スケール練習用にギターの指板をカスタム。
スケール練習する為に指板に色をつけて見ましたが、視覚的に際立つものがありません。
出来れば直感的に因果の分かりやすい配置にしたいのですが。キーをG.か、C
で限定したいです。マイナーキーでもEm.Am辺りを弾く事が多いので、どちらかで。いずれにしても、ルートからの構成音やコードの構成、スケール感が視覚的に分かりやすい配置にしたいです。むづかしいスケールではなく、簡単なセオリーなメロディやコード感に対応出来ればいいです。12音をネックに塗るなら何色にしますか?
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
ANo.4へのコメントについてです。
なるほど、ようやくお考えが見えてきました。
コメントの最初で仰っている共感覚というものは、強い弱いの程度の差はあれ、ほとんどの人にあるのですけれども、ただし音がどういう感覚に対応するか、(色、香り、味、形、皮膚感覚、など)に対応するか、さらに、どういう高さの音(絶対音)がどういう色(香り、味、…)に対応するかは個々人バラバラであることが知られている。
一方、「ドミソは明るい和音」「ドミラは暗い和音」のようなムードは、移調しても成り立つのだから絶対音の問題ではないし、その感じ方は万人に共通している。だから、(ご指摘の通り)これは共感覚とは全く別の話ですね。
さて、干渉は波の特性です。単音と聴こえるものでも、(純音(sine波)以外は)多数の倍音を含んでいます。(和音全体を「ひとつの音の音色」と見なすことができるのは、この事情の裏返しです。)ピタゴラス音階は、ある単音xと、別の単音yについて、yの低次の倍音のひとつがxの低次の倍音のひとつと一致するときに「調和的である」という事で、これはピタゴラスの発見ですね。平均律の和音がどれも「濁っている」のは、xの倍音とy倍音が近いけれどもずれているために生じるうなりのせいです。作曲をするにあたっては、ピタゴラス音階だと濁らないごく少数の和音と、めちゃくちゃ濁る多数の和音とに分かれてしまって、大変不自由である。全部が同程度に濁ってる方がマシじゃないか。で、バッハが平均律を「大発明(invention)だ!」と絶賛したってことです。ま、それはさておき。
しかし、光の干渉というのは、同一の光子がそれ自身と干渉する、という現象です。音と違って、単に波長が同じ光を重ねただけでは生じない。まして、波長が異なる光同士の干渉は問題外です。
一方、三原色は光ではなくヒトの視覚の特性ですね。感度スペクトルが異なる錐体細胞が3種類あるということがその根源です。しかし音に原音というものはない。感度スペクトルが連続的に異なる非常に多くの有毛細胞があるわけで。また、倍音に相当するものは光にはない。波長が半分になるだけでもはや可視光ではなくなってしまうからです。
というわけで、色と音色のアナロジーはこれと言って物理的・生理的根拠を持たない。どうやら、和音のカンジを明るい、華やか、などのムードで捉えた上で、さらにそのムードに対応する色で代表させる、というほどのことでしょう。(もちろん、味、香り、形などに対応させる人もいます。)
さて、和音の与えるカンジの構造がそもそもどうなっているのか問うことは、それがどうやって生じてくるか、という問いそのものです。けれどもあんまり解明されてなくてですね、認知科学の研究課題として、三〜四声の和音の「座りの良さ」の度合いをその構成音から(曲がりなりにも)計算できるモデル、というものが開発されたのはごく最近のことです。(カンジがどうやって生じてくるかの手がかりを得るために、構造を整理するその手段としてモデルを作った訳です。)その計算結果を見ると、ドミソの和音が圧倒的に座りが良いのに比べて、たとえば7th sus4なんてのは、構成音が類似している和音の中でごくわずかに良いというだけ(ってか、むしろ「さほど悪くはない」という程度)である。不協和音はすべてそういうものである。でも、だからこそ美しさがある(これが、「ドミソの和音なんか恥ずかしくて弾けない」ということの原因でしょうね。座りが良すぎちゃ面白くもなんともない。)つまり、和音のカンジよりもさらに高次のところに和音の美しさがある。
いやそもそも、同じ和音でも、キーが違うだけで、効果が違ってくる。(たとえばC6はAm7と同じ和音ですよね。)コードシーケンスという文脈の中で、和音の色ってか味ってか、が決まる。
これじゃまだまだ解決にはほど遠い。和音を感じる脳の感覚は、複雑な構造をしているということです。単色のアナロジーでなんとかるレベルじゃない。
多くの色を組み合わせたカラー・コーディネートとのアナロジーなら意味を持つようにも思います。が、その場合に単音が一つの色に対応する、というような単純な対応関係が果たして成り立つか。キーを変えても和音の感じはほぼ同じ、ということを色で再現できそうにない以上、そう簡単な対応ではないだろうと推測しますが…。
ま、アナロジー談義はここまで。
和声のカンジに関するごく荒い近似として、トニック(C)とドミナント(G)に加える第三の音(E, Eb, F)が和音の「基本的性格」を決め、第四の音(A, A#, B, C, Db, D, …)がその味わいを変える、というような見方ができます。けれど、dimやaugのような明らかな例外があるし、(鍵盤では間違っても弾かないような)音が団子になってる和音だって、弦ではいくらでも弾いてしまって、それでも結構イケてたりするわけです。
さて、もうちょっと良い近似として出てきたのがモードという考え方である。和音となじむスケールの方に注目すればいいじゃん、ってことです。これなら文脈を表現できるし、団子も説明できる。
逆に旋律の方から見ますと、無数の旋律を抽象化して旋法(スケール)で代表させる。短調だの長調だのブルースケールだの。でもそれだけでは、(ちょっと代理コードを使ったというだけではない)非常に感じが異なるいろんなハーモナイズが可能である。そこでモードという視点を入れます。同じスケールでも別のモードとして捉え(おなじハ長調でも、キーがCのイオニアンと見るか、キーがDのドリアンと見るか、…)、その上でハーモナイズしたものと解釈すると、(だいたい)整理できる。
そういうわけで、モード奏法を研究なさるのが良いのではないか、と申し上げたんです。ペンタトニックだのトライアドだの仰っているのは、ある固定されたモード(たとえばイオニアン)の上での話である。それを別のモード(たとえばドリアン)におけるペンタトニックだのトライアドに変更するだけで、ずいぶんシャレた音色になります。
徹底的にご説明!むづかし過ぎてクラクラ来ましたが。マジでありがとうございます。
おかげ様でかなり見えて来ました。
自分のギターの壁のよじ登り方が。
どうやらこの壁は広い世界への大きくて高い壁のようですね。
登りきって上から見る景色を思うと楽しみです。大きな広がりを目指して頑張っていきます。
さて、やっぱり色は無茶ですね。
私の頭で考えた構造はまだまだ稚拙な理論の上からですが、まぜて出来る色、つまりコードを内包は無茶では無いかと結論づけてました。そこでグーって見たわけです。
結論としては、キーを限定して自分勝手な共感覚で割り当てる以外には理論として、視覚を利用は出来ないようです。
色に対する回答ではありませんでしたが、長々とそして、ひとつ上の世界から手を差し伸べて引き上げて頂きましてありがとうございました。
懲りずに似たような質問を要所で見かけましたら笑ってやって下さいね。壁の前でパントマイムすんなよ!って。早速よじ登らせて頂きます。
No.4
- 回答日時:
調子に乗って、もう一発。
音楽性の根源は、第一にリズム、第二が音色じゃないかと思います。で、リズムと音色から派生するのが旋律。
なんだそりゃ何の話か、って、ま、ま。まずはご覧じ。
様々な和音は、訓練された耳には「複数の音が鳴っている」と聞き分けられるけれども、それをたった1個のマイクで録音でき、たった1個のスピーカーで再生できるということはですよ、物理的に見れば、飛んでくる音波はひとつだけである。
だから、和音とは楽器が発するひとつの音波の波形の違いに他ならない。これは要するに音色の違いである。たとえば、協和的というのは、物理的に見れば、その音色の波形を構成する倍音成分が比較的少ないという性質を持つ音色だということです。(そして、不協和音が美しいのは、あんまりなじみのない音色の持つ新鮮さから来るんじゃないか、というのはさておき。)たとえばmajor 7thだのsus4だの、それぞれの和音が持つ独特のカンジ、ってのは、要するにその音色が持つカンジである。
と、そう捉えれば、「和音は、単音の音色を自由にはいじれない楽器を使って、音色を多様に変化させる手段だ」と言えましょう。
で、和音は分散和音であっても和音として機能する。そして、スケールはそもそも、協和的な分散和音を構成しうる音を予め選別しておくシステムであり、だから、音色を(協和的である、という基準で)ゆるやかに統一する手段であると言えるでしょう。
ところで、太鼓ひとつでも音楽はできる。音色がひとつだけで音高すら変わらなくても、リズムがイケてれば音楽になる訳です。さて、リズムは、反復することこそがその本質です。(それがあって初めて、反復を少し逸脱してみせることが効果的になる。)次に、いかに刻むかという事で、これは(休符も含めた)長短強弱の並び。最後が音色の並び。(それらが長い周期で統一感を持てば旋律になる。けれどもここではもっと短周期、短いフレーズに注目しましょう。)
太鼓とシンバルを取り混ぜて叩くことを思えば、つまり並べる音色を統一しなくちゃならんということはない、ってことです。音色が不統一でも反復的であればリズムとして成立する。
ってことは、(音色を統一するシステムである)スケールなんざ、外してもかまわんわけです。リズムに注目すれば、和声学的説明が困難な音列や、逆にすっごく単純素朴な音列でも、フレーズとして充分使い物になる。いやそれどころか、スリル、驚き、新鮮さが出るかもしれない。
で、何の話かと言うとですね、もしかして、スケールに注目するあまり「8分音符をべったり並べて埋め尽くす」という最も詰まらんリズムに拘っちゃって選択肢を極度に狭めているんじゃないか。それでは、ありきたりの音楽しか出て来ないですよ。
確かに音楽の基本はリズムですね。
私も若い頃のコピーバンドではずっとドラマーでしたので、リズムが無くては始まらないと言うのはスッキリです。てか、指はあんまり動きません。と言うか早弾きは苦手です。どっちかって言うと、出てきたフレーズにシンコペーション足したり、一部をリフったり、崩したり展開するのが好きです。
連投ありがとうございます。
回答が、にごいちのようで
スッキリ分かりやすく的確で素晴らしいですね。色と音色を波長に掛けて頂いたことも音楽の韻を踏むようで。さっき音と色の関係を調べてたら、色聴なる言葉がありました。
知りたいことはアレではありません。例えばCのトライアドを光の三原色としたら、出てくるCコードの色は白です。単色を見ても、ドミナントからトニックへの移行も色の重なりから直感的に想像できそうです。逆にマイナーは色の三原色としたら、黒となり、マイナーの持つ音感にも適応しそうです。マイナーは青て感じもあるけど。そんな感じで、音に色を当てはめれないかなと思いました。光がメジャーで、影がマイナーとして見たのですが、パステルとビビッドとかしても同色(同音)を反対のベクトルに割り当てれます。今から理論を理解するために、勉強して行けば当然間違いや矛盾に気づきそうですが。その前に楽しむ音イコール音楽だろってツッコミ受けそう。
クロマチックを全て色で解決出来る気はしないけれども言葉としての音符は色と関連付けて考えれないかと考えてのことでした。テンションを考えればオクターブ増やすことになるし。音楽理論に視覚を結びつけるのは無茶ですね。同じく波長の長さの違う光と影の織りなす現象ですが。なんとかならんかな。誰も考えていないのかな。てところなんです。たびたびありがとうございます。
No.3
- 回答日時:
> マンネリ感が自分にあって、セッションしても、ペンタに近いところのハイコードの音繋ぐぐらいでコード感のないペンタ一辺倒になってしまうんです。
かなりデキる方でしたか。どうも失礼しました。
えーと、まずは、いつでも場つなぎに使える手慣れたフレーズのライブラリをいっぱい持つ、というのが王道ですよね。で、ホンキで気合い入れる所は、コードにあんまりとらわれ過ぎないモード奏法を使うのが宜しいかと。(さもないと、ちょっとリハーモナイズしただけで訳が分からなくなりますから。)なので、色分けしたんでは使えるモードが限定されちゃいそうです。
いや、しかしですね、いやいや、スリルがなくちゃ、そもそもインプロビゼーションやる甲斐がないんじゃねーでしょうか。山下洋輔氏の卒論によれば、どの音も何らか意味のある位置づけができ、だから出しちゃいけない音というのはないのだとか。ちうわけで、ペンタトニック以外の音を一発出して(いっそ、ぐいーんと引っ張っといて)、そこを起点にしたフレーズをなんとか収拾しようとする、というのがマンネリ安全運転を脱する方法であろうかと。プロだってちょいちょい事故ってますが、「事故じゃないもん、わざとだもん」というフリをするのが巧い。そのフリができるという自信が付けば怖いもんなしになるんだがなー、いやー、なかなか遠いなあぁぁ…
…と、閑話休題、
> 何が起きているのかを弾きながらにしてさっと察知出来ないかなと考えました。
なんだかすてきな響きがたまさか出たときに、という話ですよね。当たりを引いた時には「あ、これいいな」と感じれば充分ではないか。変に頭使うより「いいな」のフレーズを繰り返したりバリエーションしてみたりして最大限活かす。リクツよりノリが重要でしょ。
ですが、「いいな」だけで放置せず、何が起こってたのかを和声学的に解明しようというのは、ライブラリを増やすためにも、実に良いスタンスだと思います。それには、まずは常に録音する。で、後で鍵盤に移すなりしてじっくり検討すべきじゃないかな。
本当に言いたいことを言っていただけてます。まさにその通りなんです。フレーズを集める的なアプローチとコード感はあるがとりあえずスケールで出してみた音とのギャップが激しくて。頭と指以外の意外性を理論的に直感的に感じれないかと言うか。そんな感じから色々ためしてました。まさにいいなで放置しない。ですね。録音して、書いて、理解する。王道のアプローチまで来れてたようで、嬉しくもあります。そこを直球で始めて見ます。苦手と逃げていたスケールも、マイナーペンタから始まり、弾きながら少しづつ増えてきたものが、色々合致しつつあります。音楽理論の言葉が分かり始めているようです。沢山のアドバイスありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
> 視覚的に、トライアドとかTDSとかテンションとかとスケール感を、指板上で勉強出来ないかな
練習以前の、まずは確認しながら憶える段階ってことですね。指板にLEDを埋め込むこともできるけど、いや、そんな工作してる暇に練習しろという話であって。
何も現物のギターでなくても良いのでは?「紙鍵盤」の要領で、スケールやモードごとにそれぞれ実物大カードボードを作って、運指を確認するのはどうでしょ。
連投ありがとうございます。やっぱり耳と指鍛えるのがセオリーすか。頑張ります。
今私の練習用のギターには、Cメジャーの七音にヤマハのトーンカラーをぬって、残りの黒鍵のトーンはネームを書いたネックのギターを使っているんです。それでループ録音再生しながらバッキングして、テーマして、アドリブしてって感じで練習と言うか楽しんでます。ただ、頭でメロディがなるときはいいんですが、鳴らないとペンタで繋ぐしか出来ないし、コードトーンのありかもハイコードの辺りしかパパっと出てきません。マンネリ感が自分にあって、セッションしても、ペンタに近いところのハイコードの音繋ぐぐらいでコード感のないペンタ一辺倒になってしまうんです。変調するややこしいコード進行だとあやふやです。ドミナントで特に気の利かないメロディになってしまいます。出てきたメロディが指板上でコード進行に対してどのように作用してるのかを勉強中です。指摘された通りに、やっとこさスケールの入り口に入ったところでして。そこで、いつも作った指板がCなのでCやAmでアドリブするんですが、しながら視覚的に出てきたアドリブのメロディがどういう作用を持って出てきたかとか知りたくて。
何が起きているのかを弾きながらにしてさっと察知出来ないかなと考えました。12色のクロマチックに色付けたら視覚的に弾きながら頭に入るもんが無いかなと。
変わっててすみません。
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