「 散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 」
これは御存じ世に高名な細川ガラシャが、関ヶ原前夜に非業の死を遂げた際残したとされる辞世の句でありまして、潔さを愛する我が民族的特徴を捉えた名句であろうかと・・。
まあ個人的には石に噛り付き・多少の生き恥を晒してでも、生き延びたいとは思う一方で、長い歴史上に於いては或いは稀な例外も存在するのかも知れない。
例えば備前宰相・宇喜多秀家、思うに彼の生涯などはその典型でしょうか。
豊臣秀吉の猶子にして彼の養女(前田利家の娘)豪姫を妻に娶り、秀吉の愛情を独占し続けたのみならず、若くして中納言そして五大老の一角にまで上り詰めた絢爛たる来歴とその前半生は、世にも幸せな公達との印象。
ところが20代後半に於いて迎えた関ヶ原の敗戦でその運命は一変、その命こそ許されましたが八丈島に配流となり、世間からその存在を忘れられつつ苫を編む事で生計を立てて、80余歳の長寿を全うしたと言います。
無論個々の価値観の相違、そして何より当の本人委ねられるべき事柄であるとは考えますが、その辺りの庶民であればともかく、50年の長きに渡るその後半生を得られた事が、宇喜多秀家という元公達にとって果たして幸せであったのかどうか・・。
そこで貴方が考える 「 散り時を誤った人物 」 「 死に場所を間違えた人物 」 がおりましたら、御教示ください。
No.6
- 回答日時:
いやぁ
皆さん回答が優等生ですね
私なんか細川ガラシャを習ってないんですよ!?
授業の都合で世界史を選択せざるを得ず、世界史オタクの先生に振り回され、1学年で教科書半分も到達していませんでした
(寝てたかもww.)
フランクにいきます
>散り時を誤った人物
理研の笹井さん
私はある方のアンケートで「松岡農水相・ライブドアの野口さんを彷彿とさせる」と答えました
ノーベル賞に一番近いと言われる人物がなぜ自殺なのか?
また、小保方女史宛に「STAP細胞はあります」との遺書を残していますね
じゃぁ、なぜ再現しないの?死ぬ必要あったの?とはてなだらけです
ってか「世界三大不正」とまでバッシングしておきながら、亡くなったらこのざま?ってのがわからない
>死に場所を間違えた人物
太地喜和子さん
私が高校生のときでしたが、車で海に転落って…
パッと思い出しました
michiyo さん、回答ありがとうございます。
お礼が遅くなりまして、誠に申し訳ありません。
>理研の笹井さん
無論私如きに真相は不明ですが、ただただ御冥福をお祈りしたいと思います。
>太地喜和子さん
数々の浮名を流した女優さんでしたが、私はこの人大好きでした。
数少ない個性派にして圧倒的な存在感、まだまだ活躍して欲しかった女優さん、その早世が惜しまれます。
No.5
- 回答日時:
おはようございます。
あんまり詳しくないのですが、軍師勘兵衛を観ていて、荒木村重がそうだと思いました。
妻子や部下が処刑されても自分だけ逃げのびたってのは、現代人の私でもちょっとありえないなと。
そうまでしてやるべき事があったならまだしも、茶人になっただけでしょう?
自分の首ひとつで多くの命を救える可能性があったなら、そこで散るのが武士だろうって思いました。
mikasa さん、回答ありがとうございます。
お礼が遅くなりまして、誠に申し訳ありません。
>荒木村重がそうだと思いました。
この高名な武将、それなりの武略も度胸も有り、信長に重用されてたちまち頭角を現しましたが、最後の最期で馬脚を露してしまったとの印象ですねぇ。
>妻子や部下が処刑されても自分だけ逃げのびたってのは、現代人の私でもちょっとありえないなと。
>自分の首ひとつで多くの命を救える可能性があったなら、そこで散るのが武士だろうって思いました。
本当に仰る通りでして、有岡城の攻防戦で潔く死を選んでいたとするならば、後世に於ける彼の評価もまた違ったものとなっていたでしょう。
No.4
- 回答日時:
isokenさん、おはようございます。
そうですね。小川祐忠と赤座直保でしょうか?最後の最後に大谷刑部を裏切り、自分たちの命こそ助かりましたが、除封されてしまいます。
それから、織田信雄でしょうか?小牧長久手で家康と組んで秀吉に対抗するまではよかったのですが、その後、講和を持ち込まれた後、コロッと乗っかり、あとで領地を没収されて騙されましたね。
後は平宗盛、清宗親子でしょうか?壇ノ浦で入水自殺をしようとしたときにつかまって、切り殺されました。
この回答への補足
ithi さん、毎度お付き合いありがとうございます。
尚少しばかり所用が出来まして、お礼は今週末となる事、御許し頂きたいと存じます。
ithi さん、回答ありがとうございます。
お礼が遅くなりまして、誠に申し訳ありません。
>小川祐忠と赤座直保でしょうか?
さて御指摘の両名に関して言えば、大名家の当主たる者、自家の生き残りが最優先事項とは理解しますが、仰る通り余りにも後味が悪い裏切りの結末。
如何に戦国乱世と言えども、見事戦場に華と散った大谷刑部との比較に於いてそのコントラストは明確にして歴然でしょう。
一方金吾中納言の裏切りに依り薄氷の勝利を得た関ヶ原ですが、実は当の神君家康公こそが武士の進退・在り方に明確な美学を御持ちの御仁でして、その尺度に照らし合わせた取り潰しという処分も已んぬる哉、そう思います。
>織田信雄でしょうか?
織田家の公達というこの方の生涯は、その全てを小牧長久手で幕を降ろした、以降歴史の主流からは大きく外れた長い余生、そういった印象を持ちます。
>平宗盛、清宗親子でしょうか?
平宗盛・清宗父子の最期に関しては、概ね歴史の検断者に依りそれはもう見事に酷評されてはおりますが、清盛亡き後衰亡の一途を辿る平氏の屋台骨を支え続けたのもまた事実、壇ノ浦に於いて見事華と散っておれば、或いは違った評価になったのかも知れない。
何れにしても、この時期の源平の不毛な争いは、朝廷の威信を回復しようと画策した後白河法皇その他の蠢動に依り齎されたもの、私個人としてはそう理解しておりますが・・。
No.3
- 回答日時:
>「 散り時を誤った人物 」 「 死に場所を間違えた人物 」
↓
豊臣秀吉
朝鮮出兵以降のミスジャッジ・ミスリードは引き際・死に際を誤ったと思います。
若くして出自の低さゆえのハンディキャップを知恵と人たらしで補い、玄人創意工夫で天下人にまで登り詰めた。
それなのに晩節を汚したのは、その主たる要因は耄碌と依怙地つまり老害だったのでは・・・
惜しむならば秀次や秀頼に早くバトンタッチするなり、英明な内に、子飼いの大名が要職要地を占めていたり5大老制を人事権&登用の権能を握りつつ強固に固め、大所高所から睨みを利かせておれば、関ヶ原や豊臣政権の滅亡は無かっただろうと思う。
ただし、歴史にifは無いだろうし、豊臣家の存続が、その後の我が国の発展・繁栄に、国益・国威・国運・国際信頼に資する選択だったかどうか、国民(民衆)にとってのベターな幸福な社会かどうかは分からないが・・・
回答ありがとうございます。
>豊臣秀吉、
老害或いは晩節を汚したとの御指摘は、まさに仰る通りでしょうね。
我が国及び明・朝鮮の如何なる階層にも苦痛のみしか与えなかった愚かな朝鮮出兵、この事が豊臣家滅亡の有力な要因となったのは明らかです。
政治家としての能力も徳川家康の方が余程上との印象、思考の飛躍が無い分安定感がありまして、恐らく豊臣恩顧及びごく例外的な大名を除き、豊臣の治世はもうこりごりと考えていた大名が殆どであったものと。
但し人間的魅力となれば、やはり歴史上稀有な存在と言わざるを得ず、いまだ人気があるのもまあ頷けますが・・。
No.2
- 回答日時:
>「 散り時を誤った人物 」
吉良上野介・・・忠臣蔵以前では、結構名君としての逸話が残されている。
田中角栄・・・ロッキード事件を除けば、有能な政治家。ある意味「吉良上野介」を彷彿される。
ナポレオン・ボナパルト・・・まあやりすぎでしょうね。
>「 死に場所を間違えた人物 」
源義経・・・周囲のやっかみや思惑に振り回された英雄
ジャンヌ・ダルク・・・周囲のやっかみや思惑に振り回された英雄
回答ありがとうございます。
>「 散り時を誤った人物 」
吉良上野介 ⇒ 近年では浅野内匠頭の株が急降下、一方吉良上野介名君説が流布され、忠臣蔵も従来の解釈及びドラマでのキャスティングが中々難しいようですねぇ。
田中角栄 ⇒ 議員立法の提出数は未だ破られぬ記録であるとか、個人的には戦後の歴代総理の中で、最も魅力を感じる方であられました。
ナポレオン・ボナパルト ⇒ 近代国家・国民国家成立の創成期に忽然と現れ、フランスの国家意識を背景に欧州に君臨したが、他の欧州諸国にナショナリズムが根付くと共に没落した、例えて言えば神がピンポイントでこの世に送り賜うたかの如き人物でしょうか。
>「 死に場所を間違えた人物 」
源義経 ⇒ 世にも稀な軍事的能力には恵まれたが、その一方で政治的センス及び処世術の欠如が、その後の彼の悲劇を招いた、そう考えます。
ジャンヌ・ダルク ⇒ 実は中世キリスト教世界の解釈は非常に難解であると思う一方で、彼女は確かに或る種の政治勢力と宗教勢力に翻弄され、その利用価値が消滅すると共にその生涯を閉じざるを得なかった、そんな感じでしょうか。
No.1
- 回答日時:
惜しまれながら辞めるのが“散り際の美学”だと思いますが、そういう感覚を持ち合わせていないのが政治家です。
自分の体調が悪くなってようやく辞め時を考える、しかも子息に託したりします。
私の自治体では80になろうとする議員が、また来年も出ると言っています。
こうなるともう「老害」と言わざるを得ません。
回答ありがとうございます。
>惜しまれながら辞めるのが“散り際の美学”だと思いますが、そういう感覚を持ち合わせていないのが政治家です。
全く御指摘の通りとの印象でして、国政のみならず地方議会レベルに於いても、我が国の政治家には見事にろくなのがいない。
政治家を職業と勘違いしている輩が殆どでして、中には辻元某のように、秘書給与という名の税金をネコババし起訴されておりながら、再度立候補する面の皮の非常に厚い豪傑すらおりまして、まあ斯様な候補者を当選させ国政に送り出す選挙民の民度の低さも、目を覆うものがありますが・・。
個人的には議員の世襲制を法律に依り制限すべきと考えますが、こう申しますと憲法14条第1項「 法の下の平等 」及び、第22条第1項「 職業選択の自由 」という基本的人権の立脚精神に反すると、屁理屈をこね回す人が必ずおりますが、そんな批判は糞喰らえです。
それにしても「 政治家 = 家業 」何とも情けないほどに低い意識でしょうか、例えば三菱グループ内には、2親等以内の同一企業への就業禁止という不文律がありまして、民間レベルに於いてすら、かくも厳しく律せられているのに。
いっその事どこぞの国の様に、名誉職に祭り上げて報酬をゼロにしてしまえばとも思いますが、それも実際問題ままならない、悩ましい問題ですねぇ。
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