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海苔をよく食べる地域の人は、海苔を分解できる細菌がお腹の中にいると聞きます。
同様に、飢餓状態が長い地域や食物繊維を積極的に食べる人のお腹の中では分解できるようにならないのでしょうか?

A 回答 (4件)

学名などは詳しく知りませんが、実はすでに食物繊維を分解できる細菌はヒトの腸内にいますよ。



ですので食物繊維も腸内細菌の醗酵によって微々ながらもエネルギーに変換されています。
しかし胃などでは消化できないため塊になっていて分解の効率が悪く、人間の腸の中に留まっている程度の時間では完全には分解しきれないのでしょうね。
草を主食にするほどの分解効率を獲得するには、草を大量に摂取する必要がありますし、それこそ反芻動物のような大きな醗酵室や長い盲腸や腸を持たないといけないでしょう。セルロース分解菌の割合ももっと高くないといけないでしょう。
牛のフンなどをお尻から直接腸内に摂取するとセルロース分解菌やその遺伝子が腸内菌叢に定着するかもしれませんね(笑)

もちろん分解しているのは腸内細菌なので、分解された分のセルロースのエネルギーが完全にヒトのものとして吸収するされるかどうかは別です。


続いて海苔の分解について説明させていただきます。

日本人などは昔から海藻を乾燥させて海苔として食べてきました。
昔は火を通さず乾燥するだけだったので海苔の表面に生きた細菌も付着していました。
海藻の表面で多糖類を分解する細菌を生きたまま取り込むことで、その細菌の多糖類を分解する酵素の遺伝子が腸内細菌に水平伝播した可能性があると言われています。
という内容の論文がネイチャーに投稿されていましたね。
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植物の繊維は、基本的にはその個体の維持に必要な機能を果たす為の、構成物質です。


糖質の中でも、エネルギー源となる為の化学物質としてではなく、形態の維持と成長因子の伝送に機能を特化されていて、簡単に腐蝕・分解されない特質を与えられた分子構造になっています。
草食動物はある程度消化吸収出来る分解酵素を保有していますが、摂取出来る栄養素は極めて少ない為、大量の摂食が必要であり、一般に長い腸を必要とし、反芻の為に複数の胃袋を持つ種や、栄養豊富な果実や種子を常食とする種も居ます。鳥や猿も、青葉よりは消化しやすい新芽の方を好んで食べます。
人類の遠祖も、猿に似た食生活をしていたものと思われますが、肉食を取り入れることで栄養効率が良くなり、消化に要するエネルギーを節約することで、大脳を飛躍的に発達させることが出来ました。
基本的に海苔から摂取出来るエネルギーは少量で、これを主食としても成長は愚か、現有体力の維持さえ困難です。
大腸カメラ検査の前には、海藻類の摂取を禁じられます。海藻類は消化・吸収が悪く、粘着性もある為腸内に貼り付き、検査の妨げになるからです。
繊維質は消化が悪い分、排泄能力を高めてくれます。葉物野菜類は一時的に腹の足しにはなりますが、エネルギー源としては不足です。芋類などの澱粉質根菜類は、カロリーも高く、繊維質にも富むので便秘解消にはお奨めです。
消化酵素にも色々ありますが、肝臓にアルコール消化酵素の少ない人は、いわゆる下戸の人。
大腸に乳糖消化酵素の少ない人は、牛乳を飲むと下痢します。乳離れが早く、牛乳を飲む習慣の無い人は、乳糖に拒絶反応してしまうようです。
常食とする内に、適切な消化酵素も増えると云われています。
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糖とは何かを覚えていないようでしたら、まず下記等で


炭水化物( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E6%B0%B4% … )
食物繊維( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E7%89%A9% … )
 中高あたりの家庭科・理科で簡単に習っているはず

炭水化物
├ 糖質(食物繊維ではない炭水化物[8])
│ ├ 単糖 ★グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)など
│ ├ 少糖 – 単糖が2個~10個程度が縮合したもの。オリゴ糖
│ │  単糖の数により、二糖、三糖などもいう。
│ │  ★ スクロース(ショ糖)ニ糖、マルトース(麦芽糖)ニ糖
│ └ 多糖 – 単糖がオリゴ糖以上に結合したもの
│    デンプン(植物がグルコースを蓄える)
│    グリコーゲン(動物がグルコースを貯蔵するとき)
└ 食物繊維
  └ 多糖 セルロース(植物の骨格)
    水溶性食物繊維
     グルコマンナン - こんにゃくの主成分
     アガロース - 紅藻の細胞壁 寒天の主成分
     アルギン酸ナトリウム - 褐藻の細胞壁 コンブなどに含まれる
    不溶性食物繊維
     セルロース 植物の細胞壁

 炭水化物は人が直接消化して、利用できる物とできないものが含まれている。

 デンプンもセルロースもグリコーゲンも、グルコースがたくさんつながった多糖類ですが、その結びつき方がちょっと違うためにセルロースは消化できません。海草に含まれるアガロースやアルギン酸ナトリウムは構成する単糖が異なりますが、やはり消化できません。

>海苔をよく食べる地域の人は、海苔を分解できる細菌がお腹の中にいると聞きます。
 これは「たまたま」であって、海苔の糖類を消化するためではありません。消化できる量は微々たる物です。
 草食動物は、牛のような反芻器官を持っていたり、羊のように長大な腸をもっていて、バクテリアなどの力を借りて消化して利用していますが、それ以外の動物の腸はそれができる器官ではありません。短時間で流れ出てしまう(^^)
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草食動物である、牛さんとか馬さんがよく食べている植物の主成分はセルロースですね。


基本的に人間は雑食性ですからセルロースを分解する酵素は持っていません。
牛さんなんかはその効率を高めるために反芻して胃の中にセルロース分解酵素を持っています。

海苔も基本的には分解できませんが、ビタミンやミネラル等は吸収されますよね。
人参なんかも一部分しか吸収できません。

よって人間が草食性を獲得しない限り分解は出来ないでしょうね。その代りにお肉なんかは食べられますけどね。
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