、以下のようなものです。
・同型機を導入して訓練費用、整備費用を圧縮(ほとんどB737とA320です)。
・中古機の導入、運用期間の延長。
・燃費の良い機体への更新。
・機体の一括大量購入(=値引き)。
・系列を作らない(清掃会社とか機内食供給会社とか。子会社の維持には意外と維持にはコストがかかります)。
・標準サービスの簡素化(例えば、搭載貨物に課金するとか、機内食、機内サービスに課金するとか)。
・清掃の内製化(CAさんにやらせるとか)。
・燃料の一括購入、先物取引化(ミスをすると倒産したJLみたいな羽目になります)。
・機体の回転率の向上。
・乗員の移動費を削減(ハイヤーの手配をしないとか。でも微々たるもの)

>機長の能力や機体の安全度などには違いがあるのでしょうか?

機長の能力、飛ばすという能力ですが差はありません。離陸時のエンジン停止対処だとか、着陸時のクラブだとかになれば「こいつは上手い」という差は出るかもしれませんが、どなたも標準的な能力は有しています。個人的にはNHや旧JDの国内線をメインに飛ばしているCPは相当に上手いと思います。

機体の安全度も基本的な整備の差も無いでしょう。しかしながら、新型機はより安全な設計になっていること、コストを下げるためには中古機の導入や、経年機の利用はありうることで、統計上は若干安全度は下がるでしょう。

この回答への補足

用語でわからないものがあったのでちょっと調べました。以下で合ってますでしょうか?
CP 機長・操縦士
FO 副機長・副操縦士
JL 日本航空 JAL
NH 全日本空輸 ANA
JD 日本エアシステム

補足日時:2014/05/02 10:43
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
詳しくていらっしゃいますね!
飛行機に関わる方は自分の命や会社の存続もかかってますし、そこで自ら手を抜くとは考えづらいですね。
格安航空=安かろう・悪かろう
みたいなことではないということですね。

お礼日時:2014/05/02 10:47

ただ、同じ「個人に依存する事故」ってのは、航空会社と


あまり関係ないんですよね。日航でもいきなり上空で
エンジンを逆噴射しちゃった機長・・・なんてのも居ましたし。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
機長の能力にも信頼をおいてほしいですよね。
ピーチはパイロット不足で欠航が決まったり、そういった面でも不安があります。

お礼日時:2014/05/01 20:30

LCCでも、安全性を維持しながら低価格で運用できる仕組みを作っている航空会社も多数あります。


ただ、逆にいえば危険なところもあると思います。仮にメンテナンスで手を抜いてもすぐに事故につながるわけではないですから。実際、LCC以外も含め、安いけれど危ないだろう、と思われる航空会社はたくさんあります。
今回、私も非常に危険、と考えました。降下のタイミングを誤ることは過去もあり、墜落した例もありますが、今回は途中でなぜ気がつかなかったのか、不思議です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
低価格の裏の理由についてまで理解して乗るかどうか自分で判断した方がよさそうですね。
今回の件が調査されて今後の事故の予防になればいいなと思います。

お礼日時:2014/05/01 20:27

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